5月14日の経済指標・要人発言まとめ

昨日5月14日は、米国の生産者物価指数(PPI)やカナダの卸売売上高などの経済指標の発表、FRBパウェル議長の講演などの要人発言がありました。以下、それぞれをまとめました。

目次

米4月PPI

4月の米PPIは、前月比で0.5%と予想を上回りましたが、前回の数値は下方修正されました。前年比では2.2%と、やはり予想を上回る結果となりました。食品・エネルギーを除くコアPPIも、前月比で0.5%、前年比で2.4%と、市場予想を上回る結果を示しました。これらのデータは、米国内のインフレ圧力が依然として存在することを示唆しています。

カナダ卸売売上高

3月のカナダ卸売売上高は、前月比-1.1%(予想-1.3%)と予想よりもわずかに良い結果でしたが、前回の数値は修正されています。このデータは、カナダ経済の一側面を反映しており、市場の予想とほぼ一致しています。

FRBパウエル議長の発言

FRBパウエル議長はアムステルダムで開かれた銀行関連のイベントで、「労働市場の冷え込みや人手不足、移民の影響などに言及し、インフレ率の低下を予想しつつも、その確信は以前ほど強くない」と述べました。また、利上げの可能性は低く、金利を据え置く可能性が高いとの見解を示しました。この発言を受け、市場では不確実性が高まり、次のFRBの動向に注目が集まっています。

オランダ中銀クノット総裁の発言

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、6月の利上げが良い機会になるとの見解を示し、ユーロ圏の回復の兆しや賃金上昇の鈍化に言及しました。また、「欧州のインフレが米国よりも持続性が低い可能性がある」と述べ、金利政策に関しては、「データ次第である」とコメントしました。

本日は4月米国消費者物価指数(CPI)が発表されます。そのため、本日のドル円相場はCPI発表前の様子見ムードの中で、156円台での小動きが続くと予想されます。ドル円相場は現在1ドル156円台中盤で推移しています。

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