テザー新CEOが語る今後の戦略とは?

テーブルコインのUSDTを発行するテザー社(Tether)CEOに就任予定のパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏は「テザー・リアル・ワールド・エコシステム(Real World Ecosystem:RWE)が間もなく立ち上がる」と10月14日、X(旧Twitter)にポストした。テザー・リアル・ワールド・エコシステムは現実資産(Real World Assets:RWA)のプラットフォームである。

RWEについて、パオロ氏は以前、ザ・ブロック(The Block)とのインタビューで、「USDTステーブルコインはこれからも弊社の主要プロダクトであり続け、これからもUSDTに力を入れるが、今後は弊社がこれまでにフィンテック分野で培ってきた経験を活かして、RWAに進出する」と語った。

パオロ氏のこれまでの発言を踏まえると、テザーは今後、P2P、エネルギー、ビットコインマイニング事業に力を入れることが窺える。

9月22日、パオロ氏は、「テザーの新たな世界戦略は2024年に急展開する」とXでポストした。ポストの中の絵文字から、金融、AI、再生エネルギーによるビットコインマイニング、教育、グローバル展開などが新たな世界戦略の可能性がある。

パオロ氏のこれまでの言動やテザーの動きを振り返ってみよう。

8月18日、ポッドキャストのインタビューで、2023年内に3つの主要プロダクトをリリースすると述べた。パオロ氏は、ステーブルコインの勃興、資金管理、米ドルへのペッグの保証、規制・監査、銀行業務、FDIC保険、テザーの多様化戦略について語った。

8月10日、パオロ氏は8月10日、「テザーはB2B、B2C、C2Cの国際調達決済を実現するために、USDTとXAUT支払いに基づいたモバイルアプリを将来ローンチする」と発表した。このアプリは直接支払い、ホスティング、紛争解決プラットフォームなどの機能をサポートし、またビットコインライブニングネットワークをサポートする予定であり、現在テスト段階であるという。

5月、テザーはウルグアイで再生エネルギーを利用したビットコインマイニングに参入し、現地の企業と提携したと発表した。また6月には、エルサルバドルでビットコインマイニングファームを建設中のスタートアップ企業ボルケーノ・エナジー(Volcano Energy)への出資を発表した。

2022年7月、テザーは暗号通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)および P2P開発企業ハイパーコア(Hypercore)と提携し、新会社ホールパンチ(Holepunch)を設立し、 P2P無料ビデオ通話アプリのキート(Keet)をローンチした。なお、パオロ氏はビットフィネックスの最高技術責任者(CTO)も務めている。パオロ氏によると、キートは機能、統合、P2Pプラグインに力を入れるという。なお、キートは無料で、中央集権的なサーバーやネットワークの運用会社を介さないのが特徴である。

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