FXの相場分析レポート|2021年12月21日(火)

トルコリラは最安値を更新したと思ったら、猛反発していますね!
米ドル/トルコリラは18リラ台から、日本時間の今日(2021年12月21日)の6時頃に、一気に12リラ台に突入しました!
マイナー通貨の薄商いは怖いですね。。

それでは昨日(12月20日)のドル円の動きを振り返ってみましょう。 

目次

ドル円相場の振り返り -ファンダメンタルズ分析

週明けはクリスマス前で、という事もあり調整ムードでした。

また、先週は主要各国の中央銀行が引き締めを示したことから世界的な株安となり、リスクオフとなっています。
週明けのゴトー日ということで実需の買いが期待されましたが、クリスマス休暇前という事もあり、目立った動きは見られませんでした。 

東京時間午前中に、ドル高円高となっており、ドル円は市場オープンから徐々に値を切り下げ113.33円に到達するも値動きは限定的でした。
他クロス円は大幅に下落しています。
ロンドン時間に入ると持ち直し、113.68円まで上値を広げるも、東京時間の高値に届かず失速。 

NY市場では、バイデン大統領の看板政策に逆風が起こりました。
バイデン大統領肝いりの大型歳出法案に対して、米民主党穏健派のマンチン議員が『支持しない』との見解を表明。
法案成立には民主党議員全員の支持が必要となるため、今回マンチン議員の反対意見により、米上院で法案は否決される見込みです。

マンチン氏の発言を受け、ゴールドマン・サックスは、来年の四半期ベースの米国内総生産(GDP)予測を下方修正しました。
景気回復に懸念を示した米国株式市場では、主要株価3指数が1%超下落で取引を終えました。
また、NY市場終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数も0.1%安の96.532となりました。

オミクロン株拡大への警戒感が広がりと、歳出法案の否決見込みにより、NY時間序盤リスクオフの流れが加速しました。
ダウは600ドルを上回る下げとなり、ドル円も113.35円まで下落しました。
その後は東京時間安値を僅かに更新する急上昇しました。
そして、高値を更新した後に反落する投機的な値動きを見せました。 

トルコリラについて、エルドアン大統領が「私からの利下げ以外は期待するな」と発言したことを受け失望売りとなりました。
日本時間、21日の午前中1時に、過去最安値を更新しました。

その後、リラ建ての預金を為替変動から保護する措置を発表されました。

「リラ安が銀行金利を上回った場合、政府は預金者の損失を補填する」と発言し、リラは急速に買い戻されています。 

本日の注目経済指標は下記でございます。

時間経済指標
09時30分オーストラリア 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
27時00分アメリカ 20年積入札 

ドル円相場分析 -テクニカル分析

クリスマス・ウィークのチャート確認

ドル円が小動きとなっており、新しく分析する内容も少ないので、昨日に引き続き、2000年以降のクリスマスイブのチャートを振り返ってみます。 

今回確認したいのは、クリスマスイブで閑散相場(小動きのレンジ相場)となった場合、ブレイクアウトが機能しないのではないかという仮説です。

理由は下記の通りでございます。 

「閑散相場は出来高が少ない」 

「ストップロスを巻き込んだ値動きが期待できずブレイクアウトが失敗しやすい」? 

それではドル円1時間足チャートを使い確認していきます。
12月24日の最高値と最安値に水平ラインを引き、そのラインのブレイクアウトを見ていきます。

過去20年間で小動きであった年をピックアップして解説していきます。 

2020年は高値、安値ともブレイクアウトした後に反転しています。 

チャート:2020年12月24日 ドル円 1時間足

2019年は窓開けになっていますが、トレンド方向へブレイクしています。 

チャート:2019年12月24日 ドル円 1時間足

2014年は安値のブレイクアウトの後に反転。 

チャート:2014年12月24日 ドル円 1時間足

2009年は次の日にブレイクアウトせずに終了。その翌日のブレイクアウトは成功しています。これは成功確率の高いブレイクアウトの例です。 

チャート:2000年12月24日 ドル円 1時間足

2008年以前のチャートでは25日のチャートが表示されています。垂直線は日付変更線なのですが、間隔の狭いエリアがあります。欧米市場は休みなので東京時間のみ表示されています。 

2008年は綺麗にブレイクアウトしています。一定幅の綺麗なブレイクアウトでフィボナッチターゲットが機能しています。 

チャート:2008年12月24日 ドル円 1時間足

2007年は高値のブレイクアウト失敗。大きく上げた後、高値圏のもみ合い後のブレイクアウトです。 

チャート:2007年12月24日 ドル円 1時間足

2004年はトレンドと逆方向にブレイクアウトが入った後に、強力な戻しが入っています。 

チャート:2014年12月24日 ドル円 1時間足

2000年はトレンド方向に綺麗にブレイクアウトしています。 

チャート:2000年12月24日 ドル円 1時間足

まとめ

「閑散相場は出来高が少ない」 

「ストップロスを巻き込んだ値動きが期待できずブレイクアウトが失敗しやすい」

という傾向は確認できませんでした。

いつも通りチャートの形状に従いトレードすれば良いみたいです。
そして、ややトレンド転換はしづらい印象を持っていますので、押し目狙い、戻り売りを狙っていけば良いという結論です。 

この傾向は他の閑散相場にもあてはまるのか、今後注意深く見ていきたいと思います。 

本日のトレード方針 -ドル円-

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント113.309
利益確定ポイント(T/P)113.223
損切りポイント(S/L) 113.522
チャート:ドル円 15分足

本日は『セントラル・ピボット・レンジ』で『Inside Value』が発生しています。
このパターンは「セントラル・ピボット・レンジ」分析の中で最も信頼度が高いと考えています。

今回は値幅が少なく、スプレッドの比重が高くなりますので小ロットで挑みます。
損小利大となっていますが、過去5年間の勝率は77%となっており、過去データ上は十分な期待値が確保できています。

利益確定ポイントに到達したら建値にストップを移動させて、利を伸ばす戦略もありだと思います。
その場合の利益確定ポイント(T/P)は113.12付近。 

直近の平均値変動幅 

1日の平均値変動幅を表すADRです。通貨はドル円。 

一時期はADR5が100を超えていましたが、大分落ち着いてきました。 

ADR20=74
ADR10=54 
ADR5=56

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