FXの相場分析レポート|2022年5月2日(月)

正月、お盆、GWなどは相場が大きく動くことがあるので注意しましょうね!
それでは早速、先週の(4月25日~4月29日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りと今週の展望−ファンダメンタルズ分析

25日のドル円は軟調に推移しました。

また、中国でのコロナ感染拡大で資源需要の減退が意識され、資源国通貨である豪ドルが急落しています。
AUDUSDの取引を行う方は、特に注意してみていきましょう。

なお、ドル円については、相関性は高くないので、特に気にする必要はないでしょう。

26日、IMF高官による「金融緩和の継続は極めて不適切」との発言があり、ドル円は下落しました。
その後、鈴木財務相や岸田首相の発言、連続指値オペの実施通知などがあったが、市場の反応はいずれも限定的でした。

27日はGW前に本邦輸入勢の買いが入り、ドル円は大きく上昇しました。

オーストラリアの第1四半期消費者物価指数(CPI)の結果を受け、オージーは大きく上昇。
5月3日の会合で政策金利を据え置き、その後6月に0.4ポイントの引き上げを決定するとの見方が強くなりました。

欧州時間では、ロシアからのガス供給問題で足並みが乱れ、ユーロが急落しました。

28日、日銀声明が金融緩和策の維持を発表すると、ドル円は大きく上昇しました。

短期金利を▲0.1%、長期金利を0%程度に抑えるイールドカーブ・コントロールを実施する

上限を設けない

指し値オペを毎日実施

と述べています。

その後、財務省幹部が「必要な場合は適切な対応を取る」と発言しました。
この発言は、これまでで最も強い口先介入であり、為替介入への警告となります。

NY時間には「米国第1四半期の実質国内総生産(GDP)速報値」が発表され、米国経済の減速が示されました。

29日の米ドル円は、大型連休前のロングポジション解消で下落しました。
米個人消費支出(PCE)は高い伸び率を示し、米経済の堅調さが確認されました。

今週はFOMCがあります。
50bpの利上げは織り込まれていますので、注目はバランスシート縮小の日程とMBS(住宅ローン担保証券)の売却方針です。また、ISM製造業景況指数(景気の先行指標)や非農業部門雇用者数変化(景気に遅行しやすい)も景気減速が警戒されているため、注目されます。

現在の状況です。
日米の金融政策の乖離が広がれば、ドル買い、円売りとなります。
アメリカの景気が良くなれば金利の上昇でドル買い、円売り。
ロシアとウクライナの停戦協議は合意に至ればドル、オージーは売り、円、ユーロは買い。

資源価格が上昇すれば資源国通貨は買われ、日本などの輸入国通貨は売られます。

今週の重要指標・発言

日付経済指標
2日米国 ISM製造業景況指数
3日豪洲 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
4日米国 4月ADP雇用統計 [前月比]
4日米国 4月ISM非製造業景況指数(総合)
4日米国 FOMC&政策金利発表
4日米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見
5日英国 BOE政策金利発表
5日英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
6日カナダ 4月 新規雇用者数
6日カナダ 4月 失業率
6日米国 4月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] 
6日米国 4月 失業率
6日米国 4月 平均時給 [前月比] [前年同月比]

ドル円相場分析−テクニカル分析−

本日は資源価格とドル円の相関関係を中心にドル円を分析していきます。

ファンダメンタルズのまとめで「資源価格が上昇すれば資源国通貨は買われ、日本などの輸入国通貨は売られます」と記載しています。
実際どのように相関しているのか、チャートで確認してみます。

チャートはドル円日足で「緑赤=ドル円」「黒橙=ガス」「青赤=オイル」となっています。

まず、ドルとガスを同時に表示してみましょう。
非常に高い相関関係があることがわかります。
相関が高い場合、両者の値動きを比較することで、期待値の高いトレードが行えます。

基本的には通貨(ドル円やユーロドル)の値動きよりも、商品(ガス、オイル、ゴールド)の方が素直な値動きになることが多く、先行して動くことも多いので、それを利用します。

チャートはドル円4時間足です。
ドル円はラインチャートに変更してあります。

重要なのは、ガスのサポレジ転換ライン(赤)2点形成以上の節目(緑)です。使用方法は以下の通り。

トレード例)

  1. 4時間足のガスチャートの節目にラインを引き、反発確認(矢印)
  2. ドル円15分足or1時間足で買いシグナルが出たらエントリー

コツは、エントリーを行う時間軸を下位時間軸に変更する事です。また、相関の高い時のみ参考にするようにします。

続いてオイルとドル円の比較です。ある程度相関しているようにも見えますが、ガスに比べると見劣りしますので、無理して見なくても良いかと思います。

本日のトレード方針

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント130.499
利益確定ポイント(T/P)①131.67
利益確定ポイント(T/P)②132.578
建値決済のポイント131.079
損切りポイント(S/L)129.298

ドル円1時間足です。

4時間足で押し目を形成していますので、1時間足でタイミングを取っていきます。

また、CPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が出現していますので、金曜の高値を上抜けた場合、上昇が加速する可能性が高まります。

ドル円の『Inside Value』の期待値ですが、PF(プロフィットファクター)換算で1.4程度となっています。
それに相場分析(節目)を加えることで、更にエッジを高めています。

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