花粉が多くなってきました。薬を飲み忘れると目がしょぼしょぼしていまいます。
それでは先週(3月7日~3月11日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返りと今週の展望−ファンダメンタルズ分析
先週のドル円は、週を通してじわじわと上昇し、金曜日には一気に主要高値を上回りました。
ウクライナ情勢を受け、有事のドル買いとなっています。
また、ドル円は米10年積利回りと相関が強くなっています。
相関関係を見ると、値動きが激しいのはユーロで、リスクオフ、オフの切り替わりでトレンドが出やすくなっています。
7日に行われたロシアとウクライナによる第3回目の停戦交渉は、停戦に関する有意義な結果を得ることができなかったと発表されました。
欧州株式市場はエネルギー価格の高騰を受け、スタグフレーションへの懸念から急落しています。
8日のドル円は『人道回廊の設置』が伝えられると大きく上昇しました。
また、ウクライナがNATO加盟を断念したとの報道や、欧州連合が共同債の販売を検討しているとの一部報道を受け、ユーロは堅調に推移します。
9日にウクライナが外交解決に向けて一定の用意があると発表すると、ユーロは大きく上昇しました。
ドル円は引き続きじり高に推移しています。
10日は米消費者物価指数が発表され、高い伸び率を示しました。
結果を受けてドル円は上昇しています。
ロシア、ウクライナ、トルコの三か国協議が開かれましたが、停戦に向けて進展は見られませんでした。
11日のドル円は主要な節目を越えたことで急騰しました。
バイデン大統領はロシアの貿易優遇打ち切りを発表しました。
同盟国にも同様の措置を要請するとしています。
議会の承認が必要ですが、法案が通った場合、関税は現状の平均3%から平均30%に上がります。
発表を受けてドル買い、ユーロ売りとなっています。
今週は17日深夜3時にFOMCが控えています。
既に0.25%は織り込まれており、パウエルFRB議長が今後どのような方向を示すのか注目が集まります。
また、黒田日銀総裁は金融緩和の継続を述べており、日米間の金利差にも注視が必要です。
今週の重要指標・発言
日付 | イベント |
---|---|
3月16日 | 米国 2月 小売売上高 [前月比] |
3月17日 | 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 |
3月17日 | 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 |
3月17日 | 豪州 10-12月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比] |
3月17日 | 欧州連合 2月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比] |
3月17日 | イギリス イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 |
3月18日 | 日本 2月 全国消費者物価指数(CPI) |
3月18日 | 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見 |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
・ダイバージェンスを使用した環境認識
・年足を使用した環境認識
ダイバージェンスを使用した環境認識
チャートはドル円週足です。
チャートパターンはペナントを形成していましたが、それを上抜けしました。
RSIは上値がダイバージェンス(赤ライン)、下値もヒドゥンダイバージェンス(橙色ライン)が発生していました。
これはエネルギーが溜まった状態です。
この状態から上抜けをしていますので、上値は広がっていく可能性が高いと思います。
年足を使用した環境認識
チャートはドル円年足チャートです。
黄色の矢印が2021年のローソク足です。
この足は2020年の陰線を包んでおり、下髭は少し短いですが、ほぼリバーサルローと呼ばれる反転パターンとなります。
リバーサルローでは、実体の小さい影が続いていたので、流れが変わりそうな足形であり、また、認識もされやすいです。
年足チャート単体で見ると、今年は陽線で終わる可能性が高く、まだまだ上値は広がると考えています。
本日のトレード方針 -NZDJPY-
本日はNZ円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 79.977 |
利益確定ポイント(T/P) | 82.00 |
建値にストップ移動ポイント | 80.136 |
損切りポイント(S/L) | 79.692 |
チャートはNZ円1時間足です。
日足がバンドウォークしていますので、買いを狙っていきます。
現在は日足がバンドウォーク、そして日足のヘッド&ショルダーのショルダー候補で上値を抑えられています。
既に売り注文が入っている状態ですので、売り方の損切りを巻き込んで上昇する形を狙います。
建値ストップの位置がショルダーの値ですが、少し手前から入っていきます。
利益確定は勢いを見て判断しますが、暫定的に82.00円に設定します。
直近の平均値変動幅
ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。
1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。
材料が少ないときにより意識されやすくなります。
【ドル円】
ADR20=67
ADR10=70
ADR5=66
【NZ円】
ADR20=86
ADR10=83
ADR5=76
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