CPIはインフレ継続を示唆 総合、コアとも上昇|WikiFXニュース

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9月の米国消費者物価指数(CPI)は、総合、コアともに市場予想を上回り、インフレ圧力が続いていることが確認されました。

エネルギーと食品を除いたコアCPIは前年同月比で6.6%と40年ぶりの高水準となっています。

総合は前月比で0.4%上昇しました。

この結果を受け、ドル円は1998年の高値146.76円とほぼ同値まで上昇、各国株式市場は、発表後は急落しますが、その後は思惑が交錯し急騰しています。

11 月の 0.75%上昇の見通しも 95%に上昇し、12 月の 0.75%上昇の見通しも 65%と高水準となりました。

SP500 30分足

チャートは米国株価指数SP500の30分足です。

➊米CPI発表後❷前回日足安値を下回り安値を更新しますが、その後反転しています。

上昇圧力が高く、❸指標発表前の価格を上抜け急伸する値動きとなりました。

日本の株式市場や中国の株式市場等も同様の値動きをしています。

ドル円も連動して上下しますが、こちらは指標発表前の価格を下回ることなく推移しています。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、
豪ドル(青)、ポンド(緑)

12日の米卸売物価指数(PPI)は予想を上回り、インフレ率が高止まりしていることが確認されました。

その後のFOMC議事要旨で「引き締めペースが重要」とハト派的な論調が確認され、相場の下押し要因となり、膠着状態となっています。

東京市場

ドル円は、前日のNY市場の流れを引き継ぎ、小動きとなりました。

高値・安値とも、前日NY市場のレンジ内となり、CPIを前に膠着した展開となっています。

  1. 7時30分、ボウマンFRB理事は、「インフレ率の鈍化が見られなければ大幅な利上げを検討する」と述べました。

鈴木財務相は為替介入について具体的なコメントをしています

  1. 13時30分頃、鈴木財務相は

    「ボラティリティに注目して、特に投機筋が動いて急激な変動があるということがあれば、断固たる対応をする」

    と述べました。

欧州市場

❸英国の「ミニ予算」再考の報道を受け、強いポンド買いとなりました。

ポンドドルは前日高値を上抜け急伸しています。

ドルも影響を受け、下押ししますが、値動きは限定的となっています。

ドル円は引き続き方向感のない展開となりました。

  1. 英トラス政権が「ミニ予算」の一部を見直すとの報道がありました。

    この報道を受け、ポンドは急騰し、英国長期金利は急低下しました。

    クワルテング財務相は政策の変更に否定的な意見を述べています。

NY市場

❹米消費者物価指数が発表され、ドルは急騰しました。

欧州市場から急騰中のポンドドルは発表後に下落しますが、前々日高値をサポートに変えると、再び急騰します。

ドル円は発表後に1998年の高値(147.67円)に到達しました。

そして、到達と同時に1分間に1円25銭下落する激しい売りが入っています。

市場では、介入を疑う声が多く聞こえました。

  1. 21時30分、米消費者物価指数(CPI)は、総合・コア共に市場予想を上回りました。

    この結果受け、ドル買いとなりました。各国株式市場は急落後、急騰しています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
時刻未定中国  9月消費者物価指数(CPI)
10:30中国  9月生産者物価指数(PPI)
21:30米国  9月小売売上高
23:00米国  10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
23:30米国 クックFRB理事の発言

相場分析テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。

・CPI発表後の値動き(ドル円1分足)

・節目を使用した環境認識(ポンドドル1時間足)

CPI発表後の値動き(ドル円1分足)

米消費者物価指数(CPI)発表後の1分足

米消費者物価指数(CPI)発表後の1分足で、赤矢印が発表時刻です。

発表後、押し目をつけながらも上値を伸ばしていきますが、1998年の高値(147.67円)に到達した途端に急落しました。

急落は、1分足の切り替わりと同時に行われました。

かなり急激な下落となり、為替介入が疑われましたが、大きな反転であったため、その可能性は低いという声が多く聞かれました。

米国のインフレは根強く、FRBメンバーもタカ派的な発言を続けています。

トレンドは変わっていないので、上値を突破する可能性が高いと思います。

節目を使用した環境認識(ポンドドル1時間足)

ポンドドル1時間足

➊の戻り高値を超えたので、トレンドの転換が疑われる状況です。

既に❸一定値幅上昇していますので、短期的には上方向にトレンド転換したと判断します。

❷赤四角はブレイク後の押し目ですが、ここがCPI発表後の安値になります。

をサポートに変え上昇していますので、ここは売買ポイントになります。

今後の方針としては、❸一定値幅上昇していますので、押し目買いとなります。

チャートで確認できる青ラインは、「出来高の多いレンジ帯の上限」の反発ポイントですが、同時にフィボナッチ・リトレースメントの50%とも重複しています。

月足クラスの反転の軸となる可能性があるため、注意して見ていきます。

本日のトレード方針

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(売り逆指値)146.39
利益確定ポイント(T/P)146.102
損切りポイント(S/L)146.698
エントリー取消ライン146.698
エントリー期限18日24時まで
ドル円1時間足

ドル円のセットアップです。

これより上の水準は介入が気になるので攻めづらいですね。

鈴木財務相は、

「ボラティリティに注目して、特に投機筋が動いて急激な変動があるということがあれば、断固たる対応をする」

と述べていますので、合わせて注意しましょう。

この手法ですが、ドル円の直近1年間の成績は、勝率66%となっています。

損益比率は1対1弱なので、高水準のPFとなっています。

また、累計連敗数は4です。

リミット幅はボラティリティに応じて変動するように設定していますが、到達後も伸びることも多い為、節目を併用することも推奨します。

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