MQL5のおすすめ無料EAランキング!稼ぎやすいEAを一挙紹介

MQ5マーケットでは、無料・有料のEAが10,000種類以上あります。MT5を使っているトレーダーは誰でもMQLマーケットから無料EAが検索できますが、数が多すぎるため、どのEAを利用すべきか悩んでしまうものです。

日本語で詳細が確認できないものもあったりで、不安に思う方もいるでしょう。今回は、バックテストをベースに運用益が期待できる無料EAを厳選。バックテストの結果やおすすめの運用方法なども併せてランキングでご紹介します。勝てる無料EAを探している方は必見です。

この記事でわかること
  • 無料EAを探す時のチェックポイント
  • 無料EAを使う際の注意点
  • MT5で勝つための無料EAランキング
  • メジャー通貨対応の無料EA!
  • スキャルピング向けの無料EA!
  • 中長期向けの無料EA!
  • インジケーターで選ぶ無料EA!

MQL5からEAをインストールする方法がわからない方は、下記で詳しく解説しています。参考にして下さい。

目次

MQL5の無料EAを使う前に

MQL5マーケットからEA(エキスパート・アドバイザー)が探せることを知っていても、使い方がよくわらなかったり、あまりにも数が多いため、足踏みしてしまうトレーダーは多いようです。

EAを選ぶ決め手がいまいちわからない・・・

本当に無料なのかちょっと不安。

などと戸惑いがちです。
最初にMQL5で無料EAを探すための
チェックポイントを確認していきます。

EAを探す時のチェックポイント

EAを探す時のチェックポイントは以下のとおり。

  • 無料で使えるEAかどうか → FREEの表示があるEAはすべて無料
  • レビューの星の数レビューの数
  • 詳細のグラフは右肩上がりか → あくまでも参考
  • 長期での運用実績と直近の動向
  • どんなストラテジーか → 中長期、スキャルピング、売買方法、インジケーターなど
  • 最終的にはバックテストで確認 → 1つのEAを数回テストする

というように、最終的にはバックテストで判断する流れです。

バックテストのやり方は1回覚えればとても簡単です。下記で詳しく解説していますので、チェックしておきましょう。

EAを使う時の注意点

あとで悔やむことがないように、
注意点もしっかり確認しておいてね。

EAを使って必ず勝てるわけではない

無料・有料に関わらず、EAで100%勝てるとの保証はありません

その時々の市場との相性があり、タイミング次第で勝つこともあれば、負けることもあります。許容できる損失額に応じて、EAの稼働停止を自己責任で見極めていくことが大切です。

EAの稼働停止・損切設定をしておこう

EAの運用を始める前に覚えておきたいのが、「EAの稼働停止」や「損切の条件」を設定しておくことです。

ナビゲータにあるEAの名称をダブルクリックして、「パラメーター」の画面から設定が行えます。「パラメーター」のインプット・タグを開いて、下の方にスクロールすると以下のような画面が出てきます。

パラメーターの設定方法
損失額でEAを停止する

Stop EA After Monetary Loss → false を trueに入力して変更、下の段Aに損失額を入力。

損失比率でポジションを決済する

Enable Close in Percentage Loss → false を trueに入力して変更、下の段Bにパーセンテージを入力。

損失額でEAを停止する

Stop EA After Percentage Loss → false を trueに入力して変更、下の段Bにパーセンテージを入力。

万が一の時に備えておけば、EAの運用も安心です。

MT5で勝つための無料EAランキング

EAは、同じ1つのEAであっても設定方法や稼働時期によって結果は大きく変わってきます。利益が出やすい通貨ペアや時間足、得意な相場などEAごとに異なるからです。

とにかく成績がよいEAなら
無条件でいつでも、どんな相場でも
稼げる!ってわけではないのです。

極端な言い方をすれば、そのEAが稼げてる時にたまたま便乗できれば利益につながりやすい、ということです。

1つのEAに執着しないことが成功のコツ。

ここでは、通貨ペアや取引手法など各テーマごとに振り分けて紹介していきます。おすすめの設定方法・運用方法、注意点なにも触れていきますので、ぜひ参考にして下さい。

1位:メジャー通貨で最強のEA[Stratos Bora]

