米国の景気後退への不安が落ち着き、再び円売りの流れとなっています。
2002年の最高値に到達する可能性は高いと見ていますが、その後の値動きがどうなるのか?
大きな分岐点に差し掛かってきました。
それでは昨日(6月6日)のドル円相場の動きを振り返っていきます。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

時間外のドル円は、前週高値を僅かに更新しましたがその後反落しています。
東京市場は円買い、オージー売りの値動きとなり、ドル円は軟調に推移しています。
前週のNY市場のレンジを下回ると下げが加速し、本邦輸出企業の売りも見られ、130.42円まで下落しました。
しかし、米10年債利回りは高止まりしており、ドル円は2度にわたりピボットでサポートされ、その後上昇しました。
- 13時頃、黒田日銀総裁は講演で、
「揺るぎないスタンスで金融緩和を継続する」
「安定的な2%の上昇には、賃金と物価の上昇の好循環を創出することが必要」と述べました。
欧州市場はポンド買い、円売りとなり、ドル円は徐々に上値を切り上げる展開となっています。
NY市場はポンド買い、円・スイスフラン売りとなっています。
米10年積利回りが前週高値を上抜き、ドル円も前週高値を上抜くと急伸します。
1円25銭上昇を見せ、20年ぶりの高値を更新中です。
- 英与党・保守党はボリス・ジョンソン首相の信任投票を実施しました。
信任多数の為、留任が決定しました。
しかし、与党議員の約41%が不信任票を投じており、今後の成形運営の行方が注目されます。
本日も材料薄となっています。
オーストラリアの政策金利発表がありますので、オージー円の値動きに注目したいと思います。
本日の重要指標・発言
13:30 豪洲 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円分析していきます。
・節目を使用した環境認識
・CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識
節目を使用した環境認識

米国のリセッションへの不安が後退したことで、再び円売りの流れとなっています。
20年ぶりの新高値を更新し、記事作成時点では、2002年の高値『135.19円』に迫る動きを見せています。
注目していた年足実体上限の「131.86円」には、特に反応せずに上抜いたように見えます。
但し、今後何からかの反応を見せることも予想しています。
年足実体上限の「131.86円」への反応としては以下の2点を意識します。
・サポートして機能
・下抜いた後、レジスタンスとして機能
月足、年足のローソク足実体上限が「131.86円」以下で確定すします。
また、2002年の高値「135.19円」には到達する可能性が高いとみています。
よって、引き続きドル円は買い戦略です。
CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識

日足のCPR分析で、チャートはドル円30分足です。
本日のCPRは、完全に前日のCPRの上に位置していますので、『Higher Value』と呼ばれるパターンとなります。
また、本日の始値もCPRの上からスタートしていますので、上昇圧力は強いと判断できます。
本日のCPRは前日のCPRよりも幅が広いので、「Sideways」=レンジになりやすい環境、に分類されます。
『Higher Value』と「Sideways」の組み合わせですので、押し目買い戦略が有効となります。
週足のCPR分析も『Higher Value』と「Sideways」の組み合わせとなっています。
本日のトレード方針 -USDCHF-
本日はドルスイスで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 0.97086 |
利益確定ポイント(T/P) | 0.97459 |
建値ストップ移動ポイント | 0.9708 |
損切りポイント(S/L) | 0.9699 |

ドルスイスは3点支持の強い節目をブレイクアウトしました。
その後、ボリンジャーバンドのバンドウォークが始まっており、大きく上値を広げやすい環境となっています。
また、上がりやすいチャートパターンになっていますので、成り行きで買っていきます。
直近高値を上抜いた後は反落を警戒し、建値にストップを移動させます。
利益確定ポイントは『0.97459』に設定していますが、
勢いが持続すれば『0.9763』まで引っ張る予定です。
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