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WikiFX VPS利用ユーザー(取引情報開示に同意済み)の取引データを集計 2024-10-22 06:00:00更新
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FXのリピート系注文が人気急上昇中のワケ…対応業者も紹介!
FXにチャレンジしたいけど本業が忙しい… 裁量トレードで負け続けてしまうからツールを利用したい… FXに取り組む人の多くは会社員のため、以下のような問題に直面して悩んでいる人も多いでしょう。 相場分析に充てる時間を作り出せない 仕事のせいでベストタイミングで取引できない 経験が少なく自力では損切りが続いてしまう 勝ちが続くと調子に乗ってルールから逸脱いてしまう 以上のような状況にある人は、ツールによる自動売買によって利益を稼ぐのも1つの方法です。 本記事では、決まった理論で自動的に取引をしてくれるリピート系FXの概要やメリット、デメリットなどについて解説していきます。 リピート系FXを利用できる国内FXブローカーについても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。 リピート系FXと2つの取引タイプについて リピート系FXとは、一定のルールに基づいて売買を繰り返してくれるツールを指します。 完全に自動でトレードしてくれるため、仕事や家事、プライベートの時間を大切にしたい人でも利益を獲得できるのはメリットです。 さらに、利益確定や損切り幅、最大ポジションは自身でカスタマイズできるため、自分に合った戦略を組み立てやすいのもポイントです。 相場環境に合ったパラメーター設定を適用できれば、短期間で大きな利益を上げられる可能性もありますね。 また、多くのリピート系FXはピンポイントでポジションを持つわけではなく、以下のような流れでエントリーから決済までが行われます。 チャンスと見なしたゾーンに突入次第、早い段階からエントリーを始める ゾーン内で段階的にエントリーを行い、複数のポジションを取得する 決められた利幅を達成したポジションから随時決済していく 場合によっては含み損を抱えた複数のポジションを抱える場面もあるため、資金力があれば有利に運用できます。 また、MT4やMT5でも自動売買(EA)がリリースされていますが、以下の通りリピート系FXとは売買の根拠が大きく異なります。 売買ツール売買根拠自動売買(EA)・インジケーターやオシレーターなどの細かい売買基準に基づいて売買リピート系FX・レンジ相場の幅を活かしたシンプルな売買基準に基づいて売買 自動売買は、ツールによって売買基準が大きく異なるため勝率や成績も差ができやすく、優秀なツールを選べば早いペースで資金が増えていきます。 その反面、中身のロジックが複雑なのを利用して初心者を嵌め込む自動売買詐欺も横行しているため、注意が必要な領域です。 リピート系FXは大手FX業者がリリースしているものがほとんどなので、安心して利用できるのは強みのひとつですね。 自動売買は世界中で数千〜数万二及ぶ数がリリースされているため、勝てるシステムを的確に選定する自信がない人は、シンプルな基準で稼動するリピート系FXがおすすめです。 様々なFXブローカーがリピート系FXをリリースしていますが、得意とする相場によって2種類に大別されます。 レンジ相場型リピート系FX トレンド相場型リピート系FX どちらも異なる強みや弱みを持つので、理解したうえでどちらが合っているかを考えてみましょう。 レンジ相場型リピート系FX レンジ相場型リピート系FXでは、レンジ相場の値幅を根拠に自動取引が行われます。 あらかじめ設定した値幅の下限付近に達した時点で買い、上限付近での売りを繰り返して利益を積み上げていきます。 レンジブレイクが発生しても決められた損切り幅で決済が行われるため、リスクを抑えた運用が可能です。 また、レンジ相場が発生しやすい通貨ペアで運用すると勝率を上げやすいため、以下の通貨ペアで運用するのがおすすめです。 ユーロドル ユーロポンド 豪ドルニュージーランドドル ドル円 大国同士の通貨ペアや経済的に密接な国同士の通貨ペアは、値動きが穏やかな傾向にあります。 また、2024年時点で円安による激しい上昇が見られるドル円も、本来は緩やかな値動きが見られる通貨ペアです。 トレンド相場型リピート系FX トレンド相場型リピート系FXもレンジ相場型と類似する点があり、トレンドで想定される値幅をに合わせて自動で発注が行われます。 その代わり、トレンド相場型ではトレンドの進行によって、逆指値もトレンドと同じく進んでいくトレール決済方式が採用されているのが特徴です。 例えば、上昇トレンド中のエントリー後に価格が進行していけば、損切り位置が価格進行と共に切り上がっていきます。 そのため、トレンドがある程度進んだあとに価格が下落しても、小さい損失か微益でトレードを終えられます。 一度利益が出たあとに損切りをするのが苦痛だと感じる人も多いため、システムによる自動化ができるのは強みです。 トレンド相場型は、以下のようにトレンドが発生しやすい通貨ペアで利用するのがおすすめです。 ポンド/円 ポンド/ドル ユーロ/円 特に、ポンドは通貨単体として激しい値動きを形成する傾向にあるため、一気に大きな値動きを得られる可能性も。 リピート系FXのメリット リピート系FXは手動での裁量取引とは異なる方式で利益を上げていくため、以下の通り独自の強みがあります。 システムが自動的に利益を上げてくれる トレード根拠が決まっているため期待値を計算しやすい メンタルや技術に左右されない 強みを確認し、利用を検討してみてください。 システムが自動的に利益を上げてくれる リピート系FXは変動幅や利益確定、損切り幅などの設定をするだけで、自動で取引を行ってくれるため、仕事や家事などで取引時間を確保できない人でも継続的な利益を上げられます。 特に、短期取引が多いFXでは、以下の通り利益を得るまでには長い時間を要する可能性も。 起床から出社までの間に5~15分かけてチャート分析を行い、1日の取引戦略を組み立てる 1~4時間程度の間隔でチャートを見直し、エントリーポイントの選定を行う エントリーチャンスが訪れたら5分程度はチャートに注目し、最良の位置でエントリーを行う さらに、丁寧な分析を行うためにはパソコン環境が必要になるため、わざわざ起動させるのも面倒ですよね。 リピート系FXであれば、一度起動させれば毎日のチャート分析から解放されるため、裁量トレードに比べると時間的負担は激減します。 また、自力で利益を上げられる自信のない人でも一定の収益を上げられるので、勉強の傍ら運用するのもおすすめです。 トレード根拠が決まっているため期待値を計算しやすい リピート系FXは事前に決められた根拠に沿った取引が行われるため、一定の期待値をもとに利益や損失を考えられるのもメリットです。 裁量トレードでも手法が固まっている人であれば問題ありませんが、中には感覚によるトレードで損失を重ねているトレーダーも。 毎回根拠が異なると、使用している手法のどこを改善すれば成績が向上するのかを分析するのが難しくなってしまいます。 リピート系FXであれば改善するべきポイントはある程度限られるため、損益の改善もしやすくなります。 ただし、どんなに優秀なリピート系FXでも短期的には損切りが続いてしまう可能性はあるため、中長期の運用を経て判断してください。 リピート系FXを運用するなら、数ヶ月以上のスパンで総合的な収益を見ておきたいですね。 メンタルや技術に左右されない 裁量取引を行うトレーダーのほとんどは、一時的なメンタルのブレによるルール無視や経験不足による損失を被った経験があるでしょう。 リピート系FXは常に一定の根拠をもとに取引が行われるため、本人の技術やメンタルに関係なく利益を上げられます。 そのため、初心者であっても設定次第では上級者と同じような資金運用が可能です。 中には、数万円を数千万円に育て上げた凄腕トレーダーであっても、一時の感情によって全てを失ってしまったという悲惨なケースも。 ツールによる取引であれば、連続で損失が発生しても設定変更による改善を行うだけで、さらなる無茶なトレードによる損失を抑えられます。 そのため、感覚によるトレードや一時の感情によるトレードで損失を出してしまう人は、積極的にリピート系FXを利用しましょう。 特に、数年以上損失を出し続けている人は悪い癖が常態化してしまっているので、リピート系FXによって稼ぐのもアリですね。 リピート系FXで注意するべきデメリット リピート系FXを運用する際は、必ず以下のデメリットや注意点を理解しておきましょう。 急激な値動きとの相性が悪い エントリーしてすぐに利益が出ないケースが多い 裁量トレードに比べて多くの証拠金が必要になる 余分な取引手数料が発生する可能性もある FXのどんな手法やツールを使う時も、必ず強みと弱みを理解して利用シーンを選定する必要があります。 急激な値動きとの相性が悪い リピート系FXは一定の値動きの中で売買が繰り返されるため、急激な値動きが発生してしまうと損切りの可能性が大きく上昇します。 レンジ相場型リピート系FXを見てみると、急激なレンジブレイクによって保有していたポジションが全て損切りになってしまいます。 長く続くレンジ相場で利益を蓄えられていればダメージは少ないですが、リピート系FXをセッティングしてすぐにレンジ相場が終了してしまうと、損失の方が大きくなってしまうでしょう。 トレンド相場型リピート系FXでも同じく、トレンド転換が発生すると保有ポジションが損切りになってしまいます。 そのため、長く続くと考えるトレンドやレンジを狙ってリピート系FXを設定しなければならず、FXの知識が全くない初心者がリピート系FXを使いこなすのは難しいといえます。 そのため、売買は自動であっても相場の環境は自分自身で分析できるようにある程度の実力は付けておく必要があるでしょう。 どんなに優秀なリピート系FXでも、全ての相場環境で利益を上げられるわけではないため、停止させる場面の選定も重要です。 エントリーしてすぐに利益が出ないケースが多い リピート系FXは決められた位置でポジションを発注して、同じく決められた値幅を達成した場合に利益確定が行われるイフダン注文が取り入れられています。 注文手段の性質上、エントリーしてすぐには利益が出ない場合がほとんどです。 例えば、トレード型リピート系FXを上昇トレンド中に起動させると、注文が発生するのは押し目で下がってきたタイミングだけです。 押し目がどこまで続くかわからないにも関わらず、一定の価格分だけ下落したら買いエントリーをしてしまうため、続落による損失を被る可能性も。 さらに決められた値幅分だけ下落すると、追加で買い注文が行われるナンピン注文の状態になります。 ただし、その後にトレンドが再開すれば一気に利益確定されるため、うまくトレンドに乗れると大きな利益を狙えます。 リピート系FXはレンジやトレンドなど決められた場面で長期的な利益を上げられるように設計されているため、短期的な含み損だけでスペックを判断しないようにしましょう。 短期的に大きな利益を獲得したい人は、手動でのトレードができるように勉強した方がいいですね。 裁量トレードに比べて多くの証拠金が必要になる 先述の通り、リピート系FXはエントリー後の逆行でナンピン注文の状態に陥るケースも多いため、ナンピンをしない裁量トレードに比べて多くの証拠金が必要になります。 リピート系FXでは、以下の項目を設定できるため、得られる利益だけでなく想定損失金額を計算したうえで数値を設定する必要があります。 発注するポジションの数量 ナンピン注文として保有する最大ポジションの数 ポジションを損切りする逆行値幅 また、逆行が進んでいるチャートでエントリーしてしまうと含み損の時間も伸びてしまうため、時間効率も悪くなってしまいます。 そのため、トレンドの押し目やレンジの下限上限を観察し、リピート系FXを使う場面を選べるだけの分析力は付けておきたいですね。 少ない証拠金しか用意できない人は、発注するポジションの数量を少なく設定するなどの工夫が必要です。 余分な取引手数料が発生する可能性もある リピート系FXは一見するとシンプルなシステムですが、多くのトレーダーの注文をツールを通して処理する必要があります。 業者の負担が大きい分、リピート系FX利用料として取引手数料が徴収しているFX業者も多くみられます。 なお、国内で広く利用されるリピート系FXの取引手数料は以下の通りです。 FX業者リピート系FX取引手数料マネースクエアトラリピ無料(スプレッドが広めに設定)インヴァスト証券トライオートFX・1万通貨未満:1,000通貨あたり20円・1万〜10万通貨:1,000通貨あたり10円・10万〜50万通貨:1,000通貨あたり5円・50万通貨:無料FXブロードネットトラッキングトレード10,000通貨あたり200円アイネット証券ループイフダン10,000通貨あたり200円松井証券自動売買(リピート系注文)無料外為オンラインiサイクル取引210,000通貨あたり200円マネーパートナーズ連続予約注文無料みんなのFXみんなのリピート注文無料 取引手数料が負担に感じるかは人によりますが、仕事などで忙しく本来は稼げない利益を得られると考えれば、手数料は大きな負担とはいえないでしょう。 できるだけ取引手数料をかけたくない人は、トレードできる時間帯には裁量トレードを行い、忙しい時にはリピート系FXを利用するなどの工夫が必要です。 10,000通貨で数百円の取引手数料が取られても利益は数千円〜数万円以上になるため、気にしすぎないようにしましょう。 リピート系FXで効率的に利益を出すためのコツ リピート系FXで効率的に利益を出すためには、以下のポイントを意識してみましょう。 想定変動幅と注文間隔に注意する レバレッジとロスカットラインを慎重に決定する 長期的に利益を出すためには重要な項目ばかりなので、必ず確認してくださいね。 想定変動幅と注文間隔に注意する 通貨ペアによって動くであろう値幅は異なるため、必ず把握しておく必要があります。 以下はある1日で変動した値幅を比較した表ですが、通貨ペアごとに大きな差があるのがわかりますね。 通貨ペア特定期間の平均値幅USD/JPY約80pipsEUR/USD約80pipsGBP/USD約130pipsEUR/NZD約110pips 値幅が狭い通貨ペアでは比較的大きなロットで取引できますが、値幅が広い通貨ペアであれば取引数量を抑えておきましょう。 ポンドが絡むような値動きが激しい通貨ペアなどは、特に慎重な運用が求められます。 次に、通貨ペアの値幅ごとに最適な注文間隔を決定する必要があるので、実際にチャートを見て判断するとスムーズです。 例えば、レンジ相場型リピート系FXを運用するなら、直近のレンジ相場の値幅を注文幅として設定するのがおすすめ。 画像では、直近で形成されているレンジ相場は70pips程度の幅になるので、レンジの上限下限から20pips程度の幅を買い・売りゾーンとして設定してみましょう。 リスクを抑えるために最大1つのポジション保有で抑えたい場合は、買いゾーンの上限と下限の幅である70pipsを実際の注文間隔としてください。 このように、実際の相場状況に合わせて柔軟に設定を考えられる人が利益を獲得しやすいですよ。 レバレッジとロスカットラインを慎重に決定する リピート系FXを運用する際は、想定利益だけでなく想定される損失までを予測し、数回の連敗でも資金がショートしないように対策を打つ必要があります。 例えば、1回のトレードで最大損失額を10%に設定すると、100万円の資金を運用していれば1回の損切りで10万円の損失が計上されます。 金額としても大きいですが、損切りが続くとそれまでのレバレッジではトレードできなくなってしまう可能性も。 そのため、レバレッジとロスカットラインを適正に設定して、数十回以上の損切りにも耐えられるようにしておくのがおすすめです。 目安として、損切りによって失われる証拠金は5%以内に抑えられるようにしましょう。 以下の計算式を用いればゼロカットレートを求められるため、運用前に必ず確認してください。 (有効証拠金 − ロスカット値)÷ポジション数量 = 強制ロスカットレート また、リピート系FXで利益が積み上がってもポジション数量を変えなければ相対的にレバレッジが下がるため、より安全な資金運用をできるようになります。 逆に、リスクを取っても複利で資金を大きくしたい人は、資金の増加率と同じく最大レバレッジも上げていきましょう。 リピート系FXで利益を出しやすい通貨ペアの選び方 リピート系FXで利益を出すためには、ツールと相性が良い通貨ペアを選ぶのも重要です。 以下のような特徴を持つ通貨ペアを選択して、得られる利益を最大化しましょう。 相関性が高い通貨ペアを選択する ボラティリティが高い通貨ペアを選択する スワップポイントが高い通貨ペアを選択する 相関性が高い通貨ペアを選択する 各通貨は、経済的なニュースや関係が深い国の動きによって価値が変動するため、この特徴を利用してリスクを抑えた運用が可能になります。 経済的に深い関係を持つ通貨ペアを複数運用すれば比較的似た値動きをするため、片方の通貨ペアがギリギリ損切りになっても、もう片方の通貨ペアで利益確定できる可能性が上がります。 画像を見ればわかる通り、片方の通貨ペアは長いヒゲが発生して損切りになっていますが、もう片方はヒゲが発生せずに利益確定になっていますね。 各通貨ペア同士の相関の強さは様々なFX業者のホームページで公開されているため、ぜひ参考にしてください。 引用元:セントラル短期FX 相関性の高い通貨ペア複数を設定したリピート系FXに資金を分割入金すれば、一回あたりの損切り額を抑えられるのもメリットですね。 ボラティリティが高い通貨ペアを選択する ボラティリティが高い通貨ペアは値幅が大きいうえに上下のスピードも速いため、うまくハマれば短期間で大きな利益を得られます。 ボラティリティが高い通貨ペアの代表として知られるポンド系通貨ペアは、他の通貨ペアに比べて1日あたりの値幅が大きいのが特徴です。 通貨ペア1日あたりのボラティリティ(2021年1月11日~2021年2月8日)ポンド/円88.4pipsユーロ/ドル71.0pips豪ドル/円62.7pipsユーロ/円61.0pipsドル/円44.2pips ここで抜き出した期間に限ると、ポンド/ドルはドル/円に比べて約2倍のボラティリティを発揮しています。 場合によっては同じ時間の稼働で2倍程度の利益を得られますが、その分損失を出す可能性も上昇する点には注意が必要です。 チャート全体の値幅が約2倍になると損失額も2倍近くになるため、最大レバレッジを抑えるなどの対策で損失額をしっかり計算したうえで運用しましょう。 スワップポイントが高い通貨ペアを選択する 4時間や日足以上の時間足でトレードを行うと数日間にわたりポジションを保有するタイミングも出てくるため、スワップポイントを受け取れる通貨ペアでトレードするのもおすすめです。 スワップポイントは2通貨の金利差によって発生し、高金利通貨を買って低金利通貨を売る方向へのポジションを保有すればプラススワップを受け取れます。 日本円の政策金利は0.1%程度のため、クロス円通貨ペアを買うポジションを持てばプラススワップを得られます。 数ある通貨ペアの中でも、大きなスワップポイントを得られる通貨ペアは以下の通りです。 トルコリラ/円 メキシコペソ/円 南アフリカランド/円 ロシアルーブル/円 人民元/円 スワップポイントは非常に魅力的な利益源ですが、スワップポイントが発生する方向とは逆の値動きが出来やすいのは注意点です。 例えば、トルコリラ/円の買いポジションでスワップポイントを狙っても、以下の通り長期的には大きな下落が発生しているのがわかります。 スワップポイントをメインの利益源にしようとすると損失を被ってしまうケースが多いため、あくまでもスワップポイントはサブの収益として考えましょう。 国内FX業者で利用できるリピート系FXランキング8選 国内FX業者で利用できる、信頼性の高いリピート系FXランキング8選を紹介していきます。 1位:松井証券「自動売買(リピート系注文)」 2位:マネースクエア「トラリピ」 3位:インヴァスト証券「トライオートFX」 4位:FXブロードネット「トラッキングトレード」 5位:アイネット証券「ループイフダン」 6位:外為オンライン「iサイクル取引2」 7位:マネーパートナーズ「連続予約注文」 8位:みんなのFX「みんなのリピート注文」 どのリピート系FXも独特の強みや特徴を持っているため、自動的なトレードで利益を稼ぎたい人はぜひ参考にしてください。 1位:松井証券「自動売買(リピート系注文)」 取引単位1通貨単位取引手数料無料対応通貨ペアドル/円、ユーロ/米ドル、ユーロ/円、豪ドル/ドル、豪ドル/円、ポンド/ドル、カナダ/円、NZドル/ドル、スイス/円、ユーロ/豪ドル、ポンド/円、ポンド/豪ドル、NZドル/円、ドル/スイス、ランド/円、ポンド/スイス、トルコリラ/円、ユーロ/ポンド、メキシコペソ/円、豪ドル/NZドルトレードタイプ松井証券提供FX業者レンジ相場型特徴・1通貨から取引できるため、資金がない人でも安心・取引手数料がかからず、スプレッドも狭めに設定されている・動画コンテンツでFXの基礎知識を効率的に学習できる 松井証券ではわずか1通貨からトレードを始められるため、必要最低資金は100円~200円程度となっています。 リスクを抑えて資金を運用できるので、リピート系FXが初めてで不安な人でも気軽に始められます。 また、松井証券 自動売買では取引手数料が発生しない点も魅力です。 さらに、以下の通りスプレッドも比較的狭く設定されているため、無駄な損失を抑えやすいのもポイント。 通貨ペア平均スプレッドドル/円0.2pips〜0.9pipsユーロ/円0.5pips豪ドル/円0.7pipsポンド/円1.1pipsトルコリラ/円2.9pips 松井証券の公式YouTubeチャンネルでは、各パラメーターの設定方法やカスタマイズのコツなとが解説されています。 リピート系FXの利用経験がない人でもスムーズに運用できるようになるため、少ない資金で試してみるのがおすすめです。 2位:マネースクエア「トラリピ」 取引単位1,000通貨単位取引手数料無料対応通貨ペアドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル、ユーロ/ポンド、豪ドル/円、豪ドル/ドル、豪ドル/NZドル、NZドル/円、NZドル/ドル、カナダドル/円、ドル/カナダドル、ポンド/円、ポンド/ドル、トルコリラ/円、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円トレードタイプレンジ相場型提供FX業者マネースクエア特徴・高低差と総推移を用いたトレードで特許を取得・ストラテジストが使う設定をそのまま反映できる・7種類のCFD銘柄も取引できる 2022年には利用ユーザーの9割が残高を増やしたという実績を持つリピート系FXで、長期間にわたって安心して資金を預けられます。 トラリピは、一般的なレンジ相場型リピート系FXが持つレンジ相場内の高低差だけでなく、総推移という概念も用いたトレードを行います。 総推移とは、期間内に動いた全ての値動きを観測した値幅を指し、以下の画像では高低差は50pipsなのに対して総推移は400pipsになります。 トラリピはレンジの上限下限(高低差)だけでなくレンジ全体(総推移)に注文をばら撒いて小さな利幅で利確を行うため、レンジのどの部分でも利益を獲得しやすいのが特徴です。 引用元:トラリピ そのため、仕事などでトレードの時間を作れない人でも利益を獲得しやすく、短期間で証拠金を大きく増やしたい人にもおすすめです。 また、FX通貨ペア以外にも7種類のCFD銘柄を自動売買できるため、経済指標などでFX相場が荒れている時にも利益を獲得しやすくなっています。 3位:インヴァスト証券「トライオートFX」 取引単位1,000通貨単位取引手数料・1万通貨未満:1,000通貨あたり20円・1万〜10万通貨:1,000通貨あたり10円・10万〜50万通貨:1,000通貨あたり5円・50万通貨:無料対応通貨ペアドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、カナダドル/円、NZドル/円、南アランド/円、スイスフラン/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、ドル/スイスフラン、豪ドル/ドル、NZドル/ドル、ドル/カナダドル、ユーロ/ポンド、ユーロ/豪ドル、ユーロ/ポーランドズロチ、豪ドル/NZドルトレードタイプレンジ相場提供FX業者インヴァスト証券特徴・ビルダー機能でオリジナルの取引手法を適用できる・ETFの取引ができるため利益の幅を広げやすい・専任スタッフによるサポートが充実している インヴァスト証券がリリースしているトライオートFXには、通常のレンジ相場型リピート系FXに加えてビルダー機能が搭載されています。 ビルダー機能では、利確幅や最大ポジション数に加えて、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標をサインとしたトレード手法を組み立てられます。 引用元:トライオートFX テクニカル指標を用いれば、レンジ相場のブレイクを予測してエントリーしないようなカスタマイズもできそうですね。 設定によっては、トレンドに追従するトレンド相場型リピート系FXのような設定にもできるため、取引の幅は非常に広いツールだといえます。 さらに、トレード手法のビルド後は過去1年間の運用シミュレーションを表示させられるため、勝てると確信した設定だけを適用させられるのもメリット。 複雑な設定が必要なため初心者には使いこなすのが難しい部分もありますが、利用ユーザーであればいつでも専任スタッフのフォローを受けられる点も強みです。 