MT5が使える国内のFX業者を知りたい
MT5の活用法を改めて確認しておきたい
MT5は主に海外FX業者を利用しているトレーダーに人気のある取引ツールです。
国内FX業者をメインに利用している方の中には「MT5が使える国内業者はないのだろうか?」という疑問を抱く方もいるはずです。
本記事では、MT5が使える国内FX業者を紹介したうえで、選び方を解説します。
また、国内FX業者がメインで採用している独自の取引プラットフォームとMT5の特徴を比較していきます。
- MT5対応の国内FX業者4選
- MT4とMT5の違いについて
- MT5の便利機能活用術
- 国内の独自取引ツールの特徴について
最後まで読むことで、MT5が使える業者と国内独自取引ツールの特徴についても理解できます。
MT5は使いたいけど、海外の業者は使いたくないと躊躇しているトレーダーの悩みも解決できるので、ぜひ参考にしてください。
MT5に対応している国内のFX業者4選!
MT5に対応している国内のFX業者は以下のとおりです。
- AVA TRADE(アヴァトレード)
- フィリップ証券
- 外為ファイネスト
- Oanda(オアンダ)
MT5に対応しているFX業者は国内でわずか4社と非常に少ないですが、取引後の出金対応など、顧客資金の安全性を考えると国内業者から選ぶのがおすすめといえます。
それでは、国内業者4社それぞれの特徴やサービス内容について詳しく解説していきます。
AVA TRADE(アヴァトレード)
AVA TRADE(アヴァトレード)は、日本でもっとも早くMT5の提供を開始した業者です。
グループ全体で18万以上の口座数を保有し、世界中で選ばれているグローバル企業といえます。
通貨ペア | 55種類 |
米ドル円スプレッド | 原則固定 0.4銭 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
通貨ペアは国内のFX業者のなかでも多く、マイナー通貨も含めた幅広いトレードが可能です。
さらに、スプレッドは比較的低水準で、原則固定のため使いやすくなっています。
最小取引単位も1,000通貨と、少額ではじめられるのもメリットといえるでしょう。
国内FXでは珍しい完全A-BookのFX業者です。
その代わりにスプレッドは国内の競合他社より少し広めに設定されています。
フィリップ証券
フィリップ証券は、シンガポールを拠点として世界15カ国に総合的な金融サービスを展開する企業です。
通貨ペア | 24種類 |
米ドル円スプレッド | 変動 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
FXが基礎から学べるコンテンツやデモ取引を用意しているので、初心者でもはじめやすいのが特徴といえます。
高金利通貨を含む24種類の通貨ペアで、短期投資だけでなく中長期投資まで幅広い取引が可能です。
投資のプロも利用する多彩な注文方法や、iPhone・Androidでも取引ができる点で多くのユーザーから支持をあつめています。
ただし、スプレッドは変動制のため市場環境によって拡大しやすくなるので注意が必要です。
外為ファイネスト
外為ファイネストは、金融サービスをグローバル展開する香港拠点のハンテックグループの日本法人です。
通貨ペア | 25種類 |
米ドル円スプレッド | 変動 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
通貨ペアは25種類と特別多くはありませんが、1,000通貨からの少額取引にも対応しているので、初心者でも使いやすいのが特徴です。
Mac版MT5にも公式対応している点や、インジケーターが80種類以上搭載されている点も大きなポイントといえるでしょう。
また、EA(自動売買)の利用制限がなく、スキャルピング制限もないため自由度の高いFX取引が可能です。
Oanda(オアンダ)
Oanda(オアンダ)は、世界9カ国にオフィスを構え、金融サービスを提供する設立26年の老舗FX会社です。
通貨ペア | 40種類 |
米ドル円スプレッド | 原則固定 0.3銭 |
最小取引単位 | 10,000通貨 |
通貨ペアは比較的多い40種類を取り扱っており、業界最狭水準のスプレッドが魅力です。
最小取引単位は10,000通貨と、ほかの業者に比べて単位が大きめとなっています。
取引ツールには26種類の便利なインジケーターが搭載されており、無料でダウンロードも可能です。また、デモトレードにも対応しているので、はじめてのFXでも気軽にはじめられます。
MT5を使うメリットとは?MT4との違いも解説
MT5はMT4の後継モデルとして開発された取引ツールですが、MT4との具体的な違いやメリットはあまり知られていないかもしれません。
世界的に普及が進んでいるMT4と比較して、見た目や使い方に大きな違いはありませんが、優位な点は多いといわれています。
そこで、以下のとおりMT5の特徴やメリットについて簡単にまとめてみました。
- 動作スピードが早い
- 時間足の種類が豊富にある
- 板情報を見て取引できる
- 取引ツールを一元管理できる
それぞれ詳しく解説します。
動作スピードが速い
使用するパソコンが同じスペックであれば、MT5のほうが動作スピードは速くなります。
MT5は64bitのCPUに対応して開発されているため、32bit対応のMT4より快適な取引環境の構築が可能になりました。
複数の銘柄を一度に取引する際、反応速度が遅いとチャンスを逃してしまうこともありますが、MT5ではリスクを軽減した取引が可能です。
スキャルピングにも適していますね!
