エリオット波動理論は、株式やFXなどのトレードにおいて、マーケットの相場の動きを予測するための強力なテクニカル分析ツールです。
市場のトレンドを理解し、正確なエントリーやエグジットのタイミングを見極めることで、安定した利益を得ることが可能になります。
本記事では、エリオット波動の基本から応用までを解説し、さらにTradingViewを使って実際にチャートに描画しながらトレードに活かす具体的な方法を紹介します。
最後には、エリオット波動を利用したおすすめのインジケーターも3つ紹介しますので、これからエリオット波動を使って稼ぎたい方は楽しみに読み進めてください。
エリオット波動とは?FXトレードにおける基本知識
エリオット波動は、テクニカルなアプローチで相場の価格変動を規則的なパターンとして捉え、トレンドの予測に役立つ理論です。
FXトレードにおいては、過去の価格変動に基づき波動の進行を見極めることで、トレンドの転換点や継続を判断し、トレード戦略に活かすことができます。
ここでは、まず、エリオット波動の基本的な構造や用途、その重要性について解説します。
エリオット波動理論の歴史と概要
エリオット波動理論は、1938年にラルフ・ネルソン・エリオットによって提唱された、相場理論の中でも長い歴史を持つものです。
彼はダウ理論をもとにフィボナッチを用いて相場を研究し、マーケットの価格変動がランダムではなく一定のパターンに従って動くことを発見しました。
この理論では、相場は「推進波」と「修正波」という2つのタイプの波で構成され、特定のルールに従って繰り返されるとされています。
推進波はトレンド方向に5つの波で構成され、修正波はその後の調整として3つの波で構成され、この8つの波動サイクルが、マーケットにおおける相場の基本的な動きです。
エリオットは相場が投資家の心理状態を反映していると考え、自身で発見した波動理論を通じて相場の予測が可能だとしました。
この理論は、今でもFXや株式市場の分析に広く利用されています。
エリオット波動の基本形
エリオット波動の基本形は下図のような通りで、相場における価格変動が「推進波」と「修正波」の2つのフェーズに分かれ、5波で推進し3波で修正するとされています。
上昇トレンドにおいて推進波は1波から5波までの5つの上昇波動で構成され、その後にくる修正波はA波からC波までの3つの下降波動で構成されます。
下降トレンドではこの逆となり、5つの推進波による下降波動と3つの調整波による上昇波動による構成です。
この基本形を理解するために、それぞれの波の特徴を見ていきましょう。
- 1波:トレンドの始まりで、少数の投資家が新しい動きを見つけてエントリーする段階
- 2波:利益確定の売りなどにより一時的な反落が発生するが、トレンド終了を意味しない
- 3波:最も強い上昇波(下降波)で、多くの投資家がここで参入しトレンドが加速する
- 4波:再び調整の波で、利益確定の売りが出るもののトレンドはまだ維持される
- 5波:最終的な上昇波(下降波)で、投資家の期待が最高潮に達する
このあとの相場は「修正波」に移行し、A波から始まるステージへ引き継がれます。
- A波:トレンドが一時的に逆転し、投資家が利益確定やポジションの手仕舞いを行う
- B波:一時的な反発が見られることもあるが、トレンドは続かない
- C波:相場は大きく修正され、前のトレンドが完全に終る
この流れによりエリオット波動のひとつのサイクルが完了し、新しいトレンドの始まりが待たれます。
上昇と下降のトレンドは相反するものの、上記の同じ基本形に従って動くことが特徴です。
エリオット波動の3原則
エリオット波動には、下記の通り3つの重要な原則があります。
原則1:3波が1波・3波・5波の中で一番短くなることはない
原則2:2波が1波の始点を割り込むことはない
原則3:4波が1波の高値を割り込むことはない
エリオット波動理論を理解するための重要事項ですので、それぞれを詳しく見ていきましょう。
原則1:3波が1波・3波・5波の中で一番短くなることはない
まず、第1 原則として、3波は他の1波、5波に比べて一番短くはならないというルールがあります。
エリオット波動では、1波、3波、5波の推進波がありますが、3波はトレンドを確信した数多くのトレーダーが参入するため、他の波よりも短くなることはありません。
原則2:2波が1波の始点を割り込むことはない
第2原則は、上図のように2波は1波の起点を割り込むことはないというものです。
これにより1波の動きが反転せず、相場が上昇トレンドにあることが分かります。
原則3:4波が1波の高値を割り込むことはない
最後の第3原則は、上図のように4波は1波の高値を割り込まないというものです。
4波は調整波ですが、1波の価格帯に重なることなく、新たな高値を作るための準備段階とされています。
