為替介入がありました。
ついに!という感じですね。
靴磨きの少年の話ではないですが、「介入はないだろう」とみんなが思っているということは、その逆が起こるのが相場だなと思いました。
それでは昨日(9月22日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
東京市場
ドル円は➊日本銀行の政策決定会合、❸黒田総裁の発言で金融緩和の継続が述べられると、円売りが加速します。
11時半頃に、短時間で上下に2円程度振れ、為替介入があったのではないか、と疑われる一幕もありました。
その後、実際に為替介入が行われ、ドル円は5円下落しています。
- 11時50分頃、日銀金融政策決定会合は
「大規模な金融緩和策を維持することを全員一致で決定」
「長期金利の操作方針は全員一致で据え置きを決定」
と発表しました。
また、国内の景気に関しては持ち直していると述べています。
この発表を受け、円は売られました。 - 15時30分頃、黒田日銀総裁は
「2~3年は金利を上げない」
「必要であれば躊躇なく追加的な緩和措置を講じる」
と述べました。
この発言により、円売りが加速しています。 - 16時30分、スイス国立銀行は、政策金利の75pbの利上げを決定しました。
これで、スイスはマイナス金利から脱却します。
この発表を受け、スイスフランは大きく下落しています。 - 17時00分頃、日本政府・日本銀行は為替介入を行い、ドル円は約5円急落しました。
通貨相関で確認すると、強い円買い、強いスイスフラン売りとなっています。
介入後、鈴木財務相は
「各国の反応についてコメントは避けたい」
「手の内をさらすようなことは申し上げないのが常識だと思う」
と述べており、今回の介入は他国のサポートがあった可能性も考えられます。
欧州市場
為替介入が続き、ドル円は140.66円まで下落します。
約5円幅ほど下落すると急反転し、2円70銭戻しました。
その後は上値を抑えられると再び下落圧力が高まり、再度下値を探る展開となります。
・イングランド銀行は政策金利の50bの利上げを決定しました。
NY市場
再び下値を探る展開となり、介入一回目の安値を僅かに更新し、140.32円まで下落します。
最高値から5円57銭の下落となりました。
本日の重要指標·発言
時間 | イベント |
---|---|
22:45 | 米国 9月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値) |
24:30 | スイス ジョーダンSNB総裁の発言 |
27:00 | 米国 パウエルFRB議長の発言 |
27:00 | 米国 ブレイナードFRB副議長の発言 |
27:00 | 米国 ボウマンFRB理事の発言 |
相場分析−テクニカル分析−
本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。
・為替介入の値動きの確認(ドル円15分足)
為替介入の値動きの確認(ドル円15分足)
金融引き締めの継続発言を受け、円安が進行します。
9月7日の高値を超え、一段上を目指すのではないかという場面で介入がありました。
- 介入から一気に下落を開始します。
15分足では戻りが見えず、5円幅の急落となりました。 - 140円手前で急反発します。きりの良い5円幅で反転しており、リバウンドを狙いやすい状況だったのかもしれません。
- フィボナッチの戻り率を意識していましたが、50%が反転ポイントとなりました。
前日安値とピボットも重複しているポイントです。
また、50%ラインに対し、ローソク足の髭のみ突破しており、売りが狙いやすい場面でした。 - ①~③のような、値動き後は、相場に勢いが無くなることが多いのですが、直近安値を割り込む値動きを見せました。
かなり値動きが荒いという印象です。
一連の流れが終わった後なので、しばらくは方向感のない相場となりそうです。
本日のトレード方針
本日はポンドドルで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント(売りの逆指値) | 1.12098 |
利益確定ポイント(T/P) | 1.11747 |
損切りポイント(S/L) | 1.124613 |
エントリー取消ライン | 1.136525 |
エントリー期限 | 本日24時 |
下落基調のポンドドルの安値更新を狙います。
エントリーする前に橙色のラインに到達したら、注文をキャンセルします。
また、エントリーの期限は本日の24時までとなっています。
本日は24時以降も要人発言があるので、エントリー時間を延長しても良い気もしますが、検証では除外している時間帯なので、いつも通り24時を期限とします。
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