FXの相場分析レポート|2022年4月28日(木)

ロシアのガス供給問題で欧州が揺れています。
欧州のガス会社10社がガス購入のためルーブル口座開設をしており、足並みがそろわない状況です。
ルーブルもいつの間にか制裁前の価格水準に戻っていますね。

それでは昨日(4月27日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

brown metal tower

東京市場は強い豪ドル買い、強い円売りとなりました。
円の下落を受け、ドル円は上昇しています。
午前にはGW前に本邦輸入業者の買いが入り、127.81円まで上昇しました。
その後下押ししましたがピボットの位置する127.47円で支えられると、再び堅調に推移します。

オーストラリアの第1四半期消費者物価指数(CPI)は前期比2.1%上昇しました。
伸び率は前期の1.3%、市場予想の1.7%を上回っています。
ガソリン価格、住宅建設費、食品価格全てが上昇しています。
発表後は豪ドルが大きく上昇しました。
市場では、豪州中銀が5月3日の会合で政策金利を据え置き、その後6月に0.4ポイントの引き上げを決定するとの見方が強い。

欧州市場ではドル買い、円買いとなり、ドル円はやや膠着状態となります。
明日の日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑から、上値は重くなったという声も聞かれました。
米10年積利回りも方向感に欠け、材料不足となっています。

ポーランドのエネルギー大手PGNiGは、26日の声明で、ロシアのエネルギー大手ガスプロムから「天然ガスの供給を27日から停止する」と通知を受けたと発表しました。
既に供給は停止されたと報じられており、欧州の混乱が予想されます

こうしたガス供給問題を受け、ドイツのハベック経済相は2022年のGDP見通しを3.6%から2.2%に引き下げました。

NY市場はドル買い、ユーロ売りとなり、ドル円は急伸しました。23時、米3月中古住宅販売指数が予想を下回ったことで一時下押ししたが、米10年積利回りが堅調に推移すると、ドル円も前日高値を上抜け、一段上を目指す展開となりました。

本日の重要指標·発言

時間経済指標
正午過ぎ日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表未定 
正午過ぎ日本 4-6月期 日銀展望レポート
15:30日本 黒田日銀総裁、定例記者会見
21:30米国 第1四半期GDP【速報値】
21:30米国 個人消費【速報値】

ユーロドル相場分析テクニカル分析− 

本日は下記の分析を中心にユーロドルを分析していきます。

・節目で見る環境認識
・RSIで見る相関関係

節目で見る環境認識

チャートはユーロドル月足です。

現在、大きな節目に迫っています。
赤ラインで表示していますのでご確認下さい。

2つの赤矢印の安値付近、『1.03401~1.04151』が目安となります。
上昇トレンドに転じるにしても、こうした重要な節目は何度か試されることが多いです。
上昇·下降両方の基点となることが多い為、一旦はこの価格を目指すと予想しています。

RSIで見る相関関係

RSI(28)は各通貨のトレンドを見るために使用します。

緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強いことを示します。
今回はユーロクロスで相関を見ていきます。

ユーロドル、ユーロ円、ドル円の3すくみで見ると、ユーロドルとユーロが赤くドル円が緑です。よって、

ユーロドル ⇒ 「ユーロが弱い」「ドルが強い」
ユーロ円 ⇒「ユーロが弱い」「円が強い」
ドル円 ⇒ 「ドルが強い」「円が弱い」

「ドルが強い」が2つ、「ユーロが弱い」が2つありますので、ユーロドルの売りが正解となります。

また、ユーロドル、ユーロオージー、ユーロポンドの3通貨比較すると、
最も赤が強い(赤の期間が長い)のはユーロドルなので、ユーロドルの売りが正解となります。

今回はユーロクロス全般赤色となっており、強いトレンドが発生したことが確認できます。
相関の強い通貨を買い、相関の弱い通貨を売るだけでは、なかなか優位性を確保することはできませんので、相関と合わせてトレンドの強さを確認する事がコツとなります。

本日のトレード方針 -AUDJPY-

本日はオージー円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント90.417
利益確定ポイント(T/P)①88.885
利益確定ポイント(T/P)②88.497
建値ストップ移動ポイント89.475
損切りポイント(S/L)90.668

本日はオージー円でのCPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が出現していますので、
ブレイクアウトを狙っていきます。

この手法のコツは、損切り幅を小さくすることです。

勝率は下がりますが、長い目で見れば利益を残しやすくなります。
レンジのブレイクアウトなので、売りも買いも狙えますが、下にブレイクした場合は、近くにサポートがなく、価格が伸びやすいので、ショートを狙うとよいでしょう。

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