Stratos Bora の詳細はこちら

最低資金:100ドル以上

今回ご紹介する無料EAの1位は、メジャー通貨で力を発揮する[Stratos Bora(ストラトス・ボーラ)]です。幅広い通貨で利益が出しやすいことと、直近のデータで結果を出していることから選んでみました。

日本生まれの有名なインジケーター「一目均衡表」がメインに使われているEAで、12通りの特殊な戦略が組み込まれています。

2003年以降からのバックテストも完了している心強いEAです。

Stratos Boraの特徴・推奨条件
  • 取引単位:0.01ロット(ロット数は変更可能)
  • トレード回数は少ない
  • 利益は小さいが損失リスクが極めて低い
  • EURUSD、AUDCAD、GBPUSDなど欧州系・豪州系が強い
  • 比較的早期での利益が期待できる(1H足)
  • EA初心者~上級者までおすすめ
同開発者のその他のEA
https://www.mql5.com/ja/

この開発者は他にも10種類ほど公開しています。[Stratos Bora]は2023年12月にアップデータ済みで、2024年に入ってからも順調な結果を出しています。

実際にどんな感じなのか、
バックテストを行っていきます。

10通貨比較バックテスト

大まかな手応えを見るために、最初に10通貨を対象に直近1年でテストしてみました。1年の運用では、ほぼ8割の通貨ペアで利益が確認できています。

2023年3月~2024年3月(1年/1H)

「結果」の欄にある数値は「最大残高額」です。USDCHFで見ると、最高時には2,625ドルと2倍以上に増えていて、最終的な損益は812ドル。しかし、ここで注意したいのがUSDCHFではドローダウンが50%以上もあることです。これは危険ですので、損切ラインの調整が必要です。

そこで、バランスが良いのがNZDUSDです。ドローダウンは15%で利益は773ドル。最高時には2,500ドルを上回っています。運用例として、NZDUSDの具体的な動向をバックテストで調べてみます。

Stratos Bora バックテスト結果(1年運用)

数日だけずらして2023年3月からの1年をNZDUSDでテストしてみました。

2023年3月~2024年3月(1年/1H足)

数日ずらしただけで結果はさらに好転しました。総損益が806ドル、勝率は約80%です。最大ドローダウンは158ドルで、まずまずの許容範囲ではないでしょうか。

ショート・ロングの比率に大きな差は見られず、効率よい運用が伺えます。トータルのトレード回数は654往復。1日で約2回のトレードペースです。運用グラフでは一直線のきれいな上昇トレンドが形成されています。

テスト結果
  • 運用期間:1年
  • 初期証拠金:1000ドル
  • 総損益:806ドル
  • 最大ドローダウン:158.72ドル
  • PF:3.42
  • トレード回数:654回(往復)

バックテストの取引単位は
どのEAでも、
基本0.01Lotになっています。

おすすめの運用方法・注意点

時間足は30分、1H、4Hあたりでメジャー通貨にて良い結果が見られています。直近だと1H足が効果的でした。3か月~1年以上の運用で、慣れてきたらロット数を増やしてまとまった利益を狙いたいEAです。

通貨ペアによっては、ドローダウンが気になるケースもあります。損切・停止設定をしておいた方が無難。

2位:豪ドル・NZドルにおすすめEA[Universal Breakout]

Universal Breakout の詳細はこちら

最低資金:2,000ドル以上

2位にご紹介するのは、[Universal Breakout]です。このEAは一定期間の値幅を目安にトレード、レンジプレイクを基盤としたシンプルでわかりやすい手法です。直近のレンジを上か下かに抜けたときに売買が行われます。

注文が執行されると同時にブレークイーブンとトレーリングストップにて、損失リスクを抑え、着実な利益を狙います。

AUDUSDなど、人気の豪ドル系に強いEAで、徹底したリスク管理で安定利益を狙います。

Universal Breakoutの特徴・推奨条件
  • レンジブレークを目安にトレード(期間の調整可能)
  • トレード回数は少ない
  • ブレークイーブンとレーリングストップによるリスク管理
  • AUDUSD、AUDNZD、その他設定による
  • 15分~1H足(とくに推奨15分足)
  • 初心者から上級者まで

ブレークイーブンって?
トレーリングストップって?

