MT5が動かない原因を知りたい!
MT5はチャートやインジケーター、EAなどを豊富に導入でき、優れたカスタム性を持つプラットフォームですが、反面、不具合との戦いが生じる可能性もあります。
しかし、世界中のトレーダーが使っているプラットフォームなので、解決策は様々なところから入手できます。
記事では、「チャート」「EA」「バックテスト」の不具合が起こりやすい3つの項目を中心に、あらゆる可能性を考慮した解決策を解説しています。
- MT5のチャートが動かない場合の原因と対処法
- MT5のEAが動かない場合の原因と対処法
- MT5のバックテストが動かない場合の原因と対処法
- MT5のスマホアプリが動かない場合の原因と対処法
1つずつ原因を対処してけば、再びMT5が動くようになる可能性は高いです。
MT5のチャートが動かない場合の対処法
MT5のチャートが動かなくても対処を行えば動くようになる可能性は高いです。
下記の項目を1ずつ確認し、MT5の不具合を直しましょう。
- 正常に動いているの時の表示
- プラットフォームの選択ミス
- デモ口座の期限切れ
- ログイン情報のミス
- 口座の凍結・休眠
- 口座タイプに合わない通貨ペアのチャートを表示
- インターネット環境のトラブル
- リアル口座を有効化していない
各項目を詳しく解説していきます。
正常に動いているの時の表示
MT5が正常に動いている時は、右下の通信ステータスの欄が下記の画像のように正常に表示されます。
通信ステータスが以下のような表示の場合正常に動いていません。
- 「0/0」
- 「回線不通!」
- 「無効な口座」
以下のような状態の場合も正常に動いていない状態です。
- 画面が真っ白
- 応答がない
- クリックに反応しない
MT5が動かない場合は、まずは通信ステータスを見てみましょう。
以降、MT5動かない場合の原因と対処法を解説していきます。
プラットフォームの選択ミス
口座を開設するときに、MT4とMT5の選択がある場合があります。
MT4の口座を開設した場合は、MT4しか使えないので、MT5は使えません。
MT5の口座を開設した場合は、MT4は使えないということです。
例えば、MT5を使いたかったのに、MT4専用の口座を開設してしまっていた場合は、MT5が動かないので、口座タイプを確認し、確かに自分の使いたいプラットフォームの口座かどうか確認しましょう。
デモ口座の期限切れ
デモ口座が期限切れになると通信ステータスが「回線不通!」という表示になります。
デモ口座の期限は業者によって異なりますが、何度もデモ口座を開設できる業者もあるので、デモ口座を使用していて「回線不通!」という表示になってしまったら、新しくデモ口座を開設しましょう。
ログイン情報のミス
通信ステータスが「回線不通!」や「無効な口座」あるいは以下の「画像のようなマーク」になってしまった場合は、ログイン情報の入力ミスを疑うことも必要です。
例えば以下の画像はXMのMT5へのログイン画面ですが、情報を1つでも間違えるとMT5は動かなくなります。
上の画像の例だとサーバーが1つしかありませんが、複数ある場合は、正しいサーバーを選ばなければなりません。
対処法としてはXMの場合ならば、MT5の右下にある通信ステータスのマークから、正しい情報でログインしましょう。
正しい情報が分からない場合は、各業者のサイトにて正しい情報を調べます。
XMの場合ならば、公式サイトへアクセスし、ログインページでログインできない場合は、下の画像のように「パスワードをお忘れですか?」という項目をクリックしてください。
以下の画像のページになるので、IDと登録メールアドレスを記入し、XMからのメールでパスワードの再設定を行います。
IDが分からない場合は、登録メールアドレスからXMからメールを確認してください。
「XMTradingへようこそ – お口座の詳細」というメールの中にIDとサーバー名が記載されています。
登録メールアドレスを忘れてしまった場合は、サポート等で対応してもらうようにしましょう。
口座の凍結・休眠
海外FX業者の口座によくあることなのですが、ある程度の期間、入出金や取引を行わなかった場合や、ペナルティを受けると、口座が凍結したり、休眠状態になります。
口座が凍結、休眠状態になっているかどうかはMT5を使っていても分からないので、利用している業者のサイトへ行き、確認する必要があるのです。
口座が凍結している場合は、多くの業者の場合新規に口座を開設するしか手立てはありません。
