週末の衆院選の与党大敗と米大統領選情勢を受けて円安進行

10月28日、ドル円相場は一時153.8円まで上昇しまた。これは約3ヶ月ぶりの円安水準です。

円安が進行した要因は以下の通りです。

10月27日に開票が行われた第50回衆議院議員総選挙 衆院選2024で与党の自民・公明両党は大敗して議席を大幅に減らして、過半数割れになりました。これにより、政権運営への不透明感が高まり、円売りが加速しました。そして、政治的混乱により、日本銀行の金融政策正常化プロセスが遅れるとの見方が強まり、利下げ観測が後退しました。市場では、利上げ時期が2025年以降にずれ込む可能性も指摘されており、これが円安圧力をさらに強めました。

また、11月5日の米大統領選に関する世論調査でトランプ候補の支持率が上昇し、ハリス氏をわずかに上回りました。トランプ氏が当選した場合、減税や関税強化でインフレを助長する可能性があるとして、債券が売られて金利が上昇し、ドルが買われました。

ドル円相場はこの流れを引き継ぎ、現在1ドル153円台で推移しています。本日は米金利上昇と日本の政治・金融政策を巡る不確実性から、ドル円は底堅い展開が予想されます。なお、本日は米9月JOLTS求人件数や10月消費者信頼感指数の発表があります。

免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。