ブレークイーブンとトレーリングストップ

ブレークイーブンとトレーリングストップについて解説しておきましょう。

ブレークイーブン(Break Even)
WikiFX 筆者作成

ブレークイーブンとは、エントリーから価格が上昇(下降)に向かい利益が出始めた時に、プラスマイナス・ゼロとなるポイントに損切りを設定することをいいます。再び、損失へと切り替わることを防ぐ効果があります。

トレーリングストップ(Trailing Stop)
WikiFX 筆者作成

トレーリングストップとは、上昇(下降)が進み利益が増えるごとに、損切ラインも同時に上げていくことをいいます。そうすることで、リスクを低減しつつ利益の取りこぼしを防ぎます。

リスク対策もバッチリだから
安定した利益が期待できるのです。

10通貨比較バックテスト

2024年1月~2024年3月(3か月/15分足)

資金1200ドル、10通貨を直近3か月でテストした結果です。AUDUSDの利益は182ドルGBPJPYが179ドルでした。

2024年2月~(1か月/15分足)

1か月間のみでテストした場合は3か月よりも運用成績が向上しています。

2023年3月~2024年3月(1年/30分足)

1年では30分足でAUDUSD、EURUSD、NZDJPYでいい感じです。その他の通貨ペアであまり期待できないものの、その他の期間で見てもAUDUSDとNZDJPYでは平均して利益が出ていて、2024年度は好調のようです。

Universal Breakout バックテスト結果(1年運用)

次に、Universal Breakout をAUDUSDで1年間テストした結果を見てみましょう。

2023年3月~2024年3月(1年/1H足)

1年間で利益260ドル、勝率は85%。最大ドローダウンは165.60ドルで13.55%でした。トレード回数は147回と少なめですが、証拠金維持率が低めなので資金はもう少しあった方が安全性が高まります。

値動きにやや波がありますが、右肩上がりを維持しています。残高(青)と有効証拠金(黄緑)との差が激しくないということは、残高と含み損益の差が小さいことを表しています。

テスト結果
  • 稼働期間:1年間
  • 通貨ペア:AUDUSD
  • 初期証拠金:1,200ドル
  • 総損益:260.30ドル
  • 最大ドローダウン:165.60ドル
  • PF:1.19
  • トレード回数:147(往復)

おすすめの運用方法・注意点

2024年にアップデートされたばかりで、短期での利益も狙いやすいかもしれません。基本的には、3か月~半年、1年程度の中期運用で結果が出やすいようです。AUDNZDも試してみたいところです。

1005ドル以上からと詳細には記載がありますが、テストできないケースがありました。2,000ドル程度がおすすめです。

3位:中長期でコツコツEA[Angry Panda]

  バックテスト結果( 運用)

Angry Pandaの詳細はこちら

最低資金:100ドル以上

3位でご紹介するのは、EA初心者にうれしい中長期コツコツ型の[Angry Panda]です。このEAは、有料スキャルピングEAの開発者が、機能を制限して無料版で提供しているものです。まだ公開されて間もないのですが、レビューは少ないながらも現時点ではパーフェクト5つ星。

低リスクで安全性を重視したい初心者向けのEAです。

Angry Pandaの特徴・推奨条件
  • 0.01ロットに固定 → 変更できない
  • トレード回数は少ない
  • 利益は小さいが損失リスクが極めて低い
  • EURJPY、EURAUD、GBPUSDなど欧州系が強い
  • 中長期の放置で福利効果が狙える(1H足、4H足)
  • EA初心者におすすめ
Angray Pandaの開発者が作成したEA
https://www.mql5.com/en/

[Angry Panda]の最大のメリットは、取引ロット数が0.01Lotで制限されていることです(だから無料なのです)。トレード回数も少なめで、小さい利益をコツコツと重ねる手法です。中長期運用に適していて放置しやすいEAです。

ただ、利確と損切設定を調整した方が運用成績が向上することが確認できました。パラメータの設定が比較的容易にできるので、各自でチャレンジしてみて下さい。

デフォルトでは利確6pips、損切40pipsになっています。利確→「5~10」、損切→「10~20」あたりのテスト結果が良かったです。

10通貨比較バックテスト

メジャー通貨10ペアで比較バックテストを行ったところ、すべての通貨ペアで利益を出していました。(少額ですが・・・)

