FXの相場分析レポート|2022年1月11日(火)

今日は「鏡開き」の日ですね。お餅を割って、子供と一緒にぜんざいをつくろうと思います。

それでは先週から昨日まで(1月3日~8日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。 

目次

ドル円相場の振り返り -ファンダメンタルズ分析

年明けのドル円は乱高下でした。
去年12月31日の高値・安値を更新した後に反転し、投機的な値動きを見せました。
NY時間に入るとダウ平均株価が最高値を更新し、徐々にリスクオンの流れとなっていきます。
1月4日に入ると前日のダウ平均株価と相関した日経平均株価が急伸したのを受け、ドル円も上値を伸ばし116.33円をつけます。116円台に乗せるのは5年ぶりとなります。 

1月5日以降はFOMC議事録で利上げ時期の前倒しが指摘されると警戒感が広がりリスクオフの流れが定着しました。
1月6日には米国株式市場が急落し、翌日7日に日本株も大幅な下げ相場となりました。
その後のドル円は軟調に推移しています。7日に発表された米雇用統計ではまちまちの結果となり、結果値動きも限定的となっています。 

週明け10日はウクライナ情勢に関する米露協議への懸念からリスクオフオフとなり、ドル円は下げ幅を拡大しています。 

今週の注目指標は、12日(水)に発表される米国消費者物価指数と14日(金)に発表される12月小売売上高です。これらの指標が物価上昇(予想以上)を示せば、インフレ懸念からドル円が上昇しやすくなります。また、パウエルFRB議長がFRBのバランスシート縮小に言及する可能性もあり、こちらも注視する必要があります。 

本日の重要指標・発言

1月11日(火) 24:00 米国 パウエルFRB議長、指名承認公聴会  

今週の重要指標・発言

日付時間イベント
1月12日(水)22:30米国 12月消費者物価指数(CPI) 
1月13日(木) 22:30米国 12月卸売物価指数(PPI)
1月13日(木)24:00米国 ブレイナードFRB理事、指名承認公聴会
1月14日(金) 22:30米国 12月小売売上高 

ドル円相場分析 -テクニカル分析

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。 

・ボリンジャーバンドと節目を使用した環境認識 

ボリンジャーバンドと節目を使用した環境認識 

チャートはドル円です。
まずは月足チャートを見てみましょう。

チャート:ドル円 月足

現在は116.136円がレジスタンスラインとして機能しています(紫の水平線)
この水平線は、黄色四角のネックラインが基点になっています。
日足でトレードする場合は、月足のレジスタンスラインを目安にするとトレードしやすいと思います。
また、ボリンジャーバンドの2σを実体でブレイクしており(バンドウォーク)、安易な逆張りは危険であることがわかります。 

日足で見ると、ローソク足の実体が116.136円(紫の水平線)で止められており、このレジスタンスラインが強く意識されていることが確認できます。
また、日足でもバンドウォークが発生しており、勢いが強いことが確認できます。 

チャート:ドル円 月足

注目すべきはバンドウォーク中に大陽線(赤色矢印)が出現していることです。

青色四角でじり高になった後に大陽線が出ていることは重要で、このパターンは最後の上昇である『バイイング・クライマックス』を疑うべきだと考えます。
『バイイング・クライマックス』はトレンドの大天井を表すパターンなので、ここから買いを狙う場合は注意が必要です。 

本日のトレード方針 -AUDUSD-

本日は豪ドルドル(AUDUSD)で売買方針を示していきます。 

アクション価格
エントリーポイント0.71870
利益確定ポイント(T/P)0.71385
損切りポイント(S/L) 0.70915
建値ストップ移動ポイント0.72023

チャートは豪ドルドル4時間足を見ていきましょう。

チャート:豪ドル米ドル 4時間足

トレンド転換後のロールオーバーを狙っていきます。
エントリーポイントまで上がってこないかもしれませんが、リスクリワードレシオの高いポイントで待機します。
損切りポイント(S/L)は直近高値の少し上に設定しました。

この高値はフィボナッチの半値で反発していますので、ここからの反転は大きく値幅が取れる可能性が高いと判断しています。
利益確定ポイント(T/P)①②は主要な安値のローソク足実体下限に設定しています。
また、利益確定ポイント(T/P)①に到達した場合、残りのポジションも建値にストップを移動させる予定です。 

今週は重要な経済指標や要人発言が多いため、突発的な乱高下を警戒しています。狭いストップ幅で駆られない為、ゆったりとスイングトレードをメインに考えています。 

直近の平均値変動幅 

豪ドルドル1日の平均値変動幅を表すADRです。 

ADR20=59 
ADR10=57 
ADR5=62 

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