FXの相場分析レポート|2021年12月20日(月)

今週はクリスマスですね。サンタクロースに差し入れを用意する国も多く、オーストラリアでは、ミートパイとシェリー酒を準備しておくそうです。
うらやましいですね!

それでは先週(12月13日~12月17日)のドル円の動きを振り返ってみましょう。 

目次

ドル円相場の振り返り -ファンダメンタルズ分析

先週前半はFOMCを前に様子見ムードです。
上値下値とも限定的で、先々週の金曜日(10日)の高値と安値に挟まれた値動きとなりました。
オミクロン株に対する過度の警戒感も落ち着いています。 

FOMCの結果が発表され、2022年に3回、2023年に3回の利上げを提示しました。
予想以上にタカ派(強硬派)な印象となっています。
発表後は急騰しましたが、市場が利上げの開始やテーパリングの加速を織り込んでいたこと、数時間後に行われたパウエルFRB議長の発言が楽観的な見方を示したことからドル売りとなりました。 

各国政策金利発表の週となりましたが、サプライズとなったのが英国BOE政策金利でした。
市場が0.10%の据え置予想に対し、結果0.25%となりポンドは暴騰しました。
ただし、

以前から利上げするとの発言も多かったため、市場では織り込み済みとなっており、一過性の値動きとなりました。 

トルコリラは引き続き下落中です。
17日には株式相場が急落し、サーキットブレーカーが2回も発動しました。通貨も続落しました。
1ドル17リラ台となり、トルコ中銀は5回目となる為替介入を行いました。
ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも底が見えず苦しい展開が続きます。 

今週はクリスマス・ウィークとなり、市場参加者が少なくなります。
動きづらい展開になるかもしれませんが、薄商いの突発的な値動きには注意です。

経済指標について、今週の注目は『米国11月個人消費支出』でインフレの確認に注目が集まります。 

日付経済指標
12月23日アメリカ 11月 個人消費支出(PCE) [前月比]

ドル円相場分析 -テクニカル分析

前述したように、今週はクリスマス・ウィークとなり、市場参加者が少なく、本日は過去数年のクリスマス・ウィークチャートを振り返って見てましょう。

クリスマス・ウィークのチャート確認

「クリスマスは相場が閑散とする..」

と言われますが、実際にどのような相場になるのか?
過去のドル円チャート1時間足を使い、毎年の24日のクリスマスイブのチャートを中心に確認をしてみたいと思います。 

2020年

まずは2020年12月24日(木)1時間足でございます。

小動きとなっています。
ある程度テクニカルが機能しているようにも見えます。 

チャート:2020年12月24日 1時間足

2019年

2019年12月24日(水)のチャートでは、動きが少ないです。 

チャート:2019年12月24日 1時間足

2018年

2018年(月)のイブが週明けです。東京時間、欧州時間は小動きですが、NY時間からトレンドが発生しています。 

チャート:2018年12月24日 1時間足

2016年~2017年は土日で休場でした。 

2015年

2015年(木)のイブ、東京時間から下落が始まり、戻りなく1日が終わっています。
(25日が金曜日でチャートがありませんので、実質週末となっています。 )

その他年のイブ日の値動き一覧 

時間値動き
2014年(水)小動き
2013年(木)小動き
2012年(月)週明けイブでトレンド 
東京~欧州時間は底固い値動き
NY開始と同時に強いトレンド
2011年(土)土日の為休場 
2010年(金)小動き
2009年(金)乱高下
2008年(水)多少乱高下
2007年(月)週明けイブでトレンド 
2006年(日)土日の為休場
2005年(土)土日の為休場
2004年(金)小動き
2003年(水)小動き
2002年(火)小動き
2001年(月)小動き 底固い値動き トレンドは継続方向
2000年(日)土日の為休場

一覧にしてみると、小動きが多いのが確認できます。
乱高下もレンジの類なので、そう考えるとレンジ率も高いかもしれません。

また、小動きは30ips~50ips程度のイメージで、ドル円が小動き時はそのあたりの値幅になることが多いです。 

現在のドル円日足チャートと小動きの発生率を比較すると、クリスマスイブは発生率が高いように見えます。
ローソク足の上下に記載してある数字は、1日の値幅(高値~安値の幅)で、小動きの値幅に該当する値幅に色付けしています。 

週明けクリスマスイブはボラティリティが拡大しやすい気がします。

また、サンプル数が少ないので参考程度ですが、トレンドが転換する事例が無く。『小動き』『乱高下』『トレンド』『トレンド継続』となっています。 

本日のトレード方針 -ポンド円-

本日はポンド円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント151.056
利益確定ポイント(T/P)150.106
損切りポイント(S/L) 151.397
建値にストップ移動ポイント150.716
チャート:ポンド円 1時間足

通貨強弱チャートを見ると、ポンドと円にエネルギーが溜まっているようなので、本日はポンド円ペアを選択しています。

『セントラル・ピボット・レンジ』で見ると『Lower Value』が発生しており、上値に強い節目(サポレジ転換)も確認出来るため、戻り売りを狙っていきます。 

直近の平均値変動幅 

1日の平均値変動幅を表すADRです。
先週の木曜日、金曜日はADRがよく機能していました。
本日は売買方針で選択したポンド円のADRです。ADR10とADR5が全く同じ値です。 

ADR20=127
ADR10=112 
ADR5=112

注意事項

本サイトのコンテンツは、あくまでも情報提供を目的としたものであり、トレードの判断を促すものではありません。これらのコンテンツから得られる情報によって生じた一切の損害について、弊社及び記事執筆者は責任を負いません。加えて、記事の修正・変更が生じた場合についても、弊社はこれを通知する義務を負いません。
また、本サイトに掲載されているコンテンツの著作権は全て『Wiki Co.、Limited』に帰属しており、著作権法、関連条約・法律で保護されています。当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製は固くお断りいたします。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント コメント 0

コメントする