トルコリラ円の見通しを分析!10年後はどこまで下がってる?

トルコリラ/円のスワップポイントの今後の見通しを知りたい!

トルコリラ/円の手法や投資戦略は?

疑問にお応えするため、トルコリラについて調査しました。この記事では、トルコリラ/円のスワップポイントの見通しや投資戦略について紹介します。

トルコリラ/円という通貨ペアは、本記事を作成した2024年10月時点でスワップポイントが最大付与額であり、スワップポイント狙い向けの通貨ペアとなっています。そのため、スワップポイント目的の投資方針の投資家から注目を集めています。

かつて、エルドアン大統領の介入でトルコリラの価値が暴落し、大損したトレーダーも多数存在するため、もうトルコリラなんて聞くのも嫌だと思う人も多いかもしれません。

しかし、現在最もスワップポイントが高いことは事実であるし、今後10年先を見通してみても高金利を維持するであろうことは予想できるので、今がチャンスなのも間違いないのです。

チャートを見てもここ1年安定してますし、底値で固まっている段階なので、そろそろ買うトレーダーが増えてきてもおかしくありません。

この記事では、トルコリラ/円のスワップポイントの見通しや投資戦略、おすすめのFX会社について詳細を解説していきます。

目次

トルコリラ概要

まずはトルコリラの基本知識を理解しましょう。

トルコリラ(TRY)はトルコの法定通貨です。

トルコリラは、メキシコペソ、南アフリカランド、ロシアルーブル、中国人民元、ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドルなどの高金利通貨の中で金利がトップなので、スワップポイント狙いの投資家に人気あります。

トルコリラの特徴

トルコは欧州とアジアの間に位置します。そのため、トルコ経済は国際情勢の影響を強く受けます。特にトルコは黒海を挟んでロシア、ウクライナと隣接しているため、ウクライナ情勢の影響を強く受けています。またトルコは中東国でもあるため、地理的に中東情勢の影響も大きく受けています。

現在、トルコは深刻なインフレに悩まされています。主な要因として、トルコ国内消費者物価指数の急上昇や原油やガスなどの輸入コストの増加があります。特に、エネルギー価格の高騰や食料品の値上がりは日常生活に影響を及ぼしています。

トルコ統計局が発表した2024年9月のインフレ率は前年同月比88.63%、前月比では5.34%でした。トルコのインフレがどのぐらい深刻かというと、マラシュ・ドンドゥルマ(トルコの伸びるアイス)は2年で4倍以上、鶏肉が3年で10倍と考えられないペースで値上がっています。

深刻なインフレ結果、リラの価値は大幅に低下しています。現在、円安・ドル高が社会問題になっていますが、円はリラに対しては円高リラ安となっています。

さらに、トルコ国民は各自で外貨預金をしてインフレ対策していますが、これもリラ安の大きな要因となっています。トルコの外貨預金は6.5兆円、外貨預金比率は37.5%です。

また、中東情勢をめぐる不透明感も一段のリラ安の要因となっています。

なお、リラ安に乗じて、海外のファンドマネージャーがトルコの株式市場に進出しています。そのため、トルコの株価指数であるイスタンブール100種指数は上昇傾向にあります。

イスタンブール100種指数チャート

トルコリラのメリット

トルコリラは以下のメリットがあります。

  • 金利が高いのでスワップポイント狙いにおすすめ。
  • トルコリラは為替レートの水準が低いため、少額から取引できる。

トルコリラのデメリット

トルコリラには以下のデメリットがあります。

  • 流動性が低いため、変動が激しい。
  • トルコ中銀の政策が不透明である。
  • ヨーロッパと中東の境に位置するため、地政学的リスクが高い。

まとめると、トルコリラはスワップポイントが高い反面、リスクの高い通貨と言えます。

トルコリラ/円(TRY/JPY)の10年後の見通し

トルコリラ/円はスワップポイント投資として、有力な通貨ペアです。大暴落をして大損したトレーダーが多数存在したことも確かですが、近年ではかなり堅い動きを見せており、スワップ投資先として候補に挙がりつつあります。

