円が大幅に売り込まれています。
テクニカル的にも売り要因が多いですが、少しスピードが速すぎるのが気になります。
エネルギー価格の高騰や為替の変動をヘッジするために、長期投資も考えていこうと思います。
それでは昨日(3月22日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
22日のドル円は大きく上昇しました。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な発言でドル買いが加速しています。
また、日本の量的緩和継続のスタンスが円売りを加速させています。
22日は時間外から急騰し、前日高値を上回ります。
東京市場でも勢いが衰えず、強い円売りとなりました。
午前には早くも心理的節目である120円やピボットのR3の重複ポイントに到達し、一旦は反発を見せ膠着しますが、午後には上抜けします。
上抜け後は勢いを増し、ストップロスを巻き込みながら112.455円に到達します。
欧州市場に入るとドル買いが一服しますが、円売りが継続します。
特にNZで買いが入り、オージー、ポンドと続きます。
米10年積利回りや欧州株式市場も堅調に推移しおり、ドル円も続伸し121.02円まで上昇しました。
NY市場に入ると円高が一服し、NZやオージーが続伸する中、ドル円は小動きとなりました。
米セントルイス連銀のブラード総裁は年内に政策金利を3%超の水準に引き上げることを改めて支持しました。
また、利上げのサイクルは早い方が良いと述べています。
市場が発言に対し、市場の値動きは限定的でした。
米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は原油価格の上昇や、サプライチェーンの混乱によるインフレの加速に懸念を示しました。
インフレを抑制するために、政策金利の引き上げ、金融引き締めを行うべきと述べています。
本日の重要指標・発言
時間 | イベント |
---|---|
16:00 | 英国 2月 消費者物価指数(CPI) [前月比] |
21:00 | 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 |
21:00 | 英国 ベイリー英中銀総裁の発言 |
23:00 | 米国 2月 新築住宅販売件数 |
28:00 | 米国 ブラードセントルイス連銀総裁の発言 |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
・ボリンジャーバンドを使用した環境認識
・バンドウォーク中のエントリーのタイミング
ボリンジャーバンドを使用した環境認識
チャートはドル円で、左上が4時間足、左下が日足、右上が週足、右下が月足です。
ローソク足の実体がボリンジャーバンドの2σを超える『バンドウォーク』が4つの時間軸で発生しています。
かなり強いトレンドが認められますので、安易な逆張りは厳禁です。
勢いが強いと押しがなく、エントリーのタイミングを難しくなりますが、相関を見て、他通貨がブレイクアウトするタイミングに合わせてトレードするのも良い戦略です。
バンドウォーク中のエントリーのタイミング
チャートはドル円週足です。
バンドウォーク中のエントリーは押しが少なく、エントリーのタイミングが難しく感じる方も多いと思います。
その場合のオーソドックスな戦略としては、トレンドと反対方向のボリンジャーバンドの2σが拡大しているようなら(橙色丸印)、押しを待たずに入っても問題ないと考えています。
そして、最も大事なのはどのような節目をブレイクして発生したバンドウォークなのか?見極めることです。
基本的には2点支持の水平線、3点支持のトレンドラインのブレイクアウトした後のバンドウォークを狙うと良いです。
また、テクニカルだけではなく、今回のように明確なファンダメンタルズ(日米の政策差)があると安心してトレードができます。
本日のトレード方針 -USDJPY-
本日はドル円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 121.033 |
利益確定ポイント(T/P) | 121.50(半分決済) |
損切りポイント(S/L) | 120.363 |
建値ストップ移動ポイント | 121.50 |
勢いが強いので高値ブレイクで買っていきます。
利益確定は売り注文が固まっているポイントに設定しています。
このポイントでポジションの半分を決済し、残りのポジションで大利を狙います。
また、同時にストップを建値に移動させます。損切りは直近安値に設定しています。
週足クラスでは勢いが継続中ですが、4時間足以下だと減速がみられますので、少しロットを落としてトレードしていきます。
直近の平均値変動幅
ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。
1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。
材料が少ないときにより意識されやすくなります。
レンジ相場で機能することが多いので、現在のようにトレンドが強い時は、ストップを建値に移動させるポイントとして活用するが良いと思います。
【ドル円】
ADR20=77
ADR10=83
ADR5=91
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