MT5のウェブ版を利用したいけど使い方が分からない!
MT5のソフト版とウェブ版の違いが分からない
専用ソフトをダウンロードする必要なくMT5でFX取引ができるWebTrader。
ソフト版のMT5とウェブ版のMT5は一見同じように思えますが、それぞれにメリットや制限があり、さまざまな観点から見ると、大きな違いがあるため、自分に合った取引プラットフォームで取引することが大切です。
しかし、一般的にはソフト版のMT5を利用するトレーダーが多く、対応しているFX業者が多くない事から、ウェブ版のMT5の使い方を知らない方もいるでしょう。
そのため、この記事では「MT5のウェブ版を使うメリット・デメリット」や「MT5のウェブ版の使い方」、「MT5のウェブ版に対応している国内FX業者」について解説していきます。
- MT5のウェブ版 WebTraderとは?
- MT5のウェブ版 WebTraderを使うメリット・デメリット
- MT5のウェブ版 WebTraderの使い方
- MT5のウェブ版 WebTraderに対応している国内FX業者
この記事を読めば、MT5のウェブ版とソフト版の違いを理解して、自分に合った取引プラットフォームを見つけられるので、ぜひ最後まで読んでいってください。
【MT5 ウェブ版】WebTraderとは?
WebTraderとは、MT5をウェブサイト上でログインして、FX取引を行えるサービスです。
一般的には、パソコンにMT5のソフトをインストールして、ソフト上で取引を行いますが、WebTraderはブラウザ上で取引を行うので、ネット環境さえ整っていればいつでも利用できます。
操作性や特徴は、ソフト版と基本的に同じですが、利用する上で僅かな相違点があるので、WebTraderを利用する際は、あらかじめ理解しておく必要があります。
ソフト版とWebTraderの違いは以下の通りです。
項目 | ソフト版MT5 | WebTrader |
---|---|---|
インジケーター | 97種類 | 31種類 |
自動売買 | 可能 | 不可 |
文字化け | 一部あり | なし |
カスタムインジケーター | 可能 | 不可 |
スマホ対応 | 対応 | 一部対応 |
ダウンロード | あり | なし |
ソフト版と比較して、WebTraderはカスタムインジケーターや自動売買を使えないため、やや機能性に劣る部分はありますが、移動平均線やRSIなどの一般的なインジケーターを使って裁量取引を行う方は問題なく利用できます。
【MT5 ウェブ版】WebTraderを使うメリット
ここからは、ソフト版MT5には無い、WebTraderならではのメリットについて紹介していきます。
- ソフトをインストールする必要が無い
- PCのスペックに依存しない
- ソフト版で発生する不具合が無い
それぞれのメリットについて解説していきます。
ソフトをインストールする必要が無い
WebTraderの最大のメリットは、ソフトをインストールする必要が無い点です。
ソフト版のMT5は、スマホのアプリと同じようにインストールして利用するため、ソフトがダウンロードされているパソコンでのみ利用できます。
そのため、他のパソコンで取引したい場合は、再度MT5をインストールする必要があります。
しかし、WebTraderはブラウザ上で取引を行うため、ソフトをインストールする必要が無く、ネット環境さえ整っていれば、どのパソコンでもログインして利用が可能です。
パソコンのスペックに影響しない
ソフト版のMT5はパソコンのスペックが適した条件を満たしていない場合、フリーズしてしまったり、動作が重くなってしまうため、取引損益に影響してしまう危険性があります。
WebTraderでは、インストールする必要が無く、ブラウザ上で取引するため、ネット環境が整っていれば容量メモリを消費することなく快適な取引が可能です。
また、取引業者によってはMac版のMT5を提供していない場合があるため、ソフト版MT5で取引したい人はWindows環境を用意する必要がありますが、WebTraderではMac環境でも問題なく取引できます。
ソフト版で発生する不具合が無い
WebTraderの3つ目のメリットは、ソフト版で発生する不具合が無い点です。
MT5は本来Windows向けに開発されたソフトであるため、Mac版のMT5を利用していると、稀に日本語表記ものの文字化けが発生する場合があります。
しかし、WebTraderではMacでも文字化けが発生しないため、Macで取引したい人はWebTraderで取引することを推奨します。
【MT5 ウェブ版】WebTraderを使うデメリット
ここまで、WebTraderのメリットを紹介してきましたが、もちろんウェブ版特有のデメリットも存在します。