実際にトルコリラ/円は10年保有しても問題ない通貨ペアなのかどうかを以下の項目から解説していきます。

トルコの政策金利は高く日本の政策金利は低い

トルコ共和国中央銀行(トルコの中銀)は3月21日の金融政策決定会合で、インフレ見通しの悪化を理由に政策金利を45.0%から50.0%に引き上げることを決定しました。一方で日本の金利は0.1%と世界的に見ても、非常に低い水準にあります。

スワップポイントは、両国の金利差によって発生するため、トルコリラ/円の買いポジションを保有すれば、大きなスワップポイントによる利益を得ることができるというわけです。

しかし、今後10年先も両国が同様の状態にあるかどうかはわかりません。そこで、過去10年の両国の金利の推移を参考にしてみることにします。

まずは、トルコの金利政策の推移です。

参考サイト 外為どっとコム

上に掲載された図からわかるように、トルコの金利政策は高い水準をキープしています。

5%程度の時代もありましたが、それでも日本の金利よりは大きいので、プラススワップで長く運用していくことができるということです。

一方で日本の金利の推移は下の図の通りです。

参考サイト 野村総合研究所SuperFocus

上記のグラフを見てみると、1995年以降ほぼ金利は0%になり、その後20年以上低金利のままです。

そもそも、なぜ金利を上げ下げするかについてなのですが、物価を抑えるためです。

基本的に、物価というのは上昇します。しかし、これを放置していくと国民の給料が追い付きません。

そのため、金利を上げることで経済の流れを鈍化させ、物価を抑えるというわけです。

つまり、どの国も金利を引き上げたいとは思わないが、物価が高いためやむなく金利を引き上げているということになります。

このあたりの事情は、米国だろうがトルコだろうが変わりません。

そのため、インフレ率が激しいトルコが金利を大幅に下げるということは考えにくいです。

なお、2024年6月、7月、8月、インフレ率が一時的に鈍化の傾向にあったため、トルコ中銀はいずれ利下げを実施することを示唆し、市場では2024年11月にも利下げが行うと予測していました。しかし9月のCPIでインフレ率が再び上昇したので、利下げ観測が後退しました。利下げ開始時期は2025年と見込まれています。

では、日本の金利が上がるかについてですが、これも怪しいという意見が多いです。

というのは、日本は世界2位の借金大国であり、金利を上げてしまうと借金の利息も天文学的数字となって跳ね上がるため、金利を上げることができないとする説があります。

この説に従うならば、日本は今後金利を上げることはできない、また上げたとしても大幅には上げないという可能性が高くなります。

なぜならば、少子化によって財源が減り、ますます借金に頼らざる得ない状況になるのが濃厚だからです。

つまり、今後10年の見通しとしては、トルコは金利を大幅に下げることはなく、日本の金利は大幅に上がることはないということになります。

そのため、トルコリラ/円のスワップポイントを運用をすれば、長期間稼ぐ事ができるということです。

エルドアン大統領の介入に注意

トルコリラと言えば、痛い思い出があるFXトレーダーの方も多いと思います。トルコリラ/円のスワップ投資は王道的な存在でしたが、エルドアン大統領の介入によって一気に暴落し、多くのトレーダーが損害を被った歴史があります。

エルドアン大統領は利息を受け取ることを禁止するイスラム金融の考え方を基礎に持っており、インフレで金利を引き上げるべき時に逆に引き下げました。その結果、トルコリラの暴落を招きました。

他には、エルドアン大統領は、大統領に中央銀行総裁と副総裁を任命・解任する権限を付与するという大統領令を出しました。これもエルドアン大統領の金融への介入を強化すると不安視され、トルコリラが暴落する一因となりました。なお、大統領の中央銀行総裁と副総裁の任命・解任権はトルコの憲法裁判所に違憲と判断されました。

エルドアン大統領は2014年に大統領になり、2023年再び大統領に再選され、2028年まで続投が決まっている状態です。

また、エルドアン大統領は西側諸国(ヨーロッパの経済主要国)に対しても様々な問題発言を行い、関係を悪化させるような外交の姿勢を取ってきました。

そのため、トルコ全体の景気が上がりきらない状態が継続しています。

もし、今後もエルドアン大統領が介入に動くと、再びトルコリラが暴落する可能性があるということです。

ニュース等で最新の政治やマーケット情報を随時チェックしましょう!

