MT5でレバレッジの確認はできるの?
MT5上でレバレッジの変更ができたら便利だけどやり方はある?
FXでは欠かせない便利な取引ツールのMT5ですが、上記のような疑問を感じたことはないでしょうか?口座残高はわかっていてもレバレッジの確認をしてからエントリーできたら安心できると考える方も少なくありません。
そこで本記事では、PCとスマホアプリそれぞれのレバレッジ確認方法について解説いたします。
- パソコン・スマホアプリのMT5でレバレッジを確認する方法
- レバレッジを変更する方法
- 最大レバレッジと実効レバレッジの違いや仕組みについて
記事を最後まで読むことで、簡単にレバレッジの確認ができるようになります。また、レバレッジの仕組みについても理解できますのでぜひ参考にしてみてください。
MT5で確認できるレバレッジ単位
レバレッジを確認する際に覚えておきたいのが単位ですが、主に「倍」が使用されます。
たとえば、レバレッジ25倍・レバレッジ500倍・1,000倍などの倍率です。
このレバレッジはFX業者によっては以下のように表記されることも多く、MT5で確認する際にも意味を理解しておく必要があります。
多く使われているのは「1:25」や「0.2」などの表示です。
「1:25」と表記されている場合、計算式は25÷1=25となるため、レバレッジ25倍となります。
「0.2」と表記されている場合、計算式は100÷0.2=500となるため、レバレッジ500倍です。
MT5でレバレッジを確認する方法は?
ここでは、レバレッジの確認方法をPC版・スマホアプリ版でそれぞれ紹介いたします。
画像付きで解説しますので、すぐに確認できるようになります。
PC版MT5でレバレッジを確認する方法
パソコン版MT5で現在適用されているレバレッジを確認する方法はシンプルです。
ツールバーからナビゲーターを表示させます。
口座をクリックし、レバレッジを確認したい口座にカーソルを合わせると「1:〇〇」という数字が表示され、〇〇部分が最大レバレッジとなります。
※Windows版MT5では上記の方法で確認できますが、Mac版MT5ではマウスカーソルを合わせてもレバレッジがポップアップ表示されないため注意してください。
スマホアプリ版MT5でレバレッジを確認する方法
スマホアプリ版MT5では、現在適用されているレバレッジの確認ができません。
MT4スマホアプリでは以下から確認できます。
画面左上の「≡」マークをタップしてメニューを開き「口座管理」をタップします。
取引口座画面の右下にある「i」を選択します。
以下のように「1:〇〇」と記載されている部分がレバレッジとなり、確認することが可能です。
しかし、MT5では同様の操作を行なっても「1:〇〇」との記載が表示されないため確認できない仕様となっています。
Mac版MT5やスマホアプリ版MT5のように、ツール上から確認できない場合は、FX口座へログインして適応されているレバレッジを確認すると良いでしょう。
MT5でレバレッジ設定を変更する方法はある?
MT5上からレバレッジの確認はできても、変更はできないのか?と疑問を感じる方も少なくありません。
ここではPC版・スマホアプリ版のMT5でレバレッジ変更が可能か解説します。
PC版でもスマホ版でもMT5からの変更は不可
「Windows PC版」「Mac版」「スマホアプリ版」など、どのツールを使用していたとしても、MT5上からレバレッジの変更はできません。
MT5では、あくまで取引口座のレバレッジ確認のみができるというわけです。
レバレッジ変更は各業者への申請が必要
海外FX業者を利用している方で、最大レバレッジを変更したい場合などは、MT5からではなく取引業者のアカウントページ内から行いましょう。
各業者によって手順は異なりますが、マイページにレバレッジ変更箇所は用意されています。不明点があればサポート窓口に相談してみてください。
また、海外FX業者によっては最大レバレッジの変更ができないケースもあるため事前に確認は必要です。
MT5で確認できるレバレッジの実質的な仕組み
ここでは、MT5で確認出来るレバレッジと実質的な仕組みの関係性について解説します。
MT5上でレバレッジの変更はできないと前述しておりますが、取引量や口座残高の調整をすることによってレバレッジをコントロールすることは可能です。
- 最大レバレッジの範囲内で自動的にレバレッジが決まる
- 最大レバレッジと実効レバレッジは違う
- 実効レバレッジの計算方法
