FXの相場分析レポート|2022年2月8日(火)

先日ブルームバーグのウェブサイト上に「ロシアがウクライナに侵攻」という見出しが誤って載ってしまいニュースになりました。
これに対し、危機管理が徹底されていないという意見や、戦争に対する反応を見るため故意的に行われたものである、などの意見が見られました。

それでは昨日(2月7日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

7日の東京時間は小動きとなりました。日経平均株価は大きく下落しましたが、ドル円への影響は限定的となっています。
米10年積利回りは雇用統計後に急伸した後、1.9%台で高止まりとなっています。
ピボットを基点に底固い展開となっており、午後には前日高値を目指す値動きを見せますが、チャレンジに失敗すると失速し、下値を探る展開となりました。
また、東京株式市場が閉まると下げ基調に変化していますが、これは最近よく見る値動きです。

欧州時間は東京時間の流れを引き継ぎ軟調地合いとなりました。
前半は円買い相場になっており、東京時間のレンジを下抜けると下げが加速し、更にレンジ下限に上値を抑えられると安値を切り下げる展開となりました。
レンジと同値幅の下落を達成した後は反発し、再度レンジ下限に跳ね返されるまで上昇が続きました。
材料薄となっており、テクニカル主導の相場となっています。
欧州株式市場は堅調に推移していますが、ドル円への影響は限定的となっています。
前回のFOMC以降は株式市場との相関が下がっています。

NY時間はドル売り、円売り相場となり、ほぼ欧州時間の値幅内の値動きとなっています。
欧州中央銀行のラガルド総裁の発言があり「ユーロ圏のインフレ率は低下した後、安定する可能性が高いため、大幅な金融引き締めは必要ない」と見解を述べました。
ラガルド総裁は2月3日の定例記者会見で予想外にタカ派の見解を示したことでユーロは大幅に上昇する事となりました。
それを受け、今回の発言に注目が集まっていましたが、それほど強い発言もなく市場への影響は限定的となっています。

また、本日も材料薄となっております。

本日の重要指標・発言

時間イベント
11:15NZ  ニュージーランド準備銀行 オア総裁の発言
27:00米国 3年積入札

ドル円相場分析−テクニカル分析−

本日は下記の2点を中心にドル円を分析していきます。

・節目を使用した環境認識
・RSIで見る相関関係

節目を使用した環境認識

チャートはドル円1時間足です。現在、日足に方向感がなく、ファンダメンタルズも材料薄となっていますので、時間足クラスの値動きを中心に分析をしています。

引いてあるラインは昨日とほぼ同じです。

紫ライン:NT計算値のターゲットなど値幅の限界ライン
青ライン:サポレジ転換が起こったポイント
赤ライン:日足のローソク足の節目
緑ライン:重要なフィボライン

追加で新しく水色四角を描写していますが、これは現在最重要のサポレジ転換ポイントです。
ここを下抜けているので現在は下目線で見ています。ターゲットは橙色四角付近です。

このようなサポレジ転換が起こった場合、全てのポイントで仕掛けるのではなく、

①主要な節目で反発した後に出現するパターン
②上位足のトレンドに沿って出現するパターン

に限定すると期待値が高まります。①は値幅に影響し②は勝率に影響しやすいです。
また、トレンドと逆方向のサポレジ転換のトレードは期待値が大分下がります。

RSIで見る相関関係

RSI(28)を使用して各通貨の傾向を見ていきます。
緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強くなります。

ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3すくみで見ると、全て緑色なので、

ドル>円 ⇒ドルが強い
ユーロ>円 ⇒ユーロが強い
ユーロ>ドル ⇒ユーロが強い
ユーロ>ドル>円

という図式となり、最強通貨がユーロ、最弱通貨の円ということで、ユーロ円の買いを狙う事になります。ただ、全体的に薄い色味なので、相場全体に勢いが無く、無理してトレードをしなくても良いと判断しています。

本日のトレード方針 -USDJPY-

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント現在値成り行き(115.047)
利益確定ポイント(T/P)114.805
損切りポイント(S/L)115.181

節目を使用した環境認識で示したように、サポレジ転換が起こっていますので売りを狙っていきます。
エントリーは損切りポイント(S/L)の下であれば何処でも良いです。
損切りポイント付近の高値は半値戻しとなっており、現在はそこからの下落です。

チャート上の最高値は大きな波のフィボナッチターゲットとなっています。
ですので、ターゲット到達して下落を開始しました。
その後にサポレジ転換を値動きが確認できたのでエントリーする、という形になります。
懸念材料としては日足がトレンドレスな事だと考えています。

直近の平均値変動幅

1日の平均値変動幅を表すADRです。1日の高値~安値の値幅がこの付近に収まることが多いです。
節目と合わせて活用下さい。材料が少ない時に機能しやすいです。

【ドル円】

ADR20=66
ADR10=67
ADR5=62

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