FXの相場レポート分析|2022年8月16日(火)

本日の『相場分析−テクニカル分析−』は、実践的な内容なので是非見てください。

お盆なので、時間が取れる方も多いかと思い、気合を入れて書いています。

それでは昨日(8月15日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、豪ドル(青)
※中国の情報は、相関の高い豪ドルに表記しています

14日夜に米国議員団が訪台しており、中国に対する警戒感からリスクオンの流れにブレーキがかかっています。

東京市場はドルと円が買われ、オセアニア通貨は売られました。

ゴトー日でしたがドル円は上昇せず、前週金曜日のNY安値を下抜くと、ピボットの位置する132.90円まで下落しました。

❸中国経済の減速が確認されると、リスクオフの流れからドル買い・円売りが進み、オセアニア通貨も売られました

ピボットで買い支えられた後は反発し、当日始値まで値を戻しました。

  1. 8時50分、内閣府が発表した2022年4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比0.5%増、年率換算で2.2%増と予想を下回る結果となりました。
  2. 10時20分、中国人民銀行は中期貸出制度(MLF)の1年物金利を2.85%から2.75%に引き下げました。
    サプライスの利下げとなっています。

    中国人民銀行は「銀行システムの流動性を適度に潤沢に維持する」ことが目的であると述べています。

    「新型コロナ流行や不動産セクターの問題などダウンサイドリスクは大きく、需要喚起のため金利を引き下げた」との声も聞かれます。
  3. 11時00分、中国の7月小売売上高は、前年同月比で予想の4.9%を大きく下回り、結果2.7%となりました

    この結果を受け、ドル買い・円買いとなり、オセアニア通貨は大きく売られました。

欧州市場は❹中国が台湾周辺で軍事演習を行うとリスクオフの流れとなり、ドルと円が買われ、オセアニア通貨は売られました。

ドル円は当日高値更新に失敗すると下落に転じ、❹のニュースを受け、下げ幅を拡大します。

戻りなく急落し、当日高値から約1円安の132.54円まで下値を広げました。

19時00分頃から米長期金利が低下し始めたことも要因となっています。

  1. 18時00分頃、中国は14日夜に米議会代表団が台湾を電撃訪問したことへの報復として、台湾周辺海域・空域で軍事演習を実施しました。

    中国国防省は「アメリカと台湾の挑発行為に対する断固たる反撃だ」と述べています。

    この結果を受け、ドル買い・円買いとなり、資源国通貨は大きく売られました。

NY市場に入ると円の買戻しが入り、ドル円は大きく値を戻します。

❺以降は急騰し、当日始値付近まで値を戻しました。
日米中の株価も急反発し、上昇基調となっています。

  1. 21時半、NY連銀製造業景況感は予想値5.0に対し結果−31.3となり、ネガティブサプライズとなりました。生産活動の急速な鈍化を示唆しています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
10:30豪洲 RBA政策金利発表
15:00英国 7月失業率
15:00英国 7月失業保険申請件数
18:00ドイツ 8月ZEW景況感調査(期待指数)
18:00欧州 8月ZEW景況感調査
18:00欧州 6月貿易収支(季調済)
21:30カナダ 7月消費者物価指数
21:30米国 7月住宅着工件数
21:307月建設許可件数

相場分析−テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます

・節目を使用した環境認識(ユーロオージー)

・出来高の多いレンジ帯を使用した環境認識(ユーロドル)

節目を使用した環境認識(ユーロオージー)

ユーロオージー週足

現在、ユーロオージーの売りポジションを保有しています。

長期間の保有となっていますので、環境認識とリミット&ストップのおさらいをしておきます。

各設定は週足を基準にしていますので、勝っても負けても大きなpips幅があります。

下位足も併用し、リスクリワードを向上させたトレードが理想的です。

  1. 出来高の多いサポレジ転換ラインです。通常はツールで出来高の確認を行うのですが、慣れてくればチャートを見て(ある程度は)判断できるようになります。

    今回の場合、目視で「出来高が多い」と判断しました。
  2. 出来高の多い転換ラインで上値を抑えられました。
    この後からショートエントリーを狙っていきます。

ここまでが環境認識です。

その後のショートエントリーのタイミングは、オシレーターや下位足のダウ理論等、手持ちの手法を使用すれば良いと思います。

ストップ設定は❷の少し上、利益確定ポイントは❸週足のローソク足実体下限となります。

出来高の多いレンジ帯を使用した環境認識(ユーロドル)

ユーロドル4時間足

先日は、青丸の高値を付けたタイミングで、チャート分析をアップしています。

上下の節目(オレンジの水平線)に挟まれていましたので、方向感が出てからトレードをする、と書きました。

その後、オレンジラインを下抜けましたので、この時点で売りを狙うことになります。

タイミングとしては、
①下位足(1時間足~15分足)で上値を抑えられて下落を開始する
②下位足で強い下げトレンドの発生を確認

などがあります。②が確認できれば、タイミングはそれほど大事ではなくなります。

強いトレンドの条件は幾つかありますが、バンドウォークはそれに該当します。

このように、「上位足でトレンド方向が決まる」「大きく動くポイント(節目の反転)」で、下位足のトレンドフォローを行うのが、最も良いトレードと考えています。

本日のトレード方針 -EURUSD-

本日はユーロドルで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(指値)1.02778
利益確定ポイント(T/P)1.00216
建値ストップ移動ポイント1.01179
損切りポイント(S/L)1.03727
ユーロドル日足

『出来高の多いレンジ帯を使用した環境認識(ユーロドル)』で示したオレンジのサポレジ転換ラインへの戻りを狙います。

日足規模のトレードになりますので、下位足でトレードされる方は環境認識としてご活用下さい。

設定通りにトレードして頂いても、エッジのあるポイントとなっています。

注意事項

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