2023年1月~3月(4H足)

3か月運用ではEURJPYがトップ。続けて、EURAUD、USDJPYという結果でした。

2023年7月~12月(1H足)

6か月で試してみると、EURJPYがやはりトップで66ドルの利益が出ています。

EURJPY残高チャート(6か月)

運用グラフにおいても堅調な右肩上がりが確認できました。

もっと長期だとどうなのかな・・・

Angry Panda バックテスト結果(2年間運用)

次に、もっと長期で運用したとしてEURJPYで2年間のバックテスト(4H足)を行ってみました。

2022年3月~2024年3月(2年/4H足)

1000ドルの2年間運用でわずか87ドルという結果は確かに物足りないかもしれません。ただ、定期預金の金利よりは、ほぼ確実に高い利回りが期待できます。

テスト結果
  • 稼働期間:2年
  • 初期証拠金:1000ドル
  • 総損益:87ドル
  • 最大ドローダウン:13.87ドル
  • PF:2.76
  • トレード回数:292回(往復)

大損するより、コツコツがいいのです。

おすすめ運用方法と注意点

安全性を最重視したい初心者に使いやすいEAです。数万円の資金でも、ロスカットリスクを抑えた運用が保てるでしょう。慣れてきたら、複数の口座で[Angry Panda]をコツコツと運用してみてもいいかもしれません。

利確と損切設定がデフォルトのままだと利益が出づらい傾向にあります。

4位:スキャルピングEA[Dark Venus]

Dark Venusの詳細はこちら

最低資金:10万円以上

何日もトレードなしなど耐えられない、という短期トレーダーに抜擢なのがスキャルピングEAです。

日本でも徐々に、知名度を高めている[Dark Venus]を4位に選択しました。ダウンロード数は世界で10万を超え、短期間で数倍の利益も夢ではないというスキャルピングならでは即効性が人気です。

スキャルピングEAは長居は禁物です。サクッと稼いで、サクッと勝ち逃げすることが成功のコツ。

Dark Venusの特徴と推奨条件
  • 推奨通貨ぺア:EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、その他メジャー通貨
  • マーチンゲール・グリッド手法(ハイリスク)
  • 1分足、5分足、15分足、その他条件によって対応可能
  • ECN口座または遅延が少ない口座が好ましい
  • EAの使い方を理解しているトレーダー(中級者以上)
  • EA停止・損切設定を推奨
  • 中長期運用はおすすめできない
Dark Venusのトレードイメージ

[Dark Venus]はマーチンゲール手法とグリッド手法を組み合わせたトレード手法で、無数のポジションで短時間での利益を狙います。ハイリスクな手法となるため、中級者以上のEAトレーダー向けです。

ハイリスクって・・・
マーチンゲールやグリッドって
一体何なの?

マーチンゲール手法とグリッド手法

この機会にマーチンゲールとグリッドについて確認しておきましょう。

マーチンゲール手法
WikiFX 筆者作成

マーチンゲール手法とは、もともとはギャンブルで使われている手法で、負けたら損失額の倍の金額を賭けることをいいます。FXでは負けポジションの倍のポジションを持つことを指しています。負けるほどにポジション数が増えていく仕組みです。

想定どおりに相場が動くことで、損失額が早めに回収できると考えられています。

グリッド手法
WikiFx 筆者作成

グリッド手法とは、ポジションを積み重ねていく手法のことで、大きく2つのタイプがあります。

  1. 相場の逆方向のポジションを増やしていく → トレンド転換で決済
  2. 相場の方向にポジションを増やしていく → トレンド継続で決済

相場の逆方向にポジションを続けてとり、トレンド転換で利益を狙うタイプが1つ。もう1つは、相場の流れに沿ってポジションを増やし、さらにトレンドが継続した時に決済するタイプです。小刻みにポジションを増やしていくことで、利益の増幅効果を狙います。

国内FXでも「トラリピ」や「ループイフダン」でグリッド手法が採用されています。

これらの手法は、予想どおりに相場が動かなかった時には、損失も倍増するリスクがあり注意が必要です。

あらかじめ、EAの稼働停止や損切設定
をしておくようにしましょう。

10通貨比較バックテスト

では、どの通貨ペアで利益が出やすいのか、[Dark Venus]の直近3か月の運用をテストしてみました。資金は1000ドルです。

2024年1月~3月(1分足)