時間足の種類が豊富にある
時間足の種類がMT4では9種類でしたが、MT5になって21種類に増えたことで、細かい設定ができるようになったのも特徴です。
時間足が豊富になったことで、チャートの詳しい分析ができるようになった点は大きな進化と言えるでしょう。
時間足の種類をまとめました。
- 分足:1分足・2分足・3分足・4分足・5分足・6分足・10分足・12分足・15分足・20分足・30分足
- 時間足:1時間足・2時間足・3時間足・4時間足・6時間足・8時間足・12時間足
- その他:日足・週足・月足
板情報を見て取引できる
MT4にはなかった板情報を表示する機能が追加されたことにより、どの価格帯にどの程度の注文が入っているかが確認できるようになりました。
相場の流れを読み取れるので、重要な判断材料として取引に活かすことが可能です。さらに、板情報の表示画面から直接注文もできるので、利便性も高い機能といえるでしょう。
チャート上、メニューバー「表示」、気配値表示ウィンドウから「板情報画面」の表示が可能です。
取引ツールを一元管理できる
MT4・MT5どちらでもいえることですが、複数のFX取引口座を一元管理できることもメリットといえるでしょう。
会社ごとの独自ツールにそれぞれログインする必要がなく、MT5内での切り替えも簡単です。
MT5はFX業者が提供しているツールではなく、取引ツールとして独立しているものなので、複数の業者で口座を持っている方はアカウントを切り替えるだけで使えます。
あまり知られていない!MT5便利機能の活用術
MT5から追加されたトレードに活用できる便利機能があるのでご紹介します。
- 経済カレンダー
- チャートのドッキング解除機能
- ミニチャートの表示
様々な機能を知っておくことで、取引や分析がスムーズに進められるようになりますよ。
それぞれの機能の活用術について詳しく解説します。
経済カレンダー
経済指標の予定や結果を確認するため、チャート上に表示できる「経済指標カレンダー」が追加されています。
FXトレーダーであれば、経済指標が重要な点は理解しているため、Webサイトや取引ツールで確認しているトレーダーも多いのではないでしょうか。
経済指標カレンダーは、チャートを出しながら直接確認できます。これまでの操作と比べると一手間省ける便利な機能なので、ぜひ活用してみてください。
表示させるには2通りあります。1つ目はチャート内にある、旗のようなマークにカーソルをあわせて経済指標の内容を表示します。
2つ目は、チャート下のツールボックス「指標カレンダー」タブをクリックすることで、時間ごとの経済指標が一覧で確認可能です。
チャートのドッキング解除機能
チャートのドッキングを解除して、MT5画面の外に表示させる機能です。
複数のモニターを使用している方は、今まで以上にチャート分析が便利になるはずです。
操作方法は、ドッキングを解除したいチャート上で右クリックして、「ドッキング」をクリックすると別画面に表示されます。
また、ドッキングを解除したいチャートバーの上で右クリックして、「ドッキング」を選んでも同じように解除が可能です。
解除したチャートを元の画面に戻したい場合にも、同じように「右クリック」⇒「ドッキング」で設定を変更できます。
ミニチャートの表示
ミニチャートは、メインのチャートに異なる銘柄や時間足のチャートがプラスされるので、1画面で多くの情報を取り入れて分析できるようになります。
画面分割とは違い、サブ的に置いておけるので邪魔になりにくいのが特徴です。ミニチャートというだけあり画面は小さいのですが、長期足を表示させておくには便利な活用法といえるでしょう。
表示方法は「挿入」⇒「オブジェクト」⇒「グラフィック」⇒「チャート」をクリック。
カーソルが「+」マークになったら、チャート上でクリックするとミニチャートが表示されます。
※表示されたミニチャートは、画面上に開いているチャートと同じものです。
ミニチャートの設定を変更する場合には、ミニチャート上で右クリック⇒「プロパティ」で銘柄や時間足を変えられます。
MT5と比べてみた!国内の独自取引ツールの特徴
