FXの相場レポート分析|2022年8月8日(月)

昨日、天体観測会に参加し、いろいろなことを学びました。
昔は星の位置で麦の収穫時期がわかった、なんて話を聞いていると、ふと旅行に出かけたくなりました。

それでは先週(8月1日~8月5日)のドル円相場の動きを振り返ってみます。

目次

ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、豪ドル(青)、ポンド(緑)

ドル

7月25日週はパウエルFRB議長の「ある時点から利上げを抑制することが適切」といった発言や、米GDPが悪化し、定義上の『テクニカルリセッション』に陥りました。

その結果を受け、8月1日週のドルは下落基調の中でのスタートとなっています。

8月1日週は、米連邦準備銀行(サンフランシスコ、シカゴ、クリーブランド、セントルイス)総裁のタカ派発言、❷7月ISM製造業指数、❽7月ISM非製造業指数、⓬雇用統計(詳細)が予想を大きく上回り、景気後退懸念が後退しました。

パウエルFRB議長は「今後の利上げはデータ次第」と発言しており、今後も経済指標の結果が焦点となります。

インフレが確認されれば利上げ期待でドルが買われ、インフレの鈍化が確認されればドルが売られそうです。

WikiFX Japan

今週注目経済指標は、10日の7月消費者物価指数(CPI)です。

資源価格の下落で予想が低くなっており、「インフレのピーク」が意識されます。
逆に強い数字が出れば、ドルの急騰が予想されます。

2日、ペロシ下院議長が台湾を訪問。
下院議長は副大統領に次ぐ大統領継承権のある重要人物であり、中国はこれに猛反発します。
ペロシ下院議長が台湾を訪問した場合、飛行機を撃墜すると警告していました。
これらの報道を受け、リスクオフの円買いとなっています。

ペロシ下院議長❻が無事に台湾を訪問すると、リスクオンに転じ、ドル買い、円売りとなりました。
しかし、その後は中国が台湾周辺で軍事演習を行うなど、緊張が高まっている。

リスクオン、リスクオフは状況によって切り替わりやすいので、ニュースをしっかりチェックしましょう。

先週の円はペロシ下院議長の訪台を受け、リスクオフの円買いが目立ちました。

➓中国の軍事演習で発射された弾道ミサイル9発のうち5発が、日本の排他的経済水域の内側に落下するなど、緊張が高まっています。

今後の日中関係も大きく変化するかもしれません。
今週も訪台問題のリスクオフの流れに注意しましょう。

⑪イングランド銀行は「英国経済はリセッションに向かいつつある」と述べられるとポンドは急落し、円が買われました。
先週はリスクオフになると円が買われる傾向となっています。

ユーロ

先週のユーロは方向感のない展開となりました。

❶ドイツの小売売上高はポジティブサプライズ、❼欧州各国のPMIも軒並み良い結果となりました。

しかし、エネルギー危機の可能性やイタリアの政局不安などが根強く、上値の重い展開となっています。

豪ドル

❹RBA理事会では、市場予想通り50pb利上げしましたが、声明で「あらかじめ決められた道筋はない」と述べると、豪ドルは下落しました。

また、❾貿易収支が予想を上回るなど経済指標は良好だが、市場はリスクオフ、リスクオンの影響を強く受けています。

従って、米国株、米国長期金利、台湾情勢など米国の動向にも注意が必要です。

今週の重要指標·発言

日付時刻イベント
8月8日(月)8:50日本 6月国際収支・貿易収支
8月10日(水)10:30中国 生産者物価指数
8月10日(水)15:00ドイツ 7月消費者物価指数(CPI、改定値)
8月11日(木)21:30米国 7月卸売物価指数(PPI)
8月12日(金)15:00英国 4-6月期四半期国内総生産(GDP、速報値)
8月12日(金)18:00欧州 6月鉱工業生産
8月12日(金)23:00米国 8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

相場分析−テクニカル分析− 

本日の環境分析は以下の通りです。

・ボリンジャーバンドを使用した環境認識

ボリンジャーバンドを使用した環境認識

左からドル円日足、週足、月足

月足…ボリンジャーバンドの−2σが内側に折れ曲がってきました(月足が確定していませんので注意)。
これはボラティリティが収縮してきた事を示しています。

外側に折れ曲がっている時は、ボラティリティが拡大している最中なので、飛び乗ることができますが、収縮しているときは、その作戦は通用しなくなります。

フィボナッチ・ターゲットの123.6%(オレンジ四角)に到達しており、ここで反落してもおかしくない形状となっています。

週足…週足を見るとダイバージェンスが発生しており、相場がレンジに移行したことを示しています。

既に高値圏のレンジなので「トレンドの転換」もしくは「最後の一伸び」を意識していきます。

日足…①でサポレジ転換が起こっており、下目線に移行していました。

現在は②の安値で反応しており、ここで反発をするのか注視しています。

③は2002年の年足の実体上限と一致しています。

同時にサポレジ転換線でもあるため、強い節目であり、このような節目に支えられて上昇していることを意識しておく必要があります。

日足…①でサポレジ転換が起こっており、下目線に移行していました。

現在は②の安値で反応しており、ここで反発をするのか注視しています。

③は2002年の年足の実体上限と一致しています。

同時にサポレジ転換線でもあるため、強い節目であり、このような節目に支えられて上昇していることを意識しておく必要があります。

本日のトレード方針

本日はユーロドルで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(指値売り)1.02179
利益確定ポイント(T/P)1.01506
損切りポイント(S/L)1.02535
ユーロドル15分足

膠着状態のユーロドルの節目を狙って売りを仕掛けます。

各通貨難しい局面なので、ロットは通常の半分から4分の1程度でトレードします。

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