FXの相場分析レポート|2022年4月25日(月)

22日にTBSが報道した協調介入報道(誤報)がニュースになっています。
財務省幹部は「TBSの報道は事実に反しており、取材に応じた事実もない」と述べています。

一体何が起こったのか?事実相場は大きく動いておりますので、厳しい追及が求められています。

それでは先週の(4月18日~4月22日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りと今週の展望ファンダメンタルズ分析

18日、鈴木財務相が「円安が良いのか悪いのか、一概には言えない」、黒田日銀総裁が「急激な円安の場合、マイナスの影響が大きい」と発言し、ドル円は急落します。

19日、前日高値を超えると、ドル円は急騰します。
鈴木財務相が「緊張感をもって市場の動向を注視したい」、
松野官房長官が「急激な為替変動は好ましくない」と述べましたが、上昇圧力が強く、直ぐに押し戻されます。
3月米住宅着工件数が発表され、サプライズで強い結果となりドルは上昇しました。

20日、磯崎官房副長官が「急速な変動は望ましくない」、岸田首相が「急速な変動は好ましくない」と発言し、ドル円は下落に転じます。
日銀は20日、21日から26日にかけて連続指値オペを実施すると通知しました。円安が警戒されていましたが、市場の反応は限定的でした。

21日、鈴木財務相がG7で「高い緊張感を持って市場動向を注視していること、G7でもこれまでの合意に沿って緊密な意思疎通を図っていくことを確認した」、
黒田日銀総裁は「為替はファンダメンタルズに反映して安定推移が望ましい」と述べましたが、市場の反応は限定的でした。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「5月には50bpの利上げが検討される」とタカ派的な発言がありましたが、ドル円は下落しました。

22日、TBS 協調介入報道(誤報)があり、ドル円は急落します。
その後、黒田日銀総裁が「円が下落しても積極的な金融緩和を継続する必要」と述べると、急騰しました。

先週動いたポイントを書き出すと、ほとんどが円安牽制発言と金融緩和の継続に関する発言です。
したがって、今週は28日の日銀金融政策決定会合と日銀の展望レポートが焦点となります。
また、鈴木財務相の発言については、勢いよく上昇中に牽制することが多いので、押し目になりやすいと推測されます。

米国の利上げに関するタカ派的な発言に対しては、市場が反応しづらくなっており、織り込み済みとなっています。
次回FOMCでは、この織り込み済みの情報に対してどの程度乖離が出るのか? 注目していきます。

現在の状況です。

日米の金融政策の乖離から、ドル買い、円売りとなります。
アメリカの景気が良くなれば金利の上昇でドル買い、円売り。
ロシアとウクライナの停戦協議は合意に至ればドル、オージーは売り、円、ユーロは買い。
原油価格が上昇すれば資源国通貨は買われ、日本などの輸入国通貨は売られます。

上記4項目、全てにおいて円は売り条件に該当しております。

「今週の重要指標·発言」

日付イベント
4月26日米国 3月新築住宅販売件数[年率換算件数] [前月比]
4月26日米国 耐久財受注
米国 耐久財受注【除輸送用機器】
4月27日豪洲 第1四半期消費者物価指数
4月28日米国 第1四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [前期比年率]
4月28日日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
日本 黒田日銀総裁、定例記者会見
日本 日銀展望レポート
4月29日ドイツ 第1四半期 国内総生産(GDP、速報値) [前期比] [前年同期比]
4月29日欧州連合 4月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比]
欧州連合 4月 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) [前年同月比]
欧州連合 第1四半期四半期域内総生産(GDP、速報値) [前期比] [前年同期比]
4月29日カナダ 2月 月次国内総生産(GDP) [前月比] [前年同月比]
4月29日米国 3月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比]
米国 3月 個人消費支出(PCEコア·デフレーター、食品·エネルギー除く) [前年同月比]

ドル円相場分析テクニカル分析

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

·ボリンジャーバンドを使用した環境

ボリンジャーバンドを使用した環境

チャートは左から順にドル円日足、週足、月足です。

週足、月足でトレンドとは反対方向のボリンジャーバンド-2σ(緑丸)が拡大しており、トレンドの継続を示しています。
この2σが上向き(収縮)になるまでは、買い目線で良いと思います。

本日のトレード方針 -USDJPY-

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
買いのエントリーポイント129.41
買いの利益確定ポイント(T/P)130.60
売りのエントリーポイント127.44
売りの利益確定ポイント(T/P)126.314
損切りポイント(S/L)30pips

ドル円のCPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が継続中なので、上下のブレイクアウトを狙っていきます。
20日に発生したレンジを未だブレイクしておらず、エネルギーが溜まった状態と判断しています。

売買方針は、22日に掲載した内容とほぼ同様ですが、売りの利益確定ポイントを伸ばしています。

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