底値は固くなっており動きの幅が小さくなっている

ファンダメンタルズ分析的には問題があるトルコリラ/円なのですが、相場をテクニカル分析で分析すると、必ずしも状況が悪いとは言えません。

現在のトルコリラ/円の相場の状態は以下の画像のようになっています。

参考サイト TradingView

チャート画像を見てわかるように、直近の1年間では下げ止まって底値が固まってきており動きの幅が小さくなっています。

トルコリラ/円のスワップ投資を言われると、「危険だ」とか「リスクが大きすぎる」という認識の方も多いでしょうが、ここ1年に関して言えば結果的には投資していれば儲かった展開でした。

つまり、トルコリラ/円への投資は現状は言うほど悪くない状態だと言えます。

10年先を見据えて投資する場合、高値圏に到達しているメキシコペソ/円よりも、むしろトルコリラ/円の方が有利になる可能性は大いにあります。

ダウ理論的にはまだ上昇と断定はできない

テクニカル分析的には、トルコリラ/円は悪くないと解説しましたが、買うには早すぎるという意見もあると思います。

確かに、底値は固まってきてはおりますが、本格的な上昇はまだ起こらない状態です。

なぜなら、トレンド転換がまだ起こっていないからです。

トレンド転換を現状のトルコリラ/円のチャートで解説しますと、現状のトルコリラ/円の下降トレンドが上昇トレンドに切り替わる目安の分析を指します。

ではその目安の価格はどこになるのかというポイントをチャートで解説します。

参考サイト TradingView

トレンド転換を示すポイントとしては、赤丸の6.565円の地点です。ではその地点に到達するまでどのくらい時間がかかるのかと言いますと恐らく2025年程度でしょう。

なぜそのように分析できるのかというと、波の感覚的に恐らくその程度のポイントで買い注文を出すトレーダーが増えるからです。

FXには、ファンダメンタルズ分析を無視して、テクニカル分析のみで売買を判断するトレーダーというのが存在します。

つまり、テクニカル分析を知っていれば、テクニカル分析だけを根拠にして売買するトレーダーの動きは完全に読めるということです。

もし、現状と同じく底値が固い状態が継続すれば、2025年ごろにはトルコリラ/円を買い始めるトレーダーが増えてきて上昇トレンドが出現する可能性があると予測できます。

AIも重視する経済指標は3つ

経済指標は、経済の動向を見ていく上で重要な指標です。経済指標の結果によって、トレーダーの売買状況も変わっていくのです。

AIも重視する経済指標は以下の3つがあります。

AIも重視する3つの経済指標
  • 政策金利
  • インフレ率
  • GDP

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

政策金利

政策金利の変更は市場に大きな影響を与えます。2024年6月現在のトルコの政策金利は50.0%と非常に高い状態です。

政策金利が上昇すればトルコリラの価値も上昇し、政策金利が下降すればトルコリラの価値も落ちます。

なぜ、政策金利によってこのような状況が起こるのかというと、投資家は金利の高い国の通貨を好むからです。

例えば、金利の高い国の国債を購入したり預金したりします。政策金利というのは、銀行に貯金したときの利息のことです。

つまり、50%ということは100万円預ければ1年で50万円増えるということです。ただし、インフレも進んでおり、通貨の価値が落ちているので必ずしも得をするわけではありません。

