バイデン大統領の支持率が急上昇中です。支持率は34%から52%に上昇し、不支持率は50%から44%に下降しています。
それでは昨日(3月10日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
10日のドル円は、日付が変わると同時にピボットの位置する115.75円まで下落しましたが、その後は反発し、上昇に転じました。
東京市場はゴトー日であり、実需の買いでドル円も上昇しました。
ゴトーの日(ゴトウの日)というのは、日付に『5』と『10』が付く日のことです。
毎月の『5日、10日、15日、20日、25日、30日』のことを指しています。
日本の輸入企業の多くはドルで購入代金を支払っているのですが、この決済日がゴトーの日になる場合が多いです。
つまり、決済日であるゴトーの日は『ドルが多く買われる傾向がある』とされています。
そして一般的には、金融機関が外貨の交換レート(仲値)を決定する毎朝9時55分に向けて、円安の方向に動くとされています。
日経平均株価が1,000円超の上昇となり、ドル円も朝方に前日高値を上抜けると上げ幅を拡大し、2月10日の高値を意識した値動きを見せながら上昇幅を拡大しました。
しかし、高値更新に失敗するとサポートを割り込み、午後には東京市場オープン値付近まで下落しました。
欧州市場は欧州通貨のユーロ、ポンドが売られ、資源国通貨のオージー、NZ、カナダが買われました。
ドル円は膠着状態となっています。
ロシア、ウクライナ、トルコの三か国協議の結果は、19時にウクライナのクレバ外相から「停戦に向けて進展はない」「停戦協議を続ける用意がある」「ウクライナがロシアの要求に従わない限り攻勢を続けると通告している」と伝えられました。
ロシアのラブロフ外相は「ロシアはウクライナを攻撃していない」と述べ、ウクライナの中立化を改めて望むなど、両国の主張の隔たりは解消されていません。
ECB政策金利発表は襲う通り政策金利を据え置きました。
また、量的緩和の早期終了計画が発表されるとユーロは急騰しています。
しかし、その後のラガルド総裁の記者会見で、インフレ加速や成長見通しに対するリスクが大幅に高まったと指摘され、スタグフレーションへの懸念からユーロが売られる展開となりました。
ニューヨーク市場では、ロンドン市場の流れを引き継ぎ、欧州通貨売り、資源国通貨買いとなりました。ドル円は方向感のない動きとなっています。
22時半に発表された米国2月消費者物価指数は市場予想とほぼ一致していましたが(結果:0.8% 予想:0.8%)、伸び率が1月から拡大し、40年ぶりの高水準となりました。
ロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー価格の高騰が、物価上昇に拍車がかけることが懸念されています。
消費者物価指数の発表を受けて、ドル円は上昇し、当日の東京市場高値同値となる116.18円まで上昇しました。
本日の重要指標・発言
時間 | イベント |
---|---|
16:00 | 1月 月次国内総生産(GDP) [前月比] |
22:30 | カナダ 2月 失業率 |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
・MTF(マルチタイムフレーム)の移動平均線を使用した環境認識
MTF(マルチタイムフレーム)の移動平均線を使用した環境認識
チャートはドル円4時間足です。
表示してある移動平均線は、4時間足の20SMA(青)、日足の20SMA(赤)、週足の20SMA(緑)、月足の20SMA(橙色)となっています。
現在、4時間足、日足、週足、月足が上から順に並んでおり、パーフェクトオーダーと呼ばれる状態で、トレンドの方向は上です。
価格は4時間足と日足の移動平均線を中心に上下に動いているので、4時間足と日足ではレンジ相場であると判断できます。
注目は週足の移動平均線がサポートして機能している事です。この場合、上抜けた場合は週足の値幅の上げが期待できます。
抵抗線で見てみると、上値は116.33円の水平線頭を抑えられ、下値は切り上がったトレンドラインでサポートし、三角形を形成しています。
これはペナントと呼ばれるパターンに該当し、上値の116.33円を抜けると一段高が期待できます。
本日のトレード方針 -EURAUD-
本日はユーロオージーで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 1.50467 |
利益確定ポイント(T/P) | 1.47971 |
損切りポイント(S/L) | 1.5160 |
チャートはユーロオージーの4時間足です。
一旦大きく反発しているので、少し怖いですが、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析両方を考慮し、売りを狙っていきます。
エントリーは節目の重複を見て決めていますが、主な根拠はサポレジが転換した節目です。
損切りは直近高値の少し上、利益確定ポイントはフィボナッチと節目が重なり合った所です。
この利益確定ポイントは、買い注文が入りやすいポイントなので、注意深く見ていきます。
直近の平均値変動幅
ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。
1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。
材料が少ないときにより意識されやすくなります。
【ドル円】
ADR20=66
ADR10=63
ADR5=58
【ユーロオージー】
ADR20=157
ADR10=211
ADR5=270
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