これら3つの原則を守ることでエリオット波動理論の信頼性が高まり、トレードにおける判断がより的確に行えます。
エリオット波動のパターンの特徴
エリオット波動には基本形以外にもいくつかの特徴的なパターンが存在し、これらの重要事項を理解することで相場の動きをより正確に予測できます。
ここでは、エリオット波動の特徴的なパターンを詳しく解説し、相場分析にどのように活用できるかを見ていきましょう。
エリオット波動はフラクタル構造
エリオット波動は、「フラクタル構造」を持つ特徴があります。
フラクタル構造とは、全体の形と部分の形が同じ形状をしている構造のことです。
投資のチャートにおいては、下図のように大きな波動の中に、さらに同じパターンの小さな波動が繰り返されるという性質を指します。
つまり、大きな時間軸の波動の中にも、同じような小さな波動が存在し、それらもエリオット波動の法則に従っているのです。
例えば、週日足で大きな5つの推進波が形成される中で、1時間足などの小さな時間軸でも同様に、5つの推進波と3つの修正波を確認できます。
このフラクタル構造のおかげで、エリオット波動はあらゆる時間軸に適用可能であり、長期から短期トレードまで幅広い戦略に活用されます。
この特性を理解することで、相場の全体像だけでなく、細かい動きも正確に予測する手助けとなるのです。
エリオット波動はエクステンションする場合がある
エリオット波動理論では、1波・3波・5波は推進波として機能しますが、これらの波は時折「エクステンション(延長)」することがあります。
エクステンションとは、通常の波動よりも大きく伸びることで、波動内にさらに細かいサブ波動が見られるケースです。
特に、3波は上図のように最もエクステンションする傾向が強く、トレンドが非常に強い時に発生します。
1波がエクステンションするケースは少ないですが、初期トレンドが非常に強力な場合には起こることがあります。
5波のエクステンションは、市場が過熱している時に発生しやすく、トレーダーの期待が高まり続けることで形成されるのが一般的です。
このように、1波・3波・5波のエクステンションを見極めることは、トレンドの強弱を把握しトレード戦略を立てる際に非常に役に立ちます。
エリオット波動で覚えておきたい5つのチャートパターン
エリオット波動には、相場の動きに基づいて形成される特有のチャートパターンが存在し、これらを理解することでトレードの精度を高めることができます。
ここでは、エリオット波動で覚えておくべき、下記の5つの重要なチャートパターンを見ていきましょう。
推進波:インパルス・ダイアゴナル
修正波:ジグザグ・フラット・トライアングル
推進波:インパルス・ダイアゴナル
インパルス(Impulse)
インパルスは、最も一般的なエリオット波動の推進パターンです。
このパターンはトレンド方向に5つの波で構成され、1波、3波、5波が推進波、2波と4波が修正波となります。
インパルスパターンでは、3つの推進波がトレンドに沿って動き、3波は必ず他の推進波よりも長くなることが多いです。
エリオット波動の基本形となるため、最も重要なパターンとされています。
ダイアゴナル(Diagonal)
ダイアゴナルは、推進波と修正波が交互に発生する、ウェッジ状のパターンです。
インパルスと異なり、波動1から5までの波が全体的に収束する形で形成され、4波は1波と重なることが多いのが特徴です。
主に第5波やC波の終わりに現れることが多く、トレンドが終わりに近づいていることを示唆します。
修正波:ジグザグ・フラット・トライアングル
ジグザグ(Zigzag)
ジグザグは、トレンドに逆行する修正パターンで、A、B、Cの3つの波動で構成されます。
このパターンでは、A波とC波が同じ方向に進み、B波が逆方向に進むのが特徴です。
ジグザグは、トレンドの調整段階で現れることが多く、急激な価格変動が発生する場合に使われます。
修正波としては、比較的明確な形状で、トレーダーにとって判断しやすいパターンです。
フラット(Flat)
フラットは、価格が比較的横ばいの動きを示す修正パターンで、A、B、Cの3波で構成されます。
ジグザグとは異なり、A波、B波、C波の長さがほぼ同じであるか、B波がA波を超えることもあります。
フラットは相場が一時的に安定している状態で発生し、相場の次の動きを判断するための重要な手掛かりとなるのが特徴です。
このパターンはトレンドが強くない状況でよく見られます。
トライアングル(Triangle)
トライアングルは、A、B、C、D、Eの5つの波で構成され、価格の動きが収束する形で形成されるパターンです。
トライアングルは、相場の調整局面や終盤に現れることが多く、次の大きなトレンドの前兆となります。
収束するトレンドラインの間で価格が反発するのが特徴で、通常は波動4の調整局面で出現します。