しかし、日本の金利が0.1%であることを考えると、日本円は売られやすくトルコリラは買われやすい状態が続き、トルコリラ/円のスワップ投資も成功しやすいと言えるでしょう。

今後の両国の政策金利の見通しですが、基本的にインフレが起こるから金利を上げるので、金利をあげすぎているトルコが金利を下げるということは十分にあり得ます。

かつ、金利を下げることに有名なエルドアン大統領が当選している状態です。エルドアン大統領は現在、利上げに対して一定の理解を示していますが、いつ利下げを行うかわかりません。また、インフレ率も一時的ではありますが鈍化しています。

そのため、トルコの金利が下がる可能性は高いですが、一方で日本の金利の状態と考えると日本の金利が上がることは考えにくいと言えます。

何故かというと、現在はコロナ明けの物価上昇の影響で普段低金利な先進国ですら金利を上げている状態なのに、日本一国だけは金利を上げていない状態だからです。

日本が金利を上げられない理由は、金利を上げてしまうと借金の利息も増えてしまうためと言われております。

日本の金利が今後上がるとは考えにくい以上、トルコリラ/円の次の10年の見通しとしては、投資する価値はあると言えるのです。

インフレ率

インフレ率は政策金利とセットで考えなければいけません。いくら金利が高くても、インフレ率が高いと投資価値は低くなります。

2024年10月のトルコの政策金利は50.0%、インフレ率は88.63%となっているので、トルコの銀行にお金を預けても実際には損をしてしまう状態なのです。

これほど政策金利が高いにも関わらず、トルコリラの下落基調が続くのは実質的な投資価値が低いことに原因があります。

インフレ率が88.63%というのはどういう状況かというと、100円で買えた商品が1年後には188.63円になるということです。
一方で、銀行にお金を預けた場合、100円が1年後には150円になります。

このように、インフレ率が政策金利を上回る実質金利がマイナスの状況となっています。

実質金利がマイナスの状況ではトルコの銀行に貯金してトルコ国内で物を買ったりサービスを受ける場合は損をすることになります。

FXでトルコリラ/円に投資をすれば、両国の金利差により引き続き大きな利益を手にすることができます。

GDP

GDPとは、経済規模を表す代表的な指標です。GDPが伸びたということは、経済活動が活発になり、海外の投資効果も期待できます。

2023年のトルコのGDP成長率が4.5%で、成長率は高いです。日本の2023年のGDP成長率は1.3%、アメリカが2.3%となっています。

トルコがこれから伸びていく国であることがわかります。しかし、トルコのGDPの5割以上はサービス業が占めており、仮に今後第二のコロナ渦などが起こった場合、大打撃を受けることは間違いありません。

また、インフレ率よりも政策金利の方が低いという異例の金融政策も市場の不審を買っている状態とも言えます。

とはいえトルコは平均連年齢が30歳であり、人口ボーナスを享受できる状態です。

何らかの突発的な事故がない限りは、順調にトルコ経済は伸びていくと思われますが、不安材料もあります。

トルコリラの0円になるデフォルトリスクはあるのか?

トルコリラは10年前に1リラ55円台でしたが、現在(2024年10月時点)のレートは4円台まで下落し、史上最安値を更新しました。トルコ中銀はこの10年間で何度も利上げ・利下げを実施し、金融政策の変更をしてきましたが効果をなさず、トルコリラ/円は約10年間下落トレンドが続いています。

なので、「このまま行けばトルコリラが0円になるのでは?」と心配するかもしれません。

しかし、トルコリラが0円になるデフォルトリスクは少ないという見方が多いです。ただし、実際には0円に到達する前に、トルコリラ/円のポジションは自動的に決済されてしまう可能性があります。

そのため、トルコリラ/円のポジションを保有している場合は、早期の損切りも視野に入れるべきです。

現在のトルコの金融政策は以前と違い、ある程度正常化してきています。

トルコは地理的なシリアやイスラエル、ウクライナなど戦争やテロのリスクがあるため、デフォルトの可能性がゼロであるとは言いづらいですが、経済面に関してだけ言えば、デフォルトの可能性は低いです。

