徐々に年末ムードが高まってきました。1年が早いですね!
それでは昨日(2021年12月9日)のドル円の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り -ファンダメンタルズ分析–
昨日の東京市場には、午前は軟調地合いでした。
仲値に向けた上昇も見られ113.81円まで上値を伸ばすも、その後に反落しました。
午後からは米国10年債利回りの低下や日経平均株価の下落に引っ張られ、113.46円の安値をつけました。
新型コロナウイルスオミクロン株への警戒感も和らいできており、市場の注目は米国のCPI(消費者物価指数)から、FOMCに移ってきています。
明日のCPIでインフレ傾向が確認された場合、ドル高になることが予想されます。
欧州市場は東京市場の流れを引き継いで、上値重く下値を目指す展開でした。
ピボットのS1のある113.28円に到達した後、反発で上昇しました。
恒大集団事件について、NY時間に入ると、格付け会社フィッチ・レーティングスは中国の恒大集団の信用格付けの格下げが発表されました。
格付けは『C』ランクで実体的にデフォルト扱い(パーシャル・デフォルト)となっています。
その後、米国の新規失業保険申請件数で予想より強い数字が出たため(予想:22.0万件 結果:18.4万件)、ドル買いとなり、欧州市場の高値を超えて113.64まで上値を広げました。
本日の経済指標については、22時30分に発表予定です。
米国の11月 消費者物価指数(CPI)を注目したいと思います。
ドル円相場分析 -テクニカル分析–
本日(2021年12月10日)テクニカル分析の着眼点は以下の通りです。
- ゴトー日戦略
- MTF(マルチタイムフレーム)分析
ゴトー日戦略
ゴトーの日(ゴトウの日)というのは、日付に『5』と『10』が付く日のことです。
毎月の『5日、10日、15日、20日、25日、30日』のことを指しています。
日本の輸入企業の多くはドルで購入代金を支払っているのですが、この決済日がゴトーの日になる場合が多いです。
つまり、決済日であるゴトーの日は『ドルが多く買われる傾向がある』とされています。
そして一般的には、金融機関が外貨の交換レート(仲値)を決定する毎朝9時55分に向けて、円安の方向に動くとされています。
本日は金曜日のゴトー日となっています。
ゴトー日は日本企業が外貨を日本円に両替をすることが多い為、9時55分の仲値に向けて円が上がりやすくなります。
その中で金曜日のゴトー日は特に上がりやすい傾向があります。
自動売買でもゴトー日のEAは長く使えるものが多く、愛用している方も多いです。
市場には様々なアノマリーもありますが、実体がしっかりと確認できるゴトー日トレードは信頼度も高いと思われます。
そしてゴトー日にトレードには2種類あり、『9時55分までの上昇狙い』と、『9時55分までの下落狙い』があります。売
りを狙う場合は、当日オープン値から一定幅上昇していること(重要)と、チャート上で確認できる高値を売りの目安として使用します。
今後の値動きにもよりますが、本日の場合、9時45分~9時55分の間に113.636円の高値に到達したら売りを狙います。
MTF(マルチタイムフレーム)分析
今日も日足、4時間足、1時間足で相場を分析していきます。
まず日足ですが、20SMA(緑MA)が抵抗線として機能して反転してきました。
ここが反転ポイントとなった場合、意識されるのは直近安値(青帯)です。
112.462円付近には強い節目が固まっており、意識されやすい価格帯となっています。
チャート下部に見えるのは200SMAと200EMAです。乖離率も高く下に伸びることも予想されます。
次に4時間足で見ると、大局的には下落トレンドで、青矢印で示した高値がラスト戻り高値です。
ここを上抜けると上昇トレンドに転換する可能性が高まるのですが、現在はほぼ同値(青帯)です。
上がるか下がるかは分かりませんが、どちらかに大きく動くポイントになりやすいので、損小利大ポイントと言えるかもしれません。
ファンダメンタルズは様子見ムードが出てきていますが、動意づくようであれば下位足でトレンドフォローを狙ってみたいと思います。
1時間足で見ると、20SMAで反発上昇した安値がその後抵抗線として機能しています。
このように、
綺麗にテクニカルで反発したポイントは損切り注文も入りやすく、また市場に意識されやすいので、サポレジ転換が起こることが多々あります。
チャートの流れを見ると、前回安値に到達して(青帯)反転上昇。上値はフィボナッチの半値に到達してから下落という状況です。
本日のトレード方針 -NZドル/ドル-
本日はNZドル・ドル(NZDUSD)で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント(買い逆指値) | 0.68003 |
利益確定ポイント(T/P) | 0.67797 |
損切りポイント(S/L) | 0.68228 |
本日はロールリバーサルを狙います。
『エントリーポイント』はダブルトップのネックラインと、フィボナッチリトレースメントの50%の重複ポイント。
『利益確定ポイント(T/P)』は節目となる直近安値の少し上です。
ローソク足の実体下限帯が反発ポイントになる事が多いのでこの値です。
『損切りポイント(S/L)』はダブルトップの1pips上に設定しています。
直近の平均値変動幅 -ドル円-
ドル円の1日の平均値変動幅を表すADRです。
ADR5の数値が低いので、相場の勢いが弱まっていることが分かります。
ADR20=59
ADR10=55
ADR5=52
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