トライアングルが完成すると、その後に大きなブレイクアウトが起こることが多く、トレーダーにとって重要なシグナルです。
これら5つのパターンを理解することで、エリオット波動を用いたトレード戦略の幅を広げ、相場の動きに対する洞察が深まります。
エリオット波動を使ったFXトレード戦略
エリオット波動は、FXトレードにおいて相場の反転ポイントを捉えるために有効なツールです。
エリオット波動を活用したトレーディング戦略を学ぶことで、適切なタイミングでのエントリーとエグジットが可能になります。
ここではその中でも、代表的な3つの戦略を紹介します。
エリオット波動で利益確定・損切りのタイミングを図る
エリオット波動理論を用いて、適切なタイミングで「利益確定」や「損切り」を行うことで、リスクを抑えながらトレードを成功させることができます。
それぞれのタイミングは下記の通りでので、ご参照ください。。
利益確定のタイミング
エリオット波動における一般的な利益確定のタイミングは、5波の終わりです。
エリオット波動では、5波が推進波の最終段階となり、その後に調整波(A、B、C波)が始まるため、価格が反転しやすくなります。
このため、上昇トレンド(または下降トレンド)が終了する前に、5波の頂点付近で利益を確定することが安全です。
利益確定の方法として、フィボナッチ・エクステンションを用いて5波の目標値を想定し、そこに達した時点でポジションを手仕舞うのが有効です。
目標値予測の具体的な詳細については、後述の「エリオット波動+フィボナッチ・エクスパンションで相場の行き先を予想する」を参照ください。
損切りのタイミング
損切りのタイミングは、主に第1波や3波でのトレンドが崩れた場合に設定します。
例えば、2波や4波の調整で、価格が1波や3波の始点を下回った場合は、トレンドが崩壊したサインとみなし、損切りを行うべきです。
また、4波が第1波の価格領域に侵入した場合も、推進波としてのトレンドが弱まっている可能性があるため、早めにポジションを閉じる判断が求められます。
このように、エリオット波動を活用して利益確定と損切りのタイミングを見極めることで、相場のリスクを最小限に抑え、利益を最大化することが可能になります。
利益確定と損切りのタイミングは以上ですが、経済指標データなどのニュースの前後では市場が大きく動くことがあり、利益確定や損切りの判断が重要になる場合もあります。
エリオット波動3波を捉えて上昇相場に乗る
エリオット波動理論において、3波は最も力強い上昇(または下降)を示す推進波であり、トレーダーが利益を最大化できるチャンスとなることが多くあります。
3波に乗るためには、まず第2波の終わりの位置を正確に予測することが重要です。
2波は1波の利益確定や警戒感から一時的に相場が反落する局面ですが、この波動がフィボナッチ・リトレースメントの61.8%や50%の水準で反発することが多いです。
そのため、この水準をサポートとして捉えることで、エントリーのタイミングを図ることができます。
2波の終わりを見極めたら、3波の始動を確認してエントリーし、波に乗る準備を整えます。
3波はしばしば急激な上昇(または下降)を伴うため、ポジションを早めに持つことが利益を最大化するために重要です。
この波に乗ることで、トレーダーは相場の中でも大きな利益を狙うことができるため、トレードにおいて第3波を捉える戦略は極めて有効です。
フィボナッチ・リトレースメントを利用して、3波を捉える詳細については、後述する「エリオット波動+フィボナッチ・リトレースメントで押し目買いを狙う」を参照ください。
エリオット波動で調整波を捉えて下落相場に乗る
エリオット波動理論では、推進波の後に発生する調整波(A、B、C波)を捉えることは、下落相場でのトレードにおいて重要なポイントです。
調整波は相場のトレンドが一時的に逆転する局面であり、相場が上昇から下降に転じるタイミングを捉えることで利益を上げることが可能です。
調整波は、通常、5つの推進波の後に形成されます。
A波は最初の反転を示し、相場が上昇から下降に変わり始める段階です。
この段階で売りポジションを取ることができれば、トレンド反転の初動に乗ることができます。
次に、B波では一時的に相場が反発し、再び上昇するように見えますが、これはトレンドの終了を示す偽のシグナルであることが多く、この反発を見極めてエントリーを回避することが重要です。
最後に、C波で相場が再び大きく下落し、修正が完了します。
このC波が最も強い下降波となるため、ここで売りポジションを持つことで、下落相場に乗るチャンスを最大限に活かすことができます。
調整波の捉え方にも、フィボナッチ・リトレースメントを利用した押し目狙いが有効です。
特にB波の反発が38.2%や50%の戻りで止まる場合が多く、そこを目安にC波の開始を予測することが可能です。
