米4月CPI発表!上昇鈍化で9月の利下げ観測高まる

4月の消費者物価指数(CPI)が5月15日に発表されました。上昇率は前年同月比3.4%上昇(予想3.4%上昇)、前月比0.3%上昇(予想0.4%上昇)という結果でした。伸びは3ヶ月ぶりに前月から鈍化しました。食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比3.6%上昇(予想3.6%上昇)、前月比0.3%上昇(予想0.3%上昇)という結果でした。伸びが6ヶ月ぶりに鈍化し、3年ぶりの低い伸びとなりました。

この結果は、年内利下げの可能性を示唆しています。しかし一方で、FRBが行動を起こすためにはさらなるインフレ率の低下が必要との見方が市場には広がっています。なお、市場では9月の利下げ観測が高まっています。金利スワップ市場では、9月までに0.25ポイントの利下げが1回実施される確率を80%余り織り込んでいます。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのストラテジスト、ジョン・ベリス氏は「FRBにとって心地よいCPIだった」と述べ、9月の利下げ可能性があることを示唆しました。

金融当局は、インフレ率が再び低下傾向にあるとの希望を抱くかもしれませんが、利下げを検討し始めるのに必要な確信を得るためには、さらなるデータが必要となります。パウエルFRB議長は、「忍耐強くあるべきで、景気抑制的な政策がその効果を発揮するのを待つ必要がある」と述べています。

4月米CPIの結果を受け、ドル円相場はドル売りが加速、154円台まで急落しました。現在、ドル売りは一服しているものの、154円を割り、1ドル153.9円台で推移しています。

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