米12月雇用統計発表!予想上回る好結果で利下げ観測後退

米労働省は1月10日、12月の雇用統計を発表しました。結果は非農業部門雇用者数が前月比25万6000人増と市場予想の16万人増を大きく上回りました。失業率は前月の4.2%から4.1%に低下し、労働市場の底堅さを示しました。

12月米雇用統計の好結果を受け、利下げ観測は後退しました。JPモルガンとゴールドマン・サックスは次回の利下げ時期を6月に修正しました。バンク・オブ・アメリカは利上げの可能性も想定に入れました。バークレイズは年内の利下げ回数の予想を2回から1回に修正しました。

なお、同日にミシガン大学が発表した1月の消費者の1年先の期待インフレ率は3.3%と、前月の2.8%から上昇し、2024年5月以来の高水準となりました。この結果は、インフレ懸念が依然として根強いことを示しています。

12月米雇用統計を受け、米国債は全年限で利回りが上昇し、30年債利回りは2023年11月以降で初めて5%台を付けました。これを受け、ドル円相場は急上昇、一時158.8円を記録し、159円に迫る勢いでした。なお、市場は米連邦準備理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを一時停止するという見方を完全に織り込んでいます。

ドル円相場は現在、1ドル157円台半ばで推移しています。

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