FXを始めてみたいけど、どの業者が安全なのか?
FX業者のトラブルはよく聞くけど、安全な業者は存在するのか?
FX業者を選ぶ際に上記のようなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、FX詐欺業者が一定数存在しています。
しかし、安全なFX業者も勿論存在しており、見分けるコツさえしっかりと身に着けていれば、FX詐欺業者の被害に遭うこともなくなるでしょう。
この記事では以下の4つについて解説していきます。
- FX業者による詐欺手口
- FX詐欺業者の特徴
- 安全なFX業者を見極めるコツ
- FX詐欺業者の被害に騙されないためには?
この記事を読めば、安全なFX業者を見極めるコツをしっかり身に着けることができます。
FX業者による5つの詐欺手口
FX詐欺業者は様々な手口で顧客に対して詐欺行為を働いています。
詐欺手口は大きく以下の5つの種類に分類することができます。
- 宣伝とは異なるサービスの提供
- 自動売買システムの推奨
- 意図的な相場価格の操作
- 出金拒否
- 顧客資産の持ち逃げ
これからそれぞれの詐欺手口について詳しく解説していきます。
手口1:宣伝とは異なるサービスの提供
FX詐欺業者は宣伝通りのサービスを提供しないことが多々あります。
特にFX口座開設の際に様々な特典がついてくる海外FX業者に多い手口です。
利用者がわざわざ海外FX業者を選ぶ動機として以下の2つが挙げられます。
- 口座開設をするとボーナスとして証拠金が追加される。
- ゼロカットシステムを採用しているため追証が発生しない。
しかし悪徳なFX詐欺業者はメディア上では上記のようなサービスを提供すると宣伝しているのにも関わらず、口座ボーナスをいつまでたっても反映させません。
また異常な相場価格の変動によるロスカットでマイナスの証拠金になった際は、次回の入金からその費用を差し引く等の行為、つまり実質的には追証を課す行為を行ったりと利用者が求めるサービスを提供しないのです。
過去に発生したスイスフランショックの際には、利用者が期待していたゼロカットを海外FX業者であるFXDDが実行しなかったことで大きな話題を呼びました。
FXDDが実際にゼロカットを反故したのかについては以下の記事で詳しく説明していますので、ご参照ください。
手口2:自動売買システムを推奨している
公式HPやメールマガジン等の広告媒体を用いてFXの口座開設者に詐欺FX業者が独自に開発した自動売買システムを使用することを推奨してきます。
自動売買システムはFX初心者にとっては一見便利なものに思えますが、その裏側には詐欺行為が横行しています。
最近では無料で配布をしている自動売買システムもありますが、実際には利益を出すことができない粗悪なシステムであることが多いです。
FX自動売買に関する詐欺手口は以下の記事で詳しく解説しているのでご参考ください。
手口3:意図的な相場価格操作
FX詐欺業者の中には自身で相場価格を異常な数値へ操作できる業者も存在します。
相場が閑散としている時間帯や、大きく価格が変動した時を狙ってこのような相場操縦行為を行います。
FX詐欺業者にとっては相場価格を異常な数値に操作することには以下の2つの目的があります。
- FX口座利用者の損切を誘発させる。
- 利用者にとって有利な価格で注文の約定ができることを防ぐ。
FX詐欺業者はたとえ利用者に不利益を被る行為であっても自身の利益のみを優先しているためこのような相場価格の操作を行い、損失を負わせてさらなる入金を促してくるのです。
このような行為は公正な価格形成を阻害し、投資者に不測の損害を与えることとなりますので、金融商品取引法で禁止されており、違反者には証券取引等監視委員会による刑事告発や課徴金納付命令の勧告が行われます。
日本取引所グループ
国内FX業者は金融商品取引法によって規制されているため、悪質な相場操縦が行われることはほとんど無いと考えられます。
しかし、日本の金融ライセンスを取得していない海外FX業者の場合は金融商品取引法が適用されないので、相場操縦がされている危険性は高まります。
手口4:出金拒否
FX相場でどれだけ勝っていようと利益が出金できないことには全てが水の泡となってしまいます。
FX詐欺業者は以下のような理由をつけて利益だけではなく元本の出金をも拒否してきます。
- 出金をするためには一定数の取引が必要
- 何らかの取引ルール違反が見られた
- 一定期間経過しないと出金することができない
また悪質なFX詐欺業者だと出金に際して数十%の手数料を要求して、出金を拒む場合もあります。
以下の記事で紹介している「FXSuit」という海外FX業者では出金手数料が30%かかるとされています。
このような出金拒否にあった場合、業者に問い合わせをしたとしても調査中との名目でまともな回答が得られないことが大部分で、長期間経過するとうやむやにされてしまい、出金されないままになってしまうこともあります。
手口5:FX会社の計画倒産による詐欺
はなから顧客にFXをさせることを目的とせず、お金を口座に入金させて持ち逃げするためだけにつくられたFX会社が一定数存在しています。
私たちの口座に入金すれば、月数十%の利益が間違いない。
あらゆるプロ仕様の取引システムを備えている。
