なお、前年比での伸びの加速は、主に前年のエネルギー製品の価格低下が計算から除外されたことが背景にあります。
品目別では、サービスが4.0%、モノが1.8%それぞれ上昇しました。モノのうち食品は4.7%上昇した一方、エネルギーは2.0%の下落となりました。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比で3.5%上昇となり、市場予想の3.8%を下回りました。なお、11月の前年同月比も3.5%上昇であったため、前月比ではコア指数は横ばいでした。
運輸部門では、12月の前年同月比で、航空が0.1%の下落、鉄道が1.1%の上昇、トラックが0.3%の下落、水運が8.1%の上昇となりました。
米12月PPIの結果を受け、市場ではPPIの鈍化はインフレ圧力が予想以上に緩和していることが示唆したと捉え、ニューヨーク株式市場では株価が上昇し、ダウ工業株30種平均は続伸となりました。
また、米国債市場では利回りが低下しました。指標となる10年債利回りは1.7ベーシスポイント(bp)低下し4.788%となりました。米国債の長期金利の低下を受け、ドル売り円買いが進み、ドル円相場は一時157.4円を割りました。
ただし、今夜、12月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるため、相場はCPIの様子見ムードが強く、相場の動きは限定的でした。ドル円相場は現在、1ドル158円を挟んで推移しています。
免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。