【MT5】RCIの設定方法を画像付きで解説|オススメ手法も紹介

MT5でRCIを表示させる方法が知りたい!

RCIのおすすめのインジケーターって何?

テクニカル指標の中でも、RSIと同じように相場の過熱感を表示し、トレーダーの心理を数値化されることによって売買の判断を助ける役割を担うRCI。

RCIはチャートとは別枠で表示されるため、チャート分析を邪魔することなく相場の情報を得ることが出来るため、多くのトレーダーに利用されています。

しかし、MT5でのRCIの表示方法や知らない方や便利な無料インジケーターを知らない方もいるでしょう。

そのため、この記事ではRCIのおすすめの手法やおすすめのインジケーターについてやパソコン版・スマホ版それぞれのMT5でのRCIの表示方法について解説します。

この記事で分かる事
  • RCIとは?
  • パソコン版・スマホ版MT5でのRCIの表示方法
  • RCIの見方・分析方法
  • RCIを使ったおすすめ手法
  • RCIのおすすめの無料インジケーター

この記事を読めば、RCIの正しい見方と手法を理解し、MT5でRCIを活用した優位性の高いトレードを行えるようになるので、ぜひ最後まで読んでください。

目次

RCIとは?

RCI(Rank Correlation Index)とは、日本語で「順位相関指数」という意味で、相場の過熱度を分析し、現在の価格がトレンドの転換期であるかを判別するために用いられるテクニカル指標です。

一般的なテクニカル指標は、価格の変動率や値幅を参考に結果が算出されますが、RCIは日付ごとの変動率や値幅に順位をつけて得た結果の相関関係をもとに算出する非常に珍しいインジケーターです。

類似したテクニカル指標で「RSI(相対力指数)」が存在しますが、RSIは期間内の変動率や値幅の差に着目しているのに対して、RCIは直近の価格が期間内で何番目の変動率や値幅だったのかに着目しているといった違いがあります。

そのため、RSIはより正確に相場の過熱感を分析できるメリットがあるのに対して、RCIはレンジ相場とトレンド相場の両方に有効なインジケーターであるメリットがあります。

【パソコン】MT5でのRCIの表示方法

パソコン版のMT5のインジケーターにはRCIが搭載されていないため、チャート上に表示させるためにはカスタムインジケーターをインストールする必要があります。

また、MQL5のカスタムインジケーターをインストールするには、MT5で最初に登録したアカウントにログインしなければいけません。

アカウントをまだ作成していない場合は、登録してからダウンロードするように注意してください。

spearmanrankcorrelation

アカウントにログインが完了した後は、赤色で囲まれている部分をクリックして、インジケーターのファイルをダウンロードしましょう。

ダウンロードが終わったら、以下の写真のように、「ファイル」のなかの「データフォルダを開く」を選択しましょう。

データフォルダを開いた後は、「MQL5」→「Indicators」→「Examples」内に、先ほどダウンロードしたファイルを貼り付けてください。

ファイルを貼り付けた後に、MT5を再起動するとインジケーターとして挿入できるようになります。

チャート画面上の「挿入」→「インディケータ」→「カスタム」からダウンロードしたインジケーターをクリックするとチャートの右上に表示されます。

【スマホ】MT5でのRCIの表示方法

残念ながら、スマホ版MT5では、カスタムインジケーターインストールすることは不可能なので、RCIを表示させることは出来ません。

そのため、どうしてもMT5でRCIを確認しながらスマホでトレードを行いたい人は、パソコンでカスタムインジケーターをインストールしたチャートで確認しながら、スマホで取引するといった工夫が必要です。

TradingViewではRCIを自動的に表示できる

高機能なチャート分析ツールで有名なTradingViewでは、RCIをインジケーターとして表示させることが出来ます。

TradingViewでは、基本的にFX取引を行うことは出来ませんが、100種類以上のインジケーターを無料で最大3つまで同時に利用が可能です。

さらに、無料版では過去5,000本分のローソク足が表示され、有料プランでは最大20,000本分の過去のローソク足を確認できるため、手法の過去検証や分析の勉強にも非常に役立つでしょう。

FX取引業者によっては、会社独自のチャートツールにTradingViewを用いている業者もあるため、口座を開設するだけで有料分プランを利用できます。

そのため、スマホでRCIを確認しながらトレードしたい人は、TradigView対応のFX取引業者がオススメです。

下の記事では、TradingViewのインジケーターについて解説しています。
TradingViewでのトレードに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

TradingViewでのRCIの表示方法

TradingViewでRCIをさせるためには、まずチャート画面下の赤色で囲まれた「+」をタップしましょう。

以下の写真のように表示されたら、「インジケーター」を選択してください。

インジケーター一覧が表示された後に、RCIを検索すると、「コミュニティスクリプト」下にRCIが表示されるのでタップしましょう。

その後、チャート画面下にRCIが表示されるので、自分で詳細設定を行いたい場合は、RCIをダブルタップしてください。

設定画面では、「Interval」でRCIの期間の設定が可能で、その他にもスタイルや表示設定を変更することが出来ます。

RCIの見方・分析方法

RCIには、一般的に3種類の見方・分析方法が存在します。

RCIの一般的な分析方法
  • RCIの0%ライン(トレンド把握)
  • RCIの±80%ライン(トレンド転換)
  • RCIのダイバージェンス
  • 複数のRCI(ゴールデンクロス・デッドクロス)