多くの国内FX業者はMT5に対応していません。
それは、国内企業で独自の取引ツールを開発しているため、あえてMT4やMT5に対応させる必要もないためだと考えられます。
MT5と国内の独自ツールではどう違うのか?と疑問に思う方もいるでしょう。
ここでは、MT5と比べて国内の独自取引ツールにはどんな特徴があるのかまとめてみました。
- 直感的で初心者にも使いやすい
- スマホアプリの操作性
- 企業独自の付加サービス
それぞれの特徴について詳しく解説します。
直感的で初心者にも使いやすい
MT5は確かに高機能なのですが、初心者がぱっと見ただけではどこから操作すればいいかわからないというのも事実でしょう。国内ツールは初心者にもわかりやすく設計されているものが多いというのが特徴です。
シンプルな画面で見たい情報をすぐに表示できたり、見やすいチャート画面でスピード発注ができたりと、直感的な操作が可能です。
見た目にもデザイン性が高く、自由にカスタマイズできる機能が搭載されているものもあります。
また、MT5はアラートや設定画面に英語表記の部分があるので、英語に苦手意識がある方は国内ツールのほうが安心感があるかもしれません。
スマホアプリの操作性
国内企業のスマホアプリは、パソコンと同様に日本人向けの作りになっているため、操作性が高い点もメリットです。
国内の業者ではスマホアプリに力を入れているところも多く、初心者にも分かりやすい作りで簡単にトレードができるようになっています。
例えば、注文や設定が最短タップでできるため、すばやい操作が必要なスキャルピングトレードをしたい方にも人気が高いです。
一方でMT5は、2023年1月時点では「iPhone」や「iPad」版のスマホアプリがApp Storeから削除されてしまい、新規ダウンロードができません。
メタトレーダーは詐欺行為を行うFX会社が利用するプラットフォームということもあり、App Storeから削除されてしまったという説が有力です。
その点、国内企業のツールはAndroid・iPhoneどちらにも対応したアプリを提供しています。
iPhoneユーザーも多い日本人にとっては、スマホアプリで取引できるツールにメリットを感じるでしょう。
企業独自の付加サービス
国内では、スマートウォッチ専用のFXアプリをリリースするなど、独自の付加サービスを提供している企業もあります。
スマートフォンやタブレットが手元になくても、手軽にチャートが確認できるといった、利用者目線のサービスに力を入れているのも特徴といえるでしょう。
Apple Watchを含めたスマートウォッチ対応FXアプリは、GMOクリック証券が提供しています。(2023年1月時点)
国内企業が独自に開発しているツールは、バラエティに富んだ付加サービスで日本人の心を掴んでいるといえます。
一方、MT5は無数のカスタマイズ性に優れており、日本人も含め世界中のトレーダーから人気の高いツールですが、海外FXで取引するツールというイメージが強いでしょう。
しかし、海外FXは様々なリスクもあるためオススメできません。
もし、これからMT5の使い方に慣れていこうと、海外FXの利用を検討している方は注意が必要です。
海外FX業者の危険性はこちらの記事でも詳しく解説しています。
国内企業でMT5が使えるのは4社!取引スペックで選ぼう
ここまで国内のMT5が使えるFX業者4社の特徴や、MT5から追加された便利な機能について詳しく解説してきました。
本記事のポイントは以下です。
- 国内企業でMT5が使えるのは4社だけ
- MT4と比べて多くの機能が強化されている
- 便利機能を活用することで取引や分析がスムーズに行える
- 国内の独自取引ツールは使いやすさや付加サービスに定評あり
国内でMT5が使える企業は4社のみでとても少ないですが、MT5が使いたいなら安全な国内企業がオススメです。
それぞれの企業で特徴も違うので、取引スペックなどを確認して自分にあったFX業者を選びましょう。
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