最も稼いでいるのはGBPUSDで、1271ドルの利益!が出ています。資金が倍以上に増えたことになります。次にEURUSD、AUDCHF、AUDNZDと続きますが、GBPUSDが圧倒的に強いので、GBPUSDに絞ってバックテストを行ってみます。

Dark Venus バックテスト結果(3か月・1か月運用)

[Dark Venus]の3か月運用で時期を変えてテストしてみました。6週間のフォワードテストもつけておきました。

2023年1月~3月(バックテスト/1分足)

2023年1月からの3か月の損益は-50ドルです。しかしフォワードテストの方では133ドルの利益が出ています。

2023年3月~6週間(フォワードテスト/1分足)

6週間の結果だと、133ドルの利益になっています。短期の方が利益が出やすいことの現れだとも見れます。

そこで、1か月のバックテストにプラス2週間のフォワードテストで試してみました。

2023年1月~1か月(バックテスト + 2週間のフォワードテスト/1分足)

1か月に短縮すると、先に見た1271ドルの利益には遠いものの、391ドルが確保できています。1000ドルの運用でまず満足ではないでしょうか。ただ、含み損のドローダウンがすごいので、判断が難しい局面もあるでしょう。

テスト結果
  • 稼働期間:2023年1月~2月(1か月)
  • 通貨ペア:GBPUSD
  • 初期証拠金:1000ドル
  • 総損益:391ドル
  • 最大ドローダウン:265.43ドル
  • PF:2.64
  • トレード回数:502回(往復)

おすすめ運用方法と注意点

短期で稼ぐためには、[Dark Venus]のように相応のリスクを負っていることを理解しておく必要があります。利益が出た時点で早めの退出を心がけるようにしましょう。数日~1か月以内の運用が無難です。

スキャルピング系はドローダウンが大きいため、ロスカットの危険性が高くなります。十分な資金と稼働停止・損切設定によるリスクマネージメントが欠かせません。

5位:スキャルピングEA [Dark Mimas]

Dark Mimas 詳細はこちら

最低資金:10万円以上

ハイリスクを承知のうえで、スキャルピングEAにチャレンジしたい方は、[Dark Mimas]で超短期集中型のEA運用が実現します。[Dark Mimas]は、デイトレード専用のDarkオシレーターというインジケーターを使ったグリッド方式が特徴。開発者は[Dark Venus]と同じ人物で、Darkシリーズの1つです。

早めの見極めで、いかに脱出するかが勝負の決め手。

Dark Mimasの特徴・推奨条件
  • 推奨通貨ペア:USDCHF、EURUSD、豪州系、その他メジャー通貨
  • 1分足、5分足、1時間足
  • Darkオシレーターのグリッド方式 → 超短期で利益が狙える
  • トレード回数が多い
  • ドローダウンが大きい → 損失リスクが大きい
  • 中長期運用はおすすめできない
  • 中級者以上の短期トレーダー
同開発者のDarkシリーズ
https://www.mql5.com/en/

Darkシリーズは無料・有料版が数10種類もあり、いずれも人気を集めています。

Darkシリーズでは、「Dark = 危険」
な意味合いもあるようで、
注意して使うことが大切です。

10通貨比較バックテスト

まずは通貨ペアを選ぶのに、「1分足・5日間」で10通貨を同時にテストしてみました。比較基準として「最大利益率」の順に並べてあります。取引単位は0.01ロット。

2024年3月1日~2024年3月5日(1分足)

比較したのは上記のメジャー通貨10種類。最大利益率が最も大きかったのがNZDUSD、トータルの損益ではUSDCHFが一番で、次にEURJPYでした。

USDCHFの5日間の残高グラフ

今回の超短期テストで、最大利益率と損益のバランスがよいのが「USDCHF」です。トレード回数も5日間で最小45回~最大111回と、短期トレーダーにとって大満足のペースです。

0.01ロットでは利益も限られてきますので、ロット数を0.1に変更してテストにかけてみます。ロット数の変更はストラテジーテスターのメニュータグ「パラメーター」の設定から行えます。「Lots」の「値」の欄をクリックして任意のロット数を入力して「スタート」です。