口座が休眠している場合は、口座に入金するか取引を再開することで、口座の休眠状態が解除されることが多いです。
口座タイプに合わない通貨ペアのチャートを表示
FX業者は業者ごとに取扱い通貨ペアが異なり、口座に対応していない通貨ペアを表示させようとすると以下のような画像になる事があります。
上のような画像は通信ステータスが異常な場合も起こりますが、使用可能な通貨ペアを選択していない場合でも起こります。
利用している業者の対応している通貨ペアを扱っているかどうか確認しましょう。
インターネット環境のトラブル
MT5の通信ステータスが「回線不通!」なっている原因の1つとして、通信環境がWi-Fiであることがあげられます。
Wi-Fiと同じ周波数の電子レンジなどの機器によって一時的に通信が遮断されたり、ルーターの劣化や故障により、通信状態が悪くなると、「回線不通!」状態になりやすいです。
利用している業者のサーバーが、サーバーメンテナンス等によりダウンした場合も、「回線不通!」が表示されることがあります。
心当たりがある場合は、回線を有線を変えてみましょう。
サーバートラブルの情報に関しては、利用している業者の公式サイトで確認するか、登録メールアドレス宛にメールが届いてないか確認します。
リアル口座を有効化していない
業者によっては、本人確認書類が提出されてないと、リアル口座が有効化できない場合があります。
その場合通信ステータスが「無効な口座」と表示されることがあり、MT5を利用することができません。
リアル口座を有効化し、MT5をつかえるようにするためには、書類を提出するか、書類を提出しなくても、MT5が使える業者の口座を開設しましょう。
MT5のEAが動かない場合の対処法
MT5の特徴といえば、自動売買プログラムであるEAの存在ですが、EAが動かなくて困っているトレーダーも多いです。
原因と対処法については、自分で行えるものもあれば、自分ではどうにもできないから、開発者や利用している業者に連絡するしかないものまであります。
それぞれ以下の項目で解説していくので参考にしてください。
- アルゴリズム取引の許可
- 自動売買許可設定を許可に設定
- ログインできていない
- 証拠金不足
- 通貨ペアが対応していない
- 土日は注文不可能
- ロットの入力ミス
- EAのスプレッドフィルターを確認
- 口座のストップレベルの確認
- VPSの確認
- メモリ使用量の確認
- EA製作者のミスによる不具合
- 利用業者による原因
- ログからエラーを検索
- MT5のエラーコード一覧
- 値動きが少なくて動かないことを疑う
アルゴリズム取引の許可
MT5の上部メニューの「アルゴリズム取引」という項目が下の画像のようになっている場合は、EAが動きません。
アルゴリズム取引をクリックし、EAを利用を許可しましょう。
許可できた状態は以下の画像の通りです。
自動売買許可設定を許可に設定
EAをMT5にインストールしても下記の画像のように「アルゴリズムを許可」という項目をチェックを入れてないと、自動売買が行われないので注意が必要です。
ログインできていない
ログイン状態が持続できているか確認しましょう。
ログイン情報のミスで通信ステータスの表記がおかしい場合は、EAも動きません。
通信ステータスの不具合に関しては前述している「MT5のチャートが動かない場合の対処法」を参考にしてください。
それでも通信ステータスがおかしい場合は、VPSの不具合の可能性もあります。
VPSを借りている場合、VPSからFX業者へ通信できていない可能性があるので注意してください。
証拠金不足
EAが1度もトレードしていない場合は、証拠金が不足している可能性があります。
証拠金を増やすか、EAの仕様を確認して、ロットを下げましょう。
通貨ペアが対応していない
利用しているFX業者によっては、同じ通貨ペアが2通りの表記をされていることがあります。
例えば、「USDJPY」と「USDJPY.」といった感じです。
EAは場合によっては、「USDJPY」か「USDJPY.」のいずれかにしか利用できない場合があるので注意しましょう。
口座タイプによっては、EAが対応していない通貨ペアを扱っている場合があるので、口座タイプの扱っている通貨ペアも確認してください。
土日は注文不可能
FXの会社が休みである土日はEAも動きません。
ビットコインに関しては、土日も取引できるFX業者もあるので、EAも動かせます。
利用している業者の口座の取引時間を調べたい場合は以下の手順で調べることが可能です。
