お正月の運動不足がたたり、少し動いただけで筋肉痛になります。
それでは昨日の(1月11日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り -ファンダメンタルズ分析–
連休明け11日、東京時間は実需の買いが入り仲値に向けて上昇しました。日経平均株価が軟調地合いとなるも、ドル円への影響は限定的でした。総じて方向感のない展開となりました。
欧州時間に入ると、欧米株式市場が堅調な展開となりドル円も上昇でした。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が公聴会での事前草稿を公表されており、タカ派発言を見越した先回りの買いが入り、ピボットR1のある115.63円まで上値を広げました。
NY時間はロンドン時間の流れを引き継ぎ、上値を目指すも失速しました。そして、パウエルFRB議長の指名承認公聴会では『インフレが定着しないよう政策手段を講じる』と物価高を抑制する方針を強調すると同時に、『利上げのタイミングは決まっておらず、利上げ回数はデータ次第』と発言が発されました。予想と異なりハト派寄りの発言が出たことにより、ドル安の流れとなりました。これで次回のFOMCへの注目が高まります。
本日は消費者物価指数(CPI)が控えています。先月は高い数値が出ましたが、今月も高い伸び率がでるようなら、ドル円も更に上値を目指す展開が予想されます。
本日の重要指標・発言
時間 | 経済指標 | 予想値 |
---|---|---|
22:30 | 米国 12月 消費者物価指数(CPI) [前月比] | 0.4% |
22:30 | 米国 12月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] | 7.0% |
22:30 | 米国 12月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比] | 0.5% |
22:30 | 米国 12月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] | 5.4% |
ドル円相場分析 -テクニカル分析–
本日は下記2点の分析を中心にドル円を分析していきます。
・抵抗線を使用した相場分析
・セントラル・ピボット・レンジを使用した相場分析
抵抗線を使用した相場分析
ドル円月足を見ていきましょう。
現在は緑色四角を基点にした節目の116.136円に頭を抑えられています。
この値はフィボナッチターゲット(青色四角)も重複しており、この反発でどの程度押し目が入るのか注目しています。
今の高値を天井と予想するには材料が少ないのと、年足分析では上値を目指す展開を予想していますので、メインシナリオは押し目狙いです。
続いてチャートはドル円週足を見ていきましょう。
下落してくるのであれば、意識したいのは114.253円(赤色水平線)。
ここはローソク足の実体上限と高値が固まっており、強い節目になる可能性が高いと考えます。
この辺りまで値が下がってきた場合、下位足(日足程度)の高値安値の入れ替わり(トレンド転換)を確認した後、買いを狙っていきたいと思います。
セントラル・ピボット・レンジを使用した相場分析
チャートはドル円4時間足です。
チャート上に表示した3本の水平線が、週足のセントラル・ピボット・レンジ(CPR)です。CPRでは今週と先週の位置関係から相場状況を読み解きます。
今週のCPRは先週のCPRよりも完全に上に位置していますので『Higher Value』のパターンとなります。『Higher Value』は押し目買いを狙うのがセオリーなのですが、現在は価格が下がってきており、更にCPRが抵抗線に変化していますので、トレンド転換の可能性を考えてトレードしていきます。
また、今週のCPRは直近のCPRと比べ幅が狭くなっています。これは『Trending』と呼ばれ、トレンドが出やすい環境、もしくはトレンドの変化日と判断します。
本日のトレード方針
本日ドル円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 115.109 |
利益確定ポイント(T/P) | 114.776 |
損切りポイント(S/L) | 114.907 |
建値ストップ移動ポイント | 115.341 |
週足のセントラル・ピボット・レンジ(CPR)分析でトレンド転換の可能性が出てきましたので、売りを狙っていきます。
日足のCPR分析では、前日のCPRに本日のCPRが包まれており『Inside Value』の状態です。
これはローソク足の包み足と同じ原理となり、売買戦略はブレイクアウトが適しています。
エントリーは前日の目立った安値のブレイクアウトで売りのエントリーでした。
利益確定ポイント(T/P)はフィボナッチターゲットで算出しています。勢いがあるようなら(バンドウォーク)、週足の節目となる114.253円を意識していきます。
直近の平均値変動幅
ドル円の1日の平均値変動幅を表すADRです。
1日の高値~安値の値幅がこの付近に収まることが多いです。
ADR20=52
ADR10=54
ADR5=61
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