4位:FXブロードネット「トラッキングトレード」 取引単位・ブロードコース:10,000通貨単位・ライトコース:1,000通貨単位取引手数料10,000通貨あたり200円対応通貨ペアドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、南アフリカランド/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、NZドル/ドル、ドル/カナダドル、ドル/スイスフラン、ユーロ/ポンド、ユーロ/豪ドル、ユーロ/NZドル、ユーロ/カナダドル、ユーロ/カナダドル、ユーロ/スイスフラン、ポンド/豪ドル、ポンド/NZドル、ポンド/スイスフラン、豪ドル/NZドル、豪ドル/スイスフラントレードタイプレンジ相場型提供FX業者FXブロードネット特徴・レンジ相場内に細かく注文を張り巡らせて細かい利益を積み上げる・レンジ相場が移動しても自動追尾するトラッキング機能搭載・業界最狭水準のスプレッドでトレードできる トラッキングトレードは、設定したレンジ相場の上限下限で中長期ポジションを保有する戦い方ではありません。 レンジ内に満遍なく注文を張り巡らせて小さな値幅での決済を繰り返すため、短期間でも利益が積み上がりやすいのが特徴です。 レンジ相場型リピート系FXはレンジブレイクが発生すると損切りになりますが、細かく積み上げた利益のおかげで大きな損失にはなりにくいでしょう。 また、トラッキングトレードは、レンジ相場自体が上下に移動すると狙うレンジ幅を自動で変更する、トラッキング機能が搭載されています。 引用元:トラッキングトレード そのため、相場の動きに合わせて設定変更の必要が少ないのも強みです。 さらに、ドル円平均スプレッド0.2pipsをはじめ、どの通貨ペアのスプレッドも業界で最狭レベルのため、細かいトレードの中でも手数料が負担になりにくいでしょう。 スプレッドが狭ければポジションを持って短時間で含み益になりやいので、心理的に楽ですね。 5位:アイネット証券「ループイフダン」 取引単位1,000通貨単位取引手数料10,000通貨あたり200円対応通貨ペアドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、豪ドル/スイスフラン、豪ドル/NZドル、豪ドル/ドル、ユーロ/豪ドル、ユーロ/ポンド、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、NZドル/ドル、ドル/カナダドル、ドル/スイスフラントレードタイプトレンド相場型提供FX業者アイネット証券特徴・高スワップポイント通貨ペアを含む20銘柄でトレードできる・取引数量と最大ポジション数を選ぶだけで運用開始できる・目安資金表によって必要資金を簡単に把握できる ループイフダンは、相場状況によっては9割以上の勝率で大きな資金を稼ぎやすい人気のリピート系FXです。 取引可能な通貨ペアは20種類あり、トルコリラやメキシコペソといった高スワップ通貨もラインナップされています。 通常のトレード利益と合わせてスワップポイントによる利益も獲得できるため、非常に稼ぎやすい環境が整っているといえるでしょう。 また、ループイフダンは取引数量と最大ポジション数の設定だけで運用を始められるのもメリット。 他社のリピート系のFXの中には細かい設定を必要とするものもありますが、ループイフダンは運用までのハードルが低いですね。 さらに、アイネット証券からは必要な資金目安表も公開されているため、入金額を決定する際の参考になりますよ。 6位:外為オンライン「iサイクル取引2」 取引単位通常コース:10,000通貨単位miniコース:1,000通貨単位取引手数料10,000通貨あたり200円対応通貨ペアドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円、ユーロ/ドル、ユーロ/カナダドル、ユーロ/スイスフラン、ユーロ/ポンド、ユーロ/NZドル、ユーロ/ドル、NZドル/ドル、ドル/カナダドル、ポンド/豪ドル、ポンド/スイスフラン、ポンド/スイスフラン、ポンド/NZドル、ポンド/ドル、豪ドル/スイスフラン、豪ドル/NZドル、豪ドル/ドル、ドル/スイスフラントレードタイプトレンド相場型提供FX業者外為オンライン特徴・トレンド相場に対する自動追従により後からのカスタマイズが不要・ランキング形式で簡単に売買基準を選択できる・デモ口座で実際の挙動を確認できる iサイクル2取引は普段はレンジ相場内の上限下限で売買を繰り返しますが、トレンドが発生した際は注文や決済の位置を自動的に移動してくれるのが特徴です。 レンジ相場型リピートFXであれば、レンジ相場が終了すると再び売買レンジを設定しなおす必要がありますが、iサイクル2取引は再設定をする必要がありません。 また、運用する際の複雑な設定も不要で、直近で収益を出している設定をランキング形式で確認できるため、すぐに利益を出したい人にもおすすめです。 さらに、iサイクル2取引はデモ口座も用意されているため、自身の組み立てたロジックが実際に利益を出せるか確認してから日運用ができるのも嬉しいポイント。 初心者から上級者まで様々なトレーダーに人気なため、まずはデモ口座を開設して試してみてください。 7位:マネーパートナーズ「連続予約注文」 取引単位PFX:10,000通貨単位nano:100通貨単位取引手数料無料対応通貨ペアドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、スイスフラン/円、カナダドル/円、香港ドル/円、シンガポールドル/円、ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドル、豪ドル/NZドル、ユーロ/ポンド、ユーロ/豪ドル、ポンド/豪ドル、ドル/カナダドル、ドル/南アフリカランド、ドル/トルコリラ、ドル/メキシコペソ、ドル/人民元、人民元/円、ノルウェークローネ/円、イスラエルシュケル/円トレードタイプレンジ相場型提供FX業者マネーパートナーズ特徴・レンジの上限下限を細かく設定したカスタマイズ性の高い運用ができる・100通貨から発注できるのでリスクを抑えられる・約定力が高く、激しい値動きでも計画通りのトレードができる 連続予約注文はスマホ版アプリで簡単に設定できるレンジ相場型リピートFXで、上級者は細かい設定までできる点が魅力です。 通常であればレンジの上限下限での売買を設定しますが、レンジ内でさらに細かい売買を設定できます。 利益を得られるチャンスが増える反面、しっかりと根拠を持った設定をしないと損失にもなってしまうため、上級者向けでもあります。 ただし、連続予約注文はわずか100通貨から発注できるため、複雑な設定もリスクを抑えて試せるのは強みです。 約定力が高く、発注してから約定するまでのスピードが非常に速いため、激しい値動きの中でも安定したポジション発注が可能です。 約定力が弱いFX業者を利用すると大きな含み損から取引がスタートするので、業者選びは身長に行いましょう。 8位:みんなのFX「みんなのリピート注文」 取引単位1,000通貨単位取引手数料無料対応通貨ペアユーロ/円、ポーランドズロチ/円、中国人民元/円、ユーロ/ポンド、ユーロ/豪ドル、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、ドル/円、カナダドル/円、豪ドル/円、ニュージーランドドル/円、豪ドル/ニュージーランドドルトレードタイプレンジ相場型提供FX業者みんなのFX特徴・トルコリラ/円でスワップポイントを貯めやすい手法を選べる・過去の実績から導かれた最善の取引手法を選べる・簡単な設定だけで運用を開始できる みんなのFXがリリースしている「みんなのリピート注文」は、システムトレードの収益率ランキングから簡単に始められるのが強み。 通貨ペアごとに運用成績が異なるため、実際に高い収益率を獲得している通貨ペアがすぐにわかるのは嬉しいですね。 また、みんなのリピートFXではデータに基づいた最善のポジション発注・決済ポイントが決められています。 正しい相場分析ができずにリピート系FXの運用に困っている人でも、すぐに収益を出せるようになるでしょう。 特に、トルコリラを用いてスワップを獲得しやすく設定された手法を適用できるのもポイント。 スワップポイントを狙った買いエントリー専用ロジックも組めるほか、長期トレンドに従った売りエントリー専用ロジックまで用意されており、幅広い稼ぎ方ができるでしょう。 リピート系FXを活用して継続的に副収入を得よう 仕事や家事、子育てで忙しい時にも自動で稼いでくれるリピート系FXは、裁量トレードで稼げない人にとっては非常に有効な一手になります。 様々なFX業者がリピート系FXをリリースしており、ツールによって設定の複雑さや手数料、取引可能通貨などスペックが異なります。 ツールによっては実際の収益をランキング形式で確認できるため、正しい分析や設定ができない人にも使いやすいですね。 ただし、リピート系FXとはいえども勝率は100%ではなく、場合によっては大きな損失が発生してしまう可能性も。 そのため、想定損失額やレバレッジに関しては綿密に計算し、短期的な利益が減っても長期的に運用していきましょう。
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2024.10.21
FXの手法はシンプルが最強!複雑な手法が勝てない理由を解説
「手法を勉強したのに勝てない...」 「複雑すぎてエントリーできるタイミングが全然来ない...」 せっかくトレード手法を勉強したのに、長期的に勝てていないトレーダーは非常に多いのではないでしょうか。 実はトレーダーが勝ち続けられないのは、勝てない手法を使い続けているのが大きな理由のひとつです。 この記事ではシンプルな手法こそが稼ぎ続けられる理由と、手法構築の際のポイントを解説していきます。 また実践で使えるシンプルな手法をいくつか紹介していくので、この記事を参考に勝てる手法を構築していきましょう。 FXで複雑な手法が勝てない理由とは? FXではシンプルな手法こそが勝ち続けられると言われています。 逆に、複雑な手法が勝てないのは以下のような原因が挙げられます。 エントリーに必要な根拠が多すぎてなかなか揃わない 過去相場に過剰な最適化がされている それぞれ解説していきます。 エントリーに必要な根拠が多すぎてなかなか揃わない エントリーに必要な根拠が複雑すぎるとエントリーポイントがほとんど見つからず、思ったように資金が増えていきません。 例えばエントリーに必要な根拠を以下に決めているとします。 平行チャネルにタッチ ダブルボトムかダブルトップを形成 RSIが80以上でショート、20以下でロング MACDがゴールデンクロスでロング、デッドクロスでショート 4つの条件を確実に満たしていないとエントリーしてはいけない複雑な手法です。 ここで実際のチャートを見てみましょう。 この画面には約20日分の15分足チャートが表示されています。 綺麗な平行チャネルが形成されていますが、チャネルタッチの際、ダブルボトムやダブルトップを形成している場面はほとんどありません。 さらに1か所だけある赤い四角で囲われた「チャネルタッチ+ダブルボトム」が見られる状況でも、RSIは紫色の枠の下限である20を割っていません。 そのため、この画像ではチャートが20日分あるにも関わらず1回もエントリーできない状態です。 このようにエントリー根拠を詰め込みすぎて手法が複雑になってしまうと、ほとんどエントリーできるタイミングがありません。 その結果、痺れを切らしてルール外のトレードをして想定外の損失を被ってしまう可能性があります。 過去相場に過剰な最適化がされている 複雑すぎる手法は過去相場に過剰な最適化が行われており、現在のチャートでは全く強みの無い手法になっているケースもあります。 手法は複雑なほど相場の性質が変わった時のメンテナンスが重要になり、ずっと同じルールで運用し続けるのは難しくなります。 例えばレンジ相場向けに厳しいエントリールールを設けた手法をトレンド相場で同じようには使えません。 この現象は勝てないEAでよく見られます。 勝てると書かれている手法を搭載したEAでも負けトレードが続き、最終的に資金を大きくえらしてしまった経験を持つトレーダーは多いのではないでしょうか。 例え過去5年間のバックテストが行われたEAでも、現在の相場に合わせてアップデートされなければ勝ち続けられません。 複雑な手法ほど「ある時期はよく効いたのに最近は効かない」というサインが出てきます。 そんな時にどのサインが効かないから勝てないのか、ひとつひとつ検証するには大きな手間が発生してしまいます。 シンプルな手法が推奨されている背景にはこのような理由があるんですね。 初心者でもできる手法の構築方法は? ここでは初心者でもできる手法の構築方法を解説していきます。 手法は複雑なものをひとつ持っておくよりもレンジ相場かトレンド相場など、状況によって使い分けられるシンプルな手法を複数持っておくと良いでしょう。 手法を構築する際、以下のようなポイントが重要です。 環境を取り入れ、順張りか逆張りを決める スキャルピング・デイ・スイングのどれを使うのか決める それぞれ解説していきます。 環境認識を取り入れ、順張りか逆張りを決める まずチャートを開いて多くのトレーダーがチェックするのは、トレンドは発生しているか、重要なラインはどこに引けるかです。 最も単純に勝ちやすいトレードとは、トレンド発生時にはそれに追随し、重要ライン到達時には反発を細かく取るトレードです。 自分はそのどちらを狙っていくのかを決めなければいけません。 手法を作る際に陥りがちな落とし穴が、「インジケーターの数値やチャートパターンなどの売買サインに固執しすぎてチャートの全体像を見逃してしまう」ことです。 例えば画像のチャートで、ボリンジャーバンドの±2Σにチャートがタッチしたら逆張りするルールにしているとします。 全ての±2Σにタッチした場面で逆張りすると、ほとんどの場面で含み損を抱えてしまいます。 これはトレンドという重要なファクターを無視しているためです。 そのため画像のようにトレンドに従い、「下降トレンドなら+2Σにタッチしたポイントでショートを打つ」というルールに変えれば含み損を抱える期間が格段に低くなったのが確認できます。 このように、RSIやMACDのようなインジケーター、チャートパターンなどを根拠に加えるとしても、必ず順張りか逆張りに限定するようにしましょう。 特にトレンドフォローはそれだけで大きな根拠になりうるので、他にいくつもの根拠を作らなくても勝ちトレードになりやすいのが特徴です。 ダウ理論などを利用して相場のトレンドを環境認識に取り入れれば、エントリー時の根拠は2つや3つで十分です。 スキャルピング・デイ・スイングのどれを使うのか決める 手法を決める際はエントリーから決済までどのくらいの時間を要するのかを想定しておくのも重要です。 スキャルピング・デイ・スイングの違いは以下の通りです。 スキャルピング・・・1分足や5分足などを根拠に数分から十数分程度で決済するトレードスタイル デイ・・・15分足や1時間足などを根拠に数十分から数時間程度で決済するトレードスタイル スイング・・・4時間足や日足などを根拠に数日から数週間以上で決済するトレードスタイル 人によりポジションを持つ時間が長いと気になってしまったり、エントリー頻度が少なすぎると不安になってしまったり、さまざまな特徴があります。 基本的にチャートはフラクタル構造というマトリョーシカのような形状になっており、時間足が変わっても手法は使用できます。 自身の生活スタイルやメンタルに合わない時間軸でトレードしていると、いつか必ずルールを破って破綻してしまうでしょう。 自分はどの時間足だと安心してトレードできるかをデモトレードで試してみるのをおすすめします。 実際に使えるシンプルな手法 ここでは実際に利益を出せるシンプルな手法をいくつかご紹介していきます。 ロールリバーサルとプライスアクションの活用 フィボナッチリトレースメントを使ったトレンドフォロー レンジで使える逆張りスキャルピング インジケーターをサインにしたトレンドフォロー 三尊とインジケーターを使用した逆張りトレード 全ての手法に共通するのは、環境認識をしてから売買ポイントを見つける2段階構成になっている点です。 それぞれ解説していきます。 ロールリバーサルとプライスアクションの活用 ここでは以下のような手法を使用します。 ステップ1・・・トレンドの確認 ステップ2・・・ロールリバーサル確認でエントリー準備 ステップ3・・・プライスアクション確認でトレンド方向にエントリー まず、前提となるトレンドフォローを行うためトレンドが形成されている場面を探します。 このようにレンジ相場を上抜けして上昇トレンドが始まっていますが、再び小さなレンジを形成しており、この後再び上抜けする確率が高いと考えられます。 これでエントリーまでのステップ1は完了です。 少しチャートを進めると予想通り小さなレンジを上抜けしましたが、次はレンジのレジスタンスになっていたラインに値が降りてきてサポートされました。 ロールリバーサルが確認され、ステップ2は完了です。 最終ステップのプライスアクションですが、15分足を見ると長い下ヒゲを付けた陽線が発生しています。 長い下ヒゲを付けた陽線は上昇を示唆しているため、ステップ3のプライスアクションもクリアでロングエントリーが可能です。 その後連続で陽線が確認されてしっかり利益を獲得できました。 押し目買いのトレンドフォローをしているだけなので、非常にシンプルな手法です。 エントリーできそうなプライスアクションのバリエーションさえ増やせば、その分狙えるチャートも増えていくでしょう。 フィボナッチリトレースメントを使ったトレンドフォロー ここで使用する手法は以下のような構成です。 ステップ1・・・トレンドの確認 ステップ2・・・押し目発生時にフィボナッチリトレースメントを引く ステップ3・・・フィボナッチリトレースメントの0.382~0.618にタッチして再上昇したらロング まずはトレンドの確認ですが、高安値を切り上げてしっかり上昇トレンドが発生しています。 これでステップ1は完了です。 チャートを進めてみると、大きく下落して押し目を形成しています。 押し目がどこまでで止まり再上昇するのか、それを判断するためにフィボナッチリトレースメントを使用します。 フィボナッチリトレースメントとは、ひとつの波に対する押し目がどこまで深くなるかを予測するツールです。 フィボナッチリトレースメントは押し目の対象となる波の開始地点から終了地点までを引きます。 フィボナッチリトレースメントを引いて押し目の終わりを待っていると、0.618の位置で大きく跳ね返りました。 ここでロングして、結果的に大きな利益を残しています。 トレンドフォローなら利益確定位置は最低でも直近高値、損切り位置は直近押し安値の下抜けやフィボナッチ0.618の下抜け確定など、手法構築の際は決済位置も必ず手法に組み込んでおきましょう。 レンジで使える逆張りスキャルピング レンジの逆張りスキャルピングの例として、以下のような手法を使用します。 ステップ1・・・高安値が安定しているレンジを見つける ステップ2・・・レンジの上限下限でエントリー準備 ステップ3・・・プライスアクションを確認してエントリー ステップ4・・・損切りをレンジの上限下限を突き抜けたら損切り、リスクリワードが1:1になる時点で利益確定 まずはレンジを探しますが、画像のように高安値が安定しているレンジでなければエントリーの判断が非常に難しくなってしまいます。 画像のチャートは綺麗に高安値が揃っているため、ステップ1は完了です。 チャートを進めてみると、レンジの下限にタッチしたためステップ2が完了し、ここでプライスアクションの確認に入ります。 レンジ下限にタッチした陰線の次に、それを包み込むように長い陽線が確定しています。 これは包み足と呼ばれ、直前のロウソク足を否定して相場が進んでいく予兆です。 ここでロングエントリーし、損切りをレンジ下限を下に突き抜け、利益確定をそれ以上の幅に設定します。 スキャルピングはもともと狙う値幅が小さい分勝率が高いですが、リスクリワードを1:1以上に保てば勝率を多少は下がりつつも長期的に利益が残りやすくなります。 結果的に数十分で利益を獲得してトレードを終了しました。 スキャルピングは1回の損切り額が大きくなる傾向が高く、数日かけて積み上げた利益を1回の損切りで吐き出してしまうケースもあります。 その結果メンタルが崩壊しルール外のエントリーをしてしまうトレーダーも多いため、リスクリワードは低くても1:0.5以上は保っておくと安定したトレードを実現できるでしょう。 リスクリワードとは、損切りと利益確定の割合を指します。1:1だと損切りと利益確定の値幅が同じ、1:2だと損切りに対して利益確定の値幅が2倍ある計算です。 インジケーターをサインにしたトレンドフォロー インジケーターの例として、MACDを活用したトレンドフォロー手法を解説します。 ステップ1・・・トレンドの確認 ステップ2・・・押し目を確認し、エントリータイミングを待つ ステップ3・・・MACDのゴールデンクロスを確認し、ロングエントリー まずは画像の通り、高値と安値を切り上げている上昇トレンドを確認しステップ1は完了です。 チャートを進めると価格が下がってきて押し目の形成が確認できるので、ステップ2は完了です。 押し目の終焉サインとなるのがMACDです。 2本の線が上向きにクロスする「ゴールデンクロス」が上昇のサインとなるため、ゴールデンクロスと同時に下落勢いが落ちてきたらロングエントリーのタイミングです。 画像のように、この手法は多くの場面でチャンスのある勝ちやすいものとなっています。 しかしこの手法だけではトレンドの終焉は判別できません。 ダウ理論などのトレンド判断基準も取り入れ、環境認識の精度を向上させる必要があります。 環境認識の判断などは手法を頭に叩き込むだけではなく、感覚的な判断力を磨いていかなければならない側面もあります。 三尊とインジケーターを使用した逆張りトレード 三尊を利用した手法の例としては、以下の手順でのエントリーになります。 ステップ1・・・トレンドを確認する ステップ2・・・三尊が作られている過程を確認する ステップ3・・・三尊の右肩でMACDがデッドクロスしているのを確認してショートエントリー まずは画像の通り上昇トレンドが形成されているのを確認し、ステップ1は完了です。 次に浅い押し目を付けて上昇後大きな押し目を形成しており、三尊形成の予兆を確認します。 結果的に大きな押し目は直近の小さな押し目よりも深く落ちています。 このように三尊は右肩の安値が左肩の安値を下回った場合、三尊の形成後に下落する確率が高まります。 三尊の右肩を形成するために上昇し始めましたが、ここでMACDがデッドクロスを起こし下落を示唆しています。 最終的に鋭く下落していき、三尊の天井から底までと同じ値幅を取り利確しました。 今回のトレード例で見られたように、三尊やダブルトップなどのチャートパターンは反発を取りやすい形です。 さらにインジケーターは示す数値が極端に動いたり、ゴールデンクロスやデッドクロスを見れば反発を取りやすいツールです。 今回は反発を取りやすいふたつのツールを掛け合わせる手法で逆張りトレードの成功率を上げました。 シンプルな手法を使いこなして確実に利益を積み重ねよう この記事では複雑な手法が勝てない理由や手法構築の際のポイント、実際にシンプルな手法を使ったトレード例をいくつか解説しました。 今回紹介した手法は15分足や1時間足、日足を含むどんな足でも通用するものです。 シンプルな手法を使いこなせれば、朝に環境認識を行い、昼はスマホでエントリータイミングを探ってトレードするという戦い方もできるようになります。 noteやTwitterなど巷で公開されている手法を学ぶときは、まず「環境認識をしっかりしているか、売買基準は複雑では無いか」をチェックしてみましょう。 それらを満たしていない手法は長期的には非常に不安定な手法なので注意が必要です。 まずはこの記事を参考に、自分なりにシンプルなルールで手法を考えて検証してみてはどうでしょうか。
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2024.10.21
たむの週間分析レポートUSDJPY|2024年10月21日
4H足分析 USDJPY 4H足チャート 現在の日足では上昇トレンドを形成していますので、基本戦略は上昇で立てていきます。 4H足では、日足と同様に上昇トレンドを形成しています。 日足と4H足のトレンド方向が合致していますので、順張りとして上昇を狙える相場になっています。 大トレンドの高値は15.300、安値は141.750、 小トレンドの高値は同じ、安値は148.890となっており、それぞれのレートを基準にトレンドの判断をしていきます。 大きなトレンドの安値候補はたくさんありますが、今回は大きく折り返している部分を安値に設定しました。 そこまでは約800pips程ありますので、今は考えなくていいと思います。 小さなトレンドは150.300を付けた後に下落中の相場を形成中です。 上昇中であることを考慮すると、直近の下落は上昇中の押し目を作っている途中であることが分かりますので、15M足を見ながら再上昇するタイミングを計っていきたい所です。 ですが良く見落としがちなのですが、相場自体の流れを見なければいけません。 今回は勢いのある部分は緑■、勢いが落ち着いた橙■で表しています。 流れを一言で言うと、“角度”です。 それぞれ見ると、緑■は動きの幅が広いのに対し、橙■はドル円らしいじわじわと動く相場を形成しています。 今まで幅広く動いていた相場が、じわじわと動く相場に変わったということは単純に上昇に入っている力が抜けていることを表しています。 日足、4H足、直近で再上昇しそうな条件は揃っているので狙いたくなりますが、簡単に言うと、下落に転換する可能性があるので、このタイミングでのトレードは推奨できません。 これから4H足で狙うのであれば、下位足スキャルピングか4H足順張りに戻るまで待機です。 15M足分析 USDJPY 15M足チャート 15M足では上昇から下降へ転換したところです。 思ったよりも高値安値の動きがはっきりしており、トレンドの判断もしやすくなっていると感じました。 15M足で判断するのは、4H足の小さなトレンドが終了するかどうかを判断します。 安値は148.890となっており、このレートを下に割るかどうかで4H足の方向性も決まってくるので、非常に重要な場面です。 今直近のトレンドは下降トレンドでチャートを見る限り、このまま148.890に突入しても変なチャートではありません。 既に4H足で上昇への勢いは衰えてきているので、下降へ入るのも時間の問題です。そうなると、長い間続いていた買い注文を入れていた人が抜け始めるので、下降へ入った初速がとんでもなく速い速度で下降が始まる可能性があるので、その1点だけを意識して、早めの損切/利確/出金で対応するようにしましょう。 現在のUSDJPYの値段 TradingView提供のUSDJPYチャート