- カスタマイズ性が低い
- 使用制限が多い
- セキュリティ面が弱い
それぞれのデメリットについて解説していきます。
カスタマイズ性が低い
ソフト版MT5では、97種類インジケーターを利用できますが、WebTraderでは31種類と利用できる種類が少ないため、複数種類のインジケーターを使って分析する手法のトレーダーは、WebTraderで快適に取引できない可能性があります。
また、WebTraderでは自身で開発したものや外部からダウンロードしたものに関わらず、カスタムインジケーターやEA(自動売買)を利用できないため、ソフト版と比較してカスタマイズ性が低いといえるでしょう。
そのため、自身のカスタムインジケーターやEAを使って自動売買を行いたい場合は、ソフト版のMT5を利用することを推奨します。
外出先でMT5を利用したい場合は、VPSの利用がおすすめです。
WikiFXではVPSを提供しているので、ぜひ参考にしてください。
使用制限が多い
WebTraderでは、ソフト版MT5で利用できる一部の機能が制限されています。
制限されている機能は以下の通りです。
- チャートの複数表示
- 一部のカスタマイズオプション
- 定型チャートの保存
- マーケット情報・シグナル情報、ニュース
一番注意すべきは、「チャートに関する機能」が制限されている点です。
WebTraderでは、複数チャートの同時表示ができないため、複数の取引銘柄で取引したい人は毎度チャートを切り替えなくてはならないため、多少不便である可能性があります。
また、定型チャートの保存ができないため、一度カスタマイズしたチャートを削除してしまうと、再度表示した時にリセットされてしまうため、複雑なチャートカスタマイズを行う方はソフト版MT5を利用するようにしましょう。
セキュリティ面には注意
ソフト版のMT5は、パソコンにインストールしたソフトで取引を行うため、アプリを開く以外にログイン情報を確認する方法はありません。
しかし、WebTraderはブラウザ上でログインして取引を行うため、どうしてもブラウザ上にログイン履歴が残ってしまいます。
最近では、Googleなど媒体によっては、ログイン情報を自動で記入してくれる機能があるため、第三者がログイン履歴からWebTraderにログインした場合、簡単に不正利用できてしまう危険性があります。
WebTraderを利用する場合は、「ブラウザの履歴を毎回削除する」「ログイン情報の自動記憶を設定しない」などセキュリティ対策を欠かさないように注意しましょう。
【MT5 ウェブ版】WebTraderの使い方
ここまで、WebTraderの特徴について解説してきました。
ここからは、ウェブ版のMT5を実際に利用したい方向けに、WebTraderの使い方について解説していきます。
WebTraderの使い方は、取引業者によって多少異なりますが、基本的に2手順で完了します。
- 各FX業者のWebTraderにアクセスする
- 自身の口座番号とパスワードを入力してログインする
今回は、OANDA証券のWeb Terminalを例に解説していきますが、他社の場合でも概ね手順は同じなので、ぜひ参考にしてください。
各FX業者のWebTraderにアクセスする
まずは、各FX業者のWebTraderにアクセスします。
WebTraderのログインページは、基本的に各FX業者の公式サイトからアクセスできるため、自分が取引する業者の公式サイトを検索してみましょう。
OANDA証券のウェブ版で取引したい場合は以下のボタンからアクセス出来ます。
また、WebTraderは、あらゆる主要ブラウザ(Google Chroom、Safari、Edge、Firefox)に対応しており、現状では各ブラウザが原因である不具合も見られないため、ブラウザによるトレード環境の大きな違いは無いと考えられます。
そのため、操作性が自分に合っているものや普段から利用していて使い慣れているブラウザを活用してWebTraderにアクセスすることがおすすめです。
自身の口座番号とパスワードを入力してログインする
WebTraderにアクセスすると、口座に接続するためにログイン情報を入力する画面が表示されるので、「ログインID」「パスワード」「取引サーバー」を入力しましょう。
ここで入力するログイン情報は、口座開設時にFX業者からメールで受け取る口座情報と同じものになります。
もし、ログイン情報を忘れてしまった場合は、公式サイトからログイン情報の再発行を行うようにしましょう。
【MT5 ウェブ版】WebTraderを利用できる国内FX業者
Wiki FXでは、安全性や資金管理の面などの複数の観点から、国内FX業者で取引することを推奨しています。
