ドル円爆上げです。財務省の口先介入も「必要な場合は適切な対応を取る」という文言が使われ、警告レベルが上がってきました。
今後、「行き過ぎた相場の動きに対してはあらゆる措置を排除しない」という文言に移行すると、いよいよ為替介入が視野に入ります。注意深く見ていきましょう。
それでは昨日(4月28日)のドル円相場の動きを振り返っていきます。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

東京市場では、日銀の声明を受けて、かなり強い円売りが出ました。
9時台に鈴木財務相が「為替の安定は重要で、とくに急速な変動は望ましくない」と発言するとやや円買いが入ったが、
押し目となり上昇に転じます。
12時台、日銀声明で金融緩和策を維持することを決めました。
「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」
と述べています。
また、2%の「物価安定の目標」を安定的に達成·維持するために必要な時点まで、
「長短金利操作付き量的·質的金融緩和」を継続することとしています。
その施策は次のとおりです。
·短期金利を▲0.1%、長期金利を0%程度に抑えるイールドカーブ·コントロールを実施する。上限を設けない。
·指し値オペを毎日実地
また、日銀展望では、2022年度のGDP見通しは+2.9%、CPI見通しは+1.9%と予想されています。
欧州市場の東京市場の流れを受け、力強い上昇を継続します。
18時台、財務省幹部が「必要な場合は適切な対応を取る」と発言しました。
この発言は、これまでで最も強い口先介入であり、為替介入への警告となります。この発言を受けてドル円は下降しました。
NY市場では、21時半に米国第1四半期の実質国内総生産(GDP)速報値が発表され、予想値を大きく下回る結果となりました。
前回の6.9%増から大幅に下げ、−1.4%となっています。発表を受けてドル円は約50銭下落しました。
本日の重要指標·発言
時間 | 経済指標 |
---|---|
17:00 | スイス ジョーダンSNB総裁の発言 |
17:00 | ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) [前期比] [前年同期比] |
18:00 | 欧州連合 4月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比] 欧州連合 4月 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) [前年同月比] 欧州連合 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) [前期比] [前年同期比] |
21:30 | カナダ 2月 月次国内総生産(GDP) [前月比] [前年同月比] |
21:30 | 米国 3月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比] 米国 3月 個人消費支出(PCEコア·デフレーター、食品·エネルギー除く) [前月比] [前年同月比] |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
·チャートパターンからみる上値ターゲット
·CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識
チャートパターンからみる上値ターゲット
ドル円の勢いが止まりません。
どこまで上昇するのか?ドル円月足チャートで見ていきます。

直近では、紫のラインを超えたのが最大のポイントです。
青い四角で2回抑えられたが、3回目のチャレンジで上に抜けました。
今回のように3回目のチャレンジで上抜けすると、上抜けた方向に強いトレンドが発生する可能性が高まります。
今回はバンドウォークも発生しているため、一段上があると考える方が自然です。
その場合の上値ターゲットなのですが「A」または「B」が候補となります。
気になるのは桃色四角の反発ポイントで、特に気になるのが赤矢印の反転ポイントです。
この位置で反転している場合、「B」の高値を意識したチャート形状となり、現在の上値目標は「B」の147円と判断しています。
CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識

本日のCPRは、完全に前日のCPRの上に位置していますので、『Higher Value』と呼ばれるパターンとなります。
また、本日の始値もCPRの上からスタートしていますので、上昇圧力は強いと判断できます。
また、本日のCPRは前日のCPRよりも幅が広いので、「Sideways」=レンジになりやすい環境、に分類されます。
『Higher Value』と「Sideways」の組み合わせですので、本日のドル円は押し目買い戦略となります。
本日のトレード方針 -NZDUSD-
本日はNZ円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 85.42 |
利益確定ポイント(T/P) | 86.59 |
損切りポイント(S/L) | 85.08 |
チャートはNZ円4時間足です。

チャート形状が少し悪いので、ストップ幅を狭めて取引します。
現在の安値は日足ボリンジャーバンド₋2σにタッチしており、そこからの反転上昇となります。
利益確定ポイントはフィボナッチターゲットと節目を考慮して設定しています。
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