東京市場で円安牽制発言が出ると、その後上昇するのは何故なのでしょうか?
岸田総理、黒田日銀総裁以外の懸念発言に対しては、円売りで対応するのが良い気がします。
それでは昨日(6月22日)のドル円相場の動きを振り返っていきます。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
株式市場が上昇すればリスクオンとなりオセアニア通貨が買われやすく、株式市場が下落し、リスクオフとなれば円が買われやすくなっています
22日のドル円は、早朝に前日高値を僅かに上回り136.71円の値をつけるも、その後反落しました。
東京市場は円買い、オセアニア通貨売りとなりました。
日米欧中の株式市場や原油が下落基調となり、リスクオフの展開となっています。
ドル円は早朝に高値を付けた後は安値を切り下げる展開となり、ピボットの位置する130.04円まで下落しています。
ピボットに到達後は上昇基調に転じ、上値を目指す展開となりますが、当日の高値圏で上値を抑えられると、再度下落基調となります。
- 8時50分、日銀·金融政策決定会合議事要旨では
「金融政策はあくまでも物価の安定という使命を果たすために運営しており、為替相場のコントロールを目的としているわけではない」と述べました。
また、「指値オペ」は毎日実施することを決めました
10時45分頃、木原官房副長官は「急速な為替変動は望ましくない」と述べましたが、市場の反応は限定的でした。
欧州市場に入ると各国株式市場は下げ止まりました。米10年積利回りは一本調子で下げ続けています。ドル円は東京市場の高値更新失敗の流れから、下値を探る展開となっています。
- 15時、英国の消費者物価指数は前年同月比9.1%上昇し、40年ぶりの高い伸び率を示しました。
この発表を受けてポンドは下落しています。
NY市場はドル売り·円売りとなり、ドル円は上昇しました。
パウエルFRB議長の発言を受け、各国株式市場や原油が急騰し、ドル円も上昇基調に転じました。
特に、米国株式市場は当日高値を超える強い値動きとなっています。
21時半、カナダの消費者物価指数は予想値を上回り、前年比+7.7%となりました。
しかし、パウエルFRB議長の発言を控え、市場の反応は限定的でした。
- 22時、スイス中央銀行のジョーダン総裁は「追加利上げの必要性がある」
「インフレデータは追加利上げの必要性を示唆している」と述べました。 - 22時半、パウエルFRB議長は、「利上げが米国経済を後退させる可能性がある」
「ソフトランディングが非常に困難」とし、インフレ対策として継続的な利上げの必要性を主張しました。
この発言を受け各国株式市場やドル円が上昇しています。 - 27時頃、バイデン大統領はガソリン税を3ヶ月間停止するよう議会に要請しました。
この発言を受けて原油は上昇し、円は売られています。
本日の重要指標·発言
時間 | イベント |
---|---|
16:30 | ドイツ 6月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ドイツ 6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) |
17:00 | 欧州連合 6月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 欧州連合 6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) |
17:30 | イギリス 6月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) イギリス 6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) |
23:00 | 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言 |
22:30 | 米国 米連邦準備理事会(FRB)議長の発言 |
26:30 | 米国 フィラデルフィア連銀総裁 ハーカー総裁の発言 |
相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円分析していきます。
·節目を使用した環境認識
節目を使用した環境認識
チャートはドル円1時間足です。
歴史的高値を更新中で、日米の金利差や日本のファンダメンタルズを反映し、ドル円は上値を広げ続けています。テクニカル要因で買うのであれば、出来るだけ節目でサポートされた後の値動きを狙いたい所です。
·青ラインは前回の高値付近の節目です。
やや高値がばらついており、「2点形成の節目」+「4時間足のローソク足実体上限」を目安にラインを引いています。
トレード戦略
- 押し目を狙うのであれば、各ラインで反発した後の値動きを狙う
- ブレイクアウトを狙うのであれば、高値安値が切り下がってきていますので、直近高値をブレイクしたタイミングを狙う
本日のトレード方針-GBPJPY-
本日はポンド円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 167.835 |
利益確定ポイント(T/P)① | 168.314 |
利益確定ポイント(T/P)② | 169.896 |
損切りポイント(S/L) | 167.504 |
本日はポンド円のCPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が出現していますのでブレイクアウトを狙っていきます。
ドル円、カナダ円でも『Inside Value』が発生していますので、ニュースに合わせて通貨を選択しても良いと思います。
本日は17時半から英国のPMIが発表されますのでポンド円を選択しています。
指標後にブレイクアウトするようならエントリーしていきます。
また、オシレーターを確認すると、ヒドゥンダイバージェンスが発生しています。
発生後のブレイクアウトは大きく値が動きやすいので期待値が高まります。
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