次に考えられるシナリオとしては、トルコがユーロを採用するというものです。こちらの方が現実的なケースと言えるでしょう。

実際トルコはEU加盟を1987年より長年目指しているので、ありえなくない話です。ただし、政治的・宗教的理由により実現は困難だと言われています。

トルコリラ/円でキャピタルゲインを狙うトレード

トルコリラ/円はボラティリティこそ低いですが、必要証拠金が少ないので大量取引に向いています。実質的に米ドル/円と変わらないくらい利益を出せる為替差益狙いの取引が行えるということです。

以下の項目からトルコリラ/円でキャピタルゲインを狙う具体的な手法について解説していきます。

現在底値が固いので買いを狙うのもあり

王道的なやり方としては、トルコリラ/円で買いを狙うというやり方があります。買いポジションを保有すれば、高いスワップポイントも同時に得られるので損が少ないということです。

現在、トルコリラ/円の底値は固いので、先見性がある投資家はそろそろトルコリラ/円のスワップポイント投資を行っている頃合いではあります。

しかし、過去の暴落を見てみると基本的にはプラススワップのポジションが損をする仕組みになっているので、プラススワップポジションは暴落に巻き込まれやすいということは覚えておかないといけません。

なぜ、プラススワップのポジションが暴落に巻き込まれやすいのかというと、プラススワップのポジションの保有者が多くかつロスカットされてしまう資本量で取引をしているからです。

いうまでもなく、長期保有するならばプラススワップのポジションを持つほうが良いに決まってます。

しかし、長期保有するということは、必ず暴落時が来るということでもあるのです。

暴落を想定した資本量でトレードしなければ、トータルでマイナスになるのがスワップポイント投資というものです。

数値的に儲かっているように見えても、損を後伸ばしにしているだけという状況にも陥りやすいため、暴落は必ず想定しなければなりません。

暴落にさえ気を付ければ、うまくいけば長期的なリターンを得ることができ、為替差益による利益も享受することが可能です。

売りを狙う場合はスワップポイントが低いFX会社を利用

では、為替差益を狙った売りのトレードはどうなのかというと、実際にトルコリラ/円が暴落したときに、売りのポジションを保有して大儲けしたトレーダーは多数存在します。

エルドアン大統領による利下げ政策が、トルコリラの暴落を招くということは、少しファンダメンタルズ分析をできる投資家ならば見抜けた出来事だということです。

しかし、仮に分析できたとしても、マイナススワップを抱えてポジションをホールドしなければならないのは辛いことですよね。

しかも、トルコリラ/円のようなスワップポイントが高い通貨ペアならば、なおのことマイナススワップのポジションは持ちたくないものです。

幸運にも、トルコリラ/円の場合はメキシコペソ/円や南アフリカランド/円と比べて、スワップポイントの付与額が業者によって大きく異なります。

多いところは、メキシコペソ/円の3倍くらい多いところもありますし、殆どスワップポイントがつかないところもあるのです。

もし、売りポジションを勝負したいという場合は、スワップポイントが殆どつかないセントラル短資FXなどの業者を利用すれば解決します。

ただし、長期で保有する場合スワップポイントが変動する可能性があるので注意は必要です。

心配な場合は、2社に分けてポジションを保有しておくという手もあります。

長期的な下降トレンドを利用した短期売買の戻り売り

トルコリラ/円で短期売買で為替差益を狙う場合は、戻り売りを狙う方が勝率が高いでしょう。

なぜならば、トルコリラ/円が長期的な下降トレンド中だからです。また、デイトレードなどの短期売買ならば、長期保有によるマイナススワップのリスクもなくすことが可能です。

