米ISM製造業景気指数は低水準に 景気後退を示す|WikiFXニュース

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ISM製造業景気指数は8月の52.8から1.9ポイント低下し『50.9』となりました。

2年4カ月ぶりの低水準です。

予想値とは1.6ポイントの乖離となり、ドル円は5分間で27pips下落しています。

新規受注指数は5月以降、低下を続けており、47.1となっています。

50を超えると景気拡大、50を下回ると景気減速を示します。

今回の結果は、利上げの影響で、需要が冷え込んだのが主因と考えられます。

ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は、次のように述べています。

「調査対象企業の新規受注は4ヶ月連続で軟化傾向を示している」
「企業がさらなる需要減退の可能性に反応していることを示している」

チャートはドル円30分足を見てきましょう。

ISM製造業景気指数発表後は、

  • 主要な下値抵抗線まで下落
  • その後反発するも、2点形成の上値抵抗線で跳ね返され
ドル円30分足
目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、
豪ドル(青)、ポンド(緑)

東京市場

ドル円は9月26日以降に形成されたレンジを上抜けました。

9月22日の介入前の高値(145.37円)を意識した値動きを見せ、145.31円まで上昇しています。

合わせて日経平均株価も急伸しています。

その後は急反転し、当日始値まで値を戻しました。

しかし、買い圧も強く、再び高値圏に上昇する値動きの荒い展開となっています。

  1. 10時00分頃、鈴木財務相は閣議後の会見で、「(介入に関して)今後も必要に応じて断固たる措置を取る」と述べました。

    この発言に対し、市場の値動きは限定的となっています。
  2. イギリスのBBCは、英国政府は「45%の所得税率の撤廃案を撤回する見込み」と報道しました。

    この報道を受け、強いポンド買い、弱いドル売りとなっています。
  3. 15時30分頃、クワーテング英財務相は、「45%の所得税率の撤廃案を撤回する」と発表しました。

    事前に同内容で報道があったことから、ポンドは売りで反応しています。

    その後、下値を固めポンドは上昇しました。

欧州市場

日米欧中の株式市場が上昇に転じており、オセアニア通貨も上昇しています

引き続き、ドルと円は正の相関で動いており、ドル円はトレンドの出づらい状況です。

ドル円は午前の高値付近まで上昇しますが失速し、一度上抜けた「26日からのレンジ帯の上限付近」まで値を下げ、膠着しています。

NY市場

引き続き、オセアニア通貨が堅調に推移しています。

「45%の所得税率の撤廃案を撤回」したポンドも底堅く推移し、上値を広げました。

ドル円は❹ISM製造業景気指数の結果を受け急落します。

9月30日の安値を意識した値動きを見せ、144.18円まで下値を広げました。

下値圏到達後は反発し、ISM製造業景気指数発表前の水準まで値を戻しています。

本日もFRBメンバーの発言が予定されていますが、FOMC以降、市場の反応も鈍くなっています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
12:30 豪洲 RBA政策金利発表
22:00 米国 ウィリアムズ米NY連銀総裁の発言
23:00米国 メスタ―米クリーブランド連銀総裁の発言
24:00米国 ジェファーソンFRB理事の発言

相場分析テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。

・RSIを使用した通貨相関

・出来高の多いレンジ帯を使用した環境認識

RSIを使用した通貨相関

ポンドドル4時間足

RSI(28)は各通貨のトレンドを見るために使用します。

緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強いことを示します。

※RSIが過熱感を示せば色が濃くなっていきます

チャートでは対ドルの相関を示しています。

垂直線は、「英国の長期国債買い入れ」の発表時刻です。

垂直線前では、多くの通貨でRSIが濃い赤色になっており、強いドル売りが確認できます。

垂直線後は、色が薄くなっており、強いドル売りが後退したことが確認できます。

通貨で見ると、ユーロドルとポンドルが早い段階で緑に変化しており、欧州通貨が強くなってきたことが分かります。

この分析の良い所は、相関の見出しづらい商品市場(原油、ゴールド等)と比較しやすい所です。

出来高の多いレンジ帯を使用した環境認識

ポンドドル4時間足

『出来高の多いレンジ帯』に色をつけています。

①オレンジボックス下限③緑ボックスレンジ上限が、お互いの抵抗線となっており、
『出来高の多いレンジ帯のサポレジ転換ライン』を形成しています。

これは強い節目であることを示しています。

強い節目となりますので、売買ポイントとして設定します。

・節目で反発を確認出来れば買いで入る
・節目を抜けた場合は、タイミングを見て売りを狙う

また、①オレンジボックス上限は、フィボナッチターゲットとも一致していますので、ロングポジションを保有していれば、リミット候補となります。

本日のトレード方針 -EURUSD-

本日はユーロドルで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント0.98541
利益確定ポイント(T/P)0.98813
損切りポイント(S/L)0.98249
エントリー取消ライン0.98249
ユーロドル1時間足

昨日と同じセットアップです。

レンジが長くなってきましたので、もう少し利益確定ポイントを広げたい気もします。

ただ、利益確定ポイントの付近には強い節目もありますので、検証結果に従い、損中利中トレードを行います。

注意事項

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