ThreeTrader(スリートレーダー)という海外FX業者をご存じですか?
ThreeTraderは2021年に設立した比較的新しい海外業者で、ユーザー数を大きく伸ばしている業者です。
また、最近ではプロサッカー選手の堂安律選手をアンバサダーに起用し、宣伝活動に力を入れています。
なので、ThreeTraderに興味があるという人もいるのではないでしょうか?
しかし、海外FXには出金拒否や詐欺がつきものです。
ThreeTraderは安全なの?
そこで、ThreeTraderについて、徹底調査しました。
- ThreeTraderの概要
- ThreeTraderの安全性
- ThreeTraderの評判
- ThreeTraderの出金拒否ルール
ThreeTrader(スリトレ)って何なん?
ThreeTraderは口座を開設する日本人が急増中の新興の海外業者です。
ThreeTraderの安全性を確かめるため、 WikiFXで下記3点を調査しました。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
ThreeTraderの企業情報と特徴
ThreeTraderの企業情報と特徴は以下の通りです。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取扱商品 | ・外国為替(FX) ・CFD ・貴金属(ゴールド・シルバー) ・株価指数 ・原油 ・仮想通貨取引 全98銘柄 |
レバレッジ | 最大1000倍 |
口座タイプ | ・RAWゼロ口座 ・PUREスプレッド口座 |
取引プラットフォーム | ・MT4 ・MT5 ・MT4 WebTrader |
スプレッド | ・RAWゼロ口座:0.0pips~(変動制) ・PUREスプレッド口座:0.5pips~(変動制) |
初回最低入金額 | ・RAWゼロ口座:10万円 ・PUREスプレッド口座:1万円 |
ロスカット | 20% |
ゼロカット | あり |
スキャルピング | あり |
両建て | あり |
ボーナス | 不定期で開催 |
ThreeTraderの特徴は以下の通りです。
- 金融庁から警告を受けている
- スプレッドが非常に狭く、取引コストが業界最安クラスである
- ストップレベルが0である
- 日本語サポートが充実している
- ボーナスキャンペーンが少ない
- TMGMのホワイトラベルである
1つ目の特徴は金融庁から警告を受けていることです。
ThreeTraderは令和5年8月、無登録で金融商品取引業を行う業者として金融庁より警告を受けました。
ThreeTraderの公式サイトには日本語ページがあり、Xでも日本語で情報発信しています。
さらに、堂安選手を起用し、日本人ユーザーにアピールしています。
しかし、ThreeTraderは金融庁への登録を行っておりません。
金融庁への登録を行わずに日本居住者に営業行為を行うことは違法になります。
ThreeTraderは金融庁へ登録していない状態で、日本人に対して大々的に営業活動を行っているため、金融庁から警告を受けています。
WikiFXでは金融庁の登録を受けた国内業者をおすすめします。
2つ目の特徴はスプレッドが非常に狭く、取引コストが業界最安クラスであることです。
ThreeTraderのスプレッドはRAWゼロ口座が0.0pips~、PUREスプレッド口座が0.5pips~ですが、変動制であるため、実際にはもっと広いです。
平均してUSD/JPYでは、RAWゼロ口座が0.01pips、PUREスプレッド口座が0.5pipsです。
※RAWゼロ口座が中上級者向け、PUREスプレッド口座が初心者向けです。
これはXMTRADINGやExnessnなどの他のメジャーな海外業者と比べて、かなり狭いです。
なので、ThreeTraderは海外業者の中で一番スプレッドが狭い業者と言われています。
ただし、実際の取引コストはスプレッド+手数料です。
ThreeTraderの手数料は、RAWゼロ口座が片道200円(2USD)/ロット、PUREスプレッド口座が無料です。
他のメジャーな海外業者の低スプレッド口座の手数料は安い業者でも往復で6~7ドルなので、往復4ドル(片道2ドル)のThreeTraderは安いと言えます。
まとめると、ThreeTraderはスプレッド+手数料の取引コストが最も安い業者の一つと言えます。
そのため、ThreeTraderは人気があります。
3つ目の特徴はストップレベルが0です。
ストップレベルとは指値・逆指値注文を行う際に、最低限離さなければならない価格差のことです。