以下の記事では、海外FXの危険性について解説しています。
海外FXの詐欺被害の対策も紹介しているので、参考にしてください。
そのため、今回はWebTraderに対応している国内FX業者を3つ紹介します。
VPS | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | 取引手数料 | デモ口座 | 最短口座開設日数 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|
OANDA証券 | 40種類 | 10,000通貨 | 無料 | 可能 | 翌日 | 詳細 |
AVATRADE | 55種類 | 1,000通貨 | 無料 | 不可 | 翌日 | 詳細 |
フィリップ証券 | 24種類 | 1,000通貨 | 無料 | 可能 | 翌日 | 詳細 |
それぞれの国内FX業者について解説していくので、自分に合った取引業者のMT5を利用しましょう。
AVA TRADE
- マーケット情報を確認できる
- 操作は単純だから初心者でも安心
- 取引通貨ペアが55種類と豊富
前述したように、一般的なWebTraderでは、マーケット情報やニュースを確認できませんが、AVATRADEでは最新のマーケット情報や専門家による市場分析、詳細なチャートを搭載しています。
また、ワンクリック注文やテクニカルインジケーターの簡単設定など、ソフト版MT5よりもシンプルな操作性となっているため、初心者でも安心してFX取引を始めれるでしょう。
さらに、AVATRADEでは、55種類の取引通貨ペアを取り扱っているため、米ドル/円やユーロ/円のような主要通貨ペアからトルコリラ/円や南アフリカランド/円といったマイナー通貨まで幅広く取引できます。
OANDA証券
- OANDA証券オリジナルのインジケーターを利用できる
- バックテスト機能が充実
- 細かい仕様のアップデートによる操作性の改善
OANDA証券のWebTraderでは、40種類以上のテクニカルインジケーターが装備されていることに加えて、OANDA証券証券オリジナルのインジケーターも無料で利用できるため、他社よりも幅広く深いテクニカル分析が可能です。
また、OANDA証券のMT5は64bit仕様にアップグレードされ、バックテストにかかる時間を大幅に削減、グラフを用いたレポート形式でバックテストの結果を視覚的に見やすくなっているため、非常に手法を見直しやすくなっています。
さらに、「経済指標の予定をチャート上に表示」「気配値表示にプライスボード、価格の詳細を表示」などMT4からMT5へ細かいアップデートを重ねることによって、快適な取引環境を実現しています。
フィリップ証券
- インジケーターやオブジェクトが80種類以上と豊富
- 注文方法が多彩
- 重要時間帯も電話対応可能
フィリップ証券のWebTraderでは、合計80種類以上のインジケーターやオブジェクトを標準搭載しているため、より深いテクニカル分析を行えます。
さらに、現在の価格で取引する「成行注文」や価格を指定して注文する「指値注文」の他にも「トレール注文」「OCO注文」「イフダン注文」など多彩な注文方法を利用できるため、相場状況に応じて適した注文方法を使え分けられます。
さらに、フィリップ証券では午前7時から相場の値動きが活発になる日本時間23時まで電話サポートを行っているため、重要な時間帯に万が一問題が発生しても、すぐに相談が可能です。
【まとめ】自分に合った取引プラットフォームで取引しよう
- WebTraderとは、MT5をウェブサイト上でログインして、FX取引を行えるサービス
- WebTraderの最大のメリットは、ソフトをインストールする必要が無い点
- WebTraderの最大のデメリットは、カスタマイズ性が低い点
- WebTraderを利用したい場合は、国内FX業者で取引するべき
今回は、WebTraderのメリット・デメリットやWebTraderの使い方、WebTraderを利用できる国内FX業者について解説しました。
WebTraderは、ソフトをインストールせずにブラウザ上でMT5を利用できるため、場所やパソコンのスペックに関わらず取引を始められる点がメリットです。
しかし、ソフト版のMT5と比較して、カスタマイズ性が低く、使用制限が何点かあるため、普段からソフト版MT5を利用している人は、快適にトレード出来ない可能性があります。
この記事で紹介したWebTraderのメリット・デメリット、WebTraderの使い方を参考に、ソフト版MT5かWebTraderの自分に合った方の取引プラットフォームで取引しましょう。
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