このように、調整波を捉えて下落相場にうまく乗ることは、相場の変動を活かした高度なトレード戦略となります。
調整波の始まりを捉えるには、5波の最高値を予測することが有効なので、詳細は後述の「エリオット波動+フィボナッチ・エクスパンションで相場の行き先を予想する」を参照ください。
TradingViewでエリオット波動を使って稼ぐ方法
「TradingView」は豊富なインジケーターとカスタマイズ性に優れたチャートツールで、アップデートによりエリオット波動を視覚的に理解しやすくなりました。
モバイルアプリを使えば、どこでもエリオット波動を利用してチャートを分析することもできます。
この強力なシステムを利用してチャート上にエリオット波動を描画することで、相場のトレンドや修正局面を明確に把握でき、トレードの判断に役立ちます。
また、コミュニティ機能を活用して他のトレーダーのアイデアを参考にして戦略を練ることも可能です。
ここでは、TradingViewを使ってエリオット波動をどのように視覚化し、トレードに活用するかの詳細について説明します。
チャートにエリオット波動を描画する手順
TradingViewでエリオット波動をチャートに描画する手順はシンプルですが、効果的な分析に役立ちます。
ここでは、その最も基本的なエリオット波動推進波の描画方法を、直近のEURJPYの週足を例にとって解説します。
まず、下図のようにチャート左にある「描画ツール」の上から4つ目の「パターン」を選択し、プルダウンメニューより「エリオット波動推進派(12345)」をクリックします。
そして、下図のように波動の起点となる価格ポイントをクリックし、順次波動の山と谷をクリックしながら5つの上昇波を描画します。
カッコ内の数字1~5が推進波を表しており、この相場では5波が終わって調整へ入る局面という見方ができます。
しかし、直近の安値をまだ割り込んでいないので、5波が続く可能性もあるかもしれません。
このように手動での描画はさまざまな相場において、波動の形状やトレンドの勢いを細かく観察するのに適しています。
波動を正確に描くことで、トレンドの転換点やエントリーやイグジットタイミングを見極めやすくなります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで、波動のパターンを素早く把握して相場の流れが読めるようになるでしょう。
エリオット波動+フィボナッチ・リトレースメントで押し目買いを狙う
フィボナッチツールは、エリオット波動と組み合わせてトレード戦略を立てる際に非常に有効なツールです。
特に、押し目買いを狙う際にフィボナッチリトレースメントを活用することで、エリオット波動の各波動の修正点をかなりの精度の良さで捉えることができます。
エリオット波動理論においては、推進波(1、3、5波)の中で、2波と4波の修正波が押し目となり、次の波動のトレンドを捉える絶好のタイミングです。
フィボナッチ・リトレースメントでは、相場が推進波で進んだ後、価格が反発して修正波に入る際、38.2%、50%、61.8%といったポイントで価格が反発する可能性が高いとされています。
たとえば、第1波が形成された後、第2波でフィボナッチ・リトレースメントの61.8%付近まで価格が戻った場合、ここで押し目買いのチャンスが訪れます。
特に、第3波は最も強い推進波となるため、この波に乗ることで大きな利益を狙うことが可能です。
この具体的な詳細を、先程のEURJPY週足の相場でチェックしてみましょう。
フィボナッチ・リトレースメントは、画面左側の「描画ツール」の上から3つ目の「ギャン&フィボナッチツール」をクリックし、プルダウンメニューから選びます。
そして、エリオット波動の起点としたところから1波の頂点へフィボナッチ・リトレースメントのラインを引くと、下図のように表示されました。
白枠箇所のように、この時の相場では0.5と表示された50%のところで反発し、その後、1波の高値を超えてトレンドが確定したため、力強い第3波が形成されたのが分かります。
このように、エリオット波動とフィボナッチ・リトレースメントを組み合わせることで、押し目買いを精度高く狙うことができます。
エリオット波動+フィボナッチ・エクステンションで相場の行き先を予想する
フィボナッチ・エクステンションは、トレーダーが相場の行き先や目標価格を予測するために非常に有効なツールです。
特に、エリオット波動理論における第3波や第5波のターゲット価格を見積もる際に役立ちます。
例えば、推進波の第1波と第2波が形成された後、第3波がどこまで伸びるかを予測したい時にフィボナッチ・エクステンションが便利です。
その具体的な方法を、前項と同じくEURJPY週足で説明します。
