相次ぐ投資詐欺グループの摘発:SNS悪用から国際犯罪組織まで、多様化する手口と被害の実態

ここ数日、投資詐欺の犯人が続々と逮捕されています。

9月24日、今年7月SNSを利用した投資詐欺グループが逮捕された事件(90人以上)のグループトップが逮捕されました。逮捕されたのは上林樹生容疑者ら2人です。上林は複数あるとされる詐欺グループのトップとみられています。これで、この事件の逮捕者は103人となりました。

9月25日、フィリピンを拠点とする犯罪グループであるJPドラゴンの幹部とみられる鹿児嶋孝之容疑者が特殊詐欺の被害金を受け取った疑いで逮捕されました。JPドラゴンは元暴力団員らがフィリピンで組織したとされる犯罪グループで、警察の摘発を逃れるため、マニラなどを拠点に特殊詐欺を繰り返していたとされ、約4億円の被害が確認されています。なお、JPドラゴンは2022年5月から日本全国で発生している連続強盗事件「ルフィ事件」で逮捕された今村磨人被告らと関りが深いとされています。

格闘技団体ブレイキングダウンの元代表である板垣雄吾容疑者ら3人が投資詐欺で逮捕されました。板垣容疑者らは中古スマートフォンを国内で安く仕入れて海外に転売して2ヶ月後に出資額の7~8%を上乗せして返済するという投資話を持ち掛け、出資者を募っていました。しかし、実際には転売事業は行われておらず、集めた資金を他の出資者の支払いに充てるというポンジスキームでした。なお、板垣容疑者が代表を務める会社が過去にフェラーリ社と広告契約を結んでいたことから、それを悪用して信ぴょう性を持たせたことで、高額にも関わらず、多くの人が出資してしまいました。この事件では120人以上から80億円を集めたとされています。

投資詐欺が急増しています。詐欺師はSNSやネット広告を通して集客しています。簡単に儲かるという投資話、有名人になりすました投資話、インフルエンサーを悪用した投資話などをネタに被害者を集めています。共通点としてはLINEやDiscordなどクローズドなコミュニティで海外FX業者や投資話に勧誘します。

もしもLINEやDiscordで投資に勧誘されたら、たとえ有名人やインフルエンサーであっても詐欺を疑って、絶対に参加しないでください。

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