などと過剰な宣伝をするだけして、多数の利用者から多額のお金を集め、そののちにFX会社を計画倒産させて資産を持ち逃げするのです。
海外FX業者だとそののちの足取りもわかりづらく、投資資金が返金されることは非常に難しくなってしまいます。
FX詐欺業者に共通する5つの特徴
これまでFX詐欺業者が行う詐欺手口を紹介してきました。
詐欺行為を行うFX業者には以下の5つの共通した特徴があります。
- 口座開設によるお得なキャンペーンを勧誘する
- 金融ライセンスを取得していない
- サポート対応が悪い
- 取引に関するコストが高い
- 取引環境が整っていない
ここでは5つそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
特徴1:口座開設によるお得なキャンペーンを勧誘する
海外FXを利用する人の大半が口座開設による追加証拠金などのボーナスを目当てとしています。
そこでFX詐欺業者は口座開設によるキャンペーンボーナスを過度に宣伝するのです。
実際にボーナスをきちんと付与する業者は勿論存在するのですが、健全な業者にまぎれるような形でFX詐欺業者はウェブ媒体で宣伝を行い、口座への入金を促します。
特徴2:金融ライセンスを取得していない
金融ライセンスを取得していないFX業者には注意が必要です。
金融ライセンスを取得しているFX業者は、国の金融規制機関から、管理、指導を受けています。
つまり金融ライセンスを所有していることはFX業者として一定レベルの信頼度があるかどうかの証なのです。
信頼性、安全性が保障されていないFX詐欺業者が金融ライセンスを取得しているはずはなく、国からの許認可無しに営業をしています。
中にはあたかも金融ライセンスを所持しているかのように装って営業をしているFX詐欺業者も存在しているので注意が必要です。
特徴3:サポート対応が悪い
FX詐欺業者は自身の利益のみを考えているため、サポート体制を整えることにコストをかけない特徴があります。
サポート体制が充実していないFX詐欺業者では、なにかトラブルが起こった際も対応までに長期間の月日がかかったり、最悪の場合一切対応をされません。
利用者にとってFX業者のサポート体制が充実しているかどうかはFX業者の安全性を判断する上で非常に重要な問題です。
特徴4:取引に関するコストが高い
FX詐欺業者の大部分が取引コストを高く設定しています。
FXにおける取引コストとは大きく以下の2つのことを指します。
- 取引手数料
- スプレッド
取引手数料とはその名の通り売買をする際にかかる手数料、スプレッドとはレートに表示されている買値と売値の差額のことを指します。
FX詐欺業者は一度の売買にかかる取引手数料を高く設定したり、相場の変動に応じて意図的にスプレッドを拡大させたりと、取引そのものとは別に多額の費用を要求してくる特徴があります。
先ほども触れたFXSuitという海外FX業者では過去に4,000pipsものスプレッドが開いたことか、詐欺業者として悪名高くなりました。
特徴5:取引環境が整っていない
FX詐欺業者が扱う取引プラットフォームはきちんとしたシステムとして機能しません。
具体的には以下のような問題を抱えていることがあります。
- サーバーエラーが度々発生する
- 正しく注文が執行されない
- スプレッドが急激に拡大する
このような問題が生じてしまうと、利用者にとっては相場で勝つ、負ける以前のリスクを背負うことになってしまいます。
安全なFX業者を見極める3つのコツ
FX業者を選ぶ際に最も重要なことは安全に利用できるかどうかです。
安全なFX業者を見極めるコツとして以下の3つがあります。
- 金融ライセンスを取得しているかどうか
- 安全性の高い資金管理をしているかどうか
- 利用者からの評判が高いかどうか
以上の3つのコツを身に着けておくと、FX業者を選ぶ際に非常に役に立ちます。
ここではそれぞれのコツについて詳しく解説していきます。
その1: 金融ライセンスを取得しているかどうか
さきほどFX詐欺業者に共通する5つの特徴でも述べましたが、金融ライセンスを取得しているということはFX業者として一定レベルの信頼度があるかどうかの証となります。
金融ライセンスとは出金拒否や詐欺などのトラブルが続くと剥奪されるものであるため、裏を返すと取得をしているFX業者はそのようなトラブルが少ない業者であるといえます。
ただし、複数のライセンスを所持しているからといって、FX業者が安全であるとは限りません。
金融ライセンスは基本的に発行した国の管轄区域内でしか効力を発揮しないので、日本に居住している人が安全な取引を行うためには、日本の金融ライセンスを取得していることが絶対条件になります。
したがって複数の海外の金融ライセンスを持っているFX業者よりも、日本の金融ライセンスだけを取得しているFX業者の方が日本の居住者にとっては安全性の高いFX業者となることを覚えておきましょう。
その2: 安全性の高い資金管理をしているかどうか
FX業者が顧客の投資資金を安全に管理している業者は安全なFX業者といえます。
安全に資金管理をしているかどうかを判断する基準としてそのFX業者が「信託保全」という資産保全スキームを採用しているかどうかという基準があります。
信託保全とは投資資金をFX業者が自社で管理するのではなく、別の信託銀行に管理を任せる方法のことを指します。
