FXの相場分析レポート|2022年3月16日(水)

ニッケルの価格が高騰しています。今月の初めは2万ドル程度だった価格が、一気に高騰し10万ドルの値をつけました。
ニッケルはEVに使われるリチウム電池の主原料なので、EV1台あたり、約1000ドル程度の値上がりすると言われています。

それでは昨日(3月15日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

15日のドル円は日付が変わると同時に上昇を始め、ゴトー日らしい値動きを見せました。

東京市場がオープンすると日経平均株価と米10年積利回りが上昇し、ドル円も上値を探る展開となります。
仲値に向けて上昇し、118.44円まで値を上げました。
日足チャートで確認できる節目は見当たらず、売り注文も少ないため値が走りやすくなっています。

9時半にはオーストラリア準備銀行が金融政策決定会合議事録を公表し、ウクライナ情勢がインフレを長引かせ、経済の先行きに影を落とす可能性があると発表がありました。
これを受け、オージー売りとなります。

16時にロシア国防省の報道官が、同国軍がウクライナ南部ヘルソン州の全域を制圧したと発表するとドル円は急落します。

欧州市場は急落の一服感から方向感のない展開となります。
欧州株式市場もオープン時に急落し、上値の重い展開となったこともマイナス材料となりました。

NY市場では、21時半に2月卸売物価指数(PPI)が発表されるとドル円は上昇に転じ、ロンドン市場の高値を超えると勢いを増し、東京市場の高値圏まで値を戻します。

PPIは物価上昇を受けて大きく上昇しており、利上げの材料となっています。
しかし、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIが予想を下回り、インフレ沈静化の兆しが見えてきました。

プーチン大統領が午前1時に 「ウクライナは互いに受け入れ可能な解決策を真剣に探そうとしていない」と発言すると、ユーロは急落しました。

本日は深夜にFOMCがあります。
それまでは小動きになる可能性が高くなりますので、注意しましょう。

本日の重要指標・発言

時間イベント
21:30米国 2月 小売売上高 [前月比]
21:30米国 2月 小売売上高(除自動車) [前月比]
27:00米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:30パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

ドル円相場分析−テクニカル分析−

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

・RSIを使用した環境認識

RSIを使用した環境認識

RSI(28)は各通貨のトレンドを見るために使用します。
緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強いことを示します。
チャートは週足です。

ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3すくみで見ると、緑色なのがドル円とユーロ円、赤色なのがユーロドルなので

ドル円 ⇒ 「ドルが強い」「円が弱い」
ユーロドル ⇒ 「ユーロが弱い」「ドルが強い」
ユーロ円 ⇒「ユーロが強い」「円が弱い」

「ドルが強い」が2つ、「円が弱い」が2つありますので、ドル円の買いが正解となります。

また、クロス円全般緑となっており、強いトレンドが発生していることが確認できます。
この状態の場合は、強い通貨を買い、弱い通貨を売るトレンドフォロー戦略が有効となります。

本日のトレード方針 -NZDUSD-

本日はNZDUSD(NZドルドル)で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント0.67264
利益確定ポイント(T/P)0.67038
利益確定ポイント(T/P)0.66889
損切りポイント(S/L)0.6760


NZDUSDのCPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が出現していますのでブレイクアウトを狙っていきます。

『Inside Value』は当日のCPRが前日のCPRに『はらまれた』状態を指します。
これはローソク足のはらみ足と同じ原理なのですが、CPRのはらみ足の方が期待値は高くなります。
また、『Inside Value』のブレイクアウトはトレンドと逆方向でも期待値はそれほど変わりません。

エントリーポイントは日足クラスのフィボナッチ・リトレースメントの半値となっており、ここを割り込むと大きく下落する可能性があります。

また、利益確定ポイント付近に近づいたときに、バンドウォークが発生しているようなら大利を目指します。

直近の平均値変動幅

ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。
1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。

材料が少ないときにより意識されやすくなります。

また、ADRで見てもドル円の値幅が収縮しているのが分かります。

【ドル円】

ADR20=68
ADR10=72
ADR5=76

【NZドルドル】

ADR20=73
ADR10=70
ADR5=67

注意事項

本サイトのコンテンツは、あくまでも情報提供を目的としたものであり、トレードの判断を促すものではありません。これらのコンテンツから得られる情報によって生じた一切の損害について、弊社及び記事執筆者は責任を負いません。加えて、記事の修正・変更が生じた場合についても、弊社はこれを通知する義務を負いません。
また、本サイトに掲載されているコンテンツの著作権は全て『Wiki Co.、Limited』に帰属しており、著作権法、関連条約・法律で保護されています。当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製は固くお断りいたします。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント コメント 0

コメントする