- MT5上部メニュー「表示」をクリックし、「気配値表示」をクリック
- 通貨ペアの上で右クリックし、「仕様」をクリック
画像で解説していきます。
まずは、下記の画像のようにMT5の上部メニューの「表示」をクリックし、「気配値表示」をクリックします。
気配値が表示されたら、通貨ペアの上で右クリックを行い、「仕様」をクリックしてください。
仕様の詳細画面が表示されたら下にスクロールし、取引時間の項目を確認します。
ロットの入力ミス
利用している業者によって最小ロットが違います。
最小ロットが0.1なのに0.01とロットを記入して取引してしまうと約定拒否されてしまうので注意してください。
確認方法は、上述した「土日は注文不可能」と同じく、下の画像のように気配値から通貨ペアの右クリックし、「仕様」で確認できます。
EAのスプレッドフィルターを確認
EAのスプレッドフィルターとは、スプレットが設定された数値以上の場合はエントリーをしないというシステムで、スプレッドが広い業者でスプレッドフィルターが搭載されているEAを使うと一切稼働しない場合があります。
EAが動かない場合は、EAのスプレッドフィルターを疑ってみましょう。
口座のストップレベルの確認
口座のストップレベルとは、予約注文を出す場合は、現在のレートから指定されたpips以上離れていないといけないというルールです。
業者によってストップレベルは異なり、0も場合もあれば、10pips以上の場合もあります。
予約注文を行うタイプのEAの場合、ストップレベルに引っかかると全く稼働しない可能性があるので注意してください。
ストップレベルの確認方法は、上述した「土日は注文不可能」と同じく、下の画像のように気配値から通貨ペアの右クリックし、「仕様」で確認できます。
VPSの確認
EAを稼働させるためには、24時間パソコンを付けっ放しにするか、仮想サーバーであるVPSを借りないといけないのですが、FX用のVPSでない場合、回線が不安定な可能性があります。
回線が不安定なときに、エントリータイミングが重なるとエントリーされない場合があるので注意が必要です。
FX業者を開設すると無料VPSが使えるので、それを使ってもいいですが、EAを十分に快適に使いたい場合は、有料のVPSを使うメリットは大きいです。
集合住宅のネット回線の場合も、不定期でネットが切断している可能性があるので、その場合は個人契約も検討しましょう。
メモリ使用量の確認
重いソフトを起動していたりして、パソコンのメモリを使いすぎているとEAがうまく機能しない場合があるので注意してください。
EAの動きが重かったりフリーズした場合は、MT5やパソコンを再起動すれば、内部データも削除されます。
EA製作者のミスによる不具合
EAは資格等いらずだれでも作れますが、反面色々な不具合も出てきます。
EAが動かずにおかしいなと感じても必ずしも自分が原因であるとは限らないのです。
プログラマーがそもそもミスを行った場合は、自分でできることはほとんどないので、製作者に連絡しましょう。
以下の項目でEA製作者のミスによる不具合を解説していきます。
- 注文レートの少数桁数のミス
- ロットの設定ミス
- サフィックスによる不具合
- SL/JPとOrderSendの同時使用に用不具合
注文レートの少数桁数のミス
現在は全てのFX業者が3桁&5桁のレートに少数桁数を統一していますが、以前は2桁&4桁のFX業者もおりました。
EAのプログラムによる注文が、少数桁数を以前のパターンで注文した場合、エラー番号130が出てしまいます。
ロットの設定ミス
EAによる注文が少数桁数の3桁目に数値が入力されている場合(0.011ロットなど)エラーが起こる可能性があります。
仮想通貨や商品先物や株式CFDなどのFX以外の最小ロットが変化するようなものだと、エラーが出やすいです。
プログラムのミスなので、制作者に連絡しましょう。
サフィックスによる不具合
FX業者によっては通貨ペアの後ろにサフィックスを付けている場合があります。
例えば「USDJPY.」とか「USDJPY_m」などのように、通貨ペアの後ろに「.」とか「_m」などを付けているパターンです。
サフィックスを想定しておらずEAを製作した場合は、EAが動きません。
サフィックスがついてない通貨ペアならばEAが動く可能性があります。
例えば、「USDJPY」などです。
SL/JPとOrderSendの同時使用に用不具合
以前によくあった話なのですが、SL/LP((損切レート/利確レートの予約注文)のプログラムによる関数の指定で、FX業者によってはエラーになっていました。
