国連総会はロシアのウクライナ侵攻を非難し、ロシア政府に軍隊の即時撤退を求める決議を賛成多数で可決しました。
追い詰められたロシアがこれ以上暴走しないと良いのですが。
それでは昨日(3月2日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
東京市場では、資源国通貨が買われ、円やスイスが売られました。
米10年債利回りや日経平均株価は下落したが、実需の買いでドル円は大きく上昇しました。
中盤以降も堅調に推移し、前日のNY市場高値をサポートに転換すると、115.16円までさらに上値を伸ばしています。
オーストラリアの第四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比3.4%増となりました。
資源国であるオーストラリアは、エネルギー価格の上昇により、買われやすくなる可能性があります。
欧州市場も東京市場の動きに追随し、上値を目指す展開となりました。
欧州株式市場や米10年債利回りが堅調に推移するなか、ドル円も緩やかに上昇し、次第に上値を伸ばしました。
NY市場では円とスイスが売られる展開となっています。
ADP雇用統計は前月比47.5万人増となり、予想を上回る結果となりました。
結果を受け、ドル円は上昇しました。
パウエルFRB議長は議会証言の冒頭で、3月の利上げが適切であり、ウクライナ戦争が米国経済に高い不確実性をもたらしていると述べました。
0.25%の利上げを支持するが、インフレ率が高止まりすれば0.50%の利上げもあり得ると述べています。
発言を受けてドル円は下落するも下げ幅は限定的で、その後反転し上昇しました。
OPECは産油国会議を開催し、4月の増産を小幅にとどめることを発表しました。
その結果、WTI4月渡しの価格は一時112ドル/バレルまで上昇し、ほぼ10年ぶりの高値となっています。
本日はロシアとウクライナの停戦交渉が行われる見込みです。
本日の重要指標・発言
時間 | イベント |
---|---|
09:30 | 豪州 1月 貿易収支 |
21:30 | 欧州連合 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 |
24:00 | アメリカ 2月 ISM非製造業景況指数(総合) |
24:00 | 米国 セントルイス連銀総裁の発言 |
24:00 | 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 |
24:00 | カナダ BOC マックレム総裁の発言 |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
・RSIで見る相関関係
・節目を使用した環境認識
RSIで見る相関関係
RSI(28)は各通貨のトレンドを見るために使用します。
緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強いことを示します。
チャートはドル円4時間足です。
ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3すくみで見ると、緑色が濃いのはドル円、赤色が濃いのはユーロドルとユーロ円なので、以下のようになります。
ドル円 ⇒ 「ドルが強い」「円が弱い」
ユーロドル ⇒ 「ユーロが弱い」「ドルが強い」
ユーロ円 ⇒「ユーロが弱い」「円が強い」
「ドルが強い」が2つ、「ユーロが弱い」が2つありますので、ユーロドルの売りが正解となります。
そして、クロス円全般を見ると、赤色はユーロのみです。
それ以外の通貨は緑色なので、ユーロクロスの売りの期待値が高そうです。
最も緑が濃いのはオージーなので、ユーロオージーの売りが良いかもしれません。
ウクライナ情勢で不安定なユーロと、ウクライナ情勢の影響を受けにくく、エネルギー価格高騰の恩恵を受ける資源国通貨のオージーの組み合わせは、ボラテリティも高く利益を上げやすい可能性があります。
節目を使用した環境認識
ドル円の膠着状態が長いので、本日は『RSIで見る相関関係』で解説したユーロ―オージーの週足チャートを見ていきます。
下値支持線候補が多く、節目を絞るのが難しいのですが、サポレジ転換したラインに絞ってみていく事にします。
青ラインがサポレジ転換した節目で、現在はちょうどそのポイントに差し掛かる所です。
週足クラスの節目なので一旦反発するかもしれませんが、突破すればさらなる下落が予想されます。
下落の勢いが強いので、買いが入った後、その損切り注文を狙ってトレードをしていきたいと思います。
本日のトレード方針 -XAUUSD-
本日はゴールドで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 1935.64 |
利益確定ポイント(T/P) | 1971.38 |
損切りポイント(S/L) | 1913.29 |
エネルギー価格や資源価格が高騰していますので、ゴールドでトレードして行きます。
エントリーポイントは売りの損切り注文が入るポイントです。
利益確定ポイントは直近高値の少し下に設定しています。
直近の平均値変動幅
ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。
1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。
材料が少ないときにより意識されやすくなります。
【ドル円】
ADR20=68
ADR10=69
ADR5=86
【ゴールド】
ADR20=291
ADR10=359
ADR5=344
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