それぞれ詳しく解説します。
最大レバレッジの範囲内で自動的にレバレッジが決まる
FXで使用される「レバレッジ」とは、一般的には最大レバレッジを指しています。
トレーダーが取引する際には、注文の内容に応じて最大レバレッジである上限の範囲内で自動で決定されているのです。現在保有しているポジションのレバレッジも同様の考え方になります。
レバレッジの変更・調整をしたいと考えた場合、レバレッジの「倍率」ではなく、他の可変部分を調整することでコントロールが可能だと認識しておきましょう。
最大レバレッジと実効レバレッジは違う
FXでは最大レバレッジが数千倍など、どれだけ高い数字でも常にその倍率が適応されているわけではありません。
ポジション保有時には最大レバレッジと実効レバレッジがあり、違いは以下のとおりです。
- 最大レバレッジ:有効証拠金に対して取引可能な最大倍率
- 実効レバレッジ:口座資金に対して適応されている取引ポジション全体のレバレッジ
最大レバレッジ=「取引している倍率が全て最大レバレッジで適応」されているわけではないということです。
実効レバレッジの計算方法
実効レバレッジは以下の計算方法で算出できます。
ポジション価額(取引数量×レート)÷有効証拠金額(口座残高+評価損益)
たとえば、資金10万円で100万円分のポジションを保有した場合、100万円は10万円の10倍となるため「10倍」のレバレッジで発注されます。資金10万円で50万円分のポジションなら5倍です。
MT5上でレバレッジの変更はできませんが、取引数量や有効証拠金によって実効レバレッジを調整することで、結果的にレバレッジの変更は可能だと言えます。
簡易的な仕組みは以下のとおりです。
- 取引量を上げる→レバレッジが上がる
- 口座残高を減らす→レバレッジが上がる
- 取引量を下げる→レバレッジが下がる
- 口座残高を増やす→レバレッジが下がる
上記の考え方により、実効レバレッジが高ければ高いほど、証拠金に対して大きなポジションを保有しハイリスクになることがわかります。
MT5でレバレッジ確認する際の注意点
最後にMT5でレバレッジを確認する際の注意点をご紹介します。
基本的に、確認できないことで大きなリスクを負うことはありませんが、事前に理解しておくことで取引も円滑に進み不安も解消されるはずです。
証拠金残高によってレバレッジ制限がかかる業者もあり
注意点の1つ目は、証拠金残高によってレバレッジ制限がかかる業者があるという点です。
海外業者の多くはハイレバレッジを売りにしているため、口座に一定以上の証拠金があると最大レバレッジが下がることが多いです。
たとえば、大手海外FX会社のXMでは証拠金の残高によって以下のように明確な制限・規制があります。
証拠金 | 最大レバレッジ |
5ドル〜20,000ドル | 1,000倍 |
20,001ドル〜100,000ドル | 200倍 |
100,001ドル以上 | 100倍 |
また、ほかにもトレードする通貨ペアによる制限もあるため、該当する場合はMT5で確認しても実際には十分なレバレッジは活用できません。
業者ごとに違いはあるので、常にハイレバレッジを利用したい方は制限の有無や厳しさにも注目しておくべきです。
CFD銘柄は証拠金率が確認できない場合もある
レバレッジとは他に、MT5上では証拠金率も確認することができるのですが、CFD銘柄などは正常に表示されない場合があるので注意が必要です。
実効レバレッジとは切り離せない証拠金率が確認できないとなると、想定したレバレッジを有効に活用できないケースも発生しうるため、事前に公式サイトのマイページから確認しておくと良いでしょう。
MT5で簡易的にレバレッジ確認しよう
ここまで、MT5でレバレッジを確認する方法やレバレッジの仕組みについて詳しく解説いたしました。
本記事のポイントは以下です。
- PC版MT5では簡易的にレバレッジ確認は可能
- スマホアプリ・Mac版ではマイアカウントからの確認がおすすめ
- レバレッジの変更はMT5上では不可
- 証拠金や取引数量で実効レバレッジを調整することは可能
今回の内容を参考に、最大レバレッジを確認しつつ実効レバレッジを有効活用してみてください。仕組みを理解した上でリスクを減らしたトレードができるはずです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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