短期的なトレードで逆張りと相性が良いのがボリンジャーバンドなので、ボリンジャーバンドなどを使って取引を行う方法もあります。

ボリンジャーバンドを使った手法の一例をトルコリラ/円の15分足のチャートで解説します。

上記のチャート画像の場合、上昇トレンドが一度途切れてトレンド転換が起こったので、第三波を狙いたい場面です。

赤丸の時点でボリンジャーバンドを超えたので、バンド内に価格が戻る性質を利用してエントリーし、ボリンジャーバンドがスクイーズした段階で決済という方法が狙えます。

ボリンジャーバンドは基本的にスクイーズとエクスパンションを繰り返すので、トレンド転換確認後のエクスパンションを狙うという分析をすることも可能です。

トルコリラ/円のスワップポイント運用おすすめFX業者

トルコリラ/円のスワップポイント運用をする際に、FX業者選びはとても重要となってきます。FX業者によって収益も変われば、戦略も変わってくるので用途に合わせて選ぶことが大切です。

以下の項目からトルコリラ/円のスワップポイント運用に向いているFX業者を解説していきます。

トルコリラ/円はFX業者ごとのスワップポイントの差が激しい

スワップ投資に使われている新興国通貨ペアとして、メキシコペソ/円・南アフリカランド/円・トルコリラ/円があります。

メキシコペソ/円や南アフリカランド/円のスワップポイントは、業者ごとにそこまでの差がありませんが、トルコリラ/円に関しては、FX業者によって付与額がだいぶ違います。

トルコリラ/円は2024年10月現在、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円よりも業者によってはスワップポイントがだいぶ高いため、スワップポイント投資で稼ぐチャンスがある通貨ペアです。

サクソバンク証券やLIGHTFXの場合は、10万通貨取引で350円程度となっており、メキシコペソ/円の270円、南アフリカランド/円の180円と比べてもだいぶ高い数値であることがわかります。

一方で、トルコリラ/円のスワップポイントの最少額は、30円となっており非常に少額です。

サクソバンク証券

サクソバンク証券は、2024年10月現在時点でトルコリラ/円のスワップポイントが最も高いFX業者です。

サクソバンク証券は、現在だけではなく過去のデータを調べてみても安定してスワップポイントが高い業者となっています。

参考サイト FXキートン

上記のグラフを見ても、サクソバンク証券が平均20社と比べて大きなスワップポイントを付与していることがわかります。

150種類以上の通貨ペアを扱えるというのも魅力的です。スワップポイントを考えるならば、複数の通貨ペアで運用するべきです。

特に、経済的な関連が低く連動性が低い通貨ペア同士の組み合わせは大切になります。なぜならば、1つの通貨ペアで損失が発生しても、別の通貨ペアで利益を確保することができるからです。

これを分散投資といい、リスクを分散化させる代わりに、リターンが低くなる投資方法となります。

1つの銘柄に全力投資すればリターンは大きいですが、リスクも大きくなるのでおすすめできません。

トルコリラ/円は、現状下落中で手を出しにくい銘柄かもしれませんが、スワップポイントは高く底値が高いので、お買い得な銘柄ともいえるのです。

合わせて、連動性が低い通貨ペアを運用すると良いでしょう。例えば、ドル円はトルコリラ/円との連動性が高いため、おすすめしません。一方、トルコリラ/円との連動性が低い通貨ペアは、ユーロ/ドル、ポンド/豪ドルです。

なお、連動性の低さを分析したい場合は、相関関係を分析できるインジケーターを利用がおすすめです。

IG証券

IG証券はサクソバンク証券と同じくらいトルコリラ/円のスワップポイントが高いFX業者です。

年間で通して計算するとIG証券の方がサクソバンク証券を上回る場合もあります。

IG証券もサクソバンク証券と同じく、通貨ペアの種類が豊富でスワップポイントに力を入れています。

しかし、サクソバンク証券とIG証券の注意点としては、スワップポイントが口座に反映され出金が可能であるという点です。

一見メリットに思えるかもしれませんが、口座にスワップポイントが反映された時点で税金が発生する点は注意してください。

そもそも、スワップポイントがポジションを決済しないと反映されなかったり、手動でスワップポイントを出金できるという業者の場合は、課税されないので利点があります。

スワップポイントだけで生活したいというトレーダーにとっては、サクソバンク証券やIG証券は向いておりますが、税金を発生させずに再投資したいトレーダーにとっては向いておりません。