ストップレベル0なら、指値・逆指値注文で現在の価格に近い価格に入れられるので、狙った価格で正確にエントリーや決済ができます。
スプレッドが狭く、さらにストップレベル0のThreeTraderはスキャルピングとデイトレードに有利な取引環境です。
そのため、スキャルピングとデイトレードをする人に人気があります。
4つ目の特徴は日本語サポートが充実していることです。
ThreeTraderには日本人スタッフがいて、日本語でのサポートが受けられます。
日本語サポートへの連絡手段はメールとライブチャットの2種類があり、月曜日から金曜日の日本時間7時から20時の営業時間内に質問すれば、迅速に対応してもらえます。
ThreeTraderはお客様の満足度向上に常に努め、迅速かつ丁寧なサービスの提供に努めています。
そのため、早くて丁寧という評判が多いです。
日本人が早くて丁寧な対応してくれるのは、ありがたいですね。
5つ目の特徴はボーナスキャンペーンが少ないことです。
ThreeTraderには常時行っているボーナスキャンペーンはありません。
海外業者と聞くと、「豪華なボーナス」というイメージがあるかもしれませんね。
そして、「ボーナスが豊富な方が有利」と思うかもしれませんね。
しかし、豪華なボーナスは業者側にとってはデメリットとなります。
なぜなら、ボーナスの負担が大きいと破綻してしまうリスクがあるからです。
また、ユーザーにとってもボーナスは必ずしもメリットであるとは限りません。
なぜなら、ボーナスは基本的に出金できないので、意味がありません。
なので、ボーナスの内容でFX業者を選ぶのは良い基準とは言えません。
ThreeTraderはボーナスにかかるコストを削減して低スプレッドを維持するため、ボーナスキャンペーンを行わないようです。
しかし、常時ボーナスキャンペーンを行っていないだけで、不定期でボーナスキャンペーンを開催しています。
過去には新規口座開設ボーナス(10ドル)、初回入金ボーナス(10ドル)などのキャンペーンが開催されていました。
なお、ThreeTraderでは常時ボーナスキャンペーンの代わりにポイントプログラムがあります。
取引量に応じて、ポイントが付与されます。
獲得したポイントはお客様ページのポイントストアで、キャッシュバックや最新トレンド製品と交換可能です。
製品は、iPhone、Apple Watch、ダイソンの掃除機、Boseのスピーカーなどから選択できます。
なお、ThreeTraderのポイントの有効期限は2年間です。
6つ目の特徴はTMGMのホワイトラベルです。
ホワイトラベルとは、既存のFXブローカーの取引プラットフォームを利用して、自社のブランドでFX事業を行うことを言います。
業者がホワイトラベルを利用することで、ユーザーには以下のメリットがあります。
- 信頼性の高い大手ブローカーのシステムやインフラを利用できるため、安定した環境で取引できます。
- 多様な金融商品を取引できます。
- 安い取引コストで取引できます。
TMGMは2013年に設立したオーストラリアの老舗のFX業者です。
TMGMはオーストラリアのトップブローカーとして人気があり、世界で8番目に取引量が多い業者です。
また、取得難易度が高いオーストラリアの金融ライセンスASICを所有しています。
しかし、WikiFXには出金拒否など3ヶ月間に17件の被害報告が寄せられており、注意喚起がなされています。
出金拒否の報告があるFX業者のホワイトラベルを利用しているのは不安ですね。
ThreeTraderの取得ライセンス
ThreeTraderが取得している金融ライセンスをWikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
取得している金融ライセンスは以下の通りです。
No. | ライセンス名 | 現在の状態 | ライセンスタイプ | 取得難易度 |
---|---|---|---|---|
1 | バヌアツ金融サービス委員会VFSC(Vanuatu Financial Services Commission) | オフショア規制 | 外為取扱ライセンス | 中 |
取得ライセンス1.バヌアツ金融サービス委員会VFSC
バヌアツ金融サービス委員会VFSCのライセンス情報は以下の通りです。
正式名称 | Vanuatu Financial Services Commission |
日本語名(略称) | バヌアツ金融サービス委員会(VFSC) |
設立 | 1993年 |
取得難易度 | 中 |
信頼性 | 中 |
公式サイト | https://www.vfsc.vu/ |
バヌアツ金融サービス委員会VFSCのライセンスは取得難易度と信頼性が中レベルの金融ライセンスです。