エラー文には「Invalid StopLoss」などと表示されるので、製作者に連絡しましょう。
利用業者による原因
利用業者による原因も自分ではどうすることもできません。
連絡を入れても、どうにもならないものばかりなので、諦めるか業者を変えましょう。
以下の項目で利用業者による原因を更に詳しく解説していきます。
- 約定拒否
- ストップレベルの大きさ
- スリッページ
- サーバーダウン
約定拒否
約定拒否はレートが急激に変動しているときに起こりやすいです。
約定力の強いXMやTitanFXなどを利用すれば、拒否される可能性は減ります。
ストップレベルの大きさ
ストップレベルとは、予約注文を行う時に現在のレートよりも離れたpipsで注文しなければならないというルールです。
ストップレベルが大きいと注文ができません。
ストップレベルの制限がない業者でEAを使いましょう。
スリッページ
EAごとにスリッページの設定ができますが、注文が行われない場合、スリッページが影響している可能性が高いです。
頻繁に注文が行われなかったら、EAのスリッページを変更してみましょう。
サーバーダウン
MT5がログインとログアウンとを繰り返す場合、ユーザー側の通信環境に問題があるか、FX業者に問題があります。
FX業者以外のサイト等にアクセスできる場合は、FX業者が原因の可能性が高いです。
ログからエラーを検索
EAが動かない、何かおかしい、不具合の疑いがある、と感じた場合は、ログを確認し、エラーを確認してみましょう。
手順としては以下の通りです。
- MT5上部メニューの「表示」をクリックし、「ツールボックス」をクリック
- 「ツールボックス」内の「操作ログ」をクリック
- 「操作ログ」内のどこかで右クリックし「開く」をクリック
- 「Logs」フォルダから最新の日付のテキストをクリック
- エラーが出ていないか確認
画像で解説していきます。
下の画像のようにMT5の上部メニューの「表示」をクリックし、「ツールボックス」をクリックしてください。
MT5の下部にツールボックスのメニューが表示されるので、「操作ログ」をクリックします。
操作ログ内のメニュー内のどこでもいいので右クリックし「開く」をクリックします。
最新のデーターを選択し、エラーが出ていないか中を確認してください。
MT5のエラーコード一覧
定数 | 値 | 説明 |
---|---|---|
ERR_NO_ERROR | 0 | エラーなし |
ERR_NO_RESULT | 1 | エラーは無いが、結果は未知 |
ERR_COMMON_ERROR | 2 | 共通エラー |
ERR_INVALID_TRADE_PARAMETERS | 3 | 無効なトレード変数 |
ERR_SERVER_BUSY | 4 | トレードサーバーがビジー状態 |
ERR_OLD_VERSION | 5 | クライアント端末が古いバージョン |
ERR_NO_CONNECTION | 6 | トレードサーバーと接続できない |
ERR_NOT_ENOUGH_RIGHTS | 7 | 権限が無い |
ERR_TOO_FREQUENT_REQUESTS | 8 | 要求が多すぎる |
ERR_MALFUNCTIONAL_TRADE | 9 | 不適合な関数によってトレードがなされた |
ERR_ACCOUNT_DISABLED | 64 | アカウント無効化 |
ERR_INVALID_ACCOUNT | 65 | 無効なアカウント |
ERR_TRADE_TIMEOUT | 128 | トレード時間切れ |
ERR_INVALID_PRICE | 129 | 無効な価格値 |
ERR_INVALID_STOPS | 130 | 無効なストップ値 |
ERR_INVALID_TRADE_VOLUME | 131 | 無効なロット数 |
ERR_MARKET_CLOSED | 132 | 市場が閉じている |
ERR_TRADE_DISABLED | 133 | トレード無効化 |
ERR_NOT_ENOUGH_MONEY | 134 | 資金不足 |
ERR_PRICE_CHANGED | 135 | 価格値変更 |
ERR_OFF_QUOTES | 136 | 相場価格から離れている |
ERR_BROKER_BUSY | 137 | 仲介側がビジー状態 |
ERR_REQUOTE | 138 | 再見積り |