トライオートFX

トライオートFXは、自動売買システムを提供しているFX業者です。スワップポイントを狙いつつ自動売買による為替差益を得ることが可能となっています。

トライオートFXは、サクソバンク証券やIG証券と比べるとトルコリラ/円のスワップポイントは若干低くなります。しかし、自動売買サービスを行っているアイネット証券やみんなのFXより高く、高水準のスワップポイントを得ることができます。

トライオートFXには、トルコリラ/円などの新興国通貨ペア専用の自動売買プログラム「スワッパー」も用意されているので、初心者でも簡単にトルコリラ/円の自動売買を行うことが可能です。

松井証券

松井証券も非常に高額なトルコリラ/円のスワップポイントを得ることができるFX業者です。

特徴としては2つあり、1つ目は1通貨単位からの取引が可能であるという点です。100円程度からでも投資が始められるので、少額から投資をしたいトレーダーにおすすめの業者となっています。

2つ目の特徴は、自動売買の手数料が無料という点です。自動売買サービスは手数料を必要とする業者が殆どですが、松井証券の自動売買には手数料がかからずスプレッドのみで取引が行えます。

また、松井証券ではスワップポイント増額キャンペーンを実施することもあります。キャンペーンを利用すれば、スワップポイントを更に得ることができます。

なお、スワップポイントは毎日変動します。各FX会社の公式サイトにはスワップポイントカレンダーがあり、最新のスワップポイントや過去のスワップポイントが表示されるので、業者を選ぶ前にチェックすると良いでしょう。

トルコリラ/円は不安定な通貨ペアだが現状チャンスはある!

「トルコリラ/円のスワップポイントの今後10年の見通しは?」「トルコリラ/円の投資戦略についても知りたい!」ご要望にお応えし、当該記事では、月10万稼げるスワップポイントの通貨ペアや必要資金について解説してきました。

トルコは正常的に不安定な国です。加えて、現大統領のエルドアン大統領が再び低金利政策を打ち出したら、トルコリラの価値が暴落する可能性があります。

また、周辺諸国のシリアやイスラエル、ウクライナなどの戦争やテロに巻き込まれるリスクもあります。

しかし、経済的な成長は著しいです。GDPの伸びもよく、平均寿命も30歳であることからこれから伸びていく国であることがよくわかります。

そのため、何もなければ基本的には今後は買いのスワップポイント投資が期待できると言えるでしょう。

もしも、デイトレードを狙うならば慢性的な下降トレンドを形成しているトルコリラ/円は売りが有利です。

とはいえ、現状底値が固くレンジになっている状態なので、売りはやや優勢くらいに考えておいた方が良いでしょう。

トルコリラ/円のスワップポイント投資を行うと決定したら、ほかの通貨ペアも運用して、リスクのバランスをとることがおすすめです。

そのため、スワップポイントが高く通貨ペアの種類も多い、サクソバンク証券、IG証券で口座を開設するのがおすすめです。

自動売買をしたい場合は、トライオートFXのスワッパーを利用もおすすめですし、少額で取引したい場合は松井証券もおすすめです。

現状まだ確信をもって「買い」だとは判断できないトルコリラ/円ではありますが、情報収集をかかさなければチャンスが多い通貨ペアだとも言えます。

特に現状底値が固いので、スワップポイント生活をしたいトレーダーにとってはチャンスがある通貨ペアです。

※本コンテンツに記載された事項は2024年10月時点での情報に基づくものであり、一切の内容の正確性および完全性を保証するものではありません。投資するかはご自身の責任において最終判断されますようお願いいたします。

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