ドル円は膠着状態なので、オージーとユーロのクロスの値動きに注目しています。
直近では中国経済に注目が集まっているので、オージーの値動きを追うのも面白いかもしれません。
それでは昨日(5月16日)のドル円相場の動きを振り返っていきます。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
東京市場では、オージーが買われ、円やドルが売られた。
円·ドルは同方向に動き、ドル円は前日の値動きに挟まれ方向感のない展開となりました。
10時頃、雨宮日銀副総裁と鈴木財務相が為替相場をけん制する発言をしました。
ドル円は一時的に下落しましたが、その後反発しています。
10時半、豪準備銀行の金融政策決定会合議事録公表で、
インフレ上昇に伴う大幅利上げを議論したことが明らかになりました。
40bp利上げが検討されたが、25bp利上げがコンセンサスとなりました。
タカ派的な内容でオージーは上昇しています。
ここからチャートと併せてみていきましょう
上海市は17日、市内16地区すべてで新型コロナウイルスが完全に抑制された「ゼロコロナ」を達成したと宣言しました。
宣言を疑問視する声も聞かれますが、この発表を受け、中国の株式市場は買われ、オージーは上昇しました。
欧州株式市場は強いポンド買い·ユーロ買い、強い円売りとドル売りとなりました。
引き続き円とドルの値動きが連動しており、ドル円は方向感のない展開となっています。
15時、英国失業率は予想値3.9%に対し、3.7%となり、1974年以来の低水準となりました。
しかし、実質賃金は前年比から大幅な下落となっています。
発表後、ポンドは大きく買われました。
18時、欧州連合(EU)統計局が、
17日に発表した第1四半期のユーロ圏の国内総生産(GDP)改定値は、予想を上回る伸びを示しました。
19時半頃、オランダ中銀のクノット総裁は、7月に0.25ポイントの利上げの支持を表明し、
インフレが悪化すれば更より大幅な利上げを正当化されると述べました。
この発言を受け、ユーロは大きく上昇しています。
NY市場のドル円はいってこいの値動きとなりました。
引き続き方向感のない展開となっています。
21時、米国小売売上高は、前月比で0.9%増加し堅調な伸びを示しました。
発表を受けドル円は上昇し、前日高値を上回ったが、その後反落しています。
27時、パウエルFRB議長は
「インフレを2%の目標に引き下げることが焦点」
「経済が想定通りに展開した場合、50pbの利上げも選択肢である」
と述べました。
従来通りの発言であり、市場の反応は限定的でした。
本日の重要指標·発言
時間 | イベント |
---|---|
15:00 | 英国 4月 消費者物価指数(CPI) [前月比/前年同月比] 英国 4月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] |
18:00 | 欧州連合 4月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比] 欧州連合 4月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比] |
21:30 | 4月 カナダ 消費者物価指数[前月比/前年比] |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
·ローソク足を使用した環境認識
ローソク足を使用した環境認識
チャートはドル円日足です。
先日の分析でもラウンドナンバーである129円について言及しましたが、
日足で見ても129円は重要な節目であることが確認できます。
青ラインは青矢印のローソク足実体上限に引いています。
赤ラインは赤矢印のローソク足実体下限に引いています。
青矢印がレジスタンス(抵抗線)
赤矢印がサポート(支持線)
レジスタンスがサポートに変わり、強い節目を形成しました。
メインシナリオは緑矢印付近で反発·下落でしたが、現在上抜けしています。
1時間と4時間足で見てみます。
両ラインとも意識されているように見えます。
現在は上抜けしていますので、サポートの役割を期待して、ラインを背にロングをするのが良いと思います。
4時間足です。
緑四角部分ではローソク足の実体に対し、髭の長い足も多く、大利を狙いにくい環境であったことが分かります。
大利を狙いやすいのは、橙色四角のように、髭の少ないローソク足が連続する時です。
戻しも少なく、含み益が増えたり減ったりしづらいので、メンタル的にも挑戦しやすい環境となります。
トレードするときは、是非上位足の髭の長さを観察してみましょう。
本日のトレード方針 -AUDJPY-
本日はオージー円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 91.482(成り行き買い) |
利益確定ポイント(T/P) | 91.11 |
損切りポイント(S/L) | 90.321 |
200SMA&200EMAでダブルボトムを形成し、既にネックラインを上抜けていますので、成り行きで買いました。
利益確定ポイントは、フィボナッチターゲットと、日足のサポレジ転換ラインの重複ポイントです。
こちらの分析を環境認識として活用し、
更に15分足程度のサポートラインの背にロングを狙うと、
良いトレードが行えると思います。
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