ERR_ORDER_LOCKED | 139 | 注文がロックされた |
ERR_LONG_POSITIONS_ONLY_ALLOWED | 140 | 買いポジションだけ有効 |
ERR_TOO_MANY_REQUESTS | 141 | 要求が多すぎる |
ERR_TRADE_MODIFY_DENIED | 145 | 市場が閉じている為、変更できない |
ERR_TRADE_CONTEXT_BUSY | 146 | トレード状況がビジー状態 |
ERR_TRADE_EXPIRATION_DENIED | 147 | 仲介側の契約が終了している |
ERR_TRADE_TOO_MANY_ORDERS | 148 | オーダー数が仲介側の限度を超えている |
上の表のエラーコードは、一部の例です。
通信状態が安定してない場合は「ping failed」「datacenter connecting failed」などと表示されます。
上記のようなエラーコードが発生したら、検索サイトで検索して、対処法を練りましょう。
値動きが少なくて動かないことを疑う
全ての状態に何も問題がなくても、そもそもEAが設定している値動きが起こらないと、注文が行われません。
利用しているEAのロジックを理解し、どういう状況になったら確実に注文が行われるのかを把握して、しばらく様子を見ましょう。
MT5のバックテストが動かない場合の対処法
EAを実際に稼働させる前にバックテストを行いたいところですが、バックテストがうまく動かないと困ってしまいます。
バックテストが動かない原因と対処法を以下の項目から解説してくので参考にし、バックテストを行えるようにしましょう。
- 利用FX業者からヒストリカルデータを取得する
- MT5とMT4を間違えていないか確認
- ファイルを正しい箇所に入れているか確認
- EA導入後「更新」か「再起動」を行う
- 口座の確認
- 通貨ペアの確認
- 通貨ペアのシンボルを確認
- 時間足の確認
- MT5を再起動させる
- 期間を変更する
- 違うEAでバックテストをしてみる
- TP・SL・MaxSpreadの変更
- 設定スプレッドの変更
- 単利・複利の変更
利用FX業者からヒストリカルデータを取得する
ヒストリカルデータを利用しているFX業者から取得しましょう。
ヒストリカルデータがないとバックテストは行えません。
まずは、データをダウンロードする前に設定を行います。
下記の画像のように、MT5の上部メニューから「ツール」をクリックし、「オプション」をクリックしてください。
オプションメニューが表示されるので、チャートをクリックし、チャートの最大バー数をUnlimitedにして、OKを押します。
設定完了したので、データの取得に入りましょう。
今回は、XMのマイクロ口座を例に解説しています。
下の画像のように、「表示」をクリックし、「銘柄」をクリックしてください。
銘柄の画面が表示されるので、「チャートバー」をクリックし、ヒストリカルデータを入試たい銘柄と、時間足と期間を選択し、「情報呼出」をクリックしてください。
ダウンロードを早くするコツは、以下のようなデータを閉じてしまう事です。
- インジケーターを使ったチャート
- 不要なチャート
- ニュース機能
- 不要な通貨ペアの表示
- 音声通知機能
更に、ソフトやサイトを使っている場合も閉じます。
それでも、フリーズしてしまう場合は、MT5やパソコンを再起動しましょう。
ダウンロードが終わると以下の画像のようになるので、OKを押します。
MT5とMT4を間違えていないか確認
プラットフォームの選択ミスです。
MT5とMT4のプラットフォームは似ているので、間違う可能性があります。
MT5とMT4を両方使っている人は注意しましょう。
MT5とMT4の違いとしては、MT5は自動売買の許可の設定の項目が下記の画像のように「アルゴリズム取引」になっており、MT4の場合は「自動売買」になっています。
ファイルを正しい箇所に入れているか確認
ダウンロードしたEX5またはmql5ファイルが「Experts」のフォルダの中にあるか確認しましょう。
確認方法は、以下の通りです。
- 「ファイル」をクリックし、「データフォルダ」をクリック
- 「MQL5」のフォルダをクリック
- 「Experts」のフォルダをクリック
画像で解説していきます。
以下の画像のようにMT5上部メニューの「ファイル」をクリックし「データフォルダ」をクリックしてください。
「MQL5」のフォルダを選択します。