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2024.10.18
たむの週間分析レポートEURUSD|2024年10月18日
4H足分析 EURUSD 4H足チャート 現在の日足では上昇トレンドを形成していますので、基本的には上昇戦略で行きたい場面です。 10/11の分析で「下降の流れであるが、ここから再上昇するパターンもあるので警戒が必要」という分析結果になり、注意が必要な1週間でした。 1週間経過し、最終的に現在のレートは1.08250を記録しており、再上昇せずに下降トレンドが継続しました。 そして基準になるレートは、大きな流れの高値は1.12000、安値は1.07840となっています。 前回まで安値は1.10000でしたが、下へ更新されているので、このレートは考えないこととします。 小さな流れでは高値は1.09520、安値は1.09020となっています。 そして今は1.09020を下に抜けたところで、下降トレンドの継続が確定したところです。 このまま下降が継続していきそうですが、単純に戻り目をつけるために必ず上昇します。 目安を探そうとしたのですが、左側にそのような場所が存在しなかったので、プライスアクションで判断することにします。 今の最新の足は陰線が連続していますので、止まっていませんが、上下に長いひげが出ているので、そろそろかなと感じています。 これで、実体の小さな足が出始めると戻り目の為に下降がストップしていると判断することができます。 戻り目がストップする目安としては、4H足で切り下げラインが引けたので、黒いトレンドラインを目安とします。 ストップしそうな場所が見えているので、スキャルピングしそうになりますが、トレンドに逆行するトレードになるので、おすすめできません。 トレンドライン付近で再下落しそうになったらトレンド(大)の1.07840までを目安としたトレードができそうではあります。 15M足分析 EURUSD 15M足チャート 現在の15M足では下降トレンドを形成しています。 4H足の状態を見る限り、ドル円のようなじわじわと下落が継続するような相場かと思いましたが、実際には高値安値を交互に繰り返すような相場を形成しています。 惰性で下がっているわけではないので、折り返すときははっきりとレンジ相場のような高値安値の更新のストップが分かりやすく起こると思います。 直近のところに注目すると、安値を下に抜けた直後でこちらも下降の継続が確定した所で、今少し上昇しているので、戻り目を作っている所です。 ですが、4H足の切り下げラインに届くような大きさではないですし、転換している様子もないので、もう一度下落すると思います。 その下落時、安値がどこでストップするかで今後の動きが分かってきます。 もし同じ安値、近い所でストップしたら、4H足切り下げラインを目指して上昇していく流れになるかと思いますが、今は狙えませんので、じっくり待つ相場です。 現在のEURUSDの値段 TradingView提供のEURUSDチャート
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2024.10.17
TradingViewのショートカット一覧|チャート分析を高速化!
TradingViewにもショートカットキーがあるの? そもそもショートカットを覚える利点は何? TradingViewには膨大な数のキーボードショートカットが備わっています。 ショートカットを覚える利点は非常に多いので、TradingViewを使うならぜひ利用しましょう。 ショートカットを活用すればトレードや分析にかける時間は大幅に減少します。TradingViewを利用するなら、ショートカットはぜひ覚えておきましょう。 トレード中は多くの操作を何度も行うため、知らず知らずに作業量が多くなり肉体的・精神的に負担がかかります。 疲労がたまるほど、トレード中の心理状態や成績にも悪影響を及ぼすおそれがあります。 ショートカットを使えば、わずか数回のキー操作で効率的に作業が進められ、トレードに集中できる環境を構築できますよ。 この記事でわかること TradingViewでキーボードショートカットを使う利点 TradingViewのキーボードショートカットの特徴 トレード&分析に役立つショートカット一覧 最初に覚えておきたいショートカット TradingViewでキーボードショートカットを使う利点 TradingViewでキーボードショートカットを利用する利点は、次の4つです。 キーボードショートカットを使う利点 操作スピードの向上 ミスの減少 精神的な負担の軽減 集中力の維持 操作スピードの向上 キーボードショートカットを使う最大の利点は、操作スピードの劇的な向上です。 マウスやタッチパッドを使ってチャート画面を操作する場合、カーソルの移動や複数のクリックが必要ですが、ショートカットを使えば簡単なキーボード操作で同じ作業が完了します。 ミスの減少 ショートカットを利用すれば操作ミスを未然に防げます。 マウス操作に頼る場合はクリックする位置を誤りやすく、誤ったツールや設定を選択してしまうおそれもあるでしょう。 ショートカットなら特定のキーを押すだけで操作を実行できるので、ミスの数は格段に減少します。 精神的な負担の軽減 ショートカットの活用は、精神的な負担を軽減する大きな助けとなります。 TradingViewの機能をすべてマウスやタッチパッドで操作すると、手の疲労だけでなく精神的なストレスも蓄積しがちです。 ショートカットを使えば簡単に目的の操作を完了できるので、トレーダーは分析や戦略により集中できます。 ショートカットを覚えるには少しの労力が必要ですが、一度習得すれば作業効率が格段に向上するので、精神的な負担が大幅に軽減されますよ。 集中力の維持 精神的な負担が軽減されれば、集中力の維持も容易になります。 マウスを使っての操作では、肘から手のひらにかけて身体を動かしますが、ショートカットで使うのはほぼ指先だけです。 一部マウス操作を必要とするショートカットもありますが、大半はキーボード操作のみで完結します。 トレード中は瞬時な判断を求められるため、集中力が維持できるかは大事な要素です。 TradingViewのキーボードショートカットの特徴 TradingViewのショートカットには、次の2つの特徴があります。 キーボードショートカットの特徴 ショートカットキーは150種類以上に及ぶ WindowsとMacで入力キーが異なる ショートカットは150種類以上に及ぶ 2024年9月時点で、TradingViewには150種類以上のショートカットが用意されています。 TradingViewのショートカット項目 チャート インジケーター&描画 ウォッチリスト&スクリーナー Pineスクリプト™エディタ トレーディング アラート 頻繁な操作が求められるトレーダーにとって、ショートカットの習得は非常に重要です。 ショートカットは多岐にわたり、なかにはプログラミングの知識が必要とされる項目もあります。 WindowsとMacで入力キーが異なる WindowsとMacで一部の入力キーが異なるので注意しましょう。 WindowsMacCtrl⌘(Command)CtrlまたはAlt⌥(Option)Shift⇧(Shift) 入力キーの違いさえ把握していれば、異なるPCでも効率的に作業を進められますよ。 トレード&分析に役立つショートカット一覧 ここからはトレードと分析に役立つショートカットを紹介します。 トレード&分析に役立つショートカット一覧 チャートに関するショートカット インジケーター&描画ツールに関するショートカット トレーディングに関するショートカット アラートに関するショートカット チャートに関するショートカット まずはチャートの項目で役立つショートカットの一覧の紹介です。 ショートカット項目WindowsMacクイックサーチCtrl+K⌘+Kインジケーターを開く//データウィンドウを開くAlt+D⌥+Dチャートレイアウトの読み込み..チャートレイアウトを保存Ctrl+S⌘+Sシンボルの変更SymbolSymbol時間足の変更 Numberまたは,Numberまたは,チャートを1バー左にスクロール←←チャートを1バー右にスクロール→→ズームインCtrl+↑⌘+↑ズームアウトCtrl+↓⌘+↓ズームフォーカスCtrl+マウスホイール⌘+マウスホイール左に高速スクロールCtrl+←⌥+←右に高速スクロールCtrl+→⌥+→元に戻すCtrl+Z⌘+Zやり直すCtrl+Y⌘+Yマルチチャートレイアウト内のチャートの切り替えTabまたはShift+TabTabまたは⇧+Tabチャート画像を保存Alt+Ctrl+S⌥+⌘+Sチャート画像をコピーShift+Ctrl+S⇧+⌘+Sチャート表示のリセットAlt+R⌥+RフルスクリーンモードShift+F⇧+F インジケーター&描画ツールに関するショートカット 続いて、インジケーター&描画ツールの項目で役に立つショートカットを紹介します。 ショートカット項目WindowsMac部分的に消去Ctrl+消しゴム⌘+消しゴムものさしホールドShift+クリックホールドShift+クリックマグネットモードを一時的にオン/オフCtrl+ポイントを移動⌘+ポイントを移動すべての描画を非表示Ctrl+Alt+H⌘+⌥+H描画を複製Ctrl+ドラッグ⌘+ドラッグトレンドラインAlt+T⌥+T水平線Alt+H⌥+H水平レイAlt+J⌥+J垂直線Alt+V⌥+V十字線Alt+C⌥+Cフィボナッチ・リトレースメントAlt+F⌥+F トレーディングに関するショートカット 次はトレーディングに関しておすすめなショートカットです。 このショートカットを利用するには、TradingViewから提携可能な業者のアカウントにログインする必要があります。 ショートカット項目WindowsMac注文パネルを開く/閉じるShift+T⇧+T成行買い注文を発注Shift+B⇧+B成行売り注文を発注Shift+S⇧+S買いの指値注文を発注Shift+Alt+B⇧+⌥+B売りの指値注文を発注Shift+Alt+S⇧+⌥+S板情報を開く/閉じるShift+D⇧+D指値注文を発注板情報のセルをクリック板情報のセルをクリック逆指値注文を発注Ctrl+板情報のセルをクリック⌘+板情報のセルをクリック アラートに関するショートカット 最後にアラートに関するショートカットです。 ショートカット項目WindowsMacアラートを追加Alt+A⌥+Aアラート編集ダイアログを開くダブルクリックダブルクリック次のアラート/イベント↓またはスペース↓またはスペース前のアラート/イベント↑またはShift+スペース↑または⇧+スペースアラート/イベントを選択Ctrl+クリック⌘+クリックすべてのアラート/イベントを選択Ctrl+A⌘+A次のアラート/イベントを選択Shift+↓⇧+↓前のアラート/イベントを選択Shift+↑⇧+↑確認なしでアラートを削除するShift+BackspaceまたはShift+Delete⇧+Backspaceまたは⇧+Delete TradingViewのショートカットを覚えるコツ TradingViewのショートカットを覚えるためのコツは以下の2つです。 ショートカットを覚えるコツ 画面にショートカット一覧を表示する 使用頻度の高いものから覚える 上記のポイントを押さえれば、記憶の定着が早くなりますよ。 画面にショートカット一覧を表示する 画面にキーボードショートカット一覧を表示して、いつでも見られる状態にしましょう。 画面左上のマーク、もしくは右下のヘルプガイドをクリックすれば、キーボードショートカットの項目が表示されます。 キーボードショートカットをクリックすると、画面右側にショートカット一覧が追加されます。 使用頻度の高いものから覚える 一度に多くのショートカットを覚えるのではなく、まずは使用頻度の高いものから1つずつ覚えましょう。 普段からよく使う描画ツールなど、重要度の高い機能から覚えるのがおすすめです。 次の見出しで、初期段階で覚えておきたいショートカットを解説します。 最初に覚えておきたいショートカット ここでは最初に覚えておきたいショートカットを抜粋しています。 トレードや分析に役立つ、優先順位の高いものを取り入れました。 インジケーターを表示するショートカット まずはインジケーターを表示するショートカットです。 Windows、Macともに共通で/(スラッシュ)を入力するだけなので、初期段階で覚えておきましょう。 チャートレイアウトのショートカット 次はチャートレイアウトの保存・読み込みのショートカットです。 保存はWindowsとMacで異なりますが、読み込みは.(ドット)で共通しています。 使用頻度が多いので、初期段階で覚えておきたいショートカットです。 時間足切り替えショートカット 時間足の変更も各PCで共通しています。 マルチタイムフレーム分析など、複数の時間足を使ってチャートを見たい時に役立ってくれますよ。 描画ツールショートカット 描写ツールのショートカットは使用頻度の高い水平線や、トレンドラインから覚えると便利です。 水平線・トレンドラインはチャートの形状が変われば何度も引き直すことになるので、優先して覚えるのをおすすめします。 ズームショートカット ズームインは短期間の値動きや、ローソク足の形状を精細に分析したい時に便利です。 ズームアウトは広い時間軸で全体のトレンドを見る際に有効になります。 短期・長期両方の視点からトレード戦略を立てられるので、ぜひ覚えておきましょう。 tradingviewのショートカットでよくある質問 ここからはTradingViewのショートカットに関して、よくある質問に答えていきます。 ショートカットについて詳しく知りたい方は参考にしてくださいね。 TradingViewの無料プランでもすべてのショートカットの機能を扱えますか? 無料プランでもショートカットキーは利用可能ですが、すべての機能を使えるわけではありません。 たとえば無料プランでは表示できるチャートが1つだけなので、複数のチャートレイアウトを切り替えるショートカットは利用できません。 またチャートに表示するインジケーターやアラートの数などにも制限があります。 スマホアプリでもショートカットは使えますか? スマホアプリでショートカットは利用できません。 スマホはタッチ操作が主流なので、PC版で利用可能なキーボードショートカットは非対応です。 スマホ版ではインジケーターの追加や描画ツールの使用なども、タップ操作で行います。 TradingView対応の国内FX会社でもショートカットキーは利用できますか? TradingViewが対応している国内FX会社でも、ショートカットキーは利用可能です。 ただし注文に関するショートカットなど、一部の機能は非対応になっています。 一部に制限はありますが、ショートカットキーの配列はTradingViewと同様です。 ショートカットを駆使してTradingViewを使いこなそう TradingViewのショートカットを駆使すれば、トレードや分析をより効率的に進められます。 ショートカットはチャートの切り替えや描画ツール、インジケーターの追加など、トレードに欠かせない機能に割り当てられており、迅速な対応が求められるトレーダーにとっては非常に便利です。 この記事のまとめ ショートカットを利用すれば操作スピードの向上・ミスの減少が期待できる 精神的な負担の軽減や集中力の維持に役立つ ショートカットは150種類以上に及ぶ WindowsとMacで入力キーが異なる 使用頻度の高いものから覚えるのが大事 TradingViewをより効率的に使いこなすために、まずは頻繁に使用するショートカットから習得しましょう。 一つ一つの操作で短縮できる時間はわずかでも、累積すれば大きな違いになります。 作業効率が最大化すれば、トレード中のメンタルや集中力にも良い影響があらわれます。 自分のスタイルに合ったショートカットを活用し、TradingViewを最大限に活かしてくださいね。
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2024.10.15
たむの週間分析レポートGBPUSD|2024年10月15日
4H足分析 GBPUSD 4H足チャート 現在の日足では上昇トレンドを形成していますので、基本戦略は上昇で立てていきます。 大きな流れは上昇中ではありますが、4H足だけで見ると少し怪しい雰囲気です。 高値は1.34250、安値は1.30000、このレートを基準にトレンド終了/継続の判断をしていきます。 現在のレートは1.30340となっており、安値にかなり近づいた状態ではあるのですが、安値自体は割っていないのでトレンド終了として見るのは早いです。 小さなトレンドで最高値(1.34250)を付けたあとでは対象のところが多すぎるので、1.33120を割った後、再上昇の動きがないことから下降トレンド中であるとします。 高値が分かりづらいので、トレンドの判断も、大まかに安値が切り上がり始めたら上昇トレンドへ入ったと判断することにします。 1.34250の高値を付けた後の動きについてですが、安値に向けて急降下している(緑■)ように見えます。 これは高値を付けた後のレンジ形成をしたことにより、再上昇の動きがないように感じたトレーダーが少ないので、買いポジションを手放したことによる下降だと推測します。 となると今はポジションを持っていないトレーダーが多いことになります。 そして直近の動き(橙■)は緑■よりも横ばいの動きになっていることが分かります。 このことから、今度は売りポジションを持っていたトレーダーの決済により、全体のバランスが釣り合ってきたことを示しています。 そうなるとこの後は1.30000を下に抜けるか、再上昇するかで今後の動きが決まっていきます。 どちらにしても、この後再上昇はします。 その後1.34250を超えるか、1.34250に届かずに下降するかになります。 超えた場合は問題なく順張りしていきますが、下降するとなった場合、今の2つの山が三尊として認識される可能性があるので、下降が加速する可能性があることを頭の中に入れておきましょう。 15M足分析 GBPUSD 15M足チャート 15M足の大きな動きは少し分かりにくいですが、下降トレンドを形成しています。 1.30000に一度近づいた後、そのままレンジ相場になるのではなく、一度切り上げ状態になり、その後切り下げ状態に戻っています。 このことから15M足でも下降トレンドへ入っています。 4H足の直近のトレンドを方向性があっているので、順張りとして下降戦略でトレードしていきたいところではありますが、4H足でも話した節目である1.30000に近づいているので、トレード自体は推奨できません。 トレンドが一気に加速する可能性がある為、動いた後の焦った後乗りは損失が広がりますので、注意をしましょう。 下抜けするにしても、再上昇するにしても、しばらくはそのトレンドが継続していくと思いますので、動きが決まるまでは別通貨のトレード、もしくは待機が良いです。 無理にトレードしない様にしましょう。 現在のGBPUSDの値段 TradingView提供のGBPUSDチャート
WikiFX Japan独占配信「猪首秀明のFX講座」
- 1983~2012年 ひまわり証券株式会社 取締役営業本部長
- 2012~2016年 東岳証券株式会社 代表取締役社長
- 2022年5月~ WikiFX Japan 講師
ひまわり証券時代に日本初となる外国為替証拠金取引(FX)を商品化させ、
その普及に貢献する。
延べ3000人を超える個人投資家と接した経験から、
個人向けの金融トレード運用アドバイザーとして活動中。
猪首秀明の監修記事
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IMアカデミーは違法?問題点はないのかプロが検証してみた
IMアカデミーは違法? IMアカデミーは、投資のオンラインスクールですが、MLMの企業なだけに極端に良い評判と悪い評判があります。 売りたい人は極端に良い評価を下し、押し売りされた方は悪評を行いがちです。 実際のIMアカデミーのコンテンツや営業、会社の実態は問題がないのか?専門家が検証していきます。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 結論から先に申し上げますと、IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。 WikiFXとしては絶対にお勧めできませんので、もし利用する場合は自己責任で行ってください。 IMアカデミーの会社概要 IMアカデミーの会社概要 会社名im mastery academy(アイム・マステリー・アカデミー)公式サイトIM Academy (imarketslive.com)本社アメリカ・ニューヨーク州設立2013年代表クリストファー・テリー事業内容FX・バイナリーオプション・仮想通貨等のeラーニング事業 IMアカデミーは正式名称をアイム・マステリー・アカデミーという、運営歴が長いマルチ企業(MLM)です。 コンテンツとしてはFX・バイナリーオプション・仮想通貨のオンラインスクールとなっており、勝率7割越えの講師によってリアルタイムでエントリーに対するアドバイスを貰えるというものです。 自動売買ではありませんが、ミラートレードに近い実態といえます。 会員数は10万人以上となっています。 IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーは詐欺業者なのかについて以下の10つの項目から解説していきます。 投資助言業の資格を有していない業者が国内で勧誘・営業を行うことは禁止されている IMアカデミーの問題点に対しての10の検証 MLMは日本では合法 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある キャッシュトラップには特商法の表記がない キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 講師の勝率に対する疑惑 BTHの5つ星評価に対する疑惑 MLMは日本では合法 MLMとは、マルチ商法を使って集客を行うことを指しますが、日本においてMLMは合法です。 IMアカデミーの場合は、リンクを渡され、自分のリンクからIMアカデミーに登録してもらえれば、報酬が発生するという仕組みです。 確かにMLMは無理やり勧誘されたりして、人間関係が壊れたりするので良いイメージはありませんが、IMアカデミーの行っているマルチ商法自体に問題はありません。 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている ねずみ講とマルチ商法との違いは、製品の売買がされているかどうかです。 IMアカデミーはスクールを運営しており、運営歴も長いです。 MLMの信頼性の目安として、運営歴が5年以上あれば優秀という考え方があり、IMアカデミーの運営歴は5年を優に超えているため、スクールの実態は十分機能していると考えられます。 例えば、FXの情報商材をマルチ商法で売ろうと考え、中身が誰でも知っているような内容である場合、MLMのために架空の商品をでっち上げたという評価という判断もできますが、IMアカデミーの場合はそういった違法性は今のところ少ないと言えるでしょう。 IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーの信頼性はある程度高いと言えますが、IMアカデミーをビジネスに利用する個人アフェリエイターや集団、グループの中には悪質な違法者も存在します。 例えば、「一緒に食事をしよう」という口実で会って、初めてIMアカデミーの話をする場合違法となります。 MLMの勧誘をする場合は、「IMアカデミーの話をします」と宣言し、予め相手の了解を得る必要があるからです。 こういったことは、IMアカデミーの規約にも記載されています。 強引に勧誘を行い、IMアカデミーに登録するまで帰さないといったようなやり口の場合は監禁罪に当たります。 MLMの勧誘には上記のような違法行為を行う勧誘者が多発する傾向があるのです。 IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない IMアカデミーは日本人向けに明らかに営業をしていますが、日本の金融庁に未登録であり、投資助言業の資格を有していません。 なので、日本の法律では守られません。 トラブルが発生したりお金を持ち逃げされても保証がないということです。 金融庁は投資助言業の資格を有していない業者を国内で勧誘・営業を行うことも禁止しています。 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある IMアカデミーでは、講師がリアルタイムにエントリーポイントの解説などを行っていますが、有料で投資に関する助言を行う場合、金融庁の許可がないと違法になります。 講師は「投資助言業」の資格を持っていない場合、有料でエントリーポイントを教えるのは違法です。 金銭が発生しない場合は、エントリーポイントの配信などは違法ではありませんが、IMアカデミーは月額費が発生してるので違法です。 