トルコリラの下落は止まらないですね。
通常、インフレになれば金利を上げて物価の上昇を抑えるのですが、トルコのエルドアン大統領は逆に利下げを重ねています。
これがどのような結末を呼び込むのか、引き続き注視していきたいと思います。
それでは昨日(12月16日)のドル円の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
FOMCが無事に終了し、市場には安堵感が漂っています。
来年の3回利上げの可能性を示唆していますが、市場では3点の理由から実現しないとの声も聞かれます。
①インフレ圧力が緩和される可能性があります
②財政支援が縮小します
③成長の勢いの鈍化が予想されます
東京時間のドル円は底固い値動きでした。
日経平均株価が上昇し、午後からは実需の買いが観測され、前日高値付近でもみ合いとなります。
欧州時間に入りイングランド銀行が政策金利を0.25%に引き上げサプライズとなりましたが、ドル円の動きは限定的でした。
ドル安円安となっており、クロス円は大幅に上昇を続けていますが、ドル円は膠着状態が続きます。
NY時間に入ると急落し、前日安値を下回る113.55円まで下値を広げます。
この値動きについては、アメリカが中国研究施設に制裁と発表、今回の発表に敏感に反応した可能性もあります。
昨日のアメリカ経済指標について、
『前週分 新規失業保険申請件数』は予想を小幅に上回ったが、米国が経済封鎖開始の昨年3月以来で、最小値になりました(予想:20.0万件、結果:20.6万件)。
『11月 鉱工業生産指数(前月比)』は伸び率こそ鈍化しましたが堅調な数値となり(予想:0.7% 結果:0.5%)、強い需要が見られました。
時間(日本時間) | 経済指標・イベント |
---|---|
23時00分 | アメリカ ISM製造業景況指数 |
ドル円相場分析 -テクニカル分析–
本日(2021年12月17日)テクニカル分析の着眼点は以下の通りです。
・チャネルラインと水平線を使用した環境認識
・移動平均線を使用した環境認識
チャネルラインと水平線を使用した相場分析
ドル円日足のチャートを見ていきましょう。
青矢印で示したポイントは『チャネルの半値』と『フィボナッチエクスパンションの76.8%』の重複ポイント。
前日はドル円以外のクロス円が大幅に上昇したのですが、ドル円はこの節目を守り膠着状態となり、その後急落しました。
仮にもう一段上がるとすれば候補となるのは橙色の水平線で114.697付近でした。
ここは青四角の高値を意識したポイントで、ヘッド&ショルダーズの左肩を想定したものとなります。
下値は緑色の水平線で112.719付近です。
こちらは既に2回反応しているポイントで、次回も意識されやすいと考えています。
ただ、基本3回目はブレイクするのがセオリーなので、到達した場合、売りのポジションを持っていれば一部利食いと考えられます。
残りは建値決済を設定し、ブレイクアウトに賭けてポジションキープが良いと思います。
移動平均線を使用した相場分析
ドル円4時間足のチャートを見ていきましょう。
現在の安値(青色四角)は200EMAで止められています。
直近で見ても抵抗線になっており、緑色四角の高値に関しては200EMAに沿って高値が下がっています。
移動平均線には様々な設定や数値がありますが、200SMAと200EMAは別格と考えています。
また、この安値(青色四角)はフィボナッチリトレースメントの38.2%とも重複しており、強い節目となっています。
売りポジションを持っている場合は一部利食い&建値決済が良いと考えています。
今後の方針はこの付近であれば買い、そして橙色水平線(113.949円)付近まで上がったら売りを考えます。
この水平線は橙色四角で示した高値2点を結んだもので、両高値の誤差は0.1pips程度しかないので、強い節目になる可能性が高くなっています。
本日のトレード方針 -ドル円-
本日はドル円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 113.949 |
利益確定ポイント(T/P) | 113.389 |
損切りポイント(S/L) | 114.266 |
建値にストップ移動ポイント | 113.597 |
『移動平均線を使用した相場分析』を参考に売買ポイントを算出しています。
『エントリーポイント』は、戻り売りの急所になるフィボナッチリトレースメントの61.8%~50%の間に過去に意識された2点支持の水平線がありますので、その値を採用しました。
『建値ストップポイント』は本日の始値です。
『損切りポイント(S/L)』は直近高値の少し上です。
『利益確定ポイント(T/P)』は押し目が入りそうな、フィボナッチリトレースメントの50%に設定しています。
現在、ポンドドルが週足の節目にタッチして急騰していますので、そちらも注視しています。
直近の平均値変動幅
ドル円の1日の平均値変動幅を表すADRです。
16日の安値はADRの値がよく当てはまっていました。
ADR20=80
ADR10=60
ADR5=54
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