FXの相場分析レポート|2022年5月9日(月)

本日はロシアの戦勝記念日ということで、各地で軍事パレードが行われます。
午後からはプーチン大統領の演説が予定されており、注目を集めています。

それでは先週(5月2日~5月6日)とその2営業日前を含めたドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りと今週の展望−ファンダメンタルズ分析

28日(木)に日銀声明があり「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じ」ドル円は急騰し、131.24円の値をつけました。
現在はまだその高値を上抜いていません。
その後、財務省幹部が「必要な場合には適切な対応を取る」と介入に対する文言を強めたため、勢いが減速しました。

29日(金)は連休前にロングポジション解消の値動きが出て、ドル円は下落します。

5月2日(月)、中国、香港市場が休場、そしてFOMC前という事で方向感のない展開となります。
景気の先行指標となる「ISM製造業景況指数」が発表され、予想外に低い数値が出ます。

3日(火)、FOMC前日ということもあり、方向感のない展開となりました。

4日(水)、FOMCは市場の予想通り0.5pb引き上げを決定しました。
金融引き締めは、6月1日から開始すると発表しました。
そしてパルエルFRB議長は記者会見で「0.75%利上げは積極的に検討しているものではない」と述べました。

市場は6月の0.75%利上を織り込んでいた為、ドル円は急落しました。
金融引き締めに関しても積極的でない可能性があると判断され、米国株は急騰しています。

5日(木)、前日のパウエルFEB議長の発言がどの程度継続されるのか注目が集まりましたが、
資源価格の高騰が支援材料となり、ドル円は再度上値を目指す展開となりました。
4月27日の安値から28日の高値に対し、3分2戻しの価格でサポートされて反転しています。
なお、オージーは買われ、ポンドは売られています。

英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨は、政策金利25bp引き上げて1.00%とし、更なる金融引き締めを示唆しました。
この発表を受けてポンドは大きく売られています。
英国は2023年のGDPは縮小を見込んでいるものの、
10月にインフレ率が10%を超えると予測されており、
この状況での金融引き締めはかなり厳しいといえます。

6日(金)、注目の集まる米雇用統計が発表されました。

  • 失業率(結果3.6%、予想3.5%)
  • 平均時給(結果0.3%、予想0.4%)
  • 非農業部門雇用者数(結果42.8万人、予想39.1万人)

とまちまちの結果となった為、市場の反応は限定的でした。

日米の金利格差によるドル買い、円売りが大きな流れとなります。
指値オペの常設化が発表されており、流れは継続される可能性が高いです。

現在の状況です。

日米の金融政策の乖離が広がれば、ドル買い、円売りとなります。
アメリカのインフレが継続で米長期金利が上昇し、ドル買い、円売り。
ロシアとウクライナの対立激化でユーロ売り、ドル買い。
資源価格が上昇すれば資源国通貨は買われ、日本などの輸入国通貨は売られます。

オージーをと取引する方は中国のロックダウン、
ポンドを取引する方は12日に発表される「第一四半期国内総生産」に注目しましょう。

今週の重要指標·発言

日付イベント
5月9日日本 日銀·金融政策決定会合議事要旨
5月10日米国 ウォラーFRB理事の発言
米国 クリーブランド連銀のメスター総裁の発言
5月11日米国 4月 消費者物価指数(CPI) [前月比] [前年同月比]
米国 4月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]
5月12日英国 第一四半期国内総生産(GDP、速報値) [前期比] [前年同期比]
英国 3月 月次国内総生産(GDP) [前月比]
5月12日米国 生産者物価指数[前月比/前年比]
米国 生産者物価指数【コア】 [前月比/前年比]
5月13日米国 クリーブランド連銀のメスター総裁の発言

ドル円相場分析−テクニカル分析−

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

·ローソク足を使用した環境認識

ローソク足を使用した環境認識

チャートはドル円日足です。

FOMCで急落したドル円はその後、大きく反転しました。
結果、Two-Bar Reversal(2バーリバーサル)が発生しています(赤矢印)

この足形は幾つもある中で最も強力なもので、
特に今回のような大陰線⇒大陽線となった場合、
反転した方向に進む可能性が高まります。

また、反転場所を見ると、前回の「ラスト戻り高値の実体上限」(青矢印)が意識されており、
出現場所としても悪くないです。

また、今後はTwo-Bar Reversalのローソク足実体上限(紫ライン)が節目として意識されやすくなりますので、
合わせて見ていきましょう。
15分足以下のトレードで活用するのがお薦めです。

本日のトレード方針 -XAUUSD-

本日はゴールドで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント1874.00
利益確定ポイント(T/P)1855.58
損切りポイント(S/L)1893.00

チャートはゴールド1時間足です。

ゴールドは上下に週足の節目があるのですが、
1時間足で見るとサポレジ転換していますので、
直近安値ブレイクでトレードして行きます。

注意事項

本サイトのコンテンツは、あくまでも情報提供を目的としたものであり、トレードの判断を促すものではありません。これらのコンテンツから得られる情報によって生じた一切の損害について、弊社及び記事執筆者は責任を負いません。加えて、記事の修正・変更が生じた場合についても、弊社はこれを通知する義務を負いません。
また、本サイトに掲載されているコンテンツの著作権は全て『Wiki Co.、Limited』に帰属しており、著作権法、関連条約・法律で保護されています。当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製は固くお断りいたします。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント コメント 0

コメントする