それぞれのRCIの分析方法を理解しておくことで、自分に合った使い方がどれかを判別できるため、ぜひ参考にしてください。

RCIの0%ライン(トレンド把握)

RCIの中央にある0%ラインと現在の位置関係によって、相場のトレンドを把握することが出来ます。

0%ラインとの位置関係で把握できるトレンドは以下の通りです。

RCIのトレンド把握

・RCIが0%ラインの上に位置する場合

 →上昇トレンドを示唆

・RCIが0%ラインの下に位置する場合

 →下降トレンドを示唆

また、このトレンド把握分析はさまざまな時間軸で分析する際に有効ではありますが、短期足の時間軸であるほど、だましに遭う可能性が高いため、基本的に長期足の時間軸でのトレンド把握に使うことを推奨します。

RCIの±80%ライン(トレンド転換)

RCIの上下にある±800%ラインと現在の位置関係によって、相場のトレンド転換示唆を把握することが出来ます。

±80%ラインとの位置関係で把握できるトレンドは以下の通りです。

RCIのトレンド転換示唆

・RCIが80%ラインの上に位置する場合

 →買われ過ぎ水準:下降トレンドへの転換を示唆

・RCIが-80%ラインの下に位置する場合

 →売られ過ぎ水準:上昇トレンドへの転換を示唆

RCIを根拠としたトレンド転換を狙ったエントリーは、上手くトレンド発生のタイミングに乗れれば、大きい利益を得られる可能性が高くなりますが、逆張りでのエントリーとなるため勝率が低くなってしまう危険性があります。

RCIのダイバージェンス

RCIがダイバージェンス(ローソク足と逆行した動き)を見せた場合、トレンドの転換を示唆していると判断することが出来ます。

上のチャートの場合、強い上昇トレンドが発生しているにもかかわらず、トレンド終盤のRCIを見ると、下降気味になっていることが分かります。

この現象は、大きな買い需要があったため継続されていた上昇トレンドが、トレーダーの利確や逆張りが増えたために買い需要が減ってきているため、トレンドの勢いを失っていることが原因で発生します。

そのため、ダイバージェンスが発生する場面は、トレンドが転換することが多く、逆張りエントリーや利確ポイントとして活用されることが多い傾向があります。

複数のRCI(ゴールデンクロス・デッドクロス)

RCIは、基本的に1本で相場の過熱度を分析できるように作られていますが、2本以上表示させることによって、より深い分析を行うことが出来ます。

2本以上のRCIを活用する際は、一般的に短期線と長期線の位置関係から今後の相場の流れを分析します。

2本以上のRCIの位置関係を活用して把握できる相場分析は以下の通りです。

複数本のRCIを活用した分析法

・短期線が長期線を下から上に抜けた場合(ゴールデンクロス)

 →上昇トレンドへの転換を示唆

・短期線が長期線を上から下に抜けた場合(デッドクロス)

 →下降トレンドへの転換を示唆

この分析は、基本的に移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスと同じような分析方法を活用します。

また、-80%ラインでのゴールデンクロスと+80%ラインでのデッドクロスの発生は、2つ目に紹介したトレンド転換の分析を組み合わせたエントリー根拠になるので、より優位性の高いトレードを行うことが出来ます。

RCIを使ったおすすめ手法

ここからは、RCIを活用したおすすめの手法を3つ紹介します。

RCIの一般的な分析方法
  • RCIと移動平均線を組み合わせた手法
  • RCIとボリンジャーバンドを組み合わせた手法
  • RCIと水平線を組み合わせた手法

それぞれのRCIを活用した手法を理解しておくことで、自分のトレードスタイルに合った手法がどれかを判別できるため、ぜひ参考にしてください。

RCIと移動平均線を組み合わせた手法

おすすめのRCIを活用した手法の1つ目は、移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスを組み合わせた手法です。

この手法は、RCIのダイバージェンスとゴールデンクロス・デッドクロスが同時に発生した場合に逆張りでエントリーします。

RCIのダイバージェンスとゴールデンクロス・デッドクロスは、共にトレンドの転換を示唆するテクニカル指標であるため、同時に発生した場合は、転換が非常に高い確率で発生します。

利確ポイントは、RCIが反対の±80%ラインに到達した場合かトレンド転換が示唆された場合、損切りポイントは、エントリー後にEMAを反対方向へ抜ける時に設定するなどがおすすめです。