Dark Mimas バックテスト結果(1か月運用)

2023年12月1日~12月31日(5分足)

ロット数0.1にて、どれくらいの利益が狙えるのかUSDCHFの期間1か月でテストした結果です。利益は稼働開始から1週間で70,000円以上を記録しています。しかし、そのあとで一気に資金は半滅し、ロスカットです。

テスト結果
  • 稼働期間:1か月
  • 通貨ペア:USDCHF
  • 初期証拠金:100,000円
  • 総損益:-44,840円
  • 最大ドローダウン:127,499円
  • PF:0.67
  • トレード回数:69(往復)

※1週間でロスカット、最大利益70,000円

以下はEA分析ツール「岩ライザー」による総損益額とドローダウンのグラフです。

総損益とドローダウンの分析グラフ

利益7万円を狙うとは言わないまでも、2万~4万の利益で退出していれば[Dark Mimas]の利点が最大限に活かせることになります。タイミング次第だということです。

おすすめ運用方法と注意点

Dark Mimasは、ハイリスクの超短期グリッド・マーチンゲールで数万円単位で利益が狙えることが魅力。数日単位の素早い決断が決め手となるEAです。まとまった利益が出た時点でいったん退出して様子を見るのが賢明です。

スキャルピング系のEAは稼働停止・損切設定は必須です。スキャルピングEAの落とし穴を、しっかり理解しておきましょう。

6位:ドル円におすすめシンプルEA[Turtle Breakout]

Turtle Breakoutの詳細はこちら

[Turtle Breakout]は、USDJPYで安定した利益を出しているEAです。このEAのストラテジーは、長期の最高値・最安値のブレークでエントリー、短期の最高値・最安値のブレークでエグジットを計るという、独特の手法に基づいています。

USDJPYの長期運用でも結果が期待できるEAです。

Turtle Breakout バックテスト結果

2021年3月~2024年3月(3年/1H足)

利益はトータルで1043ドルでした。動きが少ない期間もありますが、全体的な運用実績は上昇トレンドで推移しています。ドローダウンはやや大きめのが299.28。

おすすめの運用方法・注意点

その他の通貨ペアであまり期待できない可能性は高いです。1年以上、1H足か4H足を使ったUSDJPYの長期運用で結果が期待できるでしょう。

半分忘れるくらいの長期運用でじっくり取り組みましょう。

7位:移動平均線EA[PZ MA Crossover]

PZ MA Crossover の詳細はこちら

多数の有料EAを提供しつつ、無料版でも人気の高めているのがPZシリーズの[PZ MA Crossover]です。こちらは、FXでは定番の移動平均線を使ってマーチンゲール・スキャルピングを行います。1分~15分程度のスキャルピング手法で利益を狙います。

移動平均線、利確・損切・トレーリングストップはカスタマイズ可能。2桁~5桁までの銘柄すべてに対応します。

アグレッシブな戦略でも比較的にドローダウンリスクが低めなのが魅力です。

PZ MA Crossover バックテスト結果

2024年1月~1か月

EURUSD、1000ドルの運用で利益は41ドル、PF2.69と好成績でした。取引回数も138回と多く、じっくりと待てないスキャルピングトレーダーの要望に応えてくれるでしょう。

おすすめ運用方法と注意点

幅広い銘柄に対応しています。1分足または5分足、数日~3か月以内の運用がおすすめ。快調な時に流れに乗ってサクッと稼いでいきましょう。

長期での運用はボラティリティが高すぎるためおすすめできません。

8位:マイナー通貨に強いEA[MNG]

MNGの詳細はこちら

さて、マイナー通貨でもEAを使いたいトレーダーのために、中長期版グリッドの[MNG]をご紹介しておきましょう。大抵のEAはマイナー通貨では反応が鈍くなり、取引が減少する傾向にあります。取引ゼロというケースもしばしば。

