北京冬季オリンピックの外交ボイコットは、米国、英国、オーストラリアに続いてカナダも表明しました。
これは日本もボイコットする流れになるかもしれません。
それでは昨日(12月8日)のドル円の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り -ファンダメンタルズ分析–

東京市場は当日始値付近が抵抗線となり上値の重い展開でした。
時間外の米国の10年債利回りも小幅に下落しており売りが先行、午後からは実需の買いが入り113.62円まで回復しました。
ロンドン市場に入ると下値を探る動きを見せ、東京時間につけた安値を一時的に割った後に高騰しました。
米国のファイザー社とドイツのビオンテック社が共同で開発した3回目のワクチン投与で、オミクロン変異株を中和したという暫定的な結果が発表されると、リスクオンの流れとなり買いが優勢となります。
バイデン米大統領とプーチン大統領の会談で、ロシアがウクライナに侵攻した場合には、「ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプラインの停止を求める」と警告したことにより、天然ガスや原油の価格が上昇しています。
中国恒大事件に関して、格付け会社S&Pは『中国恒大のデフォルト(債務不履行)は避けられない模様』と発言しました。
また、カナダ中央銀行は政策金利を0.25%に据え置くと発表しました。
労働市場の強さを指摘し、持続的なインフレへの懸念を表明した形です。
時間(日本時間) | 経済指標・イベント |
---|---|
22時30分 | アメリカ・前週分 新規失業保険申請件数 アメリカ・前週分 失業保険継続受給者数 |
27時00分 | アメリカ・30年積入札 |
ドル円相場分析 -テクニカル分析–
本日(2021年12月9日)テクニカル分析の着眼点は以下の通りです。
- ボリンジャーバンドを使用したMTF(マルチタイムフレーム)分析
ボリンジャーバンドのMTF(マルチタイムフレーム)分析
本日はドル円の日足、4時間足、1時間足チャートをそれぞれ見ていきましょう。
まずは日足でございます。

日足で見ると20SMA(青MA)に反応して値を下げています。
昨日の分析では、レンジの場合、20SMAは抵抗線になる可能性は低いと書きましたが、仮に反発場合、下落トレンドの発可を疑っていきます。
逆に上抜けた場合、上昇圧力が高まりますので、113.922円の20SMAで反発した高値は節目として注視しておきます。
次は4時間足です。

4時間足で見ると20SMA(青MA)で三回髭をつけて反転中です。
フィボナッチリトレースメントの38.2%も重複しており、強い節目となっていました。
値動きのパターンを検証した過去データを参考にすると、113.773円を超えた時点から上昇圧力が強まっている可能性は高いと判断しています。
現在の高値は青色の帯で示した節目で止まっていますが、ここを抜けると目立った節目が無くなりますので、上げが加速することも考えられます。
この形のまま上昇すると、エリオット波動の『リーディングトライアングル』のパターンとなります。

1時間足で見ると20SMA(青MA)で反発中です。
こちらはフィボナッチリトレースメントの50%が重複しており、反発のタイミングはセオリー通りと言えます。
ただ、買いを狙う場合は、下値を目指し始めた時の節目が少ないので、損切りは早めが良いかと思います。
本日のトレード方針 -ドル円-
本日はドル円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント(買い逆指値) | 113.588 |
利益確定ポイント(T/P) | 114.544 |
損切りポイント(S/L) | 113.300 |
建値にストップ移動ポイント | 114.383 |

ボリンジャーバンドの分析で示したように、4時間足がフィボナッチリトレースメントの38.2%で反発しました。
1時間足が50%の反発となっており、良いリズムで上昇が始まっています。
上値は日足の20SMAで抑えられていますが、抜けると強い値動きになる事を期待して買いを選択しました。
エントリーは本日始値で成り行き買いと考えております。
『リミットポイント』はフィボナッチターゲットと節目の重複ポイントになります。
また『建値にストップ移動ポイント(114.383円)』はしっかりと機能しますので、是非活用して下さい。
『損切りポイント(S/L)』は1時間足の20SMAで反発した安値の下抜けたポイントです。
直近の平均値変動幅
ドル円の1日の平均値変動幅を表すADRです。
ADR5の数値が低いので、相場の勢いが弱まっていることが分かります。
ADR20=83
ADR10=93
ADR5=70
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