「Experts」のフォルダの中を確認し、EAのファイルが入っているか探します。
EA導入後「更新」か「再起動」を行う
EAファイルをExpertsフォルダに入れた後、「更新」か「再起動」を行わないとEAが適応されません。
更新方法は、以下の手順となります。
- MT5上部メニュー「表示」をクリックし「ナビゲーター」をクリック
- ナビゲーターメニューの項目の上で右クリックし「更新」をクリック
画像で解説していきます。
下記の画像のようにMT5上部メニューの「表示」をクリックし、「ナビゲーター」をクリックしてください。
ナビゲーターメニューの「指標」等の項目の上で右クリックし、「更新」をクリックすれば更新完了です。
口座の確認
口座縛りや口座認証が必要なEAの場合は、利用口座が間違えていないか確認を行いましょう。
口座を複数持っている人は注意が必要です。
別の口座でもバックテストが可能なEAもありますが、できないEAもあるので、適切な口座でバックテストを行いましょう。
通貨ペアの確認
EAが稼働できる通貨ペアを確認し、稼働できない通貨ペアでバックテストをしようとしていないか確認しましょう。
違う通貨ペアでもバックテストを行えるEAもありますが、対応している通貨ペアで行う方が確実です。
通貨ペアのシンボルを確認
通貨ペアのシンボルの表記には注意しましょう。
例えば、「JPYUSD」「JPYUSD.」のように表記が異なる場合、EAによっては「JPYUSD」のみ稼働可能となっている場合があります。
稼働が可能な通貨ペアを選択しているか確認してからバックテストを行うようにしましょう。
時間足の確認
EAが対応できる時間足を下記の画像の項目から確認しましょう。
同じシリーズのEAでも対応できる時間足が異なる場合もあります。
時間足に間違いがないと思ってもマニュアルを確認してみましょう。
MT5を再起動させる
MT5を再起動させることによって、バックテストを行えるようになることはよくあることなので、再起動させてみましょう。
データを移してから、MT5をアンインストール後にインストールし直すというのもおすすめの方法です。
期間を変更する
EAによっては、特定の期間で動かないことがあるので、下記の画像のストラテジーテスターの項目から期間を変えてみましょう。
短い期間に変えるとバックテストが行える場合があります。
違うEAでバックテストをしてみる
違うEAでバックテストを行ってみることで、バックテストが動かないEAに問題があるのか、その他の原因でバックテストが行えるのか調べることができます。
下記の画像の項目からEAを切り替えてバックテストを行ってみましょう。
TP・SL・MaxSpreadの変更
EAの内部データである下記のデータを少し広めに変えてみましょう。
- StopLoss
- TakeProfit
- Slippage
- MaxSpread
データを変えることでバックテストが動くこともよくあります。
例えば、ExpertMACDの場合は、下記の画像のようにStopLossが20に設定されてます。
パラメーターの中に通貨ペアを設定できるEAの場合は、通貨ペアをバックテストの通貨ペアと合わせましょう。
EAのプロパティを表示させる方法としては、以下の通りです。
- チャート画像を右クリックしてエキスパートリストをクリック
- EAを選択し、プロパティをクリック
画像で解説していきます。
下記の画像のように、MT5のチャート上でどこでもいいので右クリックし、エキスパートリストをクリックします。
EAを選択後プロパティをクリックしてください。
するとEAの設定画面が出てくるのでインプットの画面でパラメーターを調整します。
設定スプレッドの変更
バックテストの銘柄のスプレッド設定を下記の画像の項目から変えてみましょう。
EAによってはスプレッドが広いとかどうしないので、スプレッドを狭くして、バックテストを行ってみてください。
単利・複利の変更
EAの設定が「複利」なっている場合は、証拠金が不足しているため注文が行えない、ということがありえます。
設定を「単利」に変えてバックテストしてみましょう。
MT5のスマホアプリが動かない場合の対処法
MT5にはスマホアプリも存在します。
MT5のスマホアプリが動かなくなった場合の原因と対処法も解説していきます。
ログイン情報のミスなど、パソコン版と重なる部分がたくさんあるので、パソコン版の情報も参考しながら、対処してください。
以下の項目から詳しく解説していきます。
- 停電や電池切れ