処罰の対象の範囲に関しては曖昧ですが、IMアカデミーに参加し、MLMを行っている場合も、違法と判断される可能性はあります。 違法という判決が下された場合、「5年以下の懲役若しくは5百万円以下の罰金」に課せられます。 今のところ問題ないからと言って将来も問題がないわけではないので、利用は自己責任で行ってください。 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある IMアカデミーは2019年に改名しており、前身はiMarketslive(International Markets Live)というもので、法律違反でヨーロッパから警告を受けています。 ヨーロッパやアメリカが投資の本場であることを考えると、IMアカデミーのシステムはヨーロッパやアメリカで通じなかったので、投資に関する知識が低い日本にやってきたということも考えられ、コンテンツのクオリティに対する疑惑も浮かびます。 キャッシュトラップには特商法の表記がない IMアカデミーが販売しているバイナリオプションの投資ツール「キャッシュトラップ」についてですが、特商法の表記が現在見当たりません。 特商法の表記がない場合、金銭トラブルや個人情報の漏洩・悪用が行われた場合、自己責任となってしまうので、注意が必要です。 キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 基本的に、システム的なトレードは、ある期間では勝率7割以上だが、別の期間では全く機能しないというものとなります。 なので、キャッシュトラップが謳っている勝率7割以上という表記に意味があるのが疑問です。 講師の勝率に対する疑惑 IMアカデミーでは勝率7割以下の講師は首になるから、勝率の高いトレードを学べると謳っておりますが、トレードにおいて勝率は重要ではありません。 7割勝ててもトータルで負けてしまうことは十分に考えられます。 重要なのはリスクリワードと資金管理です。 例えば、7割勝てても残りの3割で大きく負ける場合、7割勝てる意味がなくなります。 逆に3割しか勝てなくてもトータルで利益を残せることは十分現実的に考えられ、そういった手法を行うトレーダーも多いです。 なので、勝率が悪いからと言って投資のスキルがないとみなし、首にするという行いには疑問を感じます。 BTHの5つ星評価に対する疑惑 IMアカデミーは格付けサイトのBFH(Business for home)に5つ星の評価を受けております。 しかし、BTHの権威はかなり怪しいのではないか?という疑惑があります。 BTHの創業者が米国当局から閉鎖されたマルチ運営の1人であるし、過去にお金を受け取ってポジティブなレビューをしたという経歴も存在するのです。 BTHから五つ星満点を貰っているからと言ってIMアカデミーの権威性が高いかと言われると疑惑が生じます。 IMアカデミーは詐欺とは言い切れないが、違法行為を行っている 「IMアカデミー違法なのか知りたい!」「IMアカデミーの問題点は?」ご要望にお応えすべく、IMアカデミーの問題について調査と検証を行い、解説してきました。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 IMアカデミーは実態としてスクールを営業しており、間違いはありません。 スクールのクオリティも顧客資金を奪うのが目的の「詐欺」とは言い切れないレベルではあります。 しかし、日本の金融庁に未登録であり、違法性が高いのは事実です。 MLMの会員も場合によっては罪に問われる可能性もある点があるため、WikiFXとしてはIMアカデミーをお勧めできません。 利用する場合は、自己責任で行ってください。 猪首顧問のFXコラム:IMアカデミーは 本稿記事の執筆者は、冒頭で… 「IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。」 と結論付けています。 確かに「真っ黒な詐欺業者」では無いものの、IMアカデミーに対して、私の視点では3つの課題(問題点)があると思います。 MLM(特定商取引)なのか? 金融商品取引法からの観点 トレードの学校としての内容と質はどうなのか? 既に本稿記事にても、以上の3点について解説がされていますが、私からも監修させていただきます。 ①MLM(特定商取引)なのか? 日本に営業拠点が無い、マルチ(ネットワーク)形態は明らかです。 商品(サービス)の実態はありますから、ねずみ講ではありませんが、特定商取引法の対象になります。 特定商取引法では「集客・勧誘」の際には必ず事前に以下の点を明示することが義務付けられています。 統括者や勧誘者、または連鎖販売業を行う者の氏名 特定負担が発生するMLM(連鎖販売取引)への勧誘が目的であること 商品またはサービスの種類 私は全国各地にある、IMアカデミーの営業現場に潜入しているのですが、恐ろしいくらい、この事前告知義務がなされていないところばかりでした。 販売元からの、営業モラルやルールなどの徹底が全くされていない感じでした。 ②金融商品取引法からの観点 IMアカデミーが提供しているサービスは、トレードにおける技術の向上のための学校ということですが、同社が前面に出してる“売り”は、同社所属のプロトレーダーの生トレードが見れるというもの。 勝率が70%~80%が無ければ、同社の公認トレーダーにはなれず、この勝率を下回ればクビになるらしいです。会員(顧客)は、このプロトレーダーの通り真似てトレードすれば、同じように勝てるというものです。 しかしながら、実際にこれだけの勝率で勝てたという実績は聞いたことがありません。 このように具体定な売り買いの情報を、対価をもらって提供するには、金融庁に金融商品取引法における「投資助言業」の登録が義務付けられています。 しかしながら、同社は日本国内に活動拠点を持っておらず、無登録業者ということになります。 これは、もうグレーどころか、真っ黒です… このことを指摘すると、 アメリカの会社だから、日本の法律は適用されないんです これは弁護士にも確認済みですから、問題ありません。 との回答でした。 正直な話、弁護士がこのような回答をすることは考えられません。もう“嘘の説明”の部類です。 「海外(アメリカ)の会社だったら、日本でなんでもやっていい」なんてことあるわけないですし、明らかな違法行為です。 そして、投資助言業に関する登録が必要なのにもかかわらず、無登録で投資助言業を行った場合、「五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金」に課される可能性があります。 重要な点として、この処罰の対象はグループリーダーだけではありません。 顧客を紹介することで紹介料がもらえる「IBO契約」に月々16.71ドルを払ってる人がいますが、これは代理店契約ですから立派なビジネス行為に該当します。。 「紹介するだけなら…」というような軽い気持ちでやってると、個人でも大きな代償を負うことになりますので注意が必要です。 ③トレードの学校としての内容と質はどうなのか? これについては下記の記事にて詳しく監修したいと思います。
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FXの押し目とは?押し目買い・戻り売りのオススメ手法を解説
FXの押し目買いと戻り売りで大きな値幅を取り切るトレードができるようになりたい! 押し目と戻り目は何となく分かるけど、さらに押したり戻されたりしそうで不安……。 FXチャートを前に、苦戦しながらテクニカル分析をしている方も多いのではないでしょうか。 ところで、FXの押し目買い・戻り売りで勝つために大切なポイントを押さえていますか? この記事でわかること FXの押し目買い・戻り売りの概要と勝てるトレードの条件 FXの押し目買い・戻り売りに必要な分析方法について 成功するFXの押し目買い・戻り売りの具体的なエントリー方法 FXの裁量トレードで押し目買いと戻り売りをするときの重要なポイントを分かりやすく解説します。 時間の経過とともに廃れることのない手法ですので、せひ実際のトレードに役立ててください。 FXの押し目・戻り目とは FXの押し目とは、通貨ペアの価格が上昇している中で一時的に下がった局面のことで、その後に再度上昇に向かったときのみに使われる言葉です。 押し目となる理由は、利益確定やリスクオフなど外的要因を背景にした売りによるものですが、上昇トレンド中の押し目は絶好の買い場となります。 また、FXの戻り目は押し目をひっくり返して考えるだけです。通貨ペアの価格が下落している中で一時的に上がった局面を指しています。 FXの押し目買い・戻り売りについて ここからはFXの押し目買い・戻り売りの概要を解説します。「押し目と思ったところが実は押し目じゃなかった......」なんて事態を避けるためにも、順々に読み進めてくださいね。 FXの押し目買い・戻り売りのエントリーや拾い方 FXの押し目買い・戻り売りは、トレンドに合わせることで通用するトレード手法です。 押し目買いであれば上昇トレンドにおける一時的な下落で買い、戻り売りであれば下降トレンドにおける一時的な上昇で売ることになります。 仮に下降トレンドにおける一時的な反発で拾ってしまうとどうなるでしょうか。 下降トレンドで戻り売りが優勢にも関わらず安値①で押し目買いをした場合、そのままズルズルと下落に巻き込まれ、損切りしなかったときには瞬時に大きな含み損を抱えてしまいます。 FXの押し目買い・戻り売りのメリット FXの押し目買い・戻り売りのメリットを2つにまとめました。 トレンドフォローの初動エントリーで利益が伸びる 1つ目のメリットは、トレンドフォローの初動エントリーで利益を伸ばせることです。 トレンドが継続する※限りポジションを取った方向に値が伸び続けます。つまり順張りFXトレーダーは、トレンド方向に再度値動きが生まれる初動を捉えることが収益率を最大化する最良の方法です。 トレンドが継続するとは: ダウ理論の6つの基本原則の一つ「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」が該当します。つまり、上昇トレンドであれば安値切上・高値更新、下降トレンドであれば高値切下・安値更新をしている間はトレンドが継続しています。 狙う利益幅に対する損失幅が狭くなる 2つ目のメリットは、狙う利益幅に対する損失幅が狭くなることです。 成功するFXトレーダーの大半はエントリー前から目安の利確値と損切値を定め、リスクリワードの良いトレードを積み重ねていきます。 例えば、上昇トレンドにおける押し目①で拾った場合と上昇途中②でロングしたときを比較すると、同じ安値に損切り設定した場合の損失幅の違いは一目瞭然ですね。 FXで値幅ある押し目買い・戻り売りを成功させるために、押し目と戻り目を見極めてエントリーすることが大切です。 FXの押し目買い・戻り売りのデメリット 続いてFXの押し目買い・戻り売りのデメリットを2つにまとめました。 エントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性 1つ目のデメリットは、損切り値が適切でないとエントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性があります。 押し目買い・戻り売りを狙うトレーダーは利益幅を伸ばす目的の他に、損失幅を狭くすることがあげられます。 それゆえ、テクニカル分析が甘い状態で変に狭い逆指値を設定すると、エントリー直後の逆行ですぐに刈られて損切り貧乏になってしまいます。 マルチタイムフレーム分析が必要で初心者には難しい 2つ目のデメリットは、マルチタイムフレーム分析が必要で初心者の方には難しいことです。 マルチタイムフレーム分析とは:上位足と下位足を総合的に分析してトレードの精度を上げる分析方法です。トレードの優位性が高いエントリーポイントを絞り込むことができ、勝率アップが期待できます。 FX初心者の方には大変難しく、裁量トレードに挫折する大きな原因でもあります。しかし、トレンドに合わせる順張りトレードで稼ぐためには必須の技術であることを忘れないようにしましょう。 参考記事:マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ! FXの押し目買い・戻り売り成功の鍵はマルチタイムフレーム分析でトレンドを見極めることです。 FXの押し目買い・戻り売りの注意点 FXの押し目買い・戻り売りの注意点を3つご紹介します。 トレンドに沿った順張りで使う手法 1つ目の注意点は、トレンドに沿った順張りで使う手法であることです。 FXの押し目買いと戻り売りが機能するのは、トレンド方向に再度価格が継続して動き出すことが大前提です。 なぜならFXトレーダーの共通認識として、先述のダウ理論「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」があります。それゆえ、上昇トレンドであれば安値切上げ高値更新することを想定し、その過程における一旦の押し目を拾っていくことになります。 高値掴みと底値売りによる含み損 2つ目の注意点は、高値掴みと底値売りによる含み損です。FXチャートは高値と安値を作りながら波打っています。 いくら上昇トレンドや下降トレンドが続いていても、必ず新たな安値や高値を作りにいくものです。 それゆえ順張りトレーダーはロング勢力の買い疲れやショート勢力の売り疲れが起きるポイントをテクニカル分析で見極めていく必要があります。たとえ損切りにならずとも、含み損は資金効率を悪くして心理面にも悪影響があるので避けたいものですね。 押し目待ちに押し目なし【相場格言】 3つ目の注意点は、相場格言「押し目待ちに押し目なし」です。 予測に反して対象通貨ペアの価格が上昇し続けてしまい、トレードや投資の好機を逃すことを指しています。 例えば2022年3月10日以降のドル円の急上昇、116円を上限とするレンジから解放された途端に130円まで駆け上りました。年に数回あるかも分からない本当に強い相場では、待ち姿勢でいては稼ぐ機会を丸ごと失う好例となりました。 猪首顧問からのアドバイス 強いトレンドが発生しているときほど、押し目や戻りを付けにくいのも事実です。 ひたすら押し目を待っていて、結果エントリーができないまま上げを眺めている…なんてことも 下げトレンドからの転換で上げトレンドに変化した後の第1エントリーは、下げ途上の高値切り下げ・安値更新から、直近高値を上抜いたタイミングが狙い目です。 一見高値掴みに見えるかもしれませんが、エントリーの機会を逃さないためには、このポイントで買いエントリーしてみるしかありません。 ここで、本来持とうと思っているポジション数を一度で全て買うのではなく、2分の1もしくは3分の1くらいの買いポジションを持ってみるというのが重要です。 その後上手く上げの流れに乗れたことを確認できたら、そこから押し目が発生したタイミングで、残りの2分の1、3分の2をエントリーするくらいの分割売買がオススメです。 これなら大きな上げ相場でエントリーの機会を失うことはありませんし、仮にそれが高値掴みになったとしても、損失は2分の1か、3分の1に抑えることができます。 FXの押し目買い・戻り売りで勝てないトレーダーの共通点 FXの押し目買いと戻り売りが「分からない」「待てない」「難しい」と悩んでいる方もいるでしょう。勝てないトレーダーの共通点は「マルチタイムフレーム分析ができていない」に尽きると言って過言ではありません。 FXの押し目買いと戻り売りはトレンドをフォローする順張りで使う手法だとお伝えしました。しかし、異なる時間足を分析して最適なエントリーポイントを見極めることは大変むずかしいことです。 ここからは実践できる押し目買い・戻り売りを解説するので、少しでも順張りトレードのパフォーマンス向上に役立ててください。よろしければ「マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ!」も合わせて参考にしてください。 FX押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法 ここからはチャートを用いて実践的な内容を解説していきます。FXの押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法は、マルチタイムフレーム分析で伸びやすい価格帯を明確にすることです。この価格帯には2つのポイントがあります。 長い時間足の押し目・戻り目である 長い時間足の反対勢力が存在しない FXの順張り裁量トレーダーは、この2つをハッキリさせるためにテクニカル分析をしています。 長い時間足の押し目・戻り目を見極める 1つ目のポイントは、長い時間足の押し目・戻り目を見極めることです。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 押し目買いをしてからレートが大きく伸びるためには、エントリー後により多くの買い注文を必要とします。注文には新規・追加・損切りしかないので、3つの注文が重なるポイントを分析すれば良いわけです。 どうやって3つの注文が重なるポイントが分かるの? これこそがマルチタイムフレーム分析です!15分足・1時間足・4時間足・日足と異なる時間足を分析する中で、エントリーに使用する時間足が異なるトレーダーが買いたいと思う価格が合致したら最高にレートが伸びるポイントになります。 もっと具体的に教えて! それこそが長い時間足の押し目・戻り目の見極めです。ドル円の日足を用いて解説しますね。 ドル円の日足は安値①をつける前に高値を更新しており、レートが安値①近辺にあるときは押し目を作って上昇トレンドへ転換することを考える場面です。 日足ベースで押し目から反転上昇したのを確認してロングをしても遅いですよね。なので、4時間足以下を分析することになります。 ドル円の4時間足を見ると随分景色が変わりますね。 日足よりも下げ止まる印象が強くなったのではないでしょうか。理由は日足が①を安値にして上昇トレンドに転じるかを見極めていく場面において、4時間足が安値②の前に高値を作っています。さらには②の安値を左に延長すると、過去の安値と直近の売買が交錯した価格帯(支持帯)を支えにして反転上昇に向かうことを想定しやすくなります。日足で押し目買いが入りやすい水準において、4時間足でも拾っていける価格帯であることが分かりますね。続いて1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は4時間足の安値②で明確なダブルボトムを作っています。日足や4時間足よりもさらに下げ止まる印象を強く受けるのではないでしょうか。 ここで各時間足をエントリーに使うトレーダーの心理を想像してみましょう。 日足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい4時間足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい1時間足トレーダー:今は…… 一番長い時間足の日足で上昇トレンドに転換しそうな局面だからこそ、みんな同じことを考えるのです。そして1時間足の高値③においては、次の3つの注文が集中することを想定できます。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 FXの押し目買い・戻り売りで実際に稼ぐためにも、3つの注文の重なりを意識すると良いですね。 これは4時間足以下までブレイクダウンしたときに見えてくるものなので、頭の片隅に置いておいていただけたらなと思います。 さらには長い時間足のトレンドは短い足のトレンドより優先するという市場参加者の共通認識があります。なぜなら、巨額の資金を動かす機関投資家やヘッジファンドは日足をメインに取引している場合が多いためです。 それゆえ個人のFXデイトレーダーは4時間足以下の分析に注力し、大きな流れに一歩早く乗れる押し目買いに注力します。つまり、FXの押し目買いの精度を高めるために異なる時間足の分析が必須になり、それこそがマルチタイムフレーム分析となります。 長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極める 2つ目のポイントは、長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極めることです。 押し目と思って拾ってみたけど、ちょっと逆行しただけで利確しちゃった...... 理想的な押し目買いであったにもかかわらず利確を急いだがために、その後想定方向に大きく値が伸びて悔しい思いをしたことはないですか? それは押し目買いからレートが伸びる価格帯の見極め(利確目安)が甘いことが原因です。FXの押し目買い・戻り売りからレートが伸びる価格帯には長い時間足の反対勢力が存在しません。 まずはドル円の1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は上昇トレンドからレンジに入り、高値①を抜けたくらいで再度上昇トレンドを作る流れに見えますね。高値①を抜けてロングしたらどうなったでしょうか? 押し目買いが少しだけ入ってすぐに売り込まれてしまいました。4時間足を見てみましょう。 ドル円の4時間足を見ると大きなレンジ内をレートが推移しており、少し前に売り込まれていたことから、押し目買いよりも戻り売りが優勢になりやすい環境であることが分かります。 1時間足の高値①をブレイクアウトで買うことや、その前に押し目買いをすることは難しいですね。 さらに日足を見てみましょう。 ドル円の日足をみると高値切下げ安値更新で下降トレンドだと分かります。ここで長い時間足の売り勢力の存在を青い四角で示しました。過去の安値で直近の2つの高値(①の左側)が上値を抑えられており、青い四角が日足の抵抗帯になっていることが分かります。 1時間足では買いで入っていけるように見えた局面が長い時間足にすることで反対勢力の存在を明確にすることができます。つまりドル円の1時間足では押し目買いに見えたポイントが、長い足を分析することで反対勢力の存在を確認することができます。 実際にFXトレードをする際には4時間足以下を多用してエントリーを探ることになるでしょう。しかし近視眼的なチャート分析だと、機関投資家やヘッジファンドなどの反対勢力の存在を忘れがちです。 このような反対勢力が存在しない価格帯を見極めることが伸びる価格帯の選別にそのままつながるので、マルチタイムフレーム分析は順張りに必須条件となります。 戻り売りで勝てるポイントの判断方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売りで勝率を高めるエントリー方法 ここからは勝率の高いFXの押し目買いと戻り売りを2つご紹介します。上記の伸びる価格帯でエントリーできたら一気に値幅を取れるので、なんとか習得していきましょう! 長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリー 1つ目のエントリー方法は、長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリーすることです。再び上述の上昇トレンドに入ったドル円の日足を見ていきます。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 結果論ですが、安値①は上昇トレンドにおける絶好の押し目買いポイントでした。ただし実際にトレードをしていた場合、①で安値を作らずにさらに下落する不安にかられた方も多いでしょう。 では、安値①が押し目の候補になると判断するにはどうしたら良いのでしょうか?一つ短い4時間足で確認します。 なんか様子が変わったけど、どう考えたらいいのだろう? ドル円の日足を見ていたときよりも安値①が押し目になりそうに感じますよね。その理由は安値①の水平線を左に延長したところに、4時間足で認識できる売買が交錯した価格帯(支持帯)が存在するからです。 日足はすでに高値を更新しており、安値切上げを想定した押し目買いが意識されやすい環境です。そこに表れた水平線①ですから、資金管理をしつつも押し目買いで積極的に拾っていく局面となります。 それでは、さらに短い1時間足を見てみましょう。 ①で押し目買いしたいと思わない。なんでだろう…… FX初心者の方も感覚的に安値①で買いたい!とは感じないでしょう。なぜならドル円の1時間足では明確に高値切下げ安値更新がおきて下降トレンドに転換しているからです。 ところが、この流れこそがFXの押し目買いポイントの理想形です! 冒頭で長い時間足の支持線・抵抗線反発でのエントリーがポイントだとお伝えしましたが、1時間足だけの短期思考になっていると、4時間足で確認した長い時間足の支持帯の存在を見落としてしまいます。 ですので、1時間足以下の短い時間足で反転ポイントを細かく探りながら、4時間足以上の長い時間足の支持線近辺の反発を確認して、資金管理をして押し目買いで拾っていく手法になります。 なお、日足の通り強い支持帯が作られていないことや1時間足の下降トレンドが継続して、短い足のトレンドが長い時間足へ波及することも想定すべき場面です。 よって、一括で全て損切りするか、もう一段・二段と下で押し目買いするために資金を分散させて反転上昇想定で拾っていくことになります。 短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリー 2つ目のエントリー方法は、短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリーすることです。 上述の上昇トレンドに入ったドル円の1時間足で解説します。 早速ですが1時間足の高値③に注目してください。この水平線をブレイク・アウトして急伸した理由がわかるでしょうか? 1時間足だけみると下降トレンドだけど、今まで習ったマルチタイムレーム分析だと......考えが整理できない。 FXのマルチタイムフレーム分析では長い時間足を優先することをお伝えしました。先述のとおりドル円の日足は上昇トレンドへ転換する局面に入っており、4時間足は安値①で押し目買いされて新たな高値を作っていましたね。 