しかし、[MNG]ならH4~H8以上の時間足が基盤となっているため、マイナー通貨の動きにもしっかり反応するのです。

中国人民元やトルコリラ、シンガポールドル、香港ドルなどのマイナー通貨でも利益が狙えます。

ただし、デフォルトの0.01から0.03以上に増やした方がよいです。

ロット数を変更する

テストの時は、ストラテジーテスターのメニュー・タグ「パラメータ」から変更可能。本番の際は、EAのパラメーターを開いて任意の設定ができます。

MNG バックテスト結果(1.3年運用)

2023年1月~2024年3月(1.3年/4H足)

上図はUSDSGDの1年間のテスト結果です。0.03ロットにて、144ドルの利益となりました。

含み損(黄緑)の下げが気になりますが、短期グリッドほどの恐ろしさはないようです。多少の開きは、マイナー通貨では仕方がないとも見れるでしょう。

おすすめ運用方法と注意点

メジャー通貨・マイナー通貨を問わず中長期運用で利益が狙えます。パラメーターの設定からマーチンゲールをONにすることも可能ですが、ONにすると利益は減少する傾向にあります。

取引ロット数を0.01から0.03以上に(資金額による)増やした方が効果的です。ロット数を増やす場合は資金も多めにしましょう。

9位:チョコチョコと稼ぎやすいEA[ARCA]

ARCAの詳細はこちら

もう1つ、補足的にご紹介しておきたいのが、[ARCA]と呼ばれるEAです。このEAは、FX、仮想通貨、株式、先物とあらゆる銘柄に対応できるテンプレートEAのようなものです。各自で好きな設定をして使えるようになっています。

自由度が高い点は非常にうれしいのですが、パラメーターの画面が残念なことにロシア語となっていて、さすがにハードルは高いです。ただ、デフォルトのままでも、以下のように幅広い通貨ペアにてまんべんなく利益が出せています

2023年3月~2024年3月(通貨ペア比較/1年/4H足)

上図は4H足のバックテスト比較です。USDJPY、AUDUSDなどのメジャー通貨だけでなくUSDCNHなどマイナー通貨でも結果が出ています。

大きな利益ではないものの、チョコチョコと色んな通貨で稼いでいけそうです。

10位:裁量と相性抜群のEA[Build Your EA]

Build Your EA の詳細はこちら

最後に、ご紹介しておきたいのが、裁量トレードと相性が良いEA[Build Your EA]です。このEAは、各自の戦略に合わせて設定できるよう考慮されたEAで、カスタマイズ性の高さが魅力となっています。幅広い銘柄、時間足に対応可能です。

基本はグリッドとマーチンゲールで動く仕様となっていますが、RSI、ボリンジャーバンド、ATRなどインジケーターリストからの追加も可能。デフォルトの売買設定があえてルーズに作られています。オリジナルのEAを作るのに活用できるタイプです。

2024年1月~3月(NZDUSD/15分足)

設定がルーズなせいか不思議なことに、このEAでは上図チャートのように含み益(黄緑)が残高(青)の上で決済されずに推移するケースが多く見られています。手動決済することで利益を増やすことが可能です。

裁量トレードをEA運用に織り交ぜていきたい方は、ぜひ試してみてください。

なお、EAは設定を1つ変えるだけで結果が好転することが多々あります。EAの設定方法や最適化について以下の記事で解説しています。併せてご参照下さい。

まとめ

今回ご紹介したように、MQL5には色々なタイプのEAがあり、無料でも結果を出しているEAがあることがわかりました。

一部英語となる場面もあり、戸惑うかもしれませんが、FXの基本はチャートや数字なので思った以上に理解できるものです。ランキングの詳細を参考に、自分でもバックテストをしてみるのがおすすめ。意外な発見があるかもしれません。これを機に、気になるEAをチェックして稼ぐ道を開拓していきましょう。

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この記事を書いた人

海外在住トレーダー&ライター: NY移住歴5年、ロンドン、ロシアと海外移住しながら、 トレーディングとライティングをこなす。 日本・海外と徹底したリサーチと情報収集力が強み。毎日数社のニュースメディアの情報を追っている。 FX、CFD、株式、エネルギー、貴金属、仮想通貨と分散投資でヘッジしながら短期・中長期でバランスをとる手法。 投資歴9年、ライター歴7年 前職: IT商材・太陽光発電・蓄電池等の営業、IT・エネルギーの専門知識あり Xにて投資・金融・エネルギー・政治・動物系の情報を発信。

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