各国の利上げが続いている中日本はどのような道を進むのでしょうか?かじ取りの難しい局面となっています。
それでは昨日(2月3日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
4日の東京時間のドル円は自律反発を見せました。
日経平均株価は軟調地合いとなりましたがドル円への影響は限定的となっています。
東京時間午前は前日NY時間の高値とピボットの重複ポイントで頭を抑えられて小動きとなりましたが、午後に上抜くと同ポイントを足場にして急上昇しました。
薄い材料の中、テクニカル重視の値動きとなっています。
欧州時間は東京時間の流れを引き継ぎ続伸しました。
大きく上昇した後、ADR10(過去10日間の平均値幅)に到達すると反転し、その後小動きとなっています。
米10年債利回りは狭いレンジ内の取引となっていますが、影響も少なくドル高・円安となっています。
また、BOE政策金利発表、ECB政策金利発表&記者会見の影響は限定的となっています。
イングランド銀行はインフレ抑制の為、政策金利を年0.25%から0.5%へ引き上げると発表しました。
国債や社債を買い入れる量的緩和策については、満期を迎えた資産の再投資を中止し、保有資産の圧縮に着手すると述べています。
発表を受けてポンドは急上昇しました。
欧州中央銀行は予想通り金利を据え置きとしました。
ただし、インフレのリスクが高まっていることを認め、年内の利上げに踏み切る可能性を排除しませんでした。
ラガルドECB総裁は会見で「昨年12月時点のECB予想と比較すると、インフレ見通しに対するリスクは、特に短期的には上方に傾いている」と予想外にタカ派の見解を示しました。
これに対しユーロは大幅に上昇しています。
NY時間はドル安、円安となりました。
ロンドン時間に値幅を達成していることもあり小動きとなっています。
上値はロンドン時間の高値で抑えられ、下値はピボットR1で支えられています。
ISM非製造業景況指数は予想値を上回りましたが、11か月ぶりの低水準となりました。
ISMは新型コロナウイルスに関連した供給制約が続いている事と、社員の欠勤などで支障をきたしていると分析しています。
本日の重要指標・発言
時間 | イベント | 結果 |
---|---|---|
22:30 | アメリカ 1月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] | 46.7万人 |
22:30 | アメリカ 1月 失業率 | 4% |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
・節目を使用した環境認識
・高値安値を使用した環境認識
節目を使用した環境認識
チャートはドル円4時間足です。
現在は週足のフィボナッチの161.8%で抑えられて下落中なので、下値は113円~111円付近もあると考えています。
現在の反転ポイントは昨日の分析で示した青四角となっており、橙色四角のヘッド&ショルダーの261.8%となっています。上値目安は緑四角と桃色四角で示したポイントです。
緑四角は「ヘッド&ショルダーのネックライン」と「フィボナッチリトレースメントの61.8%」です。
桃色四角はそれに加え「下位足の上昇トレンドのフィボナッチターゲット」を加味しています。
現在、月足も同時線となっており、流れを掴みにくい難しい相場になるのではないかと思います。
高値安値を使用した認識
チャートはドル円1時間足です。
現在青ライン(最終戻り高値)を上抜けていますので、トレンド方向は上と判断出来ます。
2つの赤矢印のポイントを見ると、サポートがレジスタンスに変化したのが確認できますので、この青ラインがトレンド転換の節目として判断して良いと思います。
次の節目は赤ラインでここはヘッド&ショルダーのネックラインとなっており、サポレジ転換も確認できるポイントです。
ここを突き抜けると、次は緑ラインを目指しやすくなります。
本日のトレード方針 -USDJPY-
本日はドル円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 114.653 |
利益確定ポイント(T/P)① | 115.161 |
利益確定ポイント(T/P)② | 114.449 |
損切りポイント(S/L) | 114.772 |
「セントラル・ピボット・レンジ(CPR)」で『Higher Value』が出現していますので、買いを狙っていきます。
CPRが収縮ではなく拡大をしていますのでブレイクアウトではなく押し目狙いです。
建値ストップ移動ポイントを利用しないと、期待値がかなり下がりますのでご注意ください。
また、各種値(エントリー値等)は節目と併用することで精度が上がりますので、上手に活用頂ければと思います。
直近の平均値変動幅
1日の平均値変動幅を表すADRです。1日の高値~安値の値幅がこの付近に収まることが多いです。節目と合わせて活用下さい。
【ドル円】
ADR20=67
ADR10=67
ADR5=64
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