そしてドル円の1時間足は、過去の支持帯に支えられた安値②でダブルボトムを形成してから高値③を新たに作りました。 高値③をブレイクアウトしそう! リアルチャートでも誰もがブレイクアウトまで想像できるでしょう。日足は高値更新しており長い時間足の強い反対勢力は存在しません。ここでのポイントは、高値③に上述の3つの注文が集中しているかの見極めです。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 1時間足高値③はデイトレードで理想的な買いのポイントになっています。買いが買いを呼び込み、売り勢力が慌てて買戻しに迫られています。 FXの押し目買い・戻り売りのためにマルチタイムフレーム分析をする過程で、常にこの3点を意識することをおすすめします。デイトレードで多用する1時間足をメインにし、スイングトレードでは4時間足で同じようにチャート分析すると、伸びやすい価格帯を明確に判断できるでしょう。 戻り売りで勝率を高めるエントリー方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売り手法の精度を高める方法 マルチタイムフレーム分析からFXの押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を定めたものの、これだけでは心もとなく感じることもあるでしょう。 その際にエントリーを後押しして精度を高める4つの方法をご紹介します。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 移動平均線でエントリータイミングを判断する フィボナッチで押し目・戻り目の深さを判断する オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 選定の基準は古くから使われ続けているテクニカル指標です。 FXでは大衆心理が相場に影響を与えるため、誰もが意識するものを基本とします。 引き続きシンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 1つ目は、トレンドラインです。ダウ理論でトレンド継続を確認したら、押し目買い・戻り売りの目安となる水平線にトレンドラインが重なるかを見ていきます。 ドル円の4時間足です。安値切上げから高値更新で上昇トレンドを形成しているので、安値①と安値②を結ぶことで上昇トレンドラインを引くことができます。そして前回高値の水平線③と重なることから、押し目買いが強く意識されるポイントになっています。 参考記事:プロがオススメの手法を解説 | トレンドラインについて 移動平均線でエントリータイミングを判断する 2つ目は、移動平均線です。トレンド継続中における押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を移動平均線が支えるか・抑えるかで判断します。 また、トレンド形成が再加速する初動を捉えるために移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。 先述のドル円4時間足の時間軸を長くしました。 まず④について、上昇トレンドが継続しているので赤色の移動平均線が支えになることを想定します。そこに売買が交錯して作られた安値と重なることから、押し目買いのポイントになります。 また、トレンド形成が再加速するときの初動は、2つの移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。赤色より一つ長期の青色の移動平均線を追加しました。 トレンドラインの項目で確認した水平線③の押し目買いが入るあたりで、二本の移動平均線が収縮しているのが分かります。リアルタイムでチャートを見ていると、まだドル円が買われていない状態ですから、もっとギュッと近寄った状態になっています。 すでにドル円は上昇トレンドに転換しているので、水平線③にレートが近づいている時点で、再度上昇トレンドの形成が加速するとともに、二本の移動平均線が拡散に入るイメージを持てるかがエントリー精度を高めるポイントになります。 なお移動平均線の使い方は十人十色なので、FX初心者の方は使い方に迷うでしょう。こちらの記事「移動平均線がパーフェクトオーダーになっているか」で種類や期間設定を解説しているので、参考にしてくださいね。 フィボナッチで押し目の深さを判断する 3つ目に紹介するフィボナッチにはいくつか種類がありますが、FXで広く使われるフィボナッチ・リトレースメントで押し目・戻り目の深さを判断します。 ダウ理論で相場が上昇トレンドまたは下降トレンドにあると認識できたときに使うツールで、一般的に用いられる水準は「23.6%、38.2%、50%、61.8%」です。 実際のチャートで押し目の深さを判断する方法を見ていきましょう。 先述のドル円の4時間足です。終点の高値を「0%」、上昇起点の安値を「100%」に指定して結びます。すると「23.6%、38.2%、50%、61.8%」の押し目水準が自動表示されます。 今回は高値から38.2%下落して押し目を作り、反転上昇に転じています。実際に強い支持線がないのでフィボナッチのみで押し目買いをするのは難しいですが、上述のトレンドラインや移動平均線と重ね合わせることで、押し目買いの目安になることが分かります。 戻り売り手法の精度を高める方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 4つ目に紹介するオシレーター系インジケーターの代表例は、ストキャスティクス・RSI・RCIなどが上げられます。利用者の多いMACDはオシレーター系に分類されることが多いですが、トレンド系の性質も合わせもっています。 オシレーター系インジケーターは移動平均線よりも百人百様の色合いが強いため、本記事ではオシレーター系インジケーターの共通の考え方のみ簡単にふれておきます。 オシレーター系のインジケーターはFXトレーダーの心理状態を数値化したものだと捉えてください。 押し目買い・戻り売りに対するトレーダーの強気・弱気度合いを客観的に判断できます。ただし単独で使うと非常に精度が悪く、通常はトレンド系の指標と合わせて使います。 例えばトレンド転換を示唆するサインにダイバージェンスがあります。トレンドの方向性とトレーダーの心理状態の不一致を表しますが、ダイバージェンスが起こってからもトレンドが継続することは多々あります。 FXの押し目買い・戻り売りの基本はダウ理論に基づいたトレンド判定、そして水平線によるエントリーポイントの明確化です。その上にトレンドライン等のトレンド系指標を重ね合わせ、その後にオシレーター系インジケーターで補足することが基本です。優先順位を間違えないようにしましょう。 確かなテクニカル分析のもとでオシレーター系インジケーターが効果を発揮します。 FXの押し目買い・戻り売りを極めて一歩先のトレードを実現 ここまでFXの押し目・戻り目から始まり、相場で勝つための押し目買い・戻り売りの考え方や実践的なトレード手法をお伝えしてきました。 この記事を2つにまとめると FXの押し目買い・戻り売りは長い時間足のトレンドフォローの順張りで使用する FXの押し目買い・戻り売りで勝つためにはマルチタイムフレーム分析が必須 FXの押し目買い・戻り売りで稼ぎ続けるには、この2点を徹底することが大切ですね。 マルチタイムフレーム分析は職人技です。真摯に日々FX相場に向き合い、異なる時間足を分析して総合的な判断を積み重ねる。その先には、大衆の一歩先をゆく理想的なトレードを実現できるようになっているでしょう。 猪首顧問のFXコラム:我々の目標は後講釈の評論家になることではない 今回の「押し目買い・戻り売りのテクニック」に限らず、相場の分析は過去のチャートに当てはめれば、いかようにも解釈することができます。 「この時の相場は、オシレーター系のこのインジケーターが機能していた」…だとか、「あの時の相場は、ボリンジャーバンドをトレンド系的に使えば大きな幅が取れた」…とか。 いずれの手法も、チャートを後から振り返れば、必ず何かの分析手法にあてはまるものなんです。 大事なことは、我々は後講釈の評論家になることが目的では無いということ。 記事の中で「職人技」と言う表現がありましたが、まさに職人芸が必要なのかもしれません。 職人と言うのは、あれもこれもと技術の目移りをするのではなく、一つの技術を繰り返し繰り返し追及して、“一つの完成された技を持っている人”のことだと言えます。 トレードの世界も同じです。手法や分析方法はそれこそ無限にあります。相場分析手法が「後から講釈」の道具にならないように、自身の得意な手法や分析方法を極めることを意識してください。
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FXはメンタルコントロールが全て!?鍛え方をプロが徹底解説
FXではメンタルに関して次のように意見が分かれます。 FXメンタル2つの意見 ✔「FXにメンタルなんかいらない。確かな手法があれば十分だ。」 ✔「FXではメンタルコントロールが何よりも重要だ。」 あなたはどちらが正しいと思いますか? 結論から先に申し上げますと、FXではメンタルを適切にコントロールできないと、長く勝ち続けることはできません。 確かにトレード手法も大事です。しかしどんなに優れたトレード手法であろうと、メンタルをコントロールできない限りは、その手法は意味をなしません。 ここではFXにおけるメンタルの重要性と、メンタルの鍛え方やメンタルダメージの軽減法についてプロが徹底解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。 動画での解説はコチラ https://youtu.be/K4eyC6pmupI FXではメンタルコントロールが手法よりも重要な理由 FXでメンタルが重要なのは、常に損失と隣合わせだからです。 FXの世界ではプロトレーダーでさえ、勝率は5割未満というケースが多いです。 つまり、プロといえど半分以上のトレードを損切りで終えることになります。 私に至っては勝率は40%くらいです。それでも、適切なリスク・リワード設定ができていれば、トータルではプラス(勝ち)になるんです。 FXで勝てないトレーダーの多くは、目の前で自分の大切なお金が失われていくことに耐えられません。 恐怖・不安・焦り・イライラ・後悔、といった負の感情が一気に押し寄せ、冷静さが奪われるのは典型的な例と言えます。 冷静さを欠いたトレーダーはどうなるかというと、トレードルールを破ったり、根拠のないトレードをしてみたり、損切りができなくなるというわけです。 このようなメンタルが崩壊寸前の状態では、感情が先行し、決められたルール通りに行動できなくなるためトレード手法は意味をなしません。 もちろん、トレード手法は大切です。FXはメンタルのみで勝てるものではありません。 しかし順番としましては、まずはメンタルありき。 FXでは損失や含み損に耐えうるメンタルを持ち合わせていないことには、トレード手法を使いこなすことはできないのです。 FXで勝つためのメンタルの鍛え方 FXでは「メンタルの強化」=「勝つ」ことに直接つながります。そしてメンタルは誰もが強化できるものです。 ここからはFXで勝つためのメンタルの鍛え方について詳しく解説していきます。 FXの最高のメンタルトレーニングはルールに従うこと トレードルールを作るのは、FXをやる上では当然のことです。 エントリーや損切り、ポジションサイズや資金管理等にルールがないと感覚のみのギャンブルトレードを繰り返すことになります。 まずはトレードルールを作りましょう。 そしてメンタルを鍛えるために重要なのが、自分が作ったルールを愚直に守り続けることです。 ルールに従って出た損失であれば自分でも納得ができ、次のトレードにフラットな気持ちで臨むことができます。 相場の値動きはコントロールできるものではありません。しかし、自分の行動はコントロールできるものです。 つまり、自分の作ったルールに従うことによって、損失や含み損にも動じないメンタルが自然と作られていくのです。 猪首顧問からのアドバイス 相場の値動きはコントロールできない…そんなこと言われなくてもわかってるよ! という声が聞こえて来そうですが、落ち着いて聞いてください。 例えばトレードにおいて… 「もうこれ以上は下がってくれるな!」「ここからは下がるはずだ、とか、これ以上上がるな!」 というような、感情が前面に出た「期待感」で無駄な神頼みをしていませんか? わかってる(知っている)ということと、できる(実行)ということは、別物だと理解する必要があるのです。 トレードルールに従うというのは、 相場がどのように動いても決められたルールに則り、粛々に淡々とトレードを行うという事です。 含み益になっても含み損になっても、感情を揺さぶられることなく、機械的にアクションを起こせるようにならなければいけません。 FXでは損切り慣れることがメンタル強化になる 損切りを躊躇なく行えることはFXではとても大切なことです。 前述したように、FXではプロのトレーダーでも4割のトレードが損失になります。 つまり、FXをやる上で損切りは必ずあるものなのです。 その必ず存在するものに対してネガティブな感情を抱いていてはいつまでもメンタルは強化されません。 たしかに損失を確定させる行為には痛みを伴います。 しかし、損切りしないことにはいつまで経っても新たなトレードに向かうことはできません。 損切りはいわば仕切り直しをするためのもの。 損切りという行為をポジティブに捉え、迷いなく行えるようになれば自ずとメンタルが強化されるのです。 猪首顧問からのアドバイス FXの初心者は、 利食ったトレード=良いトレード損切りのトレード=悪いトレード と考えがちですが…これは間違いです。 トレードと言うのは、勝ったり負けたりの繰り返しです。 プロであっても、その勝率はせいぜい50%程度のものです。 だから、利食ったトレードも、損切りしたトレードも、どちらも単なるトレードにおける結果でしかなく、トレード結果に対して、良いトレードも悪いトレードも無いのです。 悪いトレードがあるとしたら、「損小利大」ができていないトレードです。 まずはこの大前提になる考え方を、しっかり身に着けましょう。 FXのメンタル強化に知っておきたい「プロスペクト理論」 プロスペクト理論とは「人は得する喜びよりも、損する痛みを避ける」とした、人間の行動心理を表したものです。 このプロスペクト理論を知っているか知らないかで、メンタルコントロールに大きな影響が出てきます。 例えば次のような選択肢があった場合、あなたはどちらを選ぶでしょうか? 質問① どちらか選んでください。 A: 100万円が無条件でもらえる B: コインを投げ、表が出たら200万円がもらえるが、裏であったらもらえない。 質問② あなたに200万円の借金があったとします。そのとき、以下の二つの選択肢が与えられました。どちらか選んでください。 A: 無条件で借金100万円が減る B:コインを投げ、表が出たら借金が全額免除されるが、裏が出たら借金はそのままである。 この2つの質問で、多くの人は質問①ではAを選択し、質問②ではBを選択します。 実は2つの質問の「期待値」はともに100万円です。 それにも関わらず多くの人は目の前に利益が転がっていると、利益が手に入らないことを恐れてリスクを回避しようとし、損失が目の前にあると損失そのものを回避しようとします。 つまり、人は得をすることよりも、損をすることのほうに敏感に反応してしまうのです。 これをFXに置き換えると「損失を可能な限り先延ばしにして、利益を可能な限り速く確定する」という行動になります。 自分のトレードルールや損切りポイントがあるのにも関わらず、コツコツ確定してきた利益を先延ばしにして膨らんだ損失によって吹き飛ばしてしまう「コツコツドカン」がその典型的な例でしょう。 このようにプロスペクト理論は、人はお金が絡む意思決定の際には合理的な判断ができないということを示すものでもあります。 したがって、このプロスペクト理論の罠に陥らないためには、前述した「ルールに従う」「損切りに慣れる」ということを徹底して行う必要があるということです。 そこに余計な判断や感情は要りません。 そうすることによってプロスペクト理論に打ち勝ち、メンタルを自分でコントロールできるようになるのです。 FXでメンタルがやられるのを防ぐトレード日記の書き方 自身のトレードを記録しておくこと、つまりトレード日記を書くことはトレード技術の向上だけでなくメンタルの強化にもつながります。 一般的なトレード日記に必要な項目は以下のようなものです。 トレード日時 通貨ペア ロット(取引数量) トレード方向 エントリーポイント エントリーの根拠 利確と損切りの位置 トレードの反省 チャートの写真 トレード毎にこれらの項目を埋めていけば、後からデータとしてトレード技術の向上に役立たせることができます。 これにプラスして、メンタル強化のために自分の「感情」を記入するのがおすすめです。 「エントリーした時」「損切りになってしまった時」「利益を確定した時」、その時々の細かな感情を記入することによって、感情の起伏パターンの癖がわかるようになります。 パターンがわかればコントロールもしやすくなり、よっぽどのことがない限りメンタルをやられることはありません。 このように書き方次第でトレード日記はメンタル強化に役立つアイテムになります。 なお、詳しいトレード日記の書き方についてはこちらの記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。 https://japan.wikifx.com/overseas-fx-trading-diary/ FXのメンタル管理におすすめの本 世の中にはFX関連の本が多数発行されており、メンタルを題材にしている本も非常に多くあります。 それだけFXにおけるメンタルの果たす役割は大きいということでしょう。 ちなみに、メンタルコントロールにおすすのFX関連の本は以下の5冊です。 「デイトレード」 「ゾーン 相場心理学入門」 「マーケットの魔術師」 「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」 「トレーダーの精神分析」 いずれもFXだけなく、投資全般について書かれた古典とも言うべき本で、FXトレーダーであれば一度は目を通しておきたい5冊です。 Amazonに飛べるようになってますのでよろしければチェックしてみてください。 中でも特におすすめなのは「デイトレード」です。 デイトレードの心構えを説いた本で、損切りの重要性についてあらためて学ぶことができます。 この5冊の他では、厳密にはFX以外のジャンルの本になるのですが、前述したプロスペクト理論の提唱者であるダニエル・カーネマンの本もおすすめです。 ダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞した心理学者です。 「ファストアンドスロー」や「ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る」からはプロスペクト理論のようなFXにも役立つ行動経済学を学ぶことができます。 こちらもチェックしてみてください。 【厳禁】FXでこれをやったらメンタル崩壊の始まり FXでは損失や含み損がメンタルに大きく影響を及ぼすことは前述したとおりです。 そこでここからは、そうした損失や含み損を拡大させてしまうような、決してやってはいけない行動について見ていきます。 これをやったらメンタル崩壊まっしぐらですので気をつけましょう。 感情にまかせたトレード FXではいくら損失が出たとしても感情的になってしまってはいけません。 冷静さを失った時にありがちなのが「損失を取り返そう」と感情の赴くままにトレードしてしまうことです。 そのようなリベンジトレードでは、買いでダメなら売りというような根拠のないドテンのエントリーや、ギャンブル性の高いエントリーをしてしまいがち。 しかし、当然ながら勝てるはずもなく、さらに深みにはまりメンタル崩壊を引き起こすのです。 したがって、損失が出たときこそ冷静になり、トレードの量ではなく質にこだわりましょう。 感情にまかせたポジポジ病はメンタルを崩壊させるだけです。 ロット上げる これもリベンジトレードの一種になりますが、損失を取り返そうとむやみにロットを上げてはいけません。 投資の世界では「2%ルール」というものがあります。これは1回のトレードにおける損失を口座資金の2%までに抑えるというもの。 つまり、もし損切りになった場合の金額から逆算してポジションサイズを決めなくてはいけないということです。 ロットを上げてトレードすることは、それだけ損失のリスクも増すことを意味します。 むやみやたらとロット上げるのは自らメンタルに負荷をかけているようなものです。 メンタルが崩壊する要因になりますので、適切なポジションサイズでトレードを行うようにしましょう。 猪首顧問からのアドバイス リベンジトレードは元の金額に戻したいという気持ちだけでなく、「早く戻したい」という気持ちが生じることが多いと思います。 トレードと言うのは時間給で稼ぐものではありません。 然るべくタイミングでポジションを持つことによって、収益の可能性が生じるのがトレードです。 そして、その然るべくタイミングと言うのは、のべつ幕なくやってくるものではありません。 「その時を待つ」というのもトレードだと認識してください。 間違っても「昨日の損を今日中に取り返そう」だなんて発想は絶対に持たないように。 リスクリワードを正しく設定して、優位性のあるトレードを繰り返せば、必ず挽回できますから。 ポジション塩漬け 損切りできずに含み損を抱え続ける「塩漬け」をすることは、損失を先送りするというプロスペクト理論に支配されている状態です。 それまでに重ねてきた利益を吹っ飛ばす、コツコツドカンが起きてしまうのも安易にポジションを塩漬けしてしまうから。 たしかに含み損に耐え続ければプラスに転ずることもあります。 しかし多くの場合、強制的に相場から退場させられるほどの損失を被るのが現実です。 問題を先送りしても損失が拡大しメンタルが崩壊に向かうだけ。 何度も言いますが、損切りはしっかりと行うようにしましょう。 聖杯探し FXにおける聖杯探しとは、必ず勝てる特別な手法を延々と探し続けることです。 もちろん、必ず勝てる手法などというのは存在しません。 そのような聖杯があるとしたら、このインターネット時代ではすぐに拡散されていることでしょう。 トレードというのはある意味ひとつのスキルです。 自ら考え、仮説・検証を繰り返さないことには磨かれるものではありません。 その過程を飛ばして必勝法を探すというのは、思考が停止し何かに依存しようとしている状態です。 そのような状態ではひとつの損切りや含み損ですぐにメンタルが崩壊してもおかしくはありません。 思考停止の依存状態では、メンタルももろいものになってしまうのです。 海外FXの高レバレッジトレード 日本のFX業者では法律によりレバレッジが25倍と定められていますが、国内の金融商品取引業の登録を受けていない海外のFX業者そうではありません。 海外FX業者の中には1,000倍を超えるレバレッジのところも見受けられます。 そのような高レバレッジは、一見魅力的に映りますが諸刃の剣です。 少ない資金で大きなサイズのトレードができるということは、その分損失額も大きくなるということ。 もちろん大きな利益を狙うこともできるでしょう。 しかしFXに損切りはつきものだということを忘れてはいけません。 海外FXの高レバレッジトレードでは、ひとつの損切りでメンタルが崩壊してしまうということが起こり得るのです。 また、SNS等で度々話題になりますが、海外FX業者には出金拒否などのネガティブな噂が常につきまといます。 もし本当にそのようなことがあれば、メンタル崩壊どころではないでしょう。 信頼性という意味でも、メンタルの安定という意味でも日本のFX会社で堅実にトレードすることをおすすめします。 https://japan.wikifx.com/overseas-forex-strike-it-rich/ FXで大負けした時のメンタルダメージ軽減法 FXでは連敗や大損してしまった際にメンタルがやられることが多々あります。 そんな場合のメンタルダメージ軽減法についてまとめてみました。 ロットを下げる 連敗や大負けの後は、いつもよりロットを下げてトレードすることをおすすめします。 ポジションサイズを下げるだけで、メンタルにかかる負荷は大幅に軽減されます。 あるいは一旦デモトレードに戻って練習するというのもいいでしょう。 要するに、資金を失うリスクを抑えればメンタルダメージも軽減されるということです。 トレード日記を見直す FXで大負けしてメンタルがやられている時というのは、自分ことが見えなくなっている状態です。 無意識のうちに自分の悪い癖が出ている場合がほとんどですので、そんな時はトレード日記を見直してみましょう。 自分の悪い癖や、負けパターンを確認することで、負けトレードを冷静に分析できるようになり、メンタルダメージが軽減されます。 FX仲間をつくる トレードは孤独との戦いでもあります。 たとえ家族がいたとしても、FXのことは話しづらいものです。ましてや損失に関してならなおさらでしょう。 そうした時に力になってくれるのがFX仲間です。 同じFXをやる者同士、損切りになったトレードや、利益確定に失敗してしまったトレードなど、失敗を共有することによってメンタルのダメージは大幅に軽減されます。 もし身近にFXをやっている人がいなければ、コミュニティに入るのもおすすめです。 SNS等でのつながりだけでも、メンタルダメージは大幅に軽減されます。 トレードの情報発信する ブログやTwitterなどのSNSで情報発信することもメンタルダメージ軽減にはおすすめの方法です。 どんなに大負けした場合でも、それを発信することによって辛い経験もひとつのネタになり、コンテンツになります。 負けトレードも、受け取る人にとっては格好の学習材料になるということです。 ネガティブな感情を溜め込んでおくより発信することによって気分が晴れるでしょうし、人の役に立てるということで一石二鳥の方法になります。 トレードから一旦離れる どうしてもメンタルダメージが回復しない場合は、思い切ってトレードから離れてみることをおすすめします。 チャートも一切見てはいけません。もちろんデモトレードもやらないようにしましょう。 完全にFXから離れ、トレードのことを一切考えないようにしてください。 相場の世界では「休むも相場」という格言があるように、無理にトレードしても良い結果は出ません。 休むことが結果として、勝ちにつながっていくのです。 まとめ ここまで見てきて、FXではメンタルが非常に重要な要素であることがおわかりいただけたかと思います。 FXで勝てるようになるにはまずはメンタルを鍛えましょう。 ただメンタルを鍛える上で難しいのが、デモトレードではなかなかメンタルは鍛えられないということです。 やはり実際のお金が動くリアルトレードでしかメンタルを鍛えることはできません。 こつこつ積み重ねていくしかないということです。 ぜひここでご紹介したメンタルの鍛え方を地道に実践してみてください。 もちろん、メンタル崩壊につながるような行動はしてはいけませんよ。 毎日の積み重ねが強いメンタルを生み、勝てるFXトレーダーを生みます。 勝ち組トレーダー目指して、まずはメンタルを鍛えていきましょう。 猪首顧問のFXコラム:勝ち組になるためには「負け慣れ」を身に付けよ トレードを続けてると、連敗という場面はときに発生するものです。 1年を通せば、3連敗とか、5連敗なんて、何回か遭遇するもの… 確率的には早々起こるものでは無いです。 例えば5連敗が起こる確率というのは… 50%×50%×50%×50%×50%=3.12% 100回トレードやって、3回あるか無いかくらいの小さなもんです。でも、起こるときは起るんですよね。 ただ、その滅多に来ない5連敗に遭遇したとき、平常心でトレードを続けられるか?そのためのメンタルコントロールなのです。 これができるようになるためには、理屈で分かってるだけではダメなんです。 とにかくトレード数をこなして、経験数を増やして、負け慣れ(損切り慣れ)をすることが重要です。 何の世界でも、練習をたくさんやった人の方が、たくさん経験した人の方が、上手になるのは当たり前ですよね。 例えば、100回トレードをやって、50勝50敗(勝率5割)だったとしても、リスクリワードの設定が間違っていなければ、そんなに大負けしません。それどころか勝率が50%未満でも、トータルでは勝っているはずです。 あと、金額慣れも必要です。 まだ経験が浅いからとか、練習中だからと言うことで、控えめすぎる金額やデモ取引だと、ゲーム(お遊び)の延長になってしまい、本当の技術「負け慣れ」が身につきません。 お遊びで養った感覚は、お遊び場でしか機能しないのです。 特定の金額を言うのは難しいのですが、やはり真剣になれる金額、例えば「このお金が無くなったら痛いな・・・・」なくらいの金額でやるのが、上達への早道かと思います。(だからと言って生活に必要な資金を使ってまではダメですよ) 上記を経て、損切り慣れの感覚が身についてきたころには、トレードの結果に一喜一憂しないメンタルが出来上がっています。 この領域まで来れれば、あなたは既に勝ち組に入っています!
