ドル円相場の注目材料が米利下げから米景気の先行きに変わった!?

ドル円相場のトレンドが円高方向に変わっています。6月4日のニューヨーク為替市場では、ドル円が一時155円を割り込み、154円台半ばまで下落しました。この理由として、円買いが進んだことがあります。

ブルームバーグが6月4日、「日銀が早ければ今月13~14日の金融政策決定会合で国債購入の減額を具体的に検討する可能性がある」と報じました。この結果、円買い加速しました。海外の市場関係者の間では日銀の利上げ観測が強く、年内に合計0.75%の利上げが行われると見ています。

一方、米国に対しては、市場の意識がFRBの利下げから米景気の先行きに変化しています。

6月3日に発表された5月米ISM製造業景況指数が48.7と市場予想を下回り、2ヶ月連続で低下しました。これは米景気の先行き不透明感を強める結果となり、市場はネガティブに反応しました。

米労働省が6月4日に発表した4月雇用動態調査は、求人件数が805万9000件で、29万6000件減りました。これは2021年2月以来の低水準とです。米求人件数は米労働市場の鈍化傾向が示される結果となりました。これはFRBの利下げを正当化する結果となり、9月の利下げ観測が再燃しました。

現在、ドル円相場は1ドル155.2円台で推移しています。

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