市場は薄商いの中、荒々しい値動きとなっています。
月末は大きく動くことが多いですが、年末は更に大きな動きになる事もあるので要注意です。
それでは昨日(12月29日)のドル円の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
ドル円は下値の堅い展開。早朝に安値を付けた後は実需の買いが入り114.81円まで上値を広げました。
仲値後は反落し、日経平均株価が軟調に推移したこともあり114.74円まで押されました。
その後はじり高の展開となり、115円手前まで堅調に上値を伸ばしています。
ロンドン時間に入ると米10年債利回りが上昇したことや、連休明けの英国株が買われたことが支援材料となり、心理的節目の115円台に到達。
115.03円まで上値を広げるも、そこからは売り圧力が強く114.86円まで一気に下落。
その後反発し、上値を目指す展開となりましたが115円台の売り注文に押され反落しました。
NY時間に入ると下げが加速。東京時間の安値を超えピボットS1のある114.68円まで値を下げます。
しかし、その後は急反発して115円台まで一気に上昇。
ロンドン休場明けのロンドンフィクシングということもあり、荒々しい値動きとなりました。
「今週の重要指標・発言」
22:30 前週分 新規失業保険申請件数
22:30 前週分 失業保険継続受給者数
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記2点によりドル円を分析します。
- 水平線を使用した環境認識
- RSIで見る相関関係
水平線を使用した環境認識
まずは、ドル円のチャートを見ていきましょう。
右から日足、4時間足、15分足です。
日足を見ると赤色水平ライン(青色四角の高値が基点)の高値を超えた後、ボリンジャーバンドの2σを実体でブレイクしています(桃色四角)。
この青色四角はヘッド&ショルダーが形成される場合には左肩となり、その場合、桃色四角付近が右肩となります。
4時間足で見るとその右肩候補のポイントがサポートに転じたのが確認できます(緑色四角部分)。
ヘッド&ショルダーが否定された形となり、またその形を期待していたポジションの損切り注文が入りますので、一気に上昇しやすくなっています。
こうした意識されやすいポイントを意識することで、市場心理を探っていくことも可能だと考えています。
15分足で見るとより反発の速度が確認できます。
ちょうどロンドンフィキシングキシングの時間とも被りますので、その影響も強いかと思います。
RSIで見る相関関係
次に、RSI(28)を使用して各通貨の相関関係を見ていきます。
緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強くなります。
ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3すくみで見ると、緑色が濃いのはドル円とユーロ円。
緑色がやや薄いのがユーロドルなので、相場全体が上昇相場であることが確認できます。
そしてユーロドルの色が薄いので、勢いがあるのはクロス円であることが分かります。
そして、クロス円の中で最も緑色が濃く、その期間が長いのはポンド円、豪ドル円、スイス円なので、この辺りの通貨でチャートパターンが綺麗な通貨ペアを選択していくのが良いと考えます。
こうした緑色の期間が長い通貨ペアは、その時期の先行指標となる通貨ペアであり、市場の注目度も高くなります。
注目度が高くなると節目やトレンドの方向性も優先されやすくなりますので、自身がトレードする通貨ペアと合わせて監視すると、より精度が上がると思われます。
本日のトレード方針
本日は豪ドルドル(AUD/USD)で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 0.72350 |
利益確定ポイント(T/P) | 0.72589 |
損切りポイント(S/L) | 0.72112 |
建値ストップ移動ポイント | 0.72490 |
狙いたいのはクロス円ですが、タイミングが合わないので豪ドルドル(AUD/USD)を狙っていきます。
局所的なチャートパターンは非常に良い形ではあるのですが、直近高値(桃色四角)はチャネル上限と上位足のフィボナッチの半値の重複ポイントで下落中なので環境としてはそれほど良くはありません。
ベストはエントリーポイントまで値が下がってきた後、下位足でサポレジ転換を確認して足場を作ってからエントリー。
また、損切りポイント(S/L)を大きく下抜いた場合、そのあたりが戻りの急所になる可能性があるので、合わせて監視していきます。
年末なので動意づくと一方向の流れになる可能性もありますので、取引業者のスプレッドの広がりを確認しつつ、トレンドフォローを心がけていきます。
直近の平均値変動幅
豪ドルドル(AUD/USD)の1日の平均値変動幅を表すADRです。
ADR20=71
ADR10=77
ADR5=70
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