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FXのアノマリーとは?効果的な活用法も解説|検証結果アリ
FXやその他投資関連の書籍などを読んでいると「アノマリー」というものを目にすることもあると思います。 「FXのアノマリーってどんなものがあるの? FXのアノマリーは本当に信憑性があるの? この記事を読んでいる方はきっとこのように考えていることでしょう。 そこで今回はFXのアノマリーについて徹底解説していこうと思います。 アノマリーが本当に信憑性があるのか検証もしているので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXのアノマリーとは アノマリーという言葉は、「一定の法則・理論に基づいても説明できない事象・物体」という意味を指します。 FXにおいてもアノマリーがあり、なぜそのように動くのかを論理的に解説することはできないが、過去の傾向からそのように動きやすいという法則が存在しているのです。 アノマリーを理解し、自分のトレード手法に組み込んでいくことなど、トレード判断の参考にしている方も多く存在します。 FXのアノマリー 一覧 今回ご紹介するアノマリーを一覧にしてまとめています。 気になるものだけでもいいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 年間でのアノマリー一覧 月アノマリーの内容1月1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に2月ドル円が円高(下落)傾向になりやすい3月ドル円は下落傾向になりやすい4月円安方向になりやすい5月株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある6月夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる7月夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすいドル円が上昇しやすい8月日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすいアメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい9月9月は大相場を形成しやすい日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる10月相場は10月に底をつけやすい過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている11月相場は月末にかけて反転する可能性が高い12月ドルが買われドル高になりやすいクリスマス自は各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 月次でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容ゴトー日(5の倍数の日付)ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になるロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい 曜日・時間でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容水曜日のスワップ金利水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある FXの年間での代表的なアノマリー それでは、FXの年間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXでは月毎のアノマリーとして以下のようなものが存在します。 FXの年間での代表的なアノマリー 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 3月のアノマリー(日本企業の決算) 4月のアノマリー(新年度) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 7月のアノマリー(サマーラリー) 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 9月のアノマリー(彼岸底) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 11月のアノマリー(休暇前調整) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト)概要 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に 1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に 米ドル円において1月で出た方向感が1年の相場大きく影響していると言われています。 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に、逆に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場になるということです。 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底)概要 ドル円が円高(下落)傾向になりやすい 2月のアノマリーは、節分天井、彼岸底と言われています。 米国債の償還や利払いがあるため、ドルを円に帰る動きが活発化し円高傾向になりやすいのです。 また、ヘッジファンドの決算に関連した45日ルールなどにより、ポジション解消に向けた動きも影響しています。 2月は特に月初めから月末にかけての下落傾向が顕著に現れると言われています。 3月のアノマリー(日本企業の決算) 3月のアノマリー(日本企業の決算)概要 ドル円は下落傾向になりやすい 3月は日本の決算期にあたり、リパトリエーション(リパトリ)を行うため保有外貨を円に換える動きが多くみられます。 そのため、3月は円高傾向になりやすいと言われています。 4月のアノマリー(新年度) 4月のアノマリー(新年度)概要 円安方向になりやすい 3月の決算時に外貨を円に交換する動きが多くなったあと、新年度に変わり、新たな外貨の仕入れのために円を売りやすくなります。 資金流動が盛んになる時期であり、為替が大きく動く月ともいわれています。 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ)概要 株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある 5月の「SELL IN MAY」というアノマリーは世界的に有名なものです。 「SELL IN MAY」とは「Sell in May and go away; don't come back until St Leger day」を省略した名称です。 日本語に翻訳すると「5月には全てを売って、Leger day(9月第2土曜日)まで相場に戻って来るな」という意味になります。 5月は株が売られやすく、それい影響され円高傾向になりやすいと言われています。 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み)概要 夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる 6月は夏休みに入るファンドが徐々に増え出し、市場の動きが落ち着いてきます。 7月のアノマリー(サマーラリー) 7月のアノマリー(サマーラリー)概要 夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすい ドル円が上昇しやすい 7月になると夏のボーナスでバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなります。 それに伴い、株価が上昇し、影響されたドル円相場も上昇しやすいといわれています。 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 8月のアノマリー(夏枯れ相場)概要 日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすい アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい 8月になると、日本の夏休み・お盆と海外のバケーションが重なることで、市場参加者がかなり減ります。 特にお盆休みのある日本のマーケットは実需を中心に売り相場となり、アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあることから、円高になりやすい傾向にあります。 9月のアノマリー(彼岸底) 9月のアノマリー(彼岸底)概要 9月は大相場を形成しやすい 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる 9月は休み明けで市場参加者が帰ってくる月です。 セル・イン・メイの「9月まで戻ってくるな」という言葉からもみて取れるように、9月まで下落傾向にあると言われています。 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まることもドル円の下落傾向に影響を及ぼしています。 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン)概要 相場は10月に底をつけやすい 過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている 10月は、アメリカで広まっている「10月効果」と呼ばれるアノマリーがあります。 株価が底を付けやすく、時に大暴落する可能性もあるのです。 ドル円も株価の影響を受け、10月には底をつけやすいとされています。 11月のアノマリー(休暇前調整) 11月のアノマリー(休暇前調整)概要 相場は月末にかけて反転する可能性が高い 11月は9月から続きたトレンドの調整局面とされています。 月の後半にあるアメリカの連休の影響もあって値動きが鈍くなるとも言われています。 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算)概要 ドルが買われドル高になりやすい クリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 12月は欧米の決算時期です。 日本の決算時期には円が多く買われたのと同様に、アメリカの決算時期にはドルが多く買われドル高になりやすいとされています。 また、12月後半のクリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなります。 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもあるとも言われています。 FXの月次での代表的なアノマリー 次に、FXの月次での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの月次での代表的なアノマリー ゴトー日(5の倍数の日付) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) こちらも順番に詳しく見ていきましょう。 ゴトー日(5の倍数の日付) ゴトー日(5の倍数の日付)概要 ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある ゴトー日(5の倍数の日付)は日本特有のアノマリーで、5や10がつく日には円安になる傾向にあります。 日本の輸入企業では、取引先への支払いをドル建て決済する場合が多いのですが、その決済日がゴトー日となっているのです。 ドル建て決済が増えることで、金融機関のドルが少なくなり、ドル高円安傾向になりやすいと言われています。 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)の概要 米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる 米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になる 米国雇用統計とは、アメリカの雇用の情勢(失業している人数や就業している人数など)を調査した統計です。 最も重要な経済指標の一つとされており、毎月第一金曜日の22:30に発表されます。 発表される指標は10項目あるのですが、「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」の3つが特に注目されている指標です。 これらの指標がいいとドル高になり、逆にこれらの指標が悪いとドル安傾向になると言われています。 ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)の概要 欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい ロンドンフィキシングとは、ロンドン市場の値決め(フィキシング)のことです。 ここでの値決め(フィキシング)とは金の取引価格決定のことをさしており、 ロンドン時間の午後4時(夏時間は午後3時)、日本時間の午前1時(夏時間は午前0時)に行われます。 この時間帯は注文が盛んに行われ、 金は主にドル建てで取引されることから、外国為替相場にも影響を与えるとされています。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー それでは次に、FXの曜日・時間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー 水曜日のスワップ金利 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め こちらもそれぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 水曜日のスワップ金利 水曜日のスワップ金利概要 水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる FX特有のアノマリーになりますが、水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなります。 FXでは土日に市場が開いていないため、土日分のスワップポイントが水曜日にまとめて付与されて仕組みになっています。 そのスワップ金利の付与される時間帯である水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の高い通貨に買い注文が集まるというわけです。 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め概要 月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある こちらFXをやっていれば一度は耳にしたことがある「月曜日の窓埋め」です。 先述しましたが、FXでは土日が休場となっており、月曜日の朝にギャップができて始まることがあります。 このギャップを埋めることが「月曜日の窓埋め」です。 月曜日のこうした傾向もアノマリーとして広く知られています。 FXの代表的なアノマリー分析手法 それでは次に、FXの代表的なアノマリー分析手法について解説します。 FXの代表的なアノマリー分析手法 ウィンターブレイク スーパーボウル理論 花見ラリー それぞれ順番に解説していきます。 ウィンターブレイク ウィンターブレイクは1月の前半から中盤にかけて行うアノマリー手法です。 大口の投資家や機関投資家は、年末になると損失しているポジションを意図的に確定することで節税のための施策を行います。 そのため、「ポジションを年末に整理してから、新年になって新しくトレードをスタート」という流れ生じやすいのです。 毎年必ず起こる現象というわけではありませんが、相場は上昇しやすい傾向にあり、うまく相場間を捉えられれば利益を伸ばすことができるでしょう。 スーパーボウル理論 スーパーボウルとはアメリカで行われるスポーツの一大イベントのことで、スパーボールの勝敗を利用するアノマリー手法です。 ナショナルカンファレンスが勝利したときには米国株式が上昇し、アメリカンカンファレンスが勝利したときには米国株式が下落といった内容のアノマリーになります。 スポーツ好きでスーパーボールを毎年観戦しているという方は、一度取り入れてみたらおもしろい手法かと思います。 花見ラリー 花御ラリーは、3月中旬から4月上旬お花見シーズンのアノマリー手法になります。 日本特有のアノマリー手法で、お花見シーズンには「各企業の決算発表」や「配当確定の時期」と重なるということで、相場が上昇しやすい傾向にあります。 もちろん条件によっては必ずしも上昇するとは限りませんが、うまく上昇の気配を察知することができれば、いつもよりも大きな利幅が取れるかもしれません。 FXのアノマリーを実際に検証してみた ここまでFXのアノマリーについて見ていきましたが、果たしてどれほど信憑性のあるものなのでしょうか? 過去10年間のデータを下に、FXの年間での代表的なアノマリーを実際に検証してみました。 検証結果は以下の通りです。 月的中率1月10%2月50%3月10%4月20%5月60%6月30%7月30%8月40%9月20%10月50%11月40% 12月は複数の要素が絡んでいるため除外しましたが、1月〜11月までを検証してみると、ほとんど傾向が見られません。 有名である5月のセル・イン・メイは60%とその傾向が見られましたが、その他は50%以下のとなっています。 アノマリーは参考程度に考えておこう いかがだったでしょうか? 今回はFXのアノマリーについて徹底解説していきました。 検証結果からもわかるようにアノマリーだけでトレードをするというのは根拠が不十分なように思えます。 相場は様々な要素が絡んだ上で変動しているため、アノマリーは参考程度に考えておくのがいいでしょう。 猪首顧問のFXコラム:アノマリーを参考にしても勝ったり負けたりするのがFX いかがだったでしょうか。本記事では、FXのトレードに直結するアノマリーの数々を紹介していきました。 そもそもアノマリー(anomaly)って初耳の方も多いのではないかと思います。 恥ずかしながら、私も「?」って感じでしたので、さっそく英辞典で調べてみました。 せっかくなので、アノマリーという言葉の語源を調べながら、その意味を掘り下げてみたいと思います。 FXにおけるアノマリーとは先人たちの経験則であり、格言でもある アノマリー(anomaly)直訳すると…… アノマリー(anomaly):変則、例外、異例、変態、例外的な人引用元:Weblio辞書 anomalyとは という意味だそうです。 「えっ?これってトレードと関係あるの?」って思ってしまいましたが、金融(トレード)の世界においては以下のような意味もあるそうです。 アノマリー(anomaly):理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。相場格言として伝えられているものが数多くある。一般的には、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象。引用元:大和証券 金融・証券用語解説 [アノマリー] アノマリーとは、相場の世界で信じられている「根拠のない経験則」であると同時に、偉大な先人たちが経験則から言い伝えてる「相場格言」でもあるのです。 であれば、私のように長くにわたってトレードに携わってる者の頭の中には、格言の数々が記憶として蓄積されています! 世に数多く存在して語り継がれてるアノマリーの数々を紹介していくときりがありませんが、私が知ってるアノマリーの中から、少しの事例をお話しします。 アノマリーその1:「風が吹けば桶屋が儲かる」 まず一つ目。これは、トレードには直結しませんが、あまりにも有名な一つです。 ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る。また、とてもあてにできそうもないことに期待をかける例えです。 強い風によって砂ぼこりがたつと、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかって喜ぶ。 いかがでしょうか。これって立派なアノマリーの1つと思いませんか? アノマリーその2:「麦わら帽子は冬に買え」 麦わら帽子は夏場は欲しいけど、冬場に欲しいと思う人はいません。 なので、冬場の需要が無い時の安価で買っておけば、夏場の需要が高まったときの高値で売れば儲かる。 マーケットのファンダメンタルを考えれば、これほど的を得た説明って無いですよね。 日本の相場格言は、このようにまるで隠語のような面白いものが存在してます。一見すると意味不明なように見える暗号のようですが、実際にはその意味は深く頷けるものです。 FXのアノマリーは未来が不確定な相場に対する“期待感”から生まれたものかもしれない 私はFXが日本に初登場する1998年からさかのぼること15年前の1983年(昭和58年)から、相場(トレード)業界に身を置いており、商品相場、先物相場、株式相場にどっぷり浸ってきたことから、外国為替相場に限らず、あらゆるマーケットで語り継がれている「アノマリー」に接してきた一人だと思います。 その観点から、あくまでも私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。 世に出回っている、また昔から語り継がれてる、金融(トレード)の世界でのアノマリーを列挙すれば、それだけで1冊の(いや、それ以上)本が書けるくらいの量になると思います。 数多く存在するアノマリーの中には、ストーリー的に納得してしまうような奥深いものもあれば、「出かけるときは右足から」みたいな、単なるジンクスでしかないものまで。 未来の予測が困難な金融マーケットだからこそ、人々はわらをもすがる思いで、なんらかの法則、ルール、コツ、再現性…的なものを探し求めて来たのでしょう。 つまるところ、アノマリーと言うのは、未来が不確定なマーケットに関わってる人にとって、なんらかの期待とか可能性が欲しいという気持ちから生まれたものでは無いでしょうか? アノマリーを全否定するものでもありませんし、科学的な(統計的な)分析が万能なわけでもありません。 しかしながら、いずれの考え方によってアクションを起こしても、マーケットの世界ではいずれも、当たったりハズレたり…。 これが現実であり答えではないでしょうか。 結局、アノマリーも相場の未来を予測するツールにはなり切れません。 トレードの優位性にのみ固執せず、資金管理やメンタル管理など、総合的なトレードスキルを磨くことが勝ち組への近道と言えるでしょう。 ただ、アノマリーで語られている中には、トレードに携わるための「心得」や「戒め」として、大切なものは多いと思います。 心情的なものではありますが、これもトレードでは大事な要素だと思います
