円安が進行した要因は以下の通りです。
10月27日に開票が行われた第50回衆議院議員総選挙 衆院選2024で与党の自民・公明両党は大敗して議席を大幅に減らして、過半数割れになりました。これにより、政権運営への不透明感が高まり、円売りが加速しました。そして、政治的混乱により、日本銀行の金融政策正常化プロセスが遅れるとの見方が強まり、利下げ観測が後退しました。市場では、利上げ時期が2025年以降にずれ込む可能性も指摘されており、これが円安圧力をさらに強めました。
また、11月5日の米大統領選に関する世論調査でトランプ候補の支持率が上昇し、ハリス氏をわずかに上回りました。トランプ氏が当選した場合、減税や関税強化でインフレを助長する可能性があるとして、債券が売られて金利が上昇し、ドルが買われました。
ドル円相場はこの流れを引き継ぎ、現在1ドル153円台で推移しています。本日は米金利上昇と日本の政治・金融政策を巡る不確実性から、ドル円は底堅い展開が予想されます。なお、本日は米9月JOLTS求人件数や10月消費者信頼感指数の発表があります。
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