以前は取得難易度が緩く、信頼性が低かったのですが、2019年に規制が強化され、取得難易度と信頼性が中レベルまで上がりました。
また、規制強化によって、ペーパーカンパニーがVFSCのライセンスを取得できなくなりました。
なので、ThreeTraderは実在するということができます。
- 取締役は最低でも5年以上の証券取引経験がある者に限る
- 取締役か経営者のどちらかはバヌアツに1年の内6ヶ月以上滞在していること
- 取得企業を監査する独立法人は事前にVFSCの許可を得ている必要がある
- 専門職業賠償責任保険への加入義務
取得状況はWikiFXで確認されています。
※ThreeTraderのVFSCは運営会社のThreetrader Global Limitedが取得しています。
VFSCを取得している業者には以下の業者があります。
FX業者名 | ライセンスNo. |
---|---|
Decode Global | 700415 |
FXGT.com | 700601 |
TitanFX | 40313 |
なお、ThreeTraderのホワイトラベル元であるTMGMもVFSCを取得しています。
ThreeTraderのユーザー資産保護
ThreeTraderがユーザーの資産保護するために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
公式サイトには分別管理が徹底されていると記載されています。
一方、信託保全はされていません。
なお、分別管理されているからと言って、安心しないでください。
分別管理の業者が倒産した場合、預け入れたお金が戻って来ないので、リスクがあります。
実際、大手と言われた海外業者のGEMFOREXは分別管理をしていましたが、破綻して、ユーザーには返金されていません。
ThreeTraderの評判
ThreeTraderの口コミを調べてみました。
取引コストが安い
ThreeTraderは他の海外業者と比べるとスプレッドが狭いので、取引コストが安いです。
そのため、取引コストの安さを称賛する人が多いです。
これがThreeTraderの人気の一つと言えます。
スリッページが多い
ThreeTraderはスプレッドが狭いですが、スリッページの発生が多いようです。
いくらスプレッドが狭くても、スリッページが多いと、トータルの取引コストが高くなります。
MT5
ThreeTraderは元々MT4のみで、MT5には対応していませんでした。
しかし、2024年9月よりMT5に対応しました。
MT5の導入は多くの人が期待していたので、非常に歓迎されています。
MT4、MT5が固まる
ThreeTraderはサーバーが不安定で、MT4、MT5が時々固まるようです。
取引の最中に固まって、トレードに悪影響を受けたという人が少なからずいます。
特に指標発表の時に固まることが多いようです。
決済する時に固まるのは、トレーダーとしては困りものですね。
出金が安定している
ThreeTraderで出金申請して、出金できたという報告が多いです。
出金拒否の報告はありませんでしたが、着金が遅れるという口コミは何件かありました。
なお、着金が遅れる理由の一つは収納代行業者が原因のようです。
ThreeTraderには出金拒否の報告がありませんが、新しい業者だから、まだないだけかもしれません。
ThreeTraderに関するWikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは独自の基準でFX業者を評価し、スコアを付けています。
また、実際に業者が存在するかを実際に現地に行って確かめる現地調査を行っています。
ThreeTraderのスコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
ThreeTraderのスコア評価結果は以下の通りです。
指数 | スコア |
---|---|
ライセンス指数 | 3.05 |
事業指数 | 7.18 |
リスク指数 | 8.22 |
規制指数 | 3.05 |
ソフトウェア指数 | 6.13 |
総合点 | 2.86 |
ThreeTraderのスコアは2.86(2024年9月時点)と非常に低いです。
ライセンス指数は3.05で低めです。
バヌアツ金融サービス委員会VFSCの取得難易度が中程度であり、規制がそれほど厳しくないからだと思われます。
規制指数は3.05と低めで、これはライセンス指数と同じ理由から、低めのスコアとなっています。
事業指数は7.18で、資本金や運営能力はやや高めと判断されています。