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FXの名言を一挙紹介|伝説の投資家から学ぶトレードの極意
いまいちトレードが上手くなってない気がする 結局FXで何を意識すればいいのだろう? FXの学習に行き詰まっている方も多いのではないでしょうか。 そもそもFXの最適なトレード方法や勉強方法に関しても全く体系化されていないのが現状です。 しかし、これまでの歴史上でFXを始めとしたトレードで大成功を収めたトレーダーや投資家はたくさん存在しています。 したがって、このような成功した人が残した名言に触れておくことは、今後のトレードの考え方に大きな影響を与えることになります。 そこでこの記事では以下の2つについて解説していきます。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 2chに寄せられたFXの名言 それでは見ていきましょう。 FXの名言・格言を参考にすべき理由は? 最初に、なぜ過去の名言を今のトレーダーが教訓にすべきなのか、その理由について解説します。 金融マーケットの歴史は古く、株式においては世界最初の株式は1553年にイギリスで設立された合資会社「ロシア会社」のもとで発行されました。 株式という形で小口の資金を集約し、大きな投資を可能にするこの便利なシステム(市場)は1602年、オランダで設立されました。その後、東インド会社によって本格的に活用され、合理的な資金調達方法としてヨーロッパ、アメリカ、そして全世界に広まりました。 金融マーケットには、なんと500年近い歴史があります。この間、数多くの投資家(投機家)がマーケットに挑んできたわけです。 常に勝者と敗者が存在しうる金融マーケットですが、独自の感性、理論、哲学で継続的に勝者側になれた伝説のトレーダーが存在したことも事実です。 時代は変わっても、この事実は揺らぎません。 過去に相場で成功を収めた先人の知恵は、少なくとも現在の世に溢れる「小手先のトレードテクニック」より価値があることは確かと言えるでしょう。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 ここでは以下の6人の伝説の投資家・投機家の名言を紹介していきます。 この記事では名言の中でもメンタル管理に関するものをピックアップしていきます。 ジェシー・リバモア エド・シコータ マイケル・スタインハルト ブレア・ハル マーティン・シュワルツ リチャード・デニス それでは見ていきましょう。 ジェシー・リバモア:ウォール街のグレートベア ジェシー・リバモア 初めて取引をしたのは14歳の時 世界恐慌に向けて大量の空売りを行ったことにより1億ドル以上の利益を稼いだ ここではジェシー・リバモアによる投資の名言を紹介していきます。 損失は、それを出してしまったあとは自分を苦しめたりしない。私は一晩寝たら忘れてしまう。しかし、過ちを犯し、損切りをしないというのは、財布と心身にとって実にダメージになる ジェシー・リバモア この名言では損切りがどれだけメンタル管理に影響をもたらすかを言い表しています。 FXで勝てない人は、自分が間違った側でポジションを持っていることを認めることができずに、なかなか損切りに踏み切れないという特徴があります。 トレード計画に反して逆指値をずらして損切りを回避してしまった場合は、後に大きな心理的かつ金銭的なダメージがあるだろうことを言い表しています。 FXには損失が付きものであり、FXで利益を挙げていくためにはいかに損失を抑えていくべきかに集中する必要があります。 FXにおいて損失は必ずしも失敗を意味するものではないことを覚えておきましょう。 猪首顧問からのアドバイス 「含み損になってるポジション=間違った側のポジション」と言う解釈は、私はあまり好きじゃありません。 ポジションを持ったことにより生じる結果は、含み益になるか含み損になるか、のどちらかでしかないのです。 そしてその確率は常に2分の1です。 ①含み益はしっかりと伸ばして利益を確定できたか②含み損はできるだけ傷が浅いうちに損切ができたか 利益ではなく、生じた結果(含み益or含み損)に対して、どういう処理を行ったかが重要です。 ①②のポイントを忠実に実行できたならそれは「良いトレード」。感情に流され実行できなかったのであればそれは「悪いトレード」と言えます。 ジェシー・リバモアによる名言をもう一つ紹介します。 市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる。忍耐強く市場がシグナルを出した時だけ反応するのなら、それは投資になる ジェシー・リバモア これはトレードにおいてルールを持つことがいかに大切かを説いた言葉です。 FXで勝てない人は市場を予想しようとします。 しかしFXの本質は、値動きを予測することではなく、検証済みのエッジに基づいてエントリーをすることです。 「エッジ」とは確率的に優位性があることを指します。 検証されたエッジに忠実なエントリーを行うことによって、感情に左右されないFXが可能になります。 「市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる」これって重い(深い)名言ですね。多くのトレーダーは「予想が当たることが成功への道」と勘違いしてると思います。しかしマーケットの明日は、神様でも予想できないものです。神様でも予想できないものを、人様が…おこがましいと思いませんか? エド・シコータ:システムトレードの先駆者 エド・シコータ 先物市場のためのコンピュータートレードシステムを開発 5000ドルで始めた顧客の口座を25万%の運用益にまで成長させた 希望や恐怖心、欲望と同じで、プライドというヤツは素敵なバナナの皮みたいなものだ。これまでで一番ハデにすっころんだのは、感情的にポジションを取ったすぐ後のことだったよ エド・シコータ エド・シコータが先駆けとなったシステムトレードとは、トレードの実行にトレーダーの主観を挟まないトレード手法のことを言います。 システムトレードの対義語にあたるのが、裁量トレードです。 裁量トレードでは最終的にポジションを取るかの決断をトレーダーの裁量に任せているので、システムトレードに比べて感情的なトレードにつながりやすいというリスクをはらんでいます。 エド・シコータは感情に任せてポジションを取ることの危険性を当時の誰よりも理解していたのではないでしょうか。 負けが続く期間に取引をしようとするのは感情面で破滅的だ。「追いつこう」と投資するのは致命傷になりうる。 エド・シコータ また、トレードで負けが込んでいる時に、損失分を取り戻そうと資金を投じてしまうことのリスクの高さについても主張しています。 損失分を取り返すためにさらに大きな資金率でポジションを取り続ける手法は「ピラミッティング」として知られています。 この名言からもわかるように、ピラミッティングは口座に取り返しのつかない致命傷を負わせることにつながることを覚えておく必要があります。 猪首顧問からのアドバイス 「感情に任せてポジションをとってしまう…」これは私の経験上、負けが続くときに起きやすい心理です。 人って地道に利益をつみあげていくことって、決して苦手じゃ無いのです。 それが日々わずかな金額でも、日々少しづつでも増えていく分には、心穏やかに眺められます。 ところが、ある日コツコツドカンで大きく負けると、損した分を早急に戻したくなる本能(本心)から、それまで地道に守ってきた売買ルールなんかすっとばして、無謀なトレードを躊躇なく始めることが多いです。 焦りから、一気に損失を取り戻したいという心理が働きます。そんな経験、あなたにもありませんか? 仮に大きな損失を出しても、本来やるべきトレードを冷静に繰り返せば、時間の経過とともに損失は取り返せます。 「大きく負けてしまっても、一気に損失を挽回しようとしない」これが重要です。 マイケル・スタインハルト:ヘッジファンドの帝王 マイケル・スタインハルト 子供の頃に父親から株式200株をプレゼントされたことがきっかけに株式市場に興味をもつ 自身が設立したヘッジファンドは年複利30%以上の成績を挙げていた 優れた投資というのは、自分のアイデアに断固従おうとする信念と、間違いを犯したときに率直に認める柔軟性の間の、特異なバランスの上に成り立っている マイケル・スタインハルト 優れた投資を行うためには、他人の相場観に振り回されることなく、自らの相場観に断固として従う姿勢をもつ必要があります。 しかし同時に自らの相場観に固執しすぎずに、素直に自分の間違いを認める柔軟性も必要であることを説いています。 この名言はFXなどのトレードが持つ特異な性質を言い表しているといえます。 ブレア・ハル:ギャンブラー出身のトレーダー ブレア・ハル カジノでブラックジャックのプレイヤーをしていた 投資会社を設立して、大口の取引を展開した 勝つために決定的に必要なのは数学的なスキルではない。システムにどこまで執着して行動できるかの規律である ブレア・ハル トレードで勝てていない人に限って、 全てのテクニカル分析やテクニカルツールを使いこなすことができれば、勝てるようになる 勝てる人には何か特別な数学的才能があるに違いない といった考え方をします。 しかしブレア・ハルは、トレードで勝つために必要なのは自らが作ったトレードルールにいかに執着することができるかだと主張しています。 ブレア・ハルがかつてプレイしていたブラックジャックも確率のゲームという点でトレードと同じ性質を持ち合わせています。 確率を味方につけるには、同じルールに則り十分な試行回数を重ねる必要があります。 ギャンブラーとして大金を手に入れた経験のあるブレア・ハルは、経験的に規律を守り続けることの大切さを理解していたと言えます。 猪首顧問からのアドバイス ギャンブルの世界でもトレードの世界でも、共通して言えることは、「勝ち組の人間は必ず自分なりのマイルールを持ってる」ということです。 そして、そのマイルールは、端から見ればまるで相反する真逆の発送にすら見えるようなルールなことが多々あります。 大事なことは、継続して行える、自分の信念が持てるルールかということ。 目先の表面的な結果ばかりを見て、常に後追いで流行の手法を探すのではなく、自分自身のマイルールを作り、忠実に実行することが何よりも大切です。 マーティン・シュワルツ:チャンピオントレーダー マーティン・シュワルツ スタンフォード大学主催のトレーディング・チャンピオンシップで優勝 1日で数百万ドルの利益を挙げた記録がある 私の投資キャリアのうちで最も重要な変化は、自分のエゴを投資から決別させることを学んだ時に生じた。投資は心理的なゲームだ。ほとんどの人々は自分が市場と対決していると考えているが、市場はそんなことは気にしていない。あなたは実はあなた自身と戦っているのだ。あなたは自分が正しいと証明されるために、こんなふうになってほしいと願うことを止めなくてはいけない。市場が今、あなたに何を語りかけているかだけに耳を澄ますのだ。何を語っているかと5分前に考えたことは忘れなさい。投資の唯一の目的は自分が正しいと証明することではない。レジに入金されるチャリンという音を聞くのが目的なのだ マーティン・シュワルツ マーティン・シュワルツは自分が正しいことを証明するためにトレードを行うことをやめるように警告しています。 FXで大金を稼いで、自分が優秀であることを友人にアピールしたい。 私の分析によれば、価格は間違いなくこの水平線で反転する。 以上のように、トレードで成功して他人からの評価を向上させることや、自分の相場観が正しいことを証明するためにトレードをしている人は多いのではないでしょうか。 トレードの目的は利益を得ること以外にありません。 トレードで利益を得るという目的を達成するには、正しくありたいというエゴを捨て去って相場の現状を素直に受け止めることが必要だということを主張しています。 あはは、この言葉、重いですね~。マーケットは貴方が思ってるほど貴方のことを意識もしてないし、気にもしてないし、いやいや、貴方のことなんか知りもしません。貴方が勝手にマーケットと戦っている気になってるだけです。マーケットにおいて正しさなんて証明する必要はありません。貴方はただただマーケットの動きを素直に受け止めて、ついて行くだけに徹しましょう。 リチャード・デニス:ピットの王子様 リチャード・デニス トレードをはじめた当初の元手は400ドルだったが、最終的に数十億ドルの利益を出した タートルズという名目で、トレーダーの育成を行い、優秀なトレーダーの輩出に成功する 鍵となるのは一貫性と規律だ。我々が人に教えているルールのうちの8割くらいはほとんど誰でもリストアップすることができる。彼らにできないのは、物事が暗転した場合でもそれらのルールにしっかりと従い続けられるような自信を持つことだ リチャード・デニス 勝ち続けているトレーダーが使っているトレードルールはかなりシンプルであり、誰にでも考え得るような手法であると述べています。 しかし、勝ち続けているトレーダーとそれ以外を決定的に分けるのは、その手法を信じて使い続けられるかどうかです。 トレードでは勝ち負けがランダムに訪れるので、勝ち続ける時期があれば負け続ける時期もあります。 負け続けの時期にはかなりの損失を被る上に、メンタル的にもダメージを受けることになります。 リチャード・デニスはこのような負け続けの時期にでも、自分のトレードルールを信じて使い続けられるような一貫性と規律が鍵であると主張しています。 2chに寄せられたFXの名言 ここまで伝説のトレーダーや投資家による名言を紹介してきました。 ここからは2chのスレッドに寄せられたFXの名言を紹介していきます。 5 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/08(木) 04:21:16.57 ID:7Tegy7KZ0 たしか昔にこの板のどこかのスレで見つけた金言「祈り始めたら損切りのタイミング」 14 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/11(日) 18:52:13.64 ID:LZJzFidS0 >>5希望を持ったら手仕舞いって本で読んだ 自分が抱えているポジションに対して「祈る」や「希望を持つ」などの感情を持ってしまった場合は、トレードのギャンブル性がかなり高まっていることを示唆していることになります。 この名言はトレードからギャンブル要素を排除することがいかに大切かを言い表しているのではないでしょうか。 「祈り始めたら損切りのタイミング」これって最高に通用するトレード(損切り)の本質だと思います(笑)人知が及ばないマーケットなのに、神頼みしちゃう人って本当に多いです。私も…笑マーケットは常に人がいない方に動きますから、これって究極のインジケーターかもしれません。 もう一件、2chから名言を紹介します。 17名無しさん@お金いっぱい。2019/08/14(水) 10:50:35.71ID:La3Fc9RC0 名無しさん@お金いっぱい。[sage] 投稿日:2019/08/14(水) 10:05:42.02 ID:4HMVsk0K0 [1/2] >>45チャート分析してもその通りに動くか分からないしどんなにチャート分析しても突然起こる要人の発言で全てブッ飛ぶ可能性も大いにある 資金力でカバーしていても急激なトレンド相場が起きて押し潰されることもある FXは実際ほとんどの要素が運 運以外のものがあるとすればそれは損切り行為だけ勝つも負けるも全て運が支配するゲームで生き残るには損切りする勇気を持つか逆指値をキチンと設定する冷静さが大事 この名言は大胆でありながらも、FXにおける本質をついた発言といえるでしょう。 どのトレーダーも相場の方向性を完全に予測することはできません。 どれだけ相場を分析していても、たった一つのファンダメンタルズ要因によって全ての分析が通用しないような値動きを見せることは多々あります。 したがって「FXはほとんどの要素が運」と割り切った上で、損切りを行なっていかに上手に負けるかが相場で生き残るための秘訣だと主張しています。 まとめ:先人の名言からFXにおけるメンタル管理を学ぼう ここまでFXの名言について解説してきました。 どの名言でも、感情的にポジションを持つことに対して警鐘を鳴らしつつ、規律を守ったトレードを強く推奨していることがわかります。 この記事で扱った名言から学べることは以下の3つです。 感情的なトレードでは必ず大きな痛手を食らうことになる 一貫性と規律を持ったトレードをしよう 必ず損切りを行う WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問からのアドバイス 「時代が変わっても、参加者が変わっても、科学がどれだけ発達しても…」 参加しているプレイヤーが人間である以上、そこで行われてるアクションは常に、その時々の欲望を持った“人間”のものです。 人間がマーケットを作ってる以上は、そこでは常に間違ったアクションが繰り返されます。 だからマーケットは存在しうるのです。そしてそこに勝ち組(チャンス)が存在する。 その道しるべが、先人の言葉に隠されていると思います。今一度、今だからこそ、先人の言葉に傾聴しましょう。
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FXは資金管理が超重要!基礎知識や具体的な管理手法を解説
FXの資金管理ってそんなに重要なの? オススメの資金管理法は? 「資金管理」と聞いて上記のようにお悩みの方も多いのではないでしょうか? 結論から言うと、資金管理はFXで継続的に利益を出す上で重要な要素になってきます。 しかし実際のところテクニカル分析ばかりを重視して、資金管理を疎かにしているトレーダーはかなり多いです。 資金管理に向き合わなければ、いつまで経ってもFXの収益をプラスにすることができません。 この記事では以下の6つについて解説していきます。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? FXの資金管理についてよくある質問 動画での解説はコチラ 猪首顧問からのアドバイス 「資金管理」と一言で言っても、その考え方や実践方法にはいろいろなものがあります。ただし共通して言えることは、トレード活動を続けていく上で、マーケットで生き残るために絶対に必要なことだということです。 初心者の方が最初に勘違いしてしまってるのが「トレードで成功するためには」が一番重要だと思ってることです。 「相場の行方(上げ?下げ?)を高い確率で予測できるようになること」が重要だと考えてしまう人は多いです。 もちろん自分が持ったポジションが思惑通り動いてくれなければ、利益にならないことは事実です。 しかし、エントリーしたポジションが思惑通り動くかどうかは、相場次第です。 大雑把に言えば、当たったりハズれたりを繰り返すのがトレードです。 そして、ポジションを持った後は、貴方がどんな努力をしても、神頼みをしても、思惑通りには動いてくれません。相場次第なんです。 しかし、貴方の思惑通りの結果に誘導(コントロール)できるのが「資金管理」なのです。 資金管理についての具体的な考え方や実践方法(検証)について、以下本文をお読みください。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXは資金管理が全て FXは資金管理さえ徹底していれば負けない FXにおける資金管理は以上のような表現がされるほど重要とされています。 資金管理だけということは、チャート分析を全く行わずにランダムなエントリーをしていても、資金管理さえ徹底していればFXでは利益をあげることができるということです。 果たしてこれは誇張された表現なのでしょうか。 資金管理のイントロダクションとして、ここではコイントスによるエントリーを想定して資金管理だけで利益を出していくことが理論上可能なのかを検討していきます。 そもそもコイントストレードとはベテラントレーダーであるトム・バッソがとある講演の質疑応答の中で述べたトレード手法のことをさします。 具体的には以下のような手法になっています。 トム・バッソのコイントストレード トレードの資金率は1%以下 ATR(期間10)3倍の位置にトレーリングストップを置く ロングかショートはコイントスの裏表で決定する 手法の内容をみてわかるように、テクニカル分析などによるチャート分析は全く行われておらず、エントリーの方向はその名の通りコイントスの結果のみに委ねられています。 ちなみにATRとはAverage True Rangeの略で、市場のボラティリティを表すオシレーターです。 ランダムなエントリーの後はボラティリティの変化と値動きに合わせて損切りの逆指値を狭くしていく(トレーリングストップ)手法です。 実際にこの手法をGBPUSDの1時間足で検証してみます。 ここでは「表」が出た場合はロング「裏」が出た場合はショートをし、トレーリングストップは1時間足の終値が更新されるたびに行うこととします。 試行回数コイントス損益口座資金0--$10,000.001裏-$100.08$9,899.922表$42.47$9,942.393裏$189.52$10,131.914表-$101.28$10,030.635表$49.25$10,079.886裏$231.00$10,310.887表-$103.20$10,207.688表-$102.03$10,105.659裏-$100.80$10,004.8510表-$99.96$9,904.8911裏$240.54$10,145.4312裏-$101.25$10,044.1813裏-$100.80$9,943.3814裏-$99.36$9,844.0215裏-$98.40$9,745.6216裏-$97.44$9,648.1817裏-$96.60$9,551.5818表-$95.55$9,456.0319裏-$94.38$9,361.6520裏$2,535.52$11,897.1721裏-$119.28$11,777.8922裏-$117.81$11,660.0823裏$196.56$11,856.6424裏$28.28$11,884.9225裏$297.18$12,182.10トレード記録 項目結果トレード数25勝ちトレード数9負けトレード数16総利益$2182.10平均利益$423.37平均損失-$101.76リスクリワード2.34最大利益$2535.52トレード結果 以上が25回のトレード結果です。 このようなランダムエントリーであっても、資金管理のルールさえ徹底していれば利益を残すことができています。 この結果を踏まえれば、資金管理だけで勝てるという話もあながち嘘ではないことをわかっていただけると思います。 しかし実際に自らの資金でトレードを行う際には、自分のトレード手法やメンタルに合った資金管理法を選択する必要があります。 ここからはみなさんが自分が採用するべき資金管理法を見つけることができるように、資金管理法を徹底解説していきます。 FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXでは少しでも相場で生き残るために資金管理を徹底しておく必要があります。 FXの資金管理を考える際に必ず知っておくべき要素が4つあります。 要素①:リスクリワード 要素②:期待値 要素③:複利 要素④:資金率 ここではこれら4つの要素について解説していきます。 要素①:リスクリワード リスクリワードとは、トレード全体の平均利益と平均損失を比率に直した数値のことです。 FXの資金管理を考える上で、トレード手法のリスクリワードを考えることは、リスク管理上最も重要になります。 リスクリワードの計算 例えば、25回のトレードを行ったとします。 勝ち数:15回 負け数:10回 トータル利益:30万円 トータル損失:-10万円 この時平均利益と平均損失は、 平均利益:30÷15=2万円 平均損失:10÷10=1万円 したがってこの25回のトレードのリスクリワードは2になります。 また、注意点としてリスクリワードは十分な試行回数を確保した上で計算するようにしましょう。 試行回数が少ない場合勝ち負けが偏ってしまうので、使用しているトレード手法の成績を正確に反映しているとは言えません。 正確なリスクリワードの数値を得るためには、なるべく多くのトレード回数をもとにリスクリワードを求めるようにしましょう。 要素②:期待値 先ほど解説したリスクリワードは勝率との関係が深く、トレード手法の良し悪しは勝率とリスクリワードの両方を考慮する必要があります。 その際出てくるのが「期待値」という考え方です。 期待値は、一回あたりのトレードで期待できる利益のことで、以下のような計算式で求めることができます。 期待値の計算方法 期待値=勝率×平均利益ー負率×平均損失 例えば、以下の成績を持つトレード手法の期待値を計算していきます。 期待値の計算 勝ち数:15回 負け数:10回 平均利益:2万円 平均損失:1万円 このトレード手法の勝率は 15÷25=0.6(60%) よってこのトレード手法の期待値は 0.6×2ー0.4×1=0.8(8,000円) 以上のように期待値を求めることで、使用しているトレード手法は使用し続ける価値があるものなのかを判断することができます。 期待値を求めたら、その数値が0を上回っているかを確認してください。 