- スマホの再起動
- MT5の再起動
- MT5のスマホアプリを最新バージャンに更新
- アップル製品とMT5は相性が悪い可能性がある
- Androidスマホが「アプリを許可しない」設定になっている
停電や電池切れ
停電や充電ミスでスマホの電池が切れていない確認しましょう。
スマホの電源が入らないと、MT5も動かせません。
スマホの再起動
スマホの電源キーを長押しすると「再起動」メニューが出るので、MT5のアプリが動かなくなってしまった場合は試してみましょう。
MT5の再起動
スマホのMT5の再起動の仕方は、左上の×マークを押して閉じた後、アプリをタップしてまた立ち上げれば行えます。
MT5が動かなくなってしまい再起動できないという場合は、アプリの強制終了を行いましょう。
iPhoneの場合とAndroidの場合を紹介します。
iPhoneの場合
iPhoneの場合ホームボタンがある機種の場合は、ホームボタンを2回押します。
アプリが表示されるのでMT5のアプリを下から上へスワイプしてください。
以上で強制終了を完了できます。
ホームボタンがない場合は、ホーム画面を下から上へスワイプしてください。
アプリが表示されるので、MT5のアプリと下から上へスワイプすれば、強制終了させられます。
Androidの場合
ホームボタンの横の四角いボタンを押すか、ホーム画面を長押しすると、MT5のアプリが表示されるので、画面右上の×マークのボタンを押せば、強制終了できます。
MT5のスマホアプリを最新バージョンに更新
MT5のスマホアプリを最新バージョンにアップデートするにあたって以下の2つの項目から解説していきます。
- スマホのアップデート
- MT5の最新バージョンのアップデート
スマホのアップデート
スマホはiPhoneでもAndroidでも更新のお知らせが来ますが、機種が古いと最新バージョンにできない可能性があります。
MT5のスマホアプリが動かない場合は、機種を新しくする必要があるかもしれません。
MT5の最新バージョンのアップデート
MT5のバージョンを新しくするためには、androidの場合はGoogleplayで、iPoneの場合はiTunesストアでアップデートできます。
ストアで、「MT5」と検索し、MT5のアプリが更新と表示されていればタップしてアップデートしてください。
更新となっていない場合は、最新の状態です。
アップル製品とMT5は相性が悪い可能性がある
MacのマシンであるiPhone、iMac、iPadなどはMT4の時代から相性が悪いという口コミが多いです。
例として、2017年の秋ごろ「macOS High Sierra」というOSが発売されましたが、導入した途端に、MT4やMT5が動かなくなったという報告が相次ぎました。
相性の問題はどうにもできないので、スマホアプリでMT5を使いたい場合は、iPhoneを使わないようにするしかありません。
Androidスマホが「アプリを許可しない」設定になっている
Androidスマホを使っている場合、MT5をインストールしたり立ち上げるときに「このアプリを許可しますか?」という表示が出ますが、その時に許可をしてないと、アプリが動かない可能性があります。
アプリの更新を行えばうまく可能性があります。
あるいは、下記の手順でアプリを開きましょう。
- システム環境設定をタップ
- セキュリティとプライバシーをタップ
- 一般をタップ
- このまま開くをタップ
MT5が動かない原因を突き止め解決させよう!
「MT5が動かない原因を知り解決させたい!」
ご要望にお応えすべく、「チャート」「EA」「バックテスト」の3つの項目を中心に、MT5が動かない原因と解決方法について解説してきました。
- MT5のチャートが動かない場合の原因と対処法
- MT5のEAが動かない場合の原因と対処法
- MT5のバックテストが動かない場合の原因と対処法
- MT5のスマホアプリが動かない場合の原因と対処法
MT5はカスタマイズ性が高いので、不具合はつきものです。
反面、世界中のトレーダーが使用しているため、解決方法はネット上に充実しております。
しかし、MT5に特化した記事は中々ないため、今回の記事はMT5が動かなくて苦労しているトレーダーにとって参考になったのではないでしょうか。
記事を参考にして、不具合が起こっても冷静に1ずつ可能性を潰していって解決に導いてくださいね。
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