FXの相場分析レポート|2022年5月30日(月)

私の住んでいる地域も段々と暑くなってきました。しっかり水分補給をして、体調管理に努めましょう!

それでは先週(5月23日~5月27日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

相場の振り返りと今週の展望−ファンダメンタルズ分析

  1. バイデン大統領が対中関税の引き下げを検討していると発言しました。現在、イエレン財務長官は、インフレ対策として、中国に対する関税を引き下げる必要性を提唱しています。この発言を受け、中国株式市場、米10年積利回りは上昇しました。
  2. 欧州中央銀行のラガルド総裁は、7月に政策金利を引き上げる可能性があることを発表しました。その後追加で利上げを行う見通しで、9月末までに政策金利がマイナス金利から脱却する可能性が高いことも発表した。
  3. スイス国立銀行のメクラー理事は、インフレ率が目標以上にある場合、利上げを躊躇しないと述べました。
  4. ニュージーランド第1四半期小売売上高は予想を下回る結果となり、前回、大きく伸びた項目が減少するなど、不安定さが目立つ結果となりました。
  5. 欧州中央銀行のラガルド総裁は第3四半期末までにマイナス金利から脱却すると繰り返したが、量的引き締めを急ぐ必要はないと強調しました。
  6. ニュージーランド準備銀行はオフィシャル·キャッシュ·レートを50bp引き上げ、2.5%とすることを決定しました。また、政策金利のピーク予想を3.35%から3.95%に引き上げました。年内には3.25%の引き上げを見込んでおり、2023年7~9月にピークを迎えると予想しています。
  7. 黒田日銀総裁は衆院予算委員会で「CPI見通しは22年度1.9%、23年度は1.1%程度に下がる」「金融市場の安定確保した出口戦略、十分可能」「出口戦略、簡単でないのは認める」と述べました。

米国経済は指標が悪化しており、先週のドルは一貫して下げ基調となりました。
相場のテーマも米国のリセッション(景気後退)に移行した様子です。

今週の重要指標·発言

今週、最も重要なのは6月2日の米雇用統計です。

ここでインフレの頭打ちを示せば、さらなるドル売りが予想されます。
ユーロについては、ラガルドECB総裁がマイナス金利からの脱却を示唆しており、指標数値とともにECBメンバーの発言が注目されます。

日付イベント
5月30日米国 ウォラーFRB理事の発言
5月31日欧州連合 5月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
カナダ 第1四半期国内総生産(GDP)(前期比年率/前月比/前年同月比)
6月1日豪洲 第一四半期国内総生産(GDP)(前期比/前年同月比)
カナダ 政策金利&声明発表
米国 5月ISM製造業景況指数
6月2日豪洲 貿易収支
米国 5月ADP雇用統計(前月比)
米国 クリーブランド連銀のメスタ―総裁の発言
6月3日米国 ISM非製造業景況指数
米国 ブレイナードFRB副議長の発言
米国 雇用統計

ドル円相場分析テクニカル分析

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

·ダウ理論を使用したトレンド方向の判断

·GAMMを使用したトレンド方向の判断

ダウ理論を使用したトレンド方向の判断

チャートで最も大事と言われるダウ理論の解説です。
チャートはドル円4時間足です。

高値安値の判断

·直近高値は緑丸
·直近の安値は橙色丸

青丸は高値に見えますが、まだ未確定です

この青丸を高値としてカウントできるのは、橙色の安値を更新した時となります

トレンドの判断

現在は、高値と安値が切り下がっており、下落トレンドと認識できます。

この下降トレンドが上昇トレンドに転換するには、まずは直近高値(ラスト戻り高値)の緑丸の高値を超える必要があります。

そして、直近の高値の後に作られた「新高値」を超えると、トレンドが転換したと判断されます。

GAMMを使用したトレンド方向の判断

先程のチャートにGAMMを表示しました。

移動平均線とダウ理論の高値·安値を併用することで、トレンドの方向性がより鮮明になります。

ダウ理論の高値·安値のみでトレンド方向を判断すると、
全体の動きに対して小さな波でトレンド転換と判断されるケースもあるので、
フィルターとして移動平均線の併用はお薦めです。

⇒期待値の高いパターン
GAMMと同方向に、ダウ理論のトレンド転換が発生するパターンです。

本日のトレード方針 -EURGBP-

本日はユーロポンドで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント0.84796
利益確定ポイント(T/P)0.8438
損切りポイント(S/L)0.84877

本日はユーロポンドのCPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が出現していますので、
ブレイクアウトを狙っていきます。先週の金曜日から引き続きブレイクアウト待ちとなります。

また、待ちが続いた場合は期待値が高くなります。

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