もし期待値が0を下回っている場合、理論上トレードをするごとに損をしている手法になってしまうので、今すぐにトレード手法を改めた方が良いということになります。 期待値はFXの資金管理を考える上で必ず考慮しなければならない要素なので、自分が現在使用しているトレード手法の期待値は常に気にしながらトレードを行うことをオススメします。 要素③:複利 FXの資金管理では複利を取り入れることが大切です。 複利とは、元本に利息を合わせた金額に金利が適用されることをさします。 例えば、FXの運用を単利2%で行うのと複利2%で行うのでは、運用額に差が生じます。 単利2%の場合 1ヶ月目:100万円+2万円=102万円 2ヶ月目:102万円+2万円=104万円 3ヶ月目:104万円+2万円=106万円 複利2%の場合 1ヶ月目:100万円×102%=102万円 2ヶ月目:102万円×102%=104万400円 3ヶ月目:104万400円×102%=106万1,280円 複利運用に関しては以下の記事で詳しく解説しています。 要素④:資金率 資金管理を行う際は、トレードごとの資金率を意識することが大切です。 資金率とは1回のトレードごとにリスクに晒す金額の割合のことです。 資金率の計算 例えば口座資金が100万円で、毎回のトレードで損切りの逆指値を最大損失額が2万円になるように設定していたとします。 この時、このトレードの資金率は 2÷100×100=2%です 資金率は使用しているトレード手法の破産確率を求めるために使用する「バルサラの破産確率」に必要な要素です。 バルサラの破産確率については以下の記事で詳しく解説しています。 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 まず、資金管理はマーチンゲール法と逆マーチンゲール法に大別することができます。 これら2つは具体的な資金管理法というよりは、資金管理の考え方を表す言葉として理解しておくことが正しいです。 FXに限らず、トレードの資金管理法では逆マーチンゲール法の考え方に沿っている方が好ましいとされています。 この点を踏まえて、ここではマーチンゲール法や逆マーチンゲール法を解説しつつ、実際の資金管理法をいくつか紹介していきます。 マーチンゲール法とは 逆マーチンゲール法とは 資金管理法①トレードリスクを固定する 資金管理法②階層的にロットを増やす 資金管理法③資金率を固定する マーチンゲール法とは? マーチンゲール法とはトレードで勝った場合にロットを減らし、トレードで負けた場合にロットを増やす資金管理法のことをいいます。 これは負けた場合に倍賭けを行うことで、負け分を取り戻すことを目的としたギャンブル要素の高い資金管理法になります。 トレードではいつか勝つことを考えれば、負けるたびに倍賭けをしておけば理論上いずれ利益を出すことができますが、軍資金の限界を考慮していない点に大きな落とし穴があります。 マーチンゲール法の落とし穴 例えば、最初のトレードで負けて1万円の損失が発生したとします。 マーチンゲール法に則れば、次のトレードでは倍のロット数でエントリーすることになるので、負けた場合の損失額は2倍の2万円になります。 もしマーチンゲール法で10回連続で負けてしまった場合、最大損失額は 1×2×2・・・×2=512万円になります。 FXでは10回連続で負けてしまうことも往往にしてあることを考えれば、マーチンゲール法はかなり危ない資金管理法であることがわかると思います。 また、資金率の面でもマーチンゲール法は破産確率を高める危険な資金管理法であることがわかります。 「資金率」「勝率」「リスクリワード」の3要素から破産確率を求める「バルサラの破産確率」では、同じ手法であっても資金率が高くなるほど破産確率が上がっていくと知られています。 マーチンゲール法では、トレードで負けるたびにさらに大きな金額を賭けていく方法なので、口座状況が悪くなるたびに資金率は上がっていきます。 これはバルサラの破産確率から考えれば好ましくない資金管理ということができます。 以上の点を踏まえて、FXの資金管理を考える際はマーチンゲール法に陥っていないかを確認することが大切になってきます。 逆マーチンゲール法とは? 先ほどまでマーチンゲール法について解説してきましたが、逆マーチンゲール法とはその名の通りマーチンゲール法とは逆の方法で資金管理を行います。 逆マーチンゲール法の場合トレードで勝った場合にロットを増やし、トレードで負けた場合にロットを減らしていきます。 これによって、負けた時にはよりリスクを抑えることができる上に、勝った時には大きく利益を伸ばすことができます。 バルサラの破産確率から考えれば逆マーチンゲール法は最も安全であり、逆マーチンゲール法に則った資金管理法を採用することが最も合理的であるとされています。 ただし、逆マーチンゲール法には損失分を取り返すためにより大きな利益率が必要になるという弱点が存在することも覚えておく必要があります。 これ以降で見ていく具体的な資金管理法では逆マーチンゲール法に則っているかが採用するための重要な判断基準になるので、ぜひ覚えておきましょう。 資金管理法①トレードリスクを固定する 1つ目はトレードリスクを固定する資金管理法です。 つまり、1トレードあたりのトレードリスク額を1万円に設定した場合は、口座資金の増減にかかわらず最大損失額が1万円になるということです。 この資金管理法のメリットは大きなドローダウンが発生しないことです。 しかし、この資金管理法は逆マーチンゲール法に則っていないためあまりオススメできません。 トレードリスクを固定する資金管理法では、連敗が続いている時は口座資金に対するリスク額の割合が常に高まり続けることになります。 トレードリスクを固定する 口座資金:100万円 固定リスク額:10万円 3回連続で負けた際の資金率の推移を見ていきます。 【1トレード目】 資金率は、10÷100×100=10% 【2トレード目】 1トレード目で負けた場合、口座資金は90万円になるので、 資金率は、10÷90×100=11.1% 【3トレード目】 2トレード目でも負けた場合、口座資金は80万円になるので、 資金率は、10÷80×100=12.5% このように連敗という最もリスクの高い状況下で、トレードリスクを固定することはさらに破産確率を高めてしまうことになります。 また、連勝が重なって口座資金を積極的に増やすべきタイミングでリスク額を増やすことができない点もあまりオススメできない理由の一つです。 このように固定リスク額の資金管理法は、「リスクを取るべき時に消極的になり、リスクを避けるべき時に限って積極的になる」という特徴を持っているため、オススメできません。 資金管理法②階層的にロットを増やす 2つ目は階層的にロットを増やす資金管理法です。 「階層的に」とは口座資金を額に応じて複数の階層に分け、その階層ごとに取引できるロット数を定めておくということです。 この時の階層の分け方には2種類あるので、それぞれのメリットやデメリットを解説していきます。 階層の幅が等間隔 階層の幅が等間隔でない ⑴階層の幅が等間隔 まずはロットを増やす基準となる階層が等間隔な資金管理法です。 口座資金ロット数〜¥1,000,0001ロット¥1,000,001〜¥2,000,000(100万円)1ロット¥2,000,001〜¥3,000,000(100万円)2ロット¥3,000,001〜¥4,000,000(100万円)3ロット階層ごとのロット この資金管理法では以上のように等間隔に階層を設けて、ロット数を増やしていく点が特徴的です。 ここでは100万円未満の階層に関しては0ロットとならないように、1ロットでの取引を認めています この資金管理法のメリットは2つあります。 逆マーチンゲールに則っている ロット数を上げやすい まず、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 したがって、資金管理法としての最低基準はクリアしているといえます。 また階層を上げるほど、ロット数が上がりやすくなっています。 100万円から200万円までは1ロットのみ100万円を稼ぐ必要がありますが、200万円から300万円までは2倍の2ロットで100万円を稼ぐことになるので、労力は半分になります。 したがって、トレードの調子が良い時はどんどんとロット数を増やして、大きな利益をあげることができます。 一方でデメリットとして、大きなドローダウンが発生しやすいことが挙げられます。 ドローダウンとは? ドローダウンとは口座資金が最大の時をベンチマークとし、そのあとにどれだけの額が減少したかを指しています。 一回の損失額ではなく、口座資金がどこまで下がり続けたかに着目します 例えば、一時的に口座資金が200万円に増加したが、そのあと複数の勝ち負けを繰り返して150万円にまで口座資金が落ち込み、再び180万円まで戻したとします。 この場合のドローダウンは200万円と150万円の差の50万円です。 資金増に合わせてロット数を増やすことになるので、リスクにさらされる金額が大きくなるのは仕方のないことですが、メンタル管理ができていないトレーダーにとっては苦痛が伴うでしょう。 つまり、「10万円から9万円になる10%減」と「500万円から450万円になる10%減」を同等に捉えられない場合は、かなり不安になる場面が多くなると考えられます。 ⑵階層の幅が等間隔でない 次にロットを増やす基準となる階層が等間隔でない資金管理法です。 口座資金ロット数¥500,001〜¥1,000,000(50万円)1¥1,000,001〜¥2,000,000(50万円×2=100万円)2¥2,000,001〜¥3,500,000(50万円×3=150万円)3階層ごとのロット この資金管理法では以上のように階層ごとに間隔が異なり、ロット数と比例する形で間隔が広がっています。 この資金管理法では「⑴階層の幅が等間隔」とは違って、各ロットで稼ぐべき利益がずっと一定であることに特徴があります。 つまりロット数が増えても、「1ロットあたり50万円を稼ぐという労力がかかる」という点は変わらないということです。 この資金管理法のメリットは2つです。 逆マーチンゲール法に則っている 大きなドローダウンを防ぐことができる この資金管理法も、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 また「⑴階層の幅が等間隔」に比べてロットを増やすまでに時間や労力がかかるというデメリットがありますが、そのおかげで大きなドローダウンの発生を防ぐことができるというメリットもあります。 資金管理法③資金率を固定する 3つ目は資金率を固定する資金管理法です。 この資金管理法は初心者トレーダーからプロトレーダーまで幅広く利用されており、あらかじめ資金率、つまり各トレードごとで許容する損失率を定めておく方法です。 この資金管理法を利用する場合、口座資金が増えるほど許容する損失額が増えていくことになるので、その分大きなトレードが可能になります。 資金管理法②では口座資金がどの階層にあるかによって保有できるロット数が決まっていましたが、この資金管理法では資金率の数値や損切りの逆指値の位置によって決まります。 資金率を固定する 口座資金:100万円 許容する損失率:2% 以上のような資金管理を行なっている場合、1回のトレードの損失額は最大で2万円になります。 ここでUSDJPYでエントリーを検討しているポイントがあり、テクニカル分析の結果20pips離れたところに逆指値を置くことにしました。 この際、エントリーするロット数(1ロット=100,000通貨)は、 5,000÷0.2/100,000=0.25ロット この資金管理法のメリットは3つあります。 逆マーチンゲール法に則っている ロット数や損切り幅が自由 破産確率をかなり下げることができる まず、この資金管理法は常に口座資金の2%を許容損失額として設定しているので、資金が増えればリスクを取り、資金が減ればリスクを減らすようにできているため、逆マーチンゲール法に則っているといえます。 また、資金管理法によってルール化されているのがトレードリスクだけなので、「ロット数」と「損切り幅」を自由に設定することができます。 テクニカル的に優位性のある場所に損切りの逆指値をして、それに合わせてロットを調節することで、相場観が外れていたとわかる前に損切りしてしまうのを防ぐことができます。 また、他の資金管理法に比べて破産確率をかなり下げることができます。 資金率破産までの連敗数1%528回2%263回5%104回連敗数 以上はそれぞれの資金率でトレードを行なった場合に、どれだけの連敗数に耐えられるかを示した表です。 資金率が少ないほど破産に至るまでの連敗数が多いということは、それだけ安全な運用ができることを示しています。 資金率を固定する方法でFXの資金管理を行う場合は、最大でも資金率を5%までにとどめておくことが相場で生き残り続けるためには必要です。 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? ここまで具体的なFXの資金管理法について解説してきましたが、トレードスタイルごとにオススメの資金管理法はあるのでしょうか。 ここではトレードスタイルごとに適切な資金管理法を検討していきます。 スキャルピングにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 自動売買にオススメの資金管理法 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 スキャルピングにオススメの資金管理法 スキャルピングには「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 スキャルピングでは高頻度に高レバレッジのトレードを重ねることが特徴のトレードスタイルです。 少しでもシナリオと異なる値動きをした場合はすぐに損切りをし、利益が乗ったらすぐに利確することになるので、トレードごとのリスクリワードや勝率はあまり重視されません。 勝率の低いスキャルピングでは複利の悪影響を受けてしまう可能性が高いので、複利効果の高い資金管理法③はあまりオススメできません。 また「資金管理法①トレードリスクを固定する」でも問題はありませんが、ロットの変更ができるという点では資金管理法②の方が優れていると考えられます。 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードには「資金管理法③資金率を固定する」がオススメです。 資金率を固定するという管理手法は最もトレーダーに支持されており、トレーダー人口の多いデイトレードやスイングトレードとの親和性は当然高いです。 デイトレードやスイングトレードではある程度の値幅を狙っていくことになるので、スキャルピングよりもトレード手法の期待値にもこだわる必要があります。 したがって、プラスの期待値を持っているトレード手法であれば複利の良い影響を受けることができます。 また、人によっては資金管理法②の「階層的にロットを増やす」という方法を選んでも良いでしょう。 項目資金管理法②:階層的にロットを増やす資金管理法③:資金率を固定するドローダウン大小損失からの立ち直り早い遅い資金管理法②と資金管理法③の違い 両社の違いは、主に「ドローダウンの大きさ」と「損失からの立ち直りの早さ」なので、どちらを重要視するかによって採用する資金管理法を変えてください。 自動売買にオススメの資金管理法 FXのEAを動かしている場合は、「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 EAは複利運用することが理想的ですが、その分ドローダウンが発生した時の目減りが激しく映り、人によっては運用し続けることに苦痛を感じてしまうかもしれません。 よって、階層的にロットを増やすことで、単利と複利の両方の性質を活かすことができます。 詳しくは以下の記事で解説しています。 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 海外FXのハイレバレッジを一番活かすのは「資金管理法③資金率を固定する」です。 海外FXは最大レバレッジがかなり大きいので、高い資金率での運用が可能です。 高い資金率で運用すればそれだけ破産リスクも高まりますが、資金率を固定すれば、少ないトレード回数を重ねただけでも大きな複利効果を得ることができます。 ただし、この手法は損失分を取り返すのに労力がかかるので、勝率に不安が残る場合は階層的にロットを増やす資金管理法②を利用しても良いでしょう。 階層的にロットを増やす手法であれ、階層を下回らない限り損失分を取り返すことは比較的容易なので、すぐに口座状況を立て直すことができます。 FXの資金管理についてよくある質問 ここではFXの資金管理に関してよくある質問に回答していきます。 FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? 資産管理やロット計算を行なってくれるツールや無料アプリはある? FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できるのか? 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? FXの資金管理法が定まったら、エクセルやスプレッドシートを用いてシミュレーションを行なってみましょう。 エクセルやスプレッドシートの作成方法や実際にシミュレーションを行う様子は以下の記事で詳しく解説しています。 資金管理シートは以下から無料でダウンロードできます。 同じファイル内で切り替えができるようになっているので、ぜひご活用ください。 資金管理シミュレーション(期待値、ロット計算)ダウンロード 資金管理やロット計算を行ってくれるツールや無料アプリはある? デベロッパー対応OSアプリ名kuraberu appsAndroid・iPhoneFXなびthibault zaniniAndroid・iPhoneForex 計算機FX CoreAndroidFore Calculatorsアプリ 先ほどは資金管理シートやロット計算シートを自作する方法を紹介しましたが、作成に手間を感じる場合は、無料アプリに頼るのも良いでしょう。 FX、CFD用資産シミュレーション(OANDA JAPAN) https://www.oanda.jp/lab-education/asset_simulation/ また、OANDA JAPANの公式サイトでは勝率やリスクリワードを入力することで口座資産の推移をシミュレーションしてくれます。 インジケーターリンク料金【MT4】ロット自動調整エントリーツールhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/26799有料ロット自動計算インジケーター for MT4&MT5【EasyOrder】https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/32266無料Breakeven(損益分岐点)/Stopout(強制ロスカット)表示インジケータhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/25172無料インジケーター MT4やMT5でトレードをしている場合、インジケーターとして資金管理を行なってくれるものもあるので、有効活用しましょう。 FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? 資金管理を学ぶのに一番オススメの本は「システムトレード基本と原則」です。 この記事で紹介した資金管理法は本書を大いに参考にしています。 ただし、FX初心者やFXや投資に触れたことのない人にとっては少々難解な部分があります。 また、筆者が先物トレードをメインとするトレーダーであることから、先物トレード独特の表現をすることがあります。 「ロット」ではなく「枚」と表現したりなど… したがってこの記事で書いた内容をしっかりと理解した上で本書を読んでみることをオススメします。 FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? 資金管理の戦略の中には出金するタイミングも組み込んでおくことをオススメします。 口座資金が順調に増加していったとしても、現金として出金するまでは実際の利益とはなりません。 いくら資金管理を徹底していても、相場で急激な値動きが発生した際には逆指値注文やロスカットが間に合わず、想定以上の損失が発生してしまうことがあります。 このような事態が発生したことが原因で口座資金が大きく減少してしまうのを防ぐためにも、出金の計画を資金管理に含めておくべきです。 例えば、トレード頻度の高いスキャルパーやデイトレーダーであれば月末または週末に利益分のみを出金するなどの戦略が考えられます。 長期的にポジションを持つ必要があるスイングトレーダーであれば、半年に一度くらいのペースで出金する戦略が考えられます。 ゴールドのトレードでもFX資金管理法は利用できるのか? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できます。 「勝率」「リスクリワード」「複利」「逆マーチンゲール」などのキーワードはFXの領域だけにとどまらず、カジノのギャンブルの世界でも使用される考え方です。 したがって、この記事で紹介した資金管理法はあらゆるトレードに対応していると言えます。 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 両建てとナンピンはFXにおける典型的なNG手法として説明されることが多いです。 実際に資金管理の観点から言っても両建てやナンピンはあまり推奨できる手法ではありません。 まずは両建てが資金管理の観点からオススメできない理由を解説していきます。 両建てとは保有ポジションと同量の反対のポジションを保有することで、損益の変動を抑える手法のことをさします。 両建ては実質的にポジションを決済している状態にはなりますが、ポジションを保有する際のスプレッドやスワップポイントを考慮すれば、損を被りやすい状態になっています。 またFX業者によっては反対ポジション分の証拠金も必要になるため、通常よりも強制ロスカットにかかりやすい状況になってしまいます。 このように資金管理上では想定していない損失が発生する可能性が高いので、両建てはあまりオススメできません。 そもそも両建てを禁止している業者も多いです 次にナンピンが資金管理の観点からオススメできない理由を検討していきます。 ナンピンとは最初にエントリーしたレートよりも低い価格で同じ方向のエントリーを繰り返すことによって、ポジションの平均取得価格を改善する手法のことをさします。 同じ方向へのポジションを積み重ねてしまうと、トレードごとの資金率が高まってしまうので、破産確率が格段に上昇します。 したがってナンピンも同様にオススメできません。 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? 中にはポジションを持ったら損切りはせずに、利益が出るまでホールドするという戦略をとる人もいます。 しかし、資金管理の側面から考えればかなり危ない戦略です。 確かに勝率が100%であれば理論上破産することはありませんが、実際の相場では何が起こるかわかりません。 どれだけ小さなポジションしか持っていなくても、2015年に発生したスイスフランショックや2019年に発生したフラッシュクラッシュほどの大暴落には耐えられません。 したがって、相場に生き残り続けることが大切であるFXにおいては、好ましくない戦略と言えるでしょう。 まとめ:自分のトレード手法にあった資金管理法を選ぼう ここまでFXの資金管理について解説してきました。 この記事のポイントは以下の2つです。 「資金管理法だけで勝てる」はあながち嘘ではない FXの資金管理で大切なのは逆マーチンゲール法に則っていること この記事では資金管理の重要性を伝えてきましたが、テクニカル分析をおろそかにしてもいいということではありません。 コイントストレードはテクニカル分析は無意味であることを伝えているのではなく、シンプルなルールでも一貫した運用を続けていくことの大切さを伝えています。 テクニカル分析と資金管理は自分が定めたルールを辛抱強く守り続けることによって初めて効果を発揮するものであることを覚えておきましょう。 WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問のFXコラム:マーケットから退場しない立ち回りを身に付けよ いかがでしたでしょうか? 一口に「資金管理」といっても、ずいぶん奥深いものかということを感じていただけたと思います。 日本の相場格言に「相場の金と凧(タコ)の糸は出し切るな」というのがあります。 凧の糸は出し過ぎると、突発的な強い風が吹いたりすると切れてしまいます。それと同じように「投資用のお金も出し切ってしまうと危険だ」という意味の格言です。 いかなる状況が起こっても、手元でコントロールできるように、余裕の糸を余らせておくことが必要なのです。 大事なことは、相場の動き(行方)はコントロールできなくても、資金管理はコントロールできるということです。そして、マーケットから退場させられないためには、元手である運用資金を無くしてしまわないこと。 手元に資金が残っていれば、必ず浮上の機会は生じてきます。 トレードごとの結果は勝っても負けても、その都度の結果でしかありません。そして、その結果は等分に生じます。 だから「勝ちトレードが良し」「負けトレードは悪し」という考えも良くありません。どちらも1トレードの結果なのです。 トレードごとに「当たった!」「負けた!」と一喜一憂するのではなく、継続してトレードした結果をちゃんと記録し(売買履歴)、それを振り返りながら、自分自身の資金管理のルールを確立していくことが成功への最重要課題となります。 これができれば、勝ち組への仲間入りは約束されたようなものです。