ウクライナの首都の呼び方がキエフ(ロシア語由来)からキーウ(ウクライナ語)に変更されました。
それでは昨日(3月31日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
東京市場のドル円は実需筋の買いが入り仲値に向けて上昇しました。
仲値後は反落したものの、前日のNY市場の安値に支えられ、再度高値圏に戻りました。
高値更新に失敗すると、その後軟調地合いとなりました。
日本銀行は、国債の買い入れ予定を、短期から超長期まで幅広いゾーンで募集金額を増額しました。
国債を大量に購入することで、長期金利の上昇を抑制することが目的です。この発表を受け、ドル売りが加速しました。
ロンドン市場では、ドル円は東京市場の流れに即座に追随し、オープン直後に121.34をつけたが、その後急反発し、東京市場のレンジに戻します。
その後は軟調に推移し、上下に大きく振られる展開となりました。
欧州株式市場は、ウクライナ情勢の不透明感から下落基調となり、ユーロも大きく売られました。
NY市場はロンドン市場の乱高下の後ということもあり、方向感のない展開となりました。
2月の米コアPCE価格指数が予想を下回り、1983年以来最大の伸びとなりました。
個人消費支出(PCE)も予想を下回った為、その後、ドル売りが進みました。
ロシアのプーチン大統領が、「非友好的」と指定された国や地域に対し、ロシアの天然ガス取引の代金をルーブルで支払うよう命じる大統領令に署名したと報じられました。この発表を受けて、ユーロが売られています。
「本日の重要指標・発言」
本日は雇用統計です。発表前は様子見ムードとなることがありますので注意しましょう。
時間 | イベント |
---|---|
18:00 | 欧州連合 3月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比] 欧州連合 3月 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) [前年同月比] |
21:30 | 米国 3月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] 米国 3月 失業率 米国 3月 平均時給 |
23:00 | 米国 3月 ISM製造業景況指数 |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
・節目を使用した環境認識
・CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識
節目を使用した環境認識
チャートはドル円週足です。
月足の抵抗帯を124.122~125.847で判断しています。
現在はその抵抗帯に接触し、ピンバーを形成している所です。
通常、トレンドとは逆方向に発生するピンバーにはありませんが(プログラム検証)、今回は市場関係者に意識される価格帯で発生していますので、注意してみていきたいと思います。
また、チャートには未記載ですが、フィボナッチターゲットも重複しており、下落してもおかしくない形となってきました。相場の分水嶺となるポイントの為、ファンダメンタルズと合わせて判断していきます。
CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識
本日のCPRは、完全に前日のCPRの下に位置していますので、『Lower Value』と呼ばれるパターンとなります。
また、本日の始値もCPRの下からスタートしていますので、下降圧力は強いと判断できます。
昨日と違う点は、CPRが収縮しており「Trending」と呼ばれる状態です。
これはトレンドが出やすい、もしくはトレンドの変化日とされています。
ブレイクアウトもしやすくなりますので、特に雇用統計後の値動きは注視していきます。
本日のトレード方針 -AUDNZD-
本日はAUDNZDで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 1.08133 |
利益確定ポイント(T/P)① | 1.08338 |
利益確定ポイント(T/P)② | 1.08472 |
損切りポイント(S/L) | 1.0784 |
本日はAUDNZDのCPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が出現していますのでブレイクアウトを狙っていきます。
『Inside Value』は当日のCPRが前日のCPRに「はらまれた」状態を指します。
これはローソク足のはらみ足と同じ原理なのですが、CPRのはらみ足の方が期待値は高くなります。
直近の平均値変動幅
ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。
1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。
材料が少ないときにより意識されやすくなります。
【ドル円】
ADR20=112
ADR10=150
ADR5=195
【AUDNZD】
ADR20=59
ADR10=61
ADR5=69
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