また、この手法は発生回数が少ない点がデメリットですが、発生した場合は非常に高い優位性を持ってトレード出来るため、高い勝率が見込めると考えられます。

RCIとボリンジャーバンドを組み合わせた手法

おすすめのRCIを活用した手法の2つ目は、ボリンジャーバンドと組み合わせた手法です。

ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差で構成され、中央に移動平均線と上下に値動きの幅を示す線を加えた指標で、「価格の大半がバンドの中に収まる」という統計学を応用したテクニカル指標です。

そのため、ボリンジャーバンドの上下のバンド付近にローソク足が到達した場合、高い確率で反発する動きを見せる可能性が高いと推測できます。

この手法は、RCIのトレンド転換の示唆とボリンジャーバンドの反発示唆が同時に発生するタイミングでエントリーします。

利確ポイントは、RCIが反対の±80%ラインかボリンジャーバンドの反対の上下線に到達した場合がおすすめです。

また価格が横ばいになっているにも関わらず、、RCIだけが順行している場合は、価格が逆行する危険性があるため早いタイミングで損切りすることを推奨します。

RCIと水平線を組み合わせた手法

おすすめのRCIを活用した手法の3つ目は、水平線と組み合わせた手法です。

この手法は、レンジ相場でRCIのトレンド転換示唆が発生した場合に反発の目安となる水平線で逆張りエントリーする手法です。

基本的にチャート上では、150.00や1.0000といった価格帯や過去に何度も反発を見せたポイントは、多くのトレーダーに意識されるため、再び到達した際に反発の動きが発生する可能性があります。

そのため、過去のチャートの反発エリアを参考に水平線を描くことで、ある程度相場の値動きを推測できます。

さらに、RCIのトレンド転換示唆を組み合わせて活用することによって、とても強い根拠を持ってトレードを行うことが出来ます。

また、利確ポイントは、次の水平線に到達した場合か反対にトレンド転換が示唆された場合、損切りポイントは、エントリーした水平線を確実に抜ける動きを見せた場合に設定するだけとシンプルな構造となっています。

そのため、FX初心者によく発生する「損切が上手く出来ずに損失が大きくなってしまう」といった相場退場の問題を解消できる点がメリットです。

【MT5】おすすめの無料RCIインジケーター

アラート機能付きRCIインジケーター

MQL5から出典

「SpearmanRankCorrelation_Histogram_Alerts」はアラート機能付きRCIインジケーターとなっており、上下の設定した水準に到達した瞬間に通知してくれます。

相場が過熱し過ぎたタイミングを狙った逆張りトレードを行いたい場合は、エントリー機会を見逃さずに済むため非常に便利なインジケーターです。

設定画面では、「in high Level」と「in Low Level」で上下のアラート水準の設定が可能で、赤色で囲まれた項目では、アラートが通知されるローソク足の本数を設定できます。

その他にも、Emailでの通知を有効にさせることも出来るため、MT5を常に見る必要が無く、行動を制限されることなくトレードを行えます。

「SpearmanRankCorrelation_Histogram_Alerts」は、以下のサイトからインストールできます。

3本のRCIを表示できるインジケーター

MQL5から出典

「Spearman rank correlation」は、複数本のRCIを表示させることが出来るインジケーターです。

複数のRCIを表示できる無料のインジケーターは、あまり多くないため非常におすすめとなっています。

設定画面では、さまざまな変数名が表示されているため、複雑に感じる方もいるかもしれませんが、変更する項目はパラメーターの「rangeN」と「Maxrange」の2項目だけなので、とても簡単です。

「rangeN」で設定する期間は、トレーダーによって異なりますが、一般的な設定期間は14か25となっており、「Maxrange」は「rangeN」と同じ数値に設定することが主流となっています。

「Spearman rank correlation」は、以下のサイトからインストールできます。

バンド付きRCIを表示できるるインジケーター

MQL5から出典

「Spearman rank fl」は、設定したRCIに乖離率バンドが表示されているインジケーターです。

このインジケーターでは、RCIとバンドの位置関係によって、相場の過熱感を計ることが出来ます。

RCI自体が相場の過熱度を分析するインジケーターですが、RCIとバンドとの位置関係を分析することによって、より深く相場の過熱度を予測することが可能です。

設定画面では、「Floating levels period」でバンドの中央にあるMAの期間、「Up level %」で上のバンド、「Down level %」で下のバンドの乖離率を変更することが出来ます。

「Spearman rank fl」は、以下のサイトからインストールできます。

【まとめ】MT5でRCIを上手く使って利益を上げよう

今回は、RCIを活用した手法やおすすめのインジケーター、パソコン版・スマホ版それぞれのMT5でのRCIの表示方法について解説しました。

RCIは、RSIと同じように相場の過熱感を表示し、トレーダーの心理を数値化されることによって売買の判断を助ける役割を担う非常に便利なテクニカル指標です。

しかし、あくまでテクニカル分析ツールの一つであるため、RCIだけを過信しすぎてトレードを行ってしまうと、だましに遭ってしまう危険性があります。

そのため、この記事で紹介したRCIの見方やおすすめの手法を参考に、RCIを上手く活用して優位性の高いトレードを行いましょう。

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この記事を書いた人

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