リスク指数は8.22と高いです。
ThreeTraderは分別管理がなされているため、リスク指数が高めに評価されたと思われます。
ソフトウェア指数は6.13で、やや高めです。
MT4だけではなく、2024年9月からMT5も導入しているので、高めのスコアになっています。
ThreeTraderの現地調査
2024年9月時点では、WikiFXによるThreeTraderの現地調査は行われておりません。
ThreeTraderに対する注意喚起
「評価が低すぎるため、利用しないでください」という注意喚起があります。
ThreeTraderの利用者の被害報告
WikiFXには出金拒否や詐欺に遭った世界中のユーザーから被害報告が寄せられています。
2024年9月時点では、WikiFXにThreeTraderの被害報告はありません。
ThreeTraderで出金拒否になる5つの条件
ThreeTraderでは通常、出金申請すると、確認作業完了後、1~3営業日前後で着金します。
ThreeTraderで出金拒否になる原因は以下です。
- 利用規約に違反する
- 取引アカウントと振込先の名義が一致していない
- 入金方法と出金方法が異なる
- 最低出金額、最高出金額を満たしていない
- 出金すると証拠金維持率が150%以下になる
1.利用規約に違反する
利用規約に違反すると、出金拒否になる可能性があります。
ThreeTraderでは以下が禁止されています。
- マネーロンダリング
- 裁定取引(アービトラージ)
- 市場外の相場での取引
- 複数口座での両建て
- 偽造IDの使用
- 過度のレバレッジ
2.取引アカウントと振込先の名義が一致していない
ThreeTraderでは取引アカウントと振込先の名義が違うと出金できません。
出金拒否ならないよう、必ず取引アカウントと同じ名義の振込先で出金申請しましょう。
3.入金方法と出金方法が異なる
ThreeTraderでは入金方法と出金方法が違うと出金できません。
例えば、入金時に国内銀行送金したら、出金も国内銀行送金にしなければなりません。
なお、クレジットカードとデビットカードの場合、入金額と同じ金額しか出金できません。
ただし、例外として利益を得て入金額よりも増えた場合、利益分は銀行送金で出金できます。
例えば、クレジットカードで10万円入金して、トレードで5万円の利益が出て、全額(入金分10万円+利益5万円)出金したい場合、クレジットカードで10万円、銀行送金で5万円となります。
4.最低出金額、最高出金額を満たしていない
最低出金額、最高出金額を満たしていない場合、出金できません。
なお、最低出金額と最高出金額は、出金方法ごとに異なります。
出金方法 | 最低出金額 | 最高出金額 |
bitwallet | 100ドル | 上限額無し |
国内銀行送金 | 10,000円 | 1,000,000円 |
グローバル海外送金 | 100ドル | 10,000ドル |
仮想通貨(テザー) | 100ドル | 上限額無し |
5.出金すると証拠金維持率が150%以下になる
ポジションを持っている時に出金する場合、証拠金維持率が150%以上なければなりません。
証拠金維持率が150%以下になるような出金は拒否されます。
ThreeTraderのまとめ
ThreeTraderは新興の海外FX業者ですが、取引コストが狭く、追証なし、丁寧な日本語サポートがあり、さらにはサッカー日本代表の堂安律選手をアンバサダーに起用して大々的に宣伝しているため、それらの魅力が多くの日本人投資家を惹きつけています。
また、出金トラブルなどの悪い評判はありません。
そのため、多くの海外FXユーザーから「ThreeTraderは安全」と評価されています。
しかし、ThreeTraderが所持する金融ライセンスであるバヌアツ金融サービス委員会VFSCは、取得難易度と規制レベルが中程度なので、一定のリスクがあります。
また、ThreeTraderでは分別管理を実施していて資金が守られていますが、信託保全ではないため、破綻した場合はお金が戻って来ないリスクがあります。
さらに、金融庁からも警告を受けています。
ThreeTraderはまだ新しい業者であるため、今後も安全に運営されるかどうかはわかりません。
そのため、ThreeTraderでトレードするにはリスクがあります。
WikiFXでは、取得難易度が高く規制が厳しい金融庁のライセンスを所持していて、分別管理と信託保全がなされて資産が守られ、安全に取引できる国内業者の利用をおすすめします。
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