TradingViewにおけるフィボナッチ・エクステンションは、フィボナッチ・リトレースメントと同じプルダウンメニューから選択します。
そして、第1波の始点と終点、そして第2波の押し目を基準に、エクステンションを描画することで、第3波の目標値として161.8%や200%といったレベルが算出されます。
下図の白枠箇所を参照すると、161.8%のところで第3波の終点があるので、このケースではピッタリと当てはまっていたことがわかります。
このように、フィボナッチ・エクステンションを使うことで、相場の行き先を視覚的に把握しやすくなり、トレンドの伸びを予測してトレード戦略を練ることが可能です。
エリオット波動をサポートするおすすめインジケーター3選
エリオット波動をTradingViewで活用する際に、相場の動きを視覚的に捉えることが重要です。
そのために、TradingViewのライブラリから、エリオット波動インジケーターのページにアクセスして活用することができます。
ここでは最後に、エリオット波動の分析をサポートし、精度の高いトレード判断を行うためのインジケーターを3つ紹介します。
トレード目的に合わせてこれらのインジケーターを活用することで、波動のステータスを効率よく把握でき、エリオット波動理論を最大限に活用可能です。
エリオット波動のインジケーターに関する詳しい解説は、専門的なブログや教育リソースでも頻繁に取り上げられているため、参考にするのも良いでしょう。
Sylvain Zig-Zag [MyTradingCoder]
出典:TradingView・インジケーター・Sylvain Zig-Zag [MyTradingCoder]
Sylvain Zig-Zagは、価格変動の際に重要な転換点を強調するインジケーターで、価格変動がユーザー定義のパーセンテージを超えた時点でポイントを描画します。
このツールは小さな価格の揺れを除去し、主要なトレンドに集中させるため、トレーダーが転換点や価格の動向、重要なサポート・レジスタンスレベルを特定するのに役立ちます。
ZigZag Fibonacci Golden Zone [UAlgo]
出典:TradingView・インジケーター・ZigZag Fibonacci Golden Zone [UAlgo]
「Zigzag Fibonacci Golden Zone」は、ジグザグパターンとフィボナッチの「ゴールデンゾーン(0.618 – 0.786)」を組み合わせて、トレンドの押し目ポイントを特定することが可能です。
価格チャートにジグザグラインを描画し、重要なスイングの高値と安値を強調します。
さらに、フィボナッチ・リトレースメントのレベルを重ねることで、サポートおよびレジスタンスのゾーンを示し、特定の基準に基づいた買いと売りのシグナルを表示するオプションも提供しています。
ZigZag Multi [TradingFinder]
出典:TradingView・インジケーター・ZigZag Multi [TradingFinder]
「Zigzag」は、価格変動に基づいて形成されるインジケーターで、連続する高値と安値のピボットを交互に結びます。
「短期ジグザグ」と「長期ジグザグ」を組み合わせることで、分析の精度が向上し、時間の短縮が可能です。
長期ジグザグは主要なトレンドを示し、一方、短期ジグザグは短期的な波動を描写します。
このように、2つの時間枠を同時に使用することで、相場の全体像と短期的な変動を把握しやすくなります。
これらの3つ以外にもさまざまなインジケーターがありますので、TradingView上でのインジケーターの評価も参考にして、最適なツールの選択が可能です。
新しいインジケーターをTradingViewに追加して、エリオット波動をさらに効果的に活用しましょう。
まとめ
トレーディングをビジネスとして成功させるためには、エリオット波動の正確な理解が必要です。
エリオット波動は、相場のトレンドや修正局面を視覚的に把握しやすく、特にトレンドの転換点を見極めるのに優れています。
これに加え、フィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンションを組み合わせることで、より精度の高いエントリーやエグジットポイントを設定することができます。
特に、2波や4波での押し目買いや戻り売りのタイミングを判断する際に役立つため、トレード戦略をさらに強化できるでしょう。
そして、TradingViewは豊富なインジケーターやカスタマイズ性があり、エリオット波動を視覚的に理解するために最適なプラットフォームです。
リアルタイムのチャート分析が可能な非常に便利なツールですので、興味を持たれた方はぜひ活用してみてください。
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