寒さも厳しさを増してきました。しっかりと防寒して体調管理を徹底したいと思います。
それでは先週(1月10日~14日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返りと今週の展望−ファンダメンタルズ分析
連休明け11日、パウエルFRB議長の指名承認公聴会があり、市場予想ほどタカ派ではなかった為ドルは急落。その後は下値を探る展開となりました。
13日には米国消費者物価指数(CPI)が発表され、予想よりも高い伸び率を記録したのにも関わらず、ドル売りは継続となりました。また、インフレはピークアウトしたとの見方もあり、為替相場はリスク回避の動きからドル安に振れています。
14日のFRB副議長指名承認公聴会でブレイナードFRB理事はタカ派に転じるスタンスを示しました。これは政策に対する転換点になると考えられます。また、インフレへの対応が急務であることを示しています。
同日、「日本銀行は、2%のインフレ目標達成前に利上げを開始できるかどうかを議論している」と観測報道が出たことにより、その後円高にシフトしています。
今週は米国の経済指標は控えめとなっています。FOMC前ということで当局者の発言が控えられる『ブラックアウト』期間に突入するため、関連の情報は減少予定です。
18日に発表される日銀展望レポートでは、インフレの上昇率に注目が集まります。仮に上方修正されるようであれば、ドル円の上値は重くなり、日米の金利差縮小に対して市場の注意が集まる展開が予想されます。
また、FRBが利上げする場合でも、素直にドル高になるわけではなく、市場は一旦乱高下することもあるので注意が必要です。
今週の重要指標・発言
日付 時間 | イベント |
---|---|
1月17日 11:00 | 中国 10-12月期 四半期国内総生産(GDP) |
1月18日 未定 | 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 日本 日銀展望レポート |
1月18日 15:30 | 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見 |
1月19日 16:00 | イギリス 12月 消費者物価指数(CPI) [前月比] イギリス 12月 小売物価指数(RPI) |
1月19日 22:30 | カナダ 消費者物価指数(CPI) |
1月19日 23:15 | イギリス 英中銀(BOE)ベイリー総裁の発言 |
1月20日 09:30 | オーストラリア 12月 新規雇用者数 オーストラリア 12月 失業率 |
1月20日 19:00 | 欧州連合 12月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比] |
1月20日 20:00 | トルコ 政策金利&声明発表 |
1月20日 21:30 | 欧州連合 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 |
1月21日 08:30 | 日本 12月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比] |
1月21日 08:50 | 日銀・金融政策決定会合議事要旨 |
ドル円相場分析 -テクニカル分析–
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
・ボリンジャーバンドを使用した環境認識
ボリンジャーバンドを使用した環境認識
チャートはドル円月足です。先週、かなり下落しましたが、月足レベルでは先月のローソク足(赤色矢印)の範囲内の値動きであり、まだ上昇圧力は強いと思われます。
ボリンジャーバンドで見ると1σと2σの間で推移しており、上値を伸ばしやすいパターンです。この場合、ボリンジャーバンドの1σがサポートになりやすいので、合わせてみていくと良いと思います。
続いて、ドル円週足のチャートを見ていきましょう。
週足で気になるポイントはオシレーター(RSI14)でダイバージェンスが発生している事です。
ダイバージェンスは相場の勢いが弱まったことを示しており、トレンド転換の予兆とされます。
但し、ボリンジャーバンドのミドルバンド(青色矢印)を見ると、急角度で上昇中なので、全体の勢いはまだ強いと判断できます。
よって、短期的には勢いが低下しているが、中長期的には勢いが衰えていないと判断します。
ドル円日足のチャートを見ていきましょう。現在はボリンジャーバンドの-2σに支えられ反発し、下髭の長いピンバー(赤色矢印)が出ている点に注目です。
この急落に対してピンバー1本で反転すると考えるのは危険ですが、参加者の注目が集まりやすい足形なので、高値と実体上限下限も合わせて注視していきます。
本日のトレード方針 EURCHF
本日はユーロスイスで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 1.03772 |
利益確定ポイント(T/P) | 1.06250 |
利益確定ポイント(T/P)② | 1.06031 |
損切りポイント(S/L) | 1.03243 |
チャートはユーロスイスの日足です。週初めなのでスイングの方針を示しておきます。
現在ユーロスイスが長いレンジを超え、大きく上昇する可能性が出てきました。
他ユーロクロスも上昇の形を示していますので、ユーロの買いを狙っています。
今回はユーロ、ドル、スイスの3すくみを見てユーロスイスの買いを選択しました。使用業者のユーロスイスのスプレッドが高いようならユーロドルの買いでも良いと思います。
直近の平均値変動幅
ユーロスイスの1日の平均値変動幅を表すADRです。
1日の高値~安値の値幅がこの付近に収まることが多いです。
ADR20=43
ADR10=55
ADR5=61
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