信託保全を行うことで万が一、FX業者が倒産した場合にも投資家への返金が保証されます。
したがって、信託保全を導入しているFX業者は資金管理の面で安全であるといえます。
日本国内のFX業者は信託保全の義務が金融庁から課されているため必ずこのスキームを導入しています。
しかし、海外FX業者は導入するかどうかが任意であるため一切信託保全を導入していない業者も多く存在しています。
信託保全の観点のみで安全性を図るなら、国内FX業者のほうが安全であるといえるでしょう。
その3: 利用者からの評判が高いかどうか
実際の利用者からの評判はFX業者選びにおいては非常に重要です。
なぜならFX業者の宣伝などからでは分からない、実際に利用した人にしかわからない体験談があるからです。
ネット上ではさまざまな業者によって数多くのFX業者がオススメされていますが、その中には悪質なFX詐欺業者も数多く紛れています。
そのためSNS等で、実際に利用した人の生の意見を参考にすることはそのような詐欺業者を見分ける重要な手段となります。
明らかに悪い噂の多い業者に関しては利用しないように注意しましょう。
また、WikiFXでも各FX業者の評判を簡単に確かめることができます。
まずWikiFXにアクセスして、評判を調べたいFX業者の名称を入力して、検索します。
検索結果が表示されるので、該当するものをクリックします。
表示された画面の上部には、そのFX業者の評価スコアが表示されています。
評価スコアは以下の項目で形成され、それぞれ10点満点で評価されています。
- ライセンス:取得ライセンスの安全性
- リスク:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- ソフトウェア:取引プラットフォームなどの利用環境
- 事業:企業としての安定性・運営能力など
- 規制:取得ライセンスの規制の強さ
また画面を下にスクロールすることで、そのFX業者についてWikiFXに寄せられた口コミを確認することができます。
FX詐欺業者に騙されないための4つの対策
さきほど紹介した安全なFX業者を選ぶコツを踏まえたうえで、以下の4つのFX詐欺業者に騙されないための対策を行うことでより安全なFX業者を選ぶことができます。
- 宣伝文句を安易に信じないようにする
- ライセンス無登録の海外FX業者には入金しない
- 出金ルールを理解しておく
- FX口座を複数作成してリスク分散をする
上記の対策法を行うとFX詐欺業者の被害に遭う可能性を大幅に低くすることができ、また被害にあった際に、致命傷となることを防ぐことができます。
それではそれぞれの対策法について詳しく紹介していきます。
対策1:宣伝文句を安易に信じないようにする
FX詐欺業者は口座開設ボーナスなどのサービスを提供するつもりがないのにも関わらず、過剰に宣伝をします。
FX業者についてあまりよく知らない人にとってはすべてが魅力的にみえるかもしれませんが、詐欺FX業者による宣伝も紛れているということを忘れないようにしましょう。
以下の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてください。
対策2:ライセンス無登録の海外FX業者には入金しない
さきほども紹介しましたが、FX業者が日本の金融ライセンスを取得しているかどうかは安全性を見極める上で重要です。
特に海外FX業者に関しては取得が任意であるため、取得していない詐欺FX業者によるトラブルが多発しています。
したがって日本の金融ライセンスを取得していない海外FX業者には入金をしないようにしましょう。
対策3:出金ルールを理解しておく
FX業者を選択する際に出金ルールを理解しておくことは非常に大事です。
なぜならFX業者によっては独自の出金ルールを設定しているケースがあるからです。
ルールには以下のようなものがあります。
- 一定数量以上の取引が必要。
- 最低出金額が決まっている。
このようなルールを知らずにFX業者に入金した結果、出金することができないというトラブルも多々発生しています。
したがって少し手間はかかりますが、FX業者を選ぶ際には取引所のルールをしっかりと理解するようにしましょう。
対策4:FX口座を複数作成してリスク分散をする
複数のFX業者にわけて口座を作成することで投資資金をリスク分散することができます。
もし、選択したFX業者が詐欺業者だったり、FX会社が倒産した際にその被害を最小限に抑えることができます。
したがって自身が安全だと判断した複数のFX業者に投資資金を分けておくことがオススメです。
まとめ:FX詐欺業者の特徴を理解し、安全な国内FX業者を利用しよう
ここまでFX詐欺業者の特徴や見分け方について解説してきました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- FX詐欺業者は様々な手口で利用者を騙してくる
- FX詐欺業者を見極めるには「金融ライセンス」「資産管理法」「評判」を確かめる
- FX詐